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窃盗団結成?
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ジュエリー西川の『炎のティアラ』は、全国的には大した話では無いと思うが、この辺りでは誰でも知っている。話題になるのも不思議ではなかった。
「ところで、不二子ちゃんは『炎のティアラ』を貰ったらどうする?」
俺は同年代の女性が宝石についてどう思っているのか興味本位で聞いた。
「売るのよ」
「売るんかい!」
五木が即座に突っ込んだ。
「ジュエリーにそこまで興味はないわ。女性だから多少は欲しいと思うけど、まだ19だしね」
「いくらで売る?」
俺は川島との会話を思い出しながら、普通の人の感覚が気になってさらに聞く。
「もちろん2億円よ」
「2億で買ってくれる人なんていないよ」
「だって2億円の価値があるんでしょ?」
「それは盗品じゃなければね。盗品なら価値がゼロだよ。その後、加工し直して売らないと」
「じゃあ、いくら?」
「買う側のリスクもあるし、良くて2,000万だね」
「じゃあ、あなた達の取り分は無しね」
三橋さんは俺と五木を交互に見ながら言った。五木は悲しそうに突っ込む。
「全部持っていくんかい」
「あはは。不二子っぽくていいね」
九十九さんが楽しそうに笑いながら言った。俺は九十九さんの金銭感覚も気になり聞く。
「九十九さ……優子は2,000万円あったら何に使う?」
「保母さんとか良いんじゃない? 自分で経営するの」
三橋さんが九十九さんより先に答える。それを聞いた五木も負けじと言う。
「花屋さんは? あ、パン屋さん? 喫茶店経営とかも似合いそう」
三橋さんと五木が間髪入れずに勝手に予想するので、控え目な九十九さんは話すタイミングを逃しているようだ。
「お前らに聞いてね~よ!」
俺が制して、皆は九十九さんの発言を待った。
「……あの……え~っと……私、趣味で小物を作っているのね。だから、お金があったら雑貨屋さんとか開きたいな」
「いいね、そういうの。あっ、喫茶店で小物売ったら?」
またも五木が九十九さんの話に割り込むと三橋さんが突っ込む。
「何で浩二は自分の意見に変えちゃうのよ! 小物は黙っていなさい!」
「みつ……真奈美は2,000万円で何する?」
俺は三橋さんにも同じ質問をしてみた。
「私はあなた達を召し使いにするわ」
「!」
「はは~、お嬢様の仰せのままに」
五木が跪く。
「お嬢様、この男の処分は、いかがなさいましょう?」
五木は俺を指差し話すと三橋さんは格好良くポーズを決めて言う。
「そうね……死刑!」
「お嬢様、お許しください! っておかしいだろ!」
俺は乗り突っ込みで返した。
「あはは。でも、皆が健康で、こうやって笑っていられたらお金なんていらないかな」
「優子がまとめちゃったよ……」
五木は盛り上がっているところに水を注されたからなのか、少しガッカリしているように言った。
「ご、ごめんなさい……」
その後、思い出話を含め色んな話をし、盛り上がった。俺がふと時計を見ると、もう午前3時だ。俺は「もう3時だよ?」と2人を気遣って言うと三橋さんが立ち上がりながら「そろそろ帰ろうかな」と言った。全員が立ち上がり、皆で手際よく片付け、俺と五木は女性2人を見送った。
その後、俺から先にシャワーを浴び、五木がシャワーを浴び終えて、頭をバスタオルで拭きながら尋ねてきた。
「一ノ瀬、今日は珍しく強盗の話に乗ってきたな。女がいたから盛り上げたのか?」
俺は本当に雰囲気で伝わるんだな、と思いながら話す。
「まあそれもあるし、いつもの五木の話には無理がありすぎるけど、宝石窃盗は可能性があったからな。それと、強盗ってのは危害を加えて、窃盗は危害を加えないんだとさ」
「なんだ、その雑学? 変な知識あるな」
「まあ、今日は寝ますか。明日はどうする?」
「九十九さんをデートに誘ってみるよ」
「じゃあ、俺だけパチンコだな」
俺達は寝る準備を始めた。
「ところで、不二子ちゃんは『炎のティアラ』を貰ったらどうする?」
俺は同年代の女性が宝石についてどう思っているのか興味本位で聞いた。
「売るのよ」
「売るんかい!」
五木が即座に突っ込んだ。
「ジュエリーにそこまで興味はないわ。女性だから多少は欲しいと思うけど、まだ19だしね」
「いくらで売る?」
俺は川島との会話を思い出しながら、普通の人の感覚が気になってさらに聞く。
「もちろん2億円よ」
「2億で買ってくれる人なんていないよ」
「だって2億円の価値があるんでしょ?」
「それは盗品じゃなければね。盗品なら価値がゼロだよ。その後、加工し直して売らないと」
「じゃあ、いくら?」
「買う側のリスクもあるし、良くて2,000万だね」
「じゃあ、あなた達の取り分は無しね」
三橋さんは俺と五木を交互に見ながら言った。五木は悲しそうに突っ込む。
「全部持っていくんかい」
「あはは。不二子っぽくていいね」
九十九さんが楽しそうに笑いながら言った。俺は九十九さんの金銭感覚も気になり聞く。
「九十九さ……優子は2,000万円あったら何に使う?」
「保母さんとか良いんじゃない? 自分で経営するの」
三橋さんが九十九さんより先に答える。それを聞いた五木も負けじと言う。
「花屋さんは? あ、パン屋さん? 喫茶店経営とかも似合いそう」
三橋さんと五木が間髪入れずに勝手に予想するので、控え目な九十九さんは話すタイミングを逃しているようだ。
「お前らに聞いてね~よ!」
俺が制して、皆は九十九さんの発言を待った。
「……あの……え~っと……私、趣味で小物を作っているのね。だから、お金があったら雑貨屋さんとか開きたいな」
「いいね、そういうの。あっ、喫茶店で小物売ったら?」
またも五木が九十九さんの話に割り込むと三橋さんが突っ込む。
「何で浩二は自分の意見に変えちゃうのよ! 小物は黙っていなさい!」
「みつ……真奈美は2,000万円で何する?」
俺は三橋さんにも同じ質問をしてみた。
「私はあなた達を召し使いにするわ」
「!」
「はは~、お嬢様の仰せのままに」
五木が跪く。
「お嬢様、この男の処分は、いかがなさいましょう?」
五木は俺を指差し話すと三橋さんは格好良くポーズを決めて言う。
「そうね……死刑!」
「お嬢様、お許しください! っておかしいだろ!」
俺は乗り突っ込みで返した。
「あはは。でも、皆が健康で、こうやって笑っていられたらお金なんていらないかな」
「優子がまとめちゃったよ……」
五木は盛り上がっているところに水を注されたからなのか、少しガッカリしているように言った。
「ご、ごめんなさい……」
その後、思い出話を含め色んな話をし、盛り上がった。俺がふと時計を見ると、もう午前3時だ。俺は「もう3時だよ?」と2人を気遣って言うと三橋さんが立ち上がりながら「そろそろ帰ろうかな」と言った。全員が立ち上がり、皆で手際よく片付け、俺と五木は女性2人を見送った。
その後、俺から先にシャワーを浴び、五木がシャワーを浴び終えて、頭をバスタオルで拭きながら尋ねてきた。
「一ノ瀬、今日は珍しく強盗の話に乗ってきたな。女がいたから盛り上げたのか?」
俺は本当に雰囲気で伝わるんだな、と思いながら話す。
「まあそれもあるし、いつもの五木の話には無理がありすぎるけど、宝石窃盗は可能性があったからな。それと、強盗ってのは危害を加えて、窃盗は危害を加えないんだとさ」
「なんだ、その雑学? 変な知識あるな」
「まあ、今日は寝ますか。明日はどうする?」
「九十九さんをデートに誘ってみるよ」
「じゃあ、俺だけパチンコだな」
俺達は寝る準備を始めた。
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