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ボディーガード中西
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狩野は元々、慎重に判断するタイプで、決めつけて行動する事は無い。ただ、今回は違う。命が掛かっている。 決めつけないで、殺人犯かも、程度の感覚だと殺されてから後悔する。決めつけて間違いだった場合はゴメンで問題ない。
「どちらにしても着替えなければいけませんので、後程連絡します」
「承知致しました。では、一旦失礼します」
狩野は電話を切り、話す場所を考える。
(企業秘密と言われると会社で話すしかないのか……。ボディーガードとして適任なのは、筋肉バカの近藤係長だが、ちょうど今、新潟へ出張中の筈だ。あっ! そういえば、中西主任がご飯食べに連れていってとか言っていたな。連絡してみるか)
狩野は中西へ電話した。
「もしもし、お疲れ様です」
「ああ、お疲れ」
「狩野さん、どうかされましたか?」
「いや、大した事じゃないんだが、この前食事でももって話していたなと思い出してな」
「どっか連れていってもらえるんですか? 今日は空いていますよ」
「おお、そうか。じゃあ、ランチでも行くか? 何が食べたいんだ?」
「そりゃ、肉でしょう。あっ!『アルデバラン』でも良いですよ、ハハハ」
中西は半ば冗談で高級店を言ってみた。『アルデバラン』は、中西が信忠元社長を殺害したのではないかと疑っていた園田が店長の店だ。コスモグループ経営の高級すき焼き店で国産 A5 ランクの肉に最高級の鶏卵を使っている。ランチでも1人5,000円は下らない。
「そうだな、よし行こう。俺の顔で半額にしてもらおうか」
「マジですか! 言ってみるもんですね」
「ただ、その前に会社に寄って、熊谷常務と30分程打ち合わせをしなければいけないんだ。ちょっと付き合ってくれないか?」
「全然大丈夫ですよ」
「では、10時半会社待ち合わせで」
「承知致しました」
狩野は電話を切った。仕事用のスーツに着替え、身だしなみを整えてから、『アルデバラン』に予約を入れる。
「お電話ありがとうございます。アルデバランです」
「専務の狩野です。園田店長お願いします」
「あ、狩野専務お疲れ様です。少々お待ち下さい」
狩野は園田店長の電話番号も知ってはいるが、店員の対応を見る為、店に掛ける方が多い。園田店長が店の電話から話す。
「狩野専務お疲れ様です。どうされましたか?」
「今日の12時に2名空いてるかな? 接待じゃなくプライベートなんで無理に空けなくても良いよ」
「承知致しました。確認致します」
園田店長は従業員に確認する。
「大丈夫です。いつものように、最高級の肉を半額で提供させていただきます」
「悪いね。今日は接待じゃないんで、そんなに気を使ってもらわなくても大丈夫だから」
「承知致しました」
「では、宜しく」
「お待ちしております」
電話を切り、園田店長は従業員へ指示を出す。
「12時から狩野専務がいらっしゃるので失礼の無いように。いつものように最高のおもてなしで!」
園田店長は幹部が店に訪れる時には、いつも神経を磨り減らす。失敗は出来ない。狩野はまだマシな方だ。特に文句も言わず褒めてくれるし、半額とは言え、売り上げにも貢献してくれる。亡くなった信忠社長なんかは無料で提供させるだけでなく、毎回ダメ出しが凄い。園田にとってはメリットが1つもない客だった。本音を言えば、死んでくれてラッキーぐらいに思っているだろう。勿論、園田店長は信忠元社長殺害には無関係だ。
「どちらにしても着替えなければいけませんので、後程連絡します」
「承知致しました。では、一旦失礼します」
狩野は電話を切り、話す場所を考える。
(企業秘密と言われると会社で話すしかないのか……。ボディーガードとして適任なのは、筋肉バカの近藤係長だが、ちょうど今、新潟へ出張中の筈だ。あっ! そういえば、中西主任がご飯食べに連れていってとか言っていたな。連絡してみるか)
狩野は中西へ電話した。
「もしもし、お疲れ様です」
「ああ、お疲れ」
「狩野さん、どうかされましたか?」
「いや、大した事じゃないんだが、この前食事でももって話していたなと思い出してな」
「どっか連れていってもらえるんですか? 今日は空いていますよ」
「おお、そうか。じゃあ、ランチでも行くか? 何が食べたいんだ?」
「そりゃ、肉でしょう。あっ!『アルデバラン』でも良いですよ、ハハハ」
中西は半ば冗談で高級店を言ってみた。『アルデバラン』は、中西が信忠元社長を殺害したのではないかと疑っていた園田が店長の店だ。コスモグループ経営の高級すき焼き店で国産 A5 ランクの肉に最高級の鶏卵を使っている。ランチでも1人5,000円は下らない。
「そうだな、よし行こう。俺の顔で半額にしてもらおうか」
「マジですか! 言ってみるもんですね」
「ただ、その前に会社に寄って、熊谷常務と30分程打ち合わせをしなければいけないんだ。ちょっと付き合ってくれないか?」
「全然大丈夫ですよ」
「では、10時半会社待ち合わせで」
「承知致しました」
狩野は電話を切った。仕事用のスーツに着替え、身だしなみを整えてから、『アルデバラン』に予約を入れる。
「お電話ありがとうございます。アルデバランです」
「専務の狩野です。園田店長お願いします」
「あ、狩野専務お疲れ様です。少々お待ち下さい」
狩野は園田店長の電話番号も知ってはいるが、店員の対応を見る為、店に掛ける方が多い。園田店長が店の電話から話す。
「狩野専務お疲れ様です。どうされましたか?」
「今日の12時に2名空いてるかな? 接待じゃなくプライベートなんで無理に空けなくても良いよ」
「承知致しました。確認致します」
園田店長は従業員に確認する。
「大丈夫です。いつものように、最高級の肉を半額で提供させていただきます」
「悪いね。今日は接待じゃないんで、そんなに気を使ってもらわなくても大丈夫だから」
「承知致しました」
「では、宜しく」
「お待ちしております」
電話を切り、園田店長は従業員へ指示を出す。
「12時から狩野専務がいらっしゃるので失礼の無いように。いつものように最高のおもてなしで!」
園田店長は幹部が店に訪れる時には、いつも神経を磨り減らす。失敗は出来ない。狩野はまだマシな方だ。特に文句も言わず褒めてくれるし、半額とは言え、売り上げにも貢献してくれる。亡くなった信忠社長なんかは無料で提供させるだけでなく、毎回ダメ出しが凄い。園田にとってはメリットが1つもない客だった。本音を言えば、死んでくれてラッキーぐらいに思っているだろう。勿論、園田店長は信忠元社長殺害には無関係だ。
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