10番目の同級生

ジャメヴ

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九十九優子

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九十九優子編
(鍵を渡された?  どういう事?  これって手錠の鍵よね?!  二岡君を殺して満足したから私に鍵を渡してバレないように自分も目隠しと手錠をしようっていうのかしら?  取り敢えず鍵を開けて目隠しを取ってから考えよう……)

  九十九は手錠の鍵を静かに開け、目隠しを外し周りを見た。二岡がうつ伏せに倒れているのを確認し、死んでいるのだと理解した。
(やっぱり、全員目隠しと手錠をされている。でも、二岡君は目隠しと手錠をしていない!  この中に1人、二岡君と共犯で、二岡君を殺して私に鍵を渡してから自分で目隠しと手錠をした人がいる。2人以上の可能性もあるけど、話もせずアイコンタクトだけで二岡君を殺すのは難しいと思うわ)

  六角は九十九が直ぐに鍵を受け取った事を言わないので、少し焦ってきた。鍵を上手く渡せなかったのか、また、鍵を渡してから目隠しと手錠をすれば良かったか等、後悔し始めたがもう遅い。その時、心の隙が招いた大失敗をする。手錠が緩くてバレるかも知れないからといって、深く締めてしまったのだ。その様子を九十九は、しっかりと見ていた。
(六角君が自ら手錠を締めた!  犯人じゃなければそんな行動はしない!  間違い無い!  二岡君を殺したのは六角君だ!  自分で目隠しと手錠をして、しれ~っと皆に紛れ込んだのね。こんなチャンスは無いわ!  六角君の作戦を利用して殺そう!  まず六角君を殺して、鍵は……八重樫君に渡せば問題無いわね。いや、殺してからだとパニックになって渡しづらくなるかも……。どうしよう……。先に鍵を渡すと六角君を殺せない……。そうだ!  長い紐に鍵をつけて渡せば時間が稼げて先に渡せるんじゃないかしら?  で、六角君を直ぐ殺せば皆パニックになって八重樫君は紐を受け取った事をいうタイミングを逃す筈……。紐、紐、紐……無いわね……。ハサミがある。この軍手をほつれさせて……鍵を括りつける……上手くいかない……。ガムテープがあるわ。これを使って……。よし、準備完了)
九十九は右手に軍手を装着すると、静かに金槌を拾い上げた。
(ふうっ、五木君の敵を取る!!)
気合いを入れて八重樫に紐の先端を渡すと直ぐに六角の後ろに回り込み、金槌を振り上げた。

ゴッ!  ゴッ!  バタッ……ゴッ!  ゴッ!

  九十九は五木の敵討ちが出来た達成感と、五木の事を思い出して流れそうになった涙をグッと堪えて、自分に手錠と目隠しをした。だがこの時、九十九は知らなかった。六角が五木を轢き殺したのでは無く、兄の信雄が轢き殺したという事を……。
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