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合格発表
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3年生最初の実力テストで、小山は遂に学年2位になった。
そして、担任との面談……。
「小山、もちろん、大学へ進学する気だよな?」
「もちろん。嫌いな勉強を必死でやっているからな」
「志望校はどこに決めたんだ」
「……西大……」
「えっ?!」
「西京大学だよ」
「……まあ、受けるのは自由だ。滑り止めは常大か?」
「滑り止めは受けないわ」
「えっ?!」
「西大1本でいくわ」
「何を言っているんだ? 無理に決まっているだろ」
「無理かどうかはやってみないと分からんわ。そもそも、センセイも俺がここまでやるなんて思っていなかっただろ?」
「ああ、お前は凄いよ。感心している。でも、西京大は駄目だ。無理過ぎる……」
「まだ1年もあるんだぞ?」
「いや、西京大学を受けるのは全然構わない。受かる確率はゼロじゃないしな。ただ、滑り止め無しで落ちた時どうするんだ?」
「落ちた時の事なんか考えて無いわ。縁起でも無い事言うなよ」
「ああ、すまん。だが……」
「もう良いよ。やる気が失せる様な事を言うセンコーは駄目だ」
「すまない……そう言うつもりじゃ無かったんだ」
「もちろん分かってる。まあ、俺は西大にしか興味が無いから」
小山は席を立った。教室を出ると廊下で大曲が待っていた。大曲が小山に聞く。
「どうだった?」
「西大は無理だってさ」
「まあ、言うだろうな。そもそも、入学当時なら高校卒業も無理って言う先生もいたんじゃないか?」
「そうだな。仮にも先生なら生徒をやる気にさせろって。授業が下手とか以前の問題だわ」
「俺は絶対に西大に行く。小山も何とか滑り込んでくれ」
「ああ、お前が落ちても俺だけは通ってやるよ」
「言うじゃないか。まだ1教科も勝ってないくせに」
「本番勝てば良いって話だわ」
「そうだな」
2人はこれまでにも増して勉強をした。
そして、月日は流れた……。
西京大学合格発表の日
「ヨッシャー!!」「やったー!!」「あった!!」
そこら中から歓喜の声が聞こえる。基本的に大声で叫んでいるのは、合格した者だ。泣いているのも合格した者。落ちた者は静かに帰っていく。小山と大曲の結果は……?
「うおおおあああ!!!」
大曲は合格した。天に向かって吠えた! 受験戦争に勝ったのだ。今までの辛かった日々を思い出して泣く。やめたくなった日も何度かあった。それでも続けてきた成果が実ったのだ。
だが、泣いてもいられない。小山の方が大事だ。我を取り戻して泣きながら小山に駆け寄る。
「小山! どうだったんだ?!」
「……」
小山は泣き崩れている。声は漏らさないが涙がボロボロ出ている。
「小山! どうだったんだ?!」
「……無い……」
「何だって?! 何番だ?!」
「302番……」
「302、302……」
無い! 何度探しても無い! 大曲は小山から受験票を取り上げる。間違いであってくれと願いながら番号を見る。302番……。
「小山!! うわあああ!!」
大曲は周りの目を気にせず小山を抱き泣き叫ぶ。2人で西大に通う為に2人3脚で日々切磋琢磨し、辛い事や嬉しい事を共感しながら勉強してきたのだ。
(終わったんだ……)
小山は静かに涙を流す。脱力感で立てそうにも無い。必死で勉強してきたのに受からなかった……。
「小山! 来年も受けろよな! 一緒に行くんだろ?!」
小山は言葉を返す気力も無い。もう勉強する気力も無い。そもそも、浪人する程、家庭に金も無い。
(終わったんだ……)
小山は後悔した。
毎日あと10分ずつ長めに勉強していたら……。
ワンランク下の大学にしていたら……。
意地を張らず滑り止めを受けていたら……。
中学時代をちゃんと過ごしていたら……。
(終わったんだ……)
そして、担任との面談……。
「小山、もちろん、大学へ進学する気だよな?」
「もちろん。嫌いな勉強を必死でやっているからな」
「志望校はどこに決めたんだ」
「……西大……」
「えっ?!」
「西京大学だよ」
「……まあ、受けるのは自由だ。滑り止めは常大か?」
「滑り止めは受けないわ」
「えっ?!」
「西大1本でいくわ」
「何を言っているんだ? 無理に決まっているだろ」
「無理かどうかはやってみないと分からんわ。そもそも、センセイも俺がここまでやるなんて思っていなかっただろ?」
「ああ、お前は凄いよ。感心している。でも、西京大は駄目だ。無理過ぎる……」
「まだ1年もあるんだぞ?」
「いや、西京大学を受けるのは全然構わない。受かる確率はゼロじゃないしな。ただ、滑り止め無しで落ちた時どうするんだ?」
「落ちた時の事なんか考えて無いわ。縁起でも無い事言うなよ」
「ああ、すまん。だが……」
「もう良いよ。やる気が失せる様な事を言うセンコーは駄目だ」
「すまない……そう言うつもりじゃ無かったんだ」
「もちろん分かってる。まあ、俺は西大にしか興味が無いから」
小山は席を立った。教室を出ると廊下で大曲が待っていた。大曲が小山に聞く。
「どうだった?」
「西大は無理だってさ」
「まあ、言うだろうな。そもそも、入学当時なら高校卒業も無理って言う先生もいたんじゃないか?」
「そうだな。仮にも先生なら生徒をやる気にさせろって。授業が下手とか以前の問題だわ」
「俺は絶対に西大に行く。小山も何とか滑り込んでくれ」
「ああ、お前が落ちても俺だけは通ってやるよ」
「言うじゃないか。まだ1教科も勝ってないくせに」
「本番勝てば良いって話だわ」
「そうだな」
2人はこれまでにも増して勉強をした。
そして、月日は流れた……。
西京大学合格発表の日
「ヨッシャー!!」「やったー!!」「あった!!」
そこら中から歓喜の声が聞こえる。基本的に大声で叫んでいるのは、合格した者だ。泣いているのも合格した者。落ちた者は静かに帰っていく。小山と大曲の結果は……?
「うおおおあああ!!!」
大曲は合格した。天に向かって吠えた! 受験戦争に勝ったのだ。今までの辛かった日々を思い出して泣く。やめたくなった日も何度かあった。それでも続けてきた成果が実ったのだ。
だが、泣いてもいられない。小山の方が大事だ。我を取り戻して泣きながら小山に駆け寄る。
「小山! どうだったんだ?!」
「……」
小山は泣き崩れている。声は漏らさないが涙がボロボロ出ている。
「小山! どうだったんだ?!」
「……無い……」
「何だって?! 何番だ?!」
「302番……」
「302、302……」
無い! 何度探しても無い! 大曲は小山から受験票を取り上げる。間違いであってくれと願いながら番号を見る。302番……。
「小山!! うわあああ!!」
大曲は周りの目を気にせず小山を抱き泣き叫ぶ。2人で西大に通う為に2人3脚で日々切磋琢磨し、辛い事や嬉しい事を共感しながら勉強してきたのだ。
(終わったんだ……)
小山は静かに涙を流す。脱力感で立てそうにも無い。必死で勉強してきたのに受からなかった……。
「小山! 来年も受けろよな! 一緒に行くんだろ?!」
小山は言葉を返す気力も無い。もう勉強する気力も無い。そもそも、浪人する程、家庭に金も無い。
(終わったんだ……)
小山は後悔した。
毎日あと10分ずつ長めに勉強していたら……。
ワンランク下の大学にしていたら……。
意地を張らず滑り止めを受けていたら……。
中学時代をちゃんと過ごしていたら……。
(終わったんだ……)
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