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第四部 主と共鳴せし道 第一章 闇のオーブを求め
第五百九話 決行!
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ガキイイイイーーーーーーーン! ガキイイイイーーーーーーーン!
甲高い音を立てて、室内に轟音が鳴り響いた。ついでドタドタと騒がしい音が
辺りから聞こえてくる。
「なんだ! 何事だ! 仲間割れか!」
「てめぇ! 何で撃った! くそ、いてぇ……」
「ふん。お前のドジのせいで捕まったからだろ。いい気味だぜ」
「ふ、二人ともやめるであります! 誰か止めて欲しいであります!」
ほどなくして兵士が無数に駆けつけてくる。
かなりの轟音だったため。次から次へと牢屋に集結してきた。
「おいなんだ、騒がしいな。今日捕えてきたまぬけそうなやつらか?」
「スビラ軍曹。なんでも仲間割れをしているようでして」
「ふん。別にこんなやつら死んでも死ななくても構わないし、騒がしいなら今すぐ殺してしまうか」
「なんだなんだ?」
「食事時にうるせぇぞ!」
「おーおー、ぞろぞろきたな。案外多いんだな。この第九領区トループって」
数はおおよそ十二。部屋が暗いため扉は開け放たれたままだ。
「メディテート!」
「ん? 何だ? 何か言った……」
大声で叫んだシーの声に反応して、トループ全員が俺の方を注目する。
俺とエー、ビーは黙想し、ビーは……強い光を発する閃光弾を放った。
スピラ軍曹と呼ばれた男が、鉄格子の牢屋の鍵を開けた瞬間を狙った。
「ぐああああ! 目が! ぐあーーー!」
「悪いがしばらく痺れててもらうぜ」
ビーは正確かつ新られないほど素早い動きで十二人の兵士それぞれに、確実に麻痺弾をヒットさせる。
その場にいたトループ全員が麻痺し倒れこんでいった。
「……凄いな。俺も銃を多少使い始めたが、同じようには絶対いかない。かなり長い年月
修練が必要だろう」
「そうだな。それより……この軍曹とやらが鍵の束を持ってる。頂いていこう」
「ビー、シー! 第九領区トループの服を引っぺがして着ていくであります!」
「ああ。急ごう! 倒れた兵士は全員牢屋に詰めて行こうぜ」
「ああ!」
俺たちは適当にサイズの合うトループから服を拝借して着替えた。
そのまま痺れたやつらをまとめて牢屋に放り込み、鍵をかける。
第一関門はこれで突破だ。
暗闇の牢屋がどれほど心細いか、こいつらにもわかることだろう。
「さてお次は……こいつの口調真似だな。ううん……あー、あーー。
別にこんなやつら死んでも構わないだろ……よし」
「大分似てるな。ビー、本当に器用だな」
「そうか? それにしてもこいつの服、くせぇ! 厄日だぜ、本当」
「仕方ないでありますよ。それより軍曹! 早く行くであります!」
「なぁ、ついでに食事奪っていかないか? 飯がどうのとかいってたし、腹減ったよな」
「早く脱出した方がよくないか?」
「平気だって。それに食堂に行く予定だったやつが行かないのも怪しまれるだろう?」
「それもそうか。地形把握も必要だし、向かいがてら出口を探そう」
俺たち三人はゆっくりと扉を開け、地下牢への扉へ鍵をかけた。
この場所に他の兵士は見当たらない。地下牢前は一本道で、普通にここから脱出するのは
困難と思える。
直進すると、すぐ上へと続く階段があり、三人直列で上がっていった。
――――地下二階層。
直ぐに無数の部屋が見える。上部には看板があり、それぞれ部屋の名前などが記載されていた。
「結構きっちりしてるな、第九領区ってのは」
「自分たちのいる第七領区はもっと汚いであります」
「コーネリウスが驚いていたもんな……む、誰か来る!」
甲高い音を立てて、室内に轟音が鳴り響いた。ついでドタドタと騒がしい音が
辺りから聞こえてくる。
「なんだ! 何事だ! 仲間割れか!」
「てめぇ! 何で撃った! くそ、いてぇ……」
「ふん。お前のドジのせいで捕まったからだろ。いい気味だぜ」
「ふ、二人ともやめるであります! 誰か止めて欲しいであります!」
ほどなくして兵士が無数に駆けつけてくる。
かなりの轟音だったため。次から次へと牢屋に集結してきた。
「おいなんだ、騒がしいな。今日捕えてきたまぬけそうなやつらか?」
「スビラ軍曹。なんでも仲間割れをしているようでして」
「ふん。別にこんなやつら死んでも死ななくても構わないし、騒がしいなら今すぐ殺してしまうか」
「なんだなんだ?」
「食事時にうるせぇぞ!」
「おーおー、ぞろぞろきたな。案外多いんだな。この第九領区トループって」
数はおおよそ十二。部屋が暗いため扉は開け放たれたままだ。
「メディテート!」
「ん? 何だ? 何か言った……」
大声で叫んだシーの声に反応して、トループ全員が俺の方を注目する。
俺とエー、ビーは黙想し、ビーは……強い光を発する閃光弾を放った。
スピラ軍曹と呼ばれた男が、鉄格子の牢屋の鍵を開けた瞬間を狙った。
「ぐああああ! 目が! ぐあーーー!」
「悪いがしばらく痺れててもらうぜ」
ビーは正確かつ新られないほど素早い動きで十二人の兵士それぞれに、確実に麻痺弾をヒットさせる。
その場にいたトループ全員が麻痺し倒れこんでいった。
「……凄いな。俺も銃を多少使い始めたが、同じようには絶対いかない。かなり長い年月
修練が必要だろう」
「そうだな。それより……この軍曹とやらが鍵の束を持ってる。頂いていこう」
「ビー、シー! 第九領区トループの服を引っぺがして着ていくであります!」
「ああ。急ごう! 倒れた兵士は全員牢屋に詰めて行こうぜ」
「ああ!」
俺たちは適当にサイズの合うトループから服を拝借して着替えた。
そのまま痺れたやつらをまとめて牢屋に放り込み、鍵をかける。
第一関門はこれで突破だ。
暗闇の牢屋がどれほど心細いか、こいつらにもわかることだろう。
「さてお次は……こいつの口調真似だな。ううん……あー、あーー。
別にこんなやつら死んでも構わないだろ……よし」
「大分似てるな。ビー、本当に器用だな」
「そうか? それにしてもこいつの服、くせぇ! 厄日だぜ、本当」
「仕方ないでありますよ。それより軍曹! 早く行くであります!」
「なぁ、ついでに食事奪っていかないか? 飯がどうのとかいってたし、腹減ったよな」
「早く脱出した方がよくないか?」
「平気だって。それに食堂に行く予定だったやつが行かないのも怪しまれるだろう?」
「それもそうか。地形把握も必要だし、向かいがてら出口を探そう」
俺たち三人はゆっくりと扉を開け、地下牢への扉へ鍵をかけた。
この場所に他の兵士は見当たらない。地下牢前は一本道で、普通にここから脱出するのは
困難と思える。
直進すると、すぐ上へと続く階段があり、三人直列で上がっていった。
――――地下二階層。
直ぐに無数の部屋が見える。上部には看板があり、それぞれ部屋の名前などが記載されていた。
「結構きっちりしてるな、第九領区ってのは」
「自分たちのいる第七領区はもっと汚いであります」
「コーネリウスが驚いていたもんな……む、誰か来る!」
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