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06 地道に行くことにした
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朝。
窓から差し込む柔らかな日差しを受け、自然と目が開いてしまう。
カーテンを開け外の景色を見てみると、既に起きて各々の仕事の準備をしている人達の活気溢れる姿が目に入る。
前までなら、こうやって活気のある光景を見るたびに、自分という役立たずな人間がよりくすんで見えてきて、自己嫌悪で勝手に憂鬱な気分になって朝が始まっていた。
でも、今日からは違う。
だって、私にも出来ることがあるって知れたから。昨日ミラが、自信を持たせてくれたから。
「……よし! 」
目を覚まさせるように、そして気合を入れるために頰をパチン、と両手で叩く。
頑張るぞ、と思える朝なんて、初めての冒険以来だった。
とりあえず、ミラを起こしに行ってみよう。
昨日は私が起こされたから、今度は私の番だ。流石に文句は言わないよね。
■
「ミラ、起きてるー?」
コンコン、と、ミラの泊まってる部屋のドアをノックしてみるも、返事が無い。
やっぱり、まだ寝てるみたいだ。失礼だけど、勝手に入らせて貰おう。
「失礼しまー………うわっ!?」
ドアを開け、その先にあった光景を見て、私は驚愕する。
き、汚い…………! 衣服やモノが散乱しまくってる!どうやったら一晩でここまで脱ぎ散らかせるんだろう……。
その犯人であろうミラを見てみると、ベッドの上で気持ちよさそうにすぅ、すぅと寝息をたてていた。
こうして見てみると、本当に顔が良い子だ。喋っていても美人だが、静かだとよりそれが際立って見える。
「……っと、そんな事より………これ、どうにかしないと……」
とりあえず、散らかっている衣服を手にとって、1つずつ片付けていくり
散らかしっぱなしでは宿屋の人に迷惑だし、何より私自身がそういうのを気にする人間だ。
「ん………ぅ………? だれかいるの……?」
「あ、ミラ、おはよう」
どうやら妖怪服散らしが目覚めたようだ。目をこしこしと擦りながら、小さく欠伸をしている。
「ごめんね勝手に入って、あとあんまり散らかってるから片付けてるから」
「そんなまことにかたじけない……このたびはまことにありがとうございました……」
やけに舌ったらずな声で、ミラはふかぶかとお辞儀をする。
昨日起きた時は普通だったはずだけど……まぁ、昨日は相当張り切ってたのも手伝っていたのかもしれない。
「えーと、くし、くし……」
「櫛ならここにあるよ、梳いたげる」
「いいの? ありがと………」
私は近くに落ちて合った櫛を拾って、ベッドに乗ってミラの髪の毛を梳き始めた。
「うわすっごい……何食べたらこうなるの……」
「ごはん………」
「それは知ってるけども」
まるで絹糸を梳いてるかのような手触りに、思わず驚嘆してしまう。
同じ人間でも、ここまで作りが違うものなのだろうか。パーツ一つ一つをとっても、まるでレベルが段違いな気がする。
「ん………ありがと、もう目ぇ覚めてきたわ……」
「そう? じゃあギルドの食堂行こうか、朝ごはん食べながら今後について話そう」
「わかった………」
それだけ伝えると、私も自分の準備をするべく、部屋に戻るのだった。
■
部屋を出てすぐに、隣の部屋から出てきたミラと落ち合い、そのまま宿を出て、現在私たちはギルド支部の食堂にいる。
ミラは存外よく食べる子のようで、はぐはぐと料理を口にしている。
「さて、これから何をするのかという所なんだけど」
「ふぁにっふぇ、ふぉうけんれしょ? 」
ミラがパンを口に咥えながら何かを言っているが、何言ってるか分かりゃしない。
でも口に詰め込んでいるその姿は、ハムスターみたいで愛らしく無いことも無い気がする。
「ほら、口に食べかす付いてるよ」
「んっ……ふぁりがと……」
机に置いてあったナプキンで、ミラの口を拭いてあげる。
何だか、子供の世話をしてあげてるような気分になってくるなぁ。
「んっ、ごくん……冒険に行くんじゃないの? 」
「その前に、冒険に行くにもお金がいるんだよ、飛行船とか買わなきゃいけないし」
「お金はお宝とか見つけて一気にガッポリと……」
「甘い、甘いよミラ」
ミラの事だから、「分かっている」という返事は期待していなかったけど、やっぱり一から説明する事になりそうだ。
「私たちのパーティはEランク、まだ冒険家らしい活動を出来る段階じゃないの」
「って言うと?」
「活動できる範囲が狭いんだよ」
冒険者ギルドには、『パーティランク』という制度がある。
これは、冒険の素人かつ大した実力やサバイバル技術も無いのに大それた冒険に挑んでしまい、命を落としてしまう愚かな若者達が続出してしまわないように、ギルドが定めたものだ。
まず、全てのパーティはEランクから始まり、そこからクエストを地道にこなしていくとD、C、B……と、ランクが上がっていく。
ランクが低いうちは活動範囲が極端に狭く、最低でもBランクにならないと、世界を冒険出来るレベルの活動は出来ない。
「ふーん……Eランクって、どれくらいの範囲で活動できるの?」
「登録したギルド……つまりここから3km以内の範囲だね」
「おつかいレベルじゃないのっ!!」
ミラは怒ったように、バン、と机を叩いて立ち上がる。
その様子に少しだけ周囲の視線が集まり、ミラもそれに気づいたのか少し顔を赤くしながら着席した。
とはいえ、ミラの気持ちも十分わかる。未熟中の未熟とはいえ、とても「冒険者」と名乗れるレベルの活動範囲じゃない。
国を跨いで動けるようになるのはBランクからなので、『Cランクまでのパーティはギルドの雑用係』ともっぱらの噂だ。
だけどAランクともなると、ギルドが指定している『禁断区域』と呼ばれる超危険地帯にすら踏み込めるようになる。いつかはそんな、真の意味での『冒険者』になる事を夢見て、Cランク以下のパーティは日々雑用に励んでいるのだ。
「こう、なんか、一気にランクばびゅーんっ、てあげることとか出来ないの? 飛び級みたいな!」
「飛び級……? がなんなのか分からないけど、ランクが一気に上がるってことはまず無いね」
「そっかぁ………」
ミラが露骨に残念そうに肩を竦める。簡単に上に行けるほど、冒険者社会は甘くないのだ。
「あーのー………少しいいですか?」
と、そこへ一人の女性がやってきた。
それは、昨日私たち二人が《レゾナンス》を結成した際にお世話になったギルド受付のお姉さんだ。
「えっ、どうしたんですか?」
「お二人、昨日パーティ結成された後にアルヒ森林へ行きましたよね? 」
アルヒ森林は、昨日私たちがベリー採取のクエストに行って、ドラゴンと鉢合わせしたあの街はずれの森の事だ。一体どうしたんだろう。
「昨日あそこの上空でドラゴンの姿が確認されたんですが、何かご存知ないですか?」
ピシッ、と、私とミラの体が石みたいに固まってしまったような音がした。
100パーセント、私たちが倒したドラゴンの事だ。把握されていたんだ……。
「き、気のせいじゃないですか?」
「いえ、《ムービートル》にもバッチリ映ってるんですよこれが」
そう言ってお姉さんが見せてきたのは、目で見たものを『映像』という形で保存することの出来る魔法甲虫『ムービートル』。
この虫から魔力を抽出すれば、保存された映像を映し出すことが出来るという、非常に便利な生物だ。
ムービートルの目から発せられた光が壁に映し出したのは、空を舞っているが次の瞬間、眩い光と共に弾け飛ぶドラゴンの姿だった。間違いなく、昨日のドラゴンそのものだ。
「もし、お2人がドラゴンに遭遇してしまったのであれば、お話を伺いたいと……」
「ああ、こいつならあたし達が………むぐぅっ!? 」
とんでもない曝露をしようとしているミラの口を押さえて、私は手早くギルドの片隅へ連れていく。
(何してんのミラ! 言っちゃダメじゃん!)
(なんで!? 凄い報酬貰えるかもしれないし、もしかしたら一気にAランクとかいけるかもしれないのよ!?)
受付のお姉さんに聞こえないようにヒソヒソ声でミラを叱責すると、やっぱり事を理解してないのであろう、と思える返答が帰ってきた。
(ドラゴンはAランクの魔獣なの! Aランクパーティにしか討伐許可が降りなくて、それ以外が万が一相手をしたら法で罰せられるんだよ!)
(えええぇぇぇぇぇぇ!? 何それぇぇぇ!?)
こればっかりは、仕方のない事だ。いくら最強になっても、法に逆らうことは出来ない。ここは黙っておくのが吉だ。
私はギルドのお姉さんの元へ戻って、何も知らない体で対応する。
「すみませんいきなり席離れて……ドラゴンは見なかったですねぇ、多分その間別の所に行ってて気がつかなかったんだと思います」
「そうですか……近いうちギルド本部の方がこの件について訪ねに来るので、誰か事情を知ってる方をと思ったのですが……」
「お力添え出来ずにごめんなさい……」
「いえいえ、こちらこそお邪魔しました、引き続きごゆっくりどうぞ~」
お姉さんはニッコリと微笑みながらお辞儀をし、再び持ち場に戻っていった。
「……というわけで、地道に頑張ろうか」
「う~……納得行かないわ……」
未だ腑に落ちなさそうな顔をするミラを座らせて、私はまだ食べてる途中の朝食を口にするのだった。
窓から差し込む柔らかな日差しを受け、自然と目が開いてしまう。
カーテンを開け外の景色を見てみると、既に起きて各々の仕事の準備をしている人達の活気溢れる姿が目に入る。
前までなら、こうやって活気のある光景を見るたびに、自分という役立たずな人間がよりくすんで見えてきて、自己嫌悪で勝手に憂鬱な気分になって朝が始まっていた。
でも、今日からは違う。
だって、私にも出来ることがあるって知れたから。昨日ミラが、自信を持たせてくれたから。
「……よし! 」
目を覚まさせるように、そして気合を入れるために頰をパチン、と両手で叩く。
頑張るぞ、と思える朝なんて、初めての冒険以来だった。
とりあえず、ミラを起こしに行ってみよう。
昨日は私が起こされたから、今度は私の番だ。流石に文句は言わないよね。
■
「ミラ、起きてるー?」
コンコン、と、ミラの泊まってる部屋のドアをノックしてみるも、返事が無い。
やっぱり、まだ寝てるみたいだ。失礼だけど、勝手に入らせて貰おう。
「失礼しまー………うわっ!?」
ドアを開け、その先にあった光景を見て、私は驚愕する。
き、汚い…………! 衣服やモノが散乱しまくってる!どうやったら一晩でここまで脱ぎ散らかせるんだろう……。
その犯人であろうミラを見てみると、ベッドの上で気持ちよさそうにすぅ、すぅと寝息をたてていた。
こうして見てみると、本当に顔が良い子だ。喋っていても美人だが、静かだとよりそれが際立って見える。
「……っと、そんな事より………これ、どうにかしないと……」
とりあえず、散らかっている衣服を手にとって、1つずつ片付けていくり
散らかしっぱなしでは宿屋の人に迷惑だし、何より私自身がそういうのを気にする人間だ。
「ん………ぅ………? だれかいるの……?」
「あ、ミラ、おはよう」
どうやら妖怪服散らしが目覚めたようだ。目をこしこしと擦りながら、小さく欠伸をしている。
「ごめんね勝手に入って、あとあんまり散らかってるから片付けてるから」
「そんなまことにかたじけない……このたびはまことにありがとうございました……」
やけに舌ったらずな声で、ミラはふかぶかとお辞儀をする。
昨日起きた時は普通だったはずだけど……まぁ、昨日は相当張り切ってたのも手伝っていたのかもしれない。
「えーと、くし、くし……」
「櫛ならここにあるよ、梳いたげる」
「いいの? ありがと………」
私は近くに落ちて合った櫛を拾って、ベッドに乗ってミラの髪の毛を梳き始めた。
「うわすっごい……何食べたらこうなるの……」
「ごはん………」
「それは知ってるけども」
まるで絹糸を梳いてるかのような手触りに、思わず驚嘆してしまう。
同じ人間でも、ここまで作りが違うものなのだろうか。パーツ一つ一つをとっても、まるでレベルが段違いな気がする。
「ん………ありがと、もう目ぇ覚めてきたわ……」
「そう? じゃあギルドの食堂行こうか、朝ごはん食べながら今後について話そう」
「わかった………」
それだけ伝えると、私も自分の準備をするべく、部屋に戻るのだった。
■
部屋を出てすぐに、隣の部屋から出てきたミラと落ち合い、そのまま宿を出て、現在私たちはギルド支部の食堂にいる。
ミラは存外よく食べる子のようで、はぐはぐと料理を口にしている。
「さて、これから何をするのかという所なんだけど」
「ふぁにっふぇ、ふぉうけんれしょ? 」
ミラがパンを口に咥えながら何かを言っているが、何言ってるか分かりゃしない。
でも口に詰め込んでいるその姿は、ハムスターみたいで愛らしく無いことも無い気がする。
「ほら、口に食べかす付いてるよ」
「んっ……ふぁりがと……」
机に置いてあったナプキンで、ミラの口を拭いてあげる。
何だか、子供の世話をしてあげてるような気分になってくるなぁ。
「んっ、ごくん……冒険に行くんじゃないの? 」
「その前に、冒険に行くにもお金がいるんだよ、飛行船とか買わなきゃいけないし」
「お金はお宝とか見つけて一気にガッポリと……」
「甘い、甘いよミラ」
ミラの事だから、「分かっている」という返事は期待していなかったけど、やっぱり一から説明する事になりそうだ。
「私たちのパーティはEランク、まだ冒険家らしい活動を出来る段階じゃないの」
「って言うと?」
「活動できる範囲が狭いんだよ」
冒険者ギルドには、『パーティランク』という制度がある。
これは、冒険の素人かつ大した実力やサバイバル技術も無いのに大それた冒険に挑んでしまい、命を落としてしまう愚かな若者達が続出してしまわないように、ギルドが定めたものだ。
まず、全てのパーティはEランクから始まり、そこからクエストを地道にこなしていくとD、C、B……と、ランクが上がっていく。
ランクが低いうちは活動範囲が極端に狭く、最低でもBランクにならないと、世界を冒険出来るレベルの活動は出来ない。
「ふーん……Eランクって、どれくらいの範囲で活動できるの?」
「登録したギルド……つまりここから3km以内の範囲だね」
「おつかいレベルじゃないのっ!!」
ミラは怒ったように、バン、と机を叩いて立ち上がる。
その様子に少しだけ周囲の視線が集まり、ミラもそれに気づいたのか少し顔を赤くしながら着席した。
とはいえ、ミラの気持ちも十分わかる。未熟中の未熟とはいえ、とても「冒険者」と名乗れるレベルの活動範囲じゃない。
国を跨いで動けるようになるのはBランクからなので、『Cランクまでのパーティはギルドの雑用係』ともっぱらの噂だ。
だけどAランクともなると、ギルドが指定している『禁断区域』と呼ばれる超危険地帯にすら踏み込めるようになる。いつかはそんな、真の意味での『冒険者』になる事を夢見て、Cランク以下のパーティは日々雑用に励んでいるのだ。
「こう、なんか、一気にランクばびゅーんっ、てあげることとか出来ないの? 飛び級みたいな!」
「飛び級……? がなんなのか分からないけど、ランクが一気に上がるってことはまず無いね」
「そっかぁ………」
ミラが露骨に残念そうに肩を竦める。簡単に上に行けるほど、冒険者社会は甘くないのだ。
「あーのー………少しいいですか?」
と、そこへ一人の女性がやってきた。
それは、昨日私たち二人が《レゾナンス》を結成した際にお世話になったギルド受付のお姉さんだ。
「えっ、どうしたんですか?」
「お二人、昨日パーティ結成された後にアルヒ森林へ行きましたよね? 」
アルヒ森林は、昨日私たちがベリー採取のクエストに行って、ドラゴンと鉢合わせしたあの街はずれの森の事だ。一体どうしたんだろう。
「昨日あそこの上空でドラゴンの姿が確認されたんですが、何かご存知ないですか?」
ピシッ、と、私とミラの体が石みたいに固まってしまったような音がした。
100パーセント、私たちが倒したドラゴンの事だ。把握されていたんだ……。
「き、気のせいじゃないですか?」
「いえ、《ムービートル》にもバッチリ映ってるんですよこれが」
そう言ってお姉さんが見せてきたのは、目で見たものを『映像』という形で保存することの出来る魔法甲虫『ムービートル』。
この虫から魔力を抽出すれば、保存された映像を映し出すことが出来るという、非常に便利な生物だ。
ムービートルの目から発せられた光が壁に映し出したのは、空を舞っているが次の瞬間、眩い光と共に弾け飛ぶドラゴンの姿だった。間違いなく、昨日のドラゴンそのものだ。
「もし、お2人がドラゴンに遭遇してしまったのであれば、お話を伺いたいと……」
「ああ、こいつならあたし達が………むぐぅっ!? 」
とんでもない曝露をしようとしているミラの口を押さえて、私は手早くギルドの片隅へ連れていく。
(何してんのミラ! 言っちゃダメじゃん!)
(なんで!? 凄い報酬貰えるかもしれないし、もしかしたら一気にAランクとかいけるかもしれないのよ!?)
受付のお姉さんに聞こえないようにヒソヒソ声でミラを叱責すると、やっぱり事を理解してないのであろう、と思える返答が帰ってきた。
(ドラゴンはAランクの魔獣なの! Aランクパーティにしか討伐許可が降りなくて、それ以外が万が一相手をしたら法で罰せられるんだよ!)
(えええぇぇぇぇぇぇ!? 何それぇぇぇ!?)
こればっかりは、仕方のない事だ。いくら最強になっても、法に逆らうことは出来ない。ここは黙っておくのが吉だ。
私はギルドのお姉さんの元へ戻って、何も知らない体で対応する。
「すみませんいきなり席離れて……ドラゴンは見なかったですねぇ、多分その間別の所に行ってて気がつかなかったんだと思います」
「そうですか……近いうちギルド本部の方がこの件について訪ねに来るので、誰か事情を知ってる方をと思ったのですが……」
「お力添え出来ずにごめんなさい……」
「いえいえ、こちらこそお邪魔しました、引き続きごゆっくりどうぞ~」
お姉さんはニッコリと微笑みながらお辞儀をし、再び持ち場に戻っていった。
「……というわけで、地道に頑張ろうか」
「う~……納得行かないわ……」
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