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08 《共鳴》の実験をした
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「み、密着?」
「そう、密着」
現在、ミラと離れてる距離はおよそ50m程度。普段の私の《共鳴》の効果範囲は、およそ500m。
10分の1の距離でダメなら、それしか考えられないだろう。
「思い出して、昨日私たちがドラゴンを倒した時、ずっとしてたことがあったでしょ?」
「えーと……飛んでたわよね」
「違う、ほら、手」
「………あっ!」
納得したようにミラが、ポン、と手を叩く。
昨日、ドラゴンに追い詰められていた時に、ミラはずっと私の手を握ってくれていた。
その後、逆転の手立てである《共鳴》による魔法の共有によってドラゴンと戦っていた時も、無意識にだが、その手を離さずにずっと繋いでいた。
「多分最低でも、手を握る事に匹敵するぐらいの密着が必要なんじゃないかな」
「手を握るに匹敵って……流石にそこまでいるかな?」
「じゃあ、試してみよう」
何にせよ、魔法の事で知らない事が出来たのは久しぶりなので、今私は非常にワクワクしている。実験したくてたまらない。
とりあえず2人で、近づいてみることから始める。
「まず5mで……………ダメだね、案の定」
「こんなに近くても使えないなんて……案外不便ね、《共鳴》魔法」
ミラは嘆くように溜息をつく。というか、勝手に命名してる。
私的には、30分間魔法使用し放題ってことに比べれば、それを加味してもかなりお得だとは思うんだけど。
次は、2人でギリギリ触れない範囲まで近づいてみた。
しかしながら、50mの時と同じように途切れてしまう。やっぱり、接触していることが第1の条件らしい。
「これでもか……じゃあ次は」
「うーん……こうしてみようか」
私はミラの背中に手を回し、所謂ハグの状態になった。
「うぎぃやっはっはっはぁぁぁあぁ!?」
「いたっ! ど、どうしたのミラ!?」
突如、ミラが怪鳥のような奇声を発しながら私を突き飛ばした。
まるでリンゴのように顔を赤くしながら口をパクパクと開けたり閉めたりしている。
「ばっ、ばっ、バカっ!? いきなり何すんの!?」
「いや、ハグしたらどうなるかなぁと思って……」
「でもいきなりする!? 断り入れるでしょ普通!!」
友達同士のハグって、結構一般的な事だと思ってたんだけど……まぁ、ミラは世間知らずだから、そういう事ももしかしたら知らなかったのかもしれない。
「というかミラだって昨日いきなり抱きついて来たじゃん」
「あ、あれは感極まってたからノーカウント! それに昨日のはあたし、突進みたいな感じでやってたでしょ!? あんたのはいかにも『ギュッ…』て感じだったじゃない!」
違いがよく分からないけど、とにかくミラの中では重要なことらしい。今度から気をつけるようにしないと。
「じゃあ今度は言うよ、ミラ、抱いてもいい?」
「その言い方なんか怪しい気がするんだけど……まぁ、いいわよ、好きにすれば」
本人からの承諾を得たので、ありがたくもう一度抱きしめさせてもらう。
こうして抱きしめてみると、やっぱりミラは結構小柄で、ちょうど腕の中に顔が収まってしまう。
肝心の《共鳴》はというと、やはり密着した状態ならば機能するようで、もう一度ミラに使うように指示した《身体強化》が、体を青白く発光させている。
………っていうか、ミラの心臓めっっっちゃバックバクいってるんだけど。何をそんなにドキドキしてるんだろうか、女の子同士なのに。
そう思ってミラを見てみると、トマトように顔を真っ赤にしながら、黙って私の胸に顔を預けている。
「……ま、まだ……?」
ミラは、上目遣いかつ少し恥ずかしげに私を見上げて問うてきた。
な、なんかこうしてると、私までいけないことしてる気分になってくるんだけど……。
「……た、試せたしそろそろ離れようか」
「う、うん、そうね……」
なんだか気恥ずかしくなってきたので、もう少し魔法の感覚を掴みかったけど、変な気分になる前に離れておいた。
ミラは私から離れると、服の襟で自身の口を隠して、顔をさっきより赤くして俯いてしまっている。
かっ、かわいい……! 私がもし男だったら結構キュンときてしまっていたかもしれない。
「っていうかさ……《共鳴》の距離が問題になってるのって、ラズカの魔力適正の問題なんだよね」
「まぁ、そうなるね」
結構グサッとくる発言だったけど、事実だから肯定する以外しょうがない。
「それならさ、あたしから《共鳴》を使えばいいんじゃない? 適正も高いし、長い間もつし、完全にそっちのが良い気がするんだけど」
ミラの言ってる事は、まったくもって正論だった。ミラからアクセスすれば、恐らく24時間と言わず、もっともっと長く繋げるだろうし、距離も国を跨いだとしても大丈夫そうだ。
出来るものなら、とっくにそうしている。
「まさか、また理由があって……?」
「まぁね……ミラ、手ぇ繫ごっか」
理由を伝えるには、実演が一番効果的だろう。私はミラの手を掴んで《共鳴》を発動、及び、それと同じ術式をミラの脳内に送り込む。
「さぁミラ、使ってみて」
「わかった……《共鳴》」
私に言われた通りに、ミラが今私が発動している魔法と全く同じものを発動する。
すると、頭の中でパリンッ、というガラスが割れたような音が響き、私のかけた《共鳴》ごとミラの魔法が消滅した。
「うわっ、びっくりした!? ていうか、なんでラズカの《共鳴》まで……!?」
「これが、《魔法の対消滅現象》……全く同じ種類の魔法がぶつかりあった時、互いを打ち消し合うんだよ」
ちなみにこの現象は、相手の纏ってるバリア魔法なんかに、同じバリア魔法をぶつけて相殺するという技術として昇華されていたりするが……私たちの場合だと、こういう細かいのが大きな障害になったりしてしまう。
本当はミラが最初から《共鳴》を使うことが出来れば、万事うまく行くんだけど……《魔能開示》すら使えないとなると、かなり難しいかもしれない。
「う~~………魔法って結構色んな仕組みがあるのね、覚えきれるかしら……」
「大丈夫だよ、分からないところは私が教えてあげるから」
まぁ、何とかなるだろう。もし覚えられなかったとしても、私が全て記憶しているから問題ないし。
それにドラゴンを30分以内で倒せるほどの力、それを超える相手と戦うことなんて滅多にないだろうし、大丈夫大丈夫。
「ところでミラ、そろそろクエストに戻ろうか……アンスラ増えまくってる」
「え………?」
絶望に満ちた声でミラが後ろを振り向く。
そこには、さっきの10倍くらいに数を増やしたアンスラ達がもりもりと沸いていた。私たちが魔力を使ってわちゃわちゃしてるのを嗅ぎつけてやってきたのだろう。
「………増えるワカメかっつーのくそったれがぁぁあぁああぁぁあ!!!」
ちょっと意味の分からない例えをしながら、ミラが木の棒片手にアンスラの群れへと突っ込んで行った。
怒りに身を任せた、さながらバーサーカーのような立ち振る舞いは、骨が弱いと謳っていた人間のそれとは思えなかった。
結局この後、自業自得で増えすぎたアンスラを狩りきるのに2時間を費やし、その頃にはとっぷりと日が暮れてしまっていたのだった。
「そう、密着」
現在、ミラと離れてる距離はおよそ50m程度。普段の私の《共鳴》の効果範囲は、およそ500m。
10分の1の距離でダメなら、それしか考えられないだろう。
「思い出して、昨日私たちがドラゴンを倒した時、ずっとしてたことがあったでしょ?」
「えーと……飛んでたわよね」
「違う、ほら、手」
「………あっ!」
納得したようにミラが、ポン、と手を叩く。
昨日、ドラゴンに追い詰められていた時に、ミラはずっと私の手を握ってくれていた。
その後、逆転の手立てである《共鳴》による魔法の共有によってドラゴンと戦っていた時も、無意識にだが、その手を離さずにずっと繋いでいた。
「多分最低でも、手を握る事に匹敵するぐらいの密着が必要なんじゃないかな」
「手を握るに匹敵って……流石にそこまでいるかな?」
「じゃあ、試してみよう」
何にせよ、魔法の事で知らない事が出来たのは久しぶりなので、今私は非常にワクワクしている。実験したくてたまらない。
とりあえず2人で、近づいてみることから始める。
「まず5mで……………ダメだね、案の定」
「こんなに近くても使えないなんて……案外不便ね、《共鳴》魔法」
ミラは嘆くように溜息をつく。というか、勝手に命名してる。
私的には、30分間魔法使用し放題ってことに比べれば、それを加味してもかなりお得だとは思うんだけど。
次は、2人でギリギリ触れない範囲まで近づいてみた。
しかしながら、50mの時と同じように途切れてしまう。やっぱり、接触していることが第1の条件らしい。
「これでもか……じゃあ次は」
「うーん……こうしてみようか」
私はミラの背中に手を回し、所謂ハグの状態になった。
「うぎぃやっはっはっはぁぁぁあぁ!?」
「いたっ! ど、どうしたのミラ!?」
突如、ミラが怪鳥のような奇声を発しながら私を突き飛ばした。
まるでリンゴのように顔を赤くしながら口をパクパクと開けたり閉めたりしている。
「ばっ、ばっ、バカっ!? いきなり何すんの!?」
「いや、ハグしたらどうなるかなぁと思って……」
「でもいきなりする!? 断り入れるでしょ普通!!」
友達同士のハグって、結構一般的な事だと思ってたんだけど……まぁ、ミラは世間知らずだから、そういう事ももしかしたら知らなかったのかもしれない。
「というかミラだって昨日いきなり抱きついて来たじゃん」
「あ、あれは感極まってたからノーカウント! それに昨日のはあたし、突進みたいな感じでやってたでしょ!? あんたのはいかにも『ギュッ…』て感じだったじゃない!」
違いがよく分からないけど、とにかくミラの中では重要なことらしい。今度から気をつけるようにしないと。
「じゃあ今度は言うよ、ミラ、抱いてもいい?」
「その言い方なんか怪しい気がするんだけど……まぁ、いいわよ、好きにすれば」
本人からの承諾を得たので、ありがたくもう一度抱きしめさせてもらう。
こうして抱きしめてみると、やっぱりミラは結構小柄で、ちょうど腕の中に顔が収まってしまう。
肝心の《共鳴》はというと、やはり密着した状態ならば機能するようで、もう一度ミラに使うように指示した《身体強化》が、体を青白く発光させている。
………っていうか、ミラの心臓めっっっちゃバックバクいってるんだけど。何をそんなにドキドキしてるんだろうか、女の子同士なのに。
そう思ってミラを見てみると、トマトように顔を真っ赤にしながら、黙って私の胸に顔を預けている。
「……ま、まだ……?」
ミラは、上目遣いかつ少し恥ずかしげに私を見上げて問うてきた。
な、なんかこうしてると、私までいけないことしてる気分になってくるんだけど……。
「……た、試せたしそろそろ離れようか」
「う、うん、そうね……」
なんだか気恥ずかしくなってきたので、もう少し魔法の感覚を掴みかったけど、変な気分になる前に離れておいた。
ミラは私から離れると、服の襟で自身の口を隠して、顔をさっきより赤くして俯いてしまっている。
かっ、かわいい……! 私がもし男だったら結構キュンときてしまっていたかもしれない。
「っていうかさ……《共鳴》の距離が問題になってるのって、ラズカの魔力適正の問題なんだよね」
「まぁ、そうなるね」
結構グサッとくる発言だったけど、事実だから肯定する以外しょうがない。
「それならさ、あたしから《共鳴》を使えばいいんじゃない? 適正も高いし、長い間もつし、完全にそっちのが良い気がするんだけど」
ミラの言ってる事は、まったくもって正論だった。ミラからアクセスすれば、恐らく24時間と言わず、もっともっと長く繋げるだろうし、距離も国を跨いだとしても大丈夫そうだ。
出来るものなら、とっくにそうしている。
「まさか、また理由があって……?」
「まぁね……ミラ、手ぇ繫ごっか」
理由を伝えるには、実演が一番効果的だろう。私はミラの手を掴んで《共鳴》を発動、及び、それと同じ術式をミラの脳内に送り込む。
「さぁミラ、使ってみて」
「わかった……《共鳴》」
私に言われた通りに、ミラが今私が発動している魔法と全く同じものを発動する。
すると、頭の中でパリンッ、というガラスが割れたような音が響き、私のかけた《共鳴》ごとミラの魔法が消滅した。
「うわっ、びっくりした!? ていうか、なんでラズカの《共鳴》まで……!?」
「これが、《魔法の対消滅現象》……全く同じ種類の魔法がぶつかりあった時、互いを打ち消し合うんだよ」
ちなみにこの現象は、相手の纏ってるバリア魔法なんかに、同じバリア魔法をぶつけて相殺するという技術として昇華されていたりするが……私たちの場合だと、こういう細かいのが大きな障害になったりしてしまう。
本当はミラが最初から《共鳴》を使うことが出来れば、万事うまく行くんだけど……《魔能開示》すら使えないとなると、かなり難しいかもしれない。
「う~~………魔法って結構色んな仕組みがあるのね、覚えきれるかしら……」
「大丈夫だよ、分からないところは私が教えてあげるから」
まぁ、何とかなるだろう。もし覚えられなかったとしても、私が全て記憶しているから問題ないし。
それにドラゴンを30分以内で倒せるほどの力、それを超える相手と戦うことなんて滅多にないだろうし、大丈夫大丈夫。
「ところでミラ、そろそろクエストに戻ろうか……アンスラ増えまくってる」
「え………?」
絶望に満ちた声でミラが後ろを振り向く。
そこには、さっきの10倍くらいに数を増やしたアンスラ達がもりもりと沸いていた。私たちが魔力を使ってわちゃわちゃしてるのを嗅ぎつけてやってきたのだろう。
「………増えるワカメかっつーのくそったれがぁぁあぁああぁぁあ!!!」
ちょっと意味の分からない例えをしながら、ミラが木の棒片手にアンスラの群れへと突っ込んで行った。
怒りに身を任せた、さながらバーサーカーのような立ち振る舞いは、骨が弱いと謳っていた人間のそれとは思えなかった。
結局この後、自業自得で増えすぎたアンスラを狩りきるのに2時間を費やし、その頃にはとっぷりと日が暮れてしまっていたのだった。
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