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第1章:求められた結婚のはずが
3話
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そして数日後、父の執務室兼応接室の一角で、私は初めてギルバートと面会した。
彼は長身痩躯というよりは、どちらかというとがっしりとした体格をしており、その整った顔立ちは騎士団の武勲と名誉を象徴するような凛々しさがあった。髪は濃い茶色で短めに整えられており、瞳の色は少し明るいブラウン。控えめながらも堂々とした立ち振る舞いは、確かに「騎士団のエリート」と称されるにふさわしい印象を受けた。
最初に挨拶を交わした際、ギルバートは私に向かって深々と頭を下げた。
「はじめまして、ローランド公爵令嬢。お会いできる日を心待ちにしておりました。私はギルバート・ウェインと申します」
礼儀正しく穏やかな声。その礼節を重んじる所作や言葉遣いには好感が持てた。こちらも微笑みながら返礼する。
「クレア・ローランドと申します。お噂は以前から父や騎士団の方々から伺っておりました。今日はお時間をいただきありがとうございます」
彼はやや緊張した面持ちを見せながら、それでも不自然にならないように、なるべく落ち着いた様子を装っているようだった。その姿を見て、私はほんの少し胸がときめくのを感じる。私のことを知っていて、それも一定の好意や尊敬を持ってくれている人に会うのは、悪い気分ではなかった。
父の用意した席に互いに腰を下ろし、しばし会話が始まる。紅茶と菓子を前にして、騎士団の任務や最近の王都での出来事などの世間話が交わされた。
「先日の魔物騒ぎでは、ギルバート様の部隊が最前線に立って対応されたと聞きました。大変な状況だったのではありませんか?」
「ああ、あれは……確かに困難な状況でした。ですが、周りの隊員たちがよく協力してくれましたし、私も全力を尽くすことができました。そのおかげで被害が最小限に抑えられたのだと思います」
ギルバートは謙遜しながらも、自分の行動を客観的に捉えているようだった。表彰されてもおかしくないほどの偉業を成し遂げた若手騎士だと聞いていたが、そのわりには鼻にかけるところがまったくない。落ち着いていて真面目、そしてひたすら努力を惜しまないタイプの人間に見えた。
「あなたの働きには、父もとても感心しておりましたよ。これからの王国を背負って立つ若者だと、いつも言っております」
私がそう伝えると、ギルバートは少し照れくさそうに笑った。
「ローランド公爵は私のような者にも公平に機会を与えてくださいますし、まるで父親のように見守ってくださるのです。騎士団で働いていて、あれほど心強いことはありません」
その言葉を聞きながら、私も思わずうれしくなる。父が評価している相手は、こうして本人も父を慕い、尊敬してくれている。きっと父にとっても、ギルバートのような若者の成長を支えるのは喜びの一つなのだろう。
そこからさらに話が進んでいくうちに、ギルバートの人柄は私の想像以上に誠実そうに思えた。なにより、彼は政治や出世ばかりを気にするようなそぶりを一切見せない。むしろ、騎士としての責務に誇りを感じ、そのために日々鍛錬に励んでいる印象が強かった。私はそこに、理想的な騎士の姿を重ねる。
「これからも精進を続け、いつかローランド公爵……いえ、王国全体にとってより大きな貢献ができるようになりたいと考えています」
ギルバートがそう語るのを聞きながら、私は静かに頷いた。もし本当に彼がそういう信念を持っているのなら、私としても応援したい気持ちが湧いてくる。
——そして、その日の茶会の終わり際に、ギルバートははっきりと私に言ったのだ。
「クレア・ローランド様。私はあなたを心から敬愛しています。もしよろしければ、私と結婚を前提にしたお付き合いをしていただけないでしょうか?」
これは、私にとって初めての“真面目な”求婚でもあった。もちろん、過去に縁談を示唆する場面はいくつかあったが、こうして本人から直接的に言葉をもらったのは初めてだったのである。
私は戸惑いながらも、心の内で確かなときめきを感じていた。ギルバートは真摯で、礼儀正しく、そして何より“人として”尊敬できる部分を持っている。もし彼と結婚したら、私は誇りを持って彼の妻になれるかもしれない。
「……はい。私も、あなたのお人柄にとても好感を抱いています。突然のことでまだ驚いていますが、私でよければ……よろしくお願いいたします」
そう返したときのギルバートの表情は、少年のように輝いていた。私は心の中で小さく息をつきながら、これが私の幸せの始まりなのだと、ほのかな期待を抱いたのである。
それから私たちは、お互いの気持ちを確かめ合うように何度か会う機会を持った。とはいえ、騎士団の任務に忙しいギルバートと、公爵家の行事や社交界での仕事が多い私とでは、なかなか頻繁に会うことも難しい。それでも、彼が書いてくれる手紙にはまめに目を通し、私も返事を書き送った。
手紙の文面はどれも真面目で誠実なもので、そこに彼の人柄が表れているようだった。「今は遠征任務で少し離れた地域にいます」「ここの住民は大変困窮していて、私たちも何とか力になれないか考えています」「帰還したらまたお会いしたい」など、騎士団としての活動状況が綴られた手紙は読み物としても興味深く、私は毎回楽しみにしていた。彼の活躍を知るにつれて、ますます彼が頼もしく感じられるし、そんな男性に想いを寄せられている自分の幸運をも感じるのだった。
数ヶ月後、父や母も含めた両家の話し合いはとんとん拍子に進み、私とギルバートは正式に婚約することとなった。ギルバートの家柄は男爵家であるが、彼が騎士団での功績を重ねるに連れ、将来的にはより高い地位を与えられるだろうと言われている。そうなれば、貴族社会の中でも十分に認められる立場になる。
それに、私の父——ローランド公爵が彼を強く後押ししている以上、余程の失態を犯さないかぎり彼の出世は約束されたようなものだ。私としても、いずれはそうした力を得たギルバートと共に、王国のために尽力できる立場になれると思えば、明るい未来が想像できた。
「クレア、本当にいい相手と巡り会えたようだな」
母は少し感慨深げに、そう微笑んでくれた。父も「お前が幸せなら、私としても嬉しい限りだ」と言い、温かく私を見守ってくれている。
私も幸せだった。今までは“貴族の令嬢”として世間から脚光を浴びてきたが、その注目には多少のプレッシャーも伴っていた。そんな私を、“一人の女性”として大切に想ってくれるギルバートの存在は、いわば私の新しい拠り所のように感じたのだ。
そして、婚約からさらに数ヶ月後、私たちは盛大な結婚式を挙げた。会場は王都でも有数の大聖堂。王家からも多くの来賓が訪れ、ローランド公爵家にとっても祝福ムードに包まれた一大行事となった。華やかに着飾った来賓たちは、口々に私たちを祝ってくれ、父の威光もあってか式自体は大成功だった。
私の着た純白のウエディングドレスは、胸元や裾に繊細なレースがあしらわれ、まるで絵画から抜け出してきたかのような気品があった。ギルバートも騎士団の正装に袖を通し、誇らしげに私の隣に並んでくれる。神官の前で誓いの言葉を交わしたとき、私は胸の奥が熱くなり、目頭が少しだけ潤んだ。
「愛している、クレア。生涯をかけて君を大切にすると誓う」
ギルバートのまっすぐな瞳を見つめながら、私も小さく頷き、そしてこう返した。
「私も……あなたと生きていきたい。どうか末永くよろしくお願いします」
その言葉を受けて、周囲の参列者たちからは大きな拍手がわき起こった。そうして私たちは、王国中が羨むような祝福のうちに夫婦となったのだ。
彼は長身痩躯というよりは、どちらかというとがっしりとした体格をしており、その整った顔立ちは騎士団の武勲と名誉を象徴するような凛々しさがあった。髪は濃い茶色で短めに整えられており、瞳の色は少し明るいブラウン。控えめながらも堂々とした立ち振る舞いは、確かに「騎士団のエリート」と称されるにふさわしい印象を受けた。
最初に挨拶を交わした際、ギルバートは私に向かって深々と頭を下げた。
「はじめまして、ローランド公爵令嬢。お会いできる日を心待ちにしておりました。私はギルバート・ウェインと申します」
礼儀正しく穏やかな声。その礼節を重んじる所作や言葉遣いには好感が持てた。こちらも微笑みながら返礼する。
「クレア・ローランドと申します。お噂は以前から父や騎士団の方々から伺っておりました。今日はお時間をいただきありがとうございます」
彼はやや緊張した面持ちを見せながら、それでも不自然にならないように、なるべく落ち着いた様子を装っているようだった。その姿を見て、私はほんの少し胸がときめくのを感じる。私のことを知っていて、それも一定の好意や尊敬を持ってくれている人に会うのは、悪い気分ではなかった。
父の用意した席に互いに腰を下ろし、しばし会話が始まる。紅茶と菓子を前にして、騎士団の任務や最近の王都での出来事などの世間話が交わされた。
「先日の魔物騒ぎでは、ギルバート様の部隊が最前線に立って対応されたと聞きました。大変な状況だったのではありませんか?」
「ああ、あれは……確かに困難な状況でした。ですが、周りの隊員たちがよく協力してくれましたし、私も全力を尽くすことができました。そのおかげで被害が最小限に抑えられたのだと思います」
ギルバートは謙遜しながらも、自分の行動を客観的に捉えているようだった。表彰されてもおかしくないほどの偉業を成し遂げた若手騎士だと聞いていたが、そのわりには鼻にかけるところがまったくない。落ち着いていて真面目、そしてひたすら努力を惜しまないタイプの人間に見えた。
「あなたの働きには、父もとても感心しておりましたよ。これからの王国を背負って立つ若者だと、いつも言っております」
私がそう伝えると、ギルバートは少し照れくさそうに笑った。
「ローランド公爵は私のような者にも公平に機会を与えてくださいますし、まるで父親のように見守ってくださるのです。騎士団で働いていて、あれほど心強いことはありません」
その言葉を聞きながら、私も思わずうれしくなる。父が評価している相手は、こうして本人も父を慕い、尊敬してくれている。きっと父にとっても、ギルバートのような若者の成長を支えるのは喜びの一つなのだろう。
そこからさらに話が進んでいくうちに、ギルバートの人柄は私の想像以上に誠実そうに思えた。なにより、彼は政治や出世ばかりを気にするようなそぶりを一切見せない。むしろ、騎士としての責務に誇りを感じ、そのために日々鍛錬に励んでいる印象が強かった。私はそこに、理想的な騎士の姿を重ねる。
「これからも精進を続け、いつかローランド公爵……いえ、王国全体にとってより大きな貢献ができるようになりたいと考えています」
ギルバートがそう語るのを聞きながら、私は静かに頷いた。もし本当に彼がそういう信念を持っているのなら、私としても応援したい気持ちが湧いてくる。
——そして、その日の茶会の終わり際に、ギルバートははっきりと私に言ったのだ。
「クレア・ローランド様。私はあなたを心から敬愛しています。もしよろしければ、私と結婚を前提にしたお付き合いをしていただけないでしょうか?」
これは、私にとって初めての“真面目な”求婚でもあった。もちろん、過去に縁談を示唆する場面はいくつかあったが、こうして本人から直接的に言葉をもらったのは初めてだったのである。
私は戸惑いながらも、心の内で確かなときめきを感じていた。ギルバートは真摯で、礼儀正しく、そして何より“人として”尊敬できる部分を持っている。もし彼と結婚したら、私は誇りを持って彼の妻になれるかもしれない。
「……はい。私も、あなたのお人柄にとても好感を抱いています。突然のことでまだ驚いていますが、私でよければ……よろしくお願いいたします」
そう返したときのギルバートの表情は、少年のように輝いていた。私は心の中で小さく息をつきながら、これが私の幸せの始まりなのだと、ほのかな期待を抱いたのである。
それから私たちは、お互いの気持ちを確かめ合うように何度か会う機会を持った。とはいえ、騎士団の任務に忙しいギルバートと、公爵家の行事や社交界での仕事が多い私とでは、なかなか頻繁に会うことも難しい。それでも、彼が書いてくれる手紙にはまめに目を通し、私も返事を書き送った。
手紙の文面はどれも真面目で誠実なもので、そこに彼の人柄が表れているようだった。「今は遠征任務で少し離れた地域にいます」「ここの住民は大変困窮していて、私たちも何とか力になれないか考えています」「帰還したらまたお会いしたい」など、騎士団としての活動状況が綴られた手紙は読み物としても興味深く、私は毎回楽しみにしていた。彼の活躍を知るにつれて、ますます彼が頼もしく感じられるし、そんな男性に想いを寄せられている自分の幸運をも感じるのだった。
数ヶ月後、父や母も含めた両家の話し合いはとんとん拍子に進み、私とギルバートは正式に婚約することとなった。ギルバートの家柄は男爵家であるが、彼が騎士団での功績を重ねるに連れ、将来的にはより高い地位を与えられるだろうと言われている。そうなれば、貴族社会の中でも十分に認められる立場になる。
それに、私の父——ローランド公爵が彼を強く後押ししている以上、余程の失態を犯さないかぎり彼の出世は約束されたようなものだ。私としても、いずれはそうした力を得たギルバートと共に、王国のために尽力できる立場になれると思えば、明るい未来が想像できた。
「クレア、本当にいい相手と巡り会えたようだな」
母は少し感慨深げに、そう微笑んでくれた。父も「お前が幸せなら、私としても嬉しい限りだ」と言い、温かく私を見守ってくれている。
私も幸せだった。今までは“貴族の令嬢”として世間から脚光を浴びてきたが、その注目には多少のプレッシャーも伴っていた。そんな私を、“一人の女性”として大切に想ってくれるギルバートの存在は、いわば私の新しい拠り所のように感じたのだ。
そして、婚約からさらに数ヶ月後、私たちは盛大な結婚式を挙げた。会場は王都でも有数の大聖堂。王家からも多くの来賓が訪れ、ローランド公爵家にとっても祝福ムードに包まれた一大行事となった。華やかに着飾った来賓たちは、口々に私たちを祝ってくれ、父の威光もあってか式自体は大成功だった。
私の着た純白のウエディングドレスは、胸元や裾に繊細なレースがあしらわれ、まるで絵画から抜け出してきたかのような気品があった。ギルバートも騎士団の正装に袖を通し、誇らしげに私の隣に並んでくれる。神官の前で誓いの言葉を交わしたとき、私は胸の奥が熱くなり、目頭が少しだけ潤んだ。
「愛している、クレア。生涯をかけて君を大切にすると誓う」
ギルバートのまっすぐな瞳を見つめながら、私も小さく頷き、そしてこう返した。
「私も……あなたと生きていきたい。どうか末永くよろしくお願いします」
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