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第4章:新たな人生へ、踏み出す勇気
28話
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はじまりは、ささやかな衝突から
ぶつかった相手は、長身で金髪を短くまとめた騎士風の男性だった。いや、騎士の正装というわけではなく、落ち着いたダークブルーの夜会服に身を包んでいる。年齢は私よりも二つ三つ上だろうか、彫りの深い端正な顔立ちが印象的だ。
「これは失礼しました。レディに先を譲るべきでしたね」
そう言って、彼は私が取ろうとしたグラスをさっと差し出してくる。
「お飲みになりますか?」
「あ、ありがとうございます」
少し戸惑いながら、それでもありがたく受け取った。気づけば私のほうがぶつかりそうになったのかもしれないのに、彼は丁寧に対応してくれる。
「ローランド公爵令嬢……ですよね?」
男性は私の顔を見て、どこか懐かしそうに目を細める。
「ええ、そうですが……失礼ですが、どこかでお会いしましたか?」
私は少し首をかしげる。見覚えがあるような、ないような……。彼は控えめに笑みを浮かべて言う。
「覚えてないのも無理はありませんね。まだあなたが十代前半の頃、一度だけお目にかかったことがあるんです。お父上——ローランド公爵様と、私の父がお話ししていた際に、少しだけご挨拶したんですが……。ほら、私たち、屋敷の庭で迷子になりかけたことがあったでしょう?」
迷子……? 私は記憶をたどる。そういえば、幼いころ父の来客が立て込んだ時期があり、私がその息子と一緒に庭を案内したことがあったような気がする。確か、少し年上の少年で、当時から落ち着いた雰囲気だったような……。
「もしかして……サイラス様?」
そう思い当たって名前を口にすると、彼は「ご明察」と言わんばかりに微笑む。
「そうです。サイラス・アーヴィング。……よく憶えていてくださいましたね」
サイラス・アーヴィング。王国の伯爵家にして、公爵家の次くらいに重責を担う立場。特にアーヴィング伯爵家は騎士の家系として名高く、歴代の当主やその息子たちは多くが騎士団で活躍してきたそうだ。
「本当にご無沙汰していました。あれ以来、一度もお会いしなかったですよね?」
私が言うと、サイラスは少し恥ずかしそうに目を伏せる。
「ええ。王都を離れていた時期が長かったんです。遠征任務で地方を回っていまして……。ようやく戻ってきたと思ったら、ちょっとしたトラブルで仕事が立て込んでしまって。夜会へ出る余裕もなくて、今日が久々の社交界復帰なんですよ」
サイラスはそんなふうに近況を語ってくれた。なるほど、このタイミングで私と同じく社交界に復帰したわけか。
「ずっと遠征任務を……。お疲れ様です。では、騎士団に所属していらっしゃるのですか?」
「正確には、騎士団の特殊任務を請け負う部隊に籍を置いています。アーヴィング家の当主——つまり私の父が騎士団の要職にいる関係で、私も現場に近い位置で動くことが多いんです」
言いながら、サイラスは苦笑いを浮かべる。どうやら想像以上に忙しい立場らしい。
「クレア様こそ、お変わりなく……と言いたいところですが、噂ではあまりお姿を拝見しないので少し心配していましたよ。『体調を崩された』と伺っていましたが、大丈夫ですか?」
その言葉に、私は一瞬ドキリとした。
(やっぱりそういう噂が広まっていたのね。まあ、そう言うしかなかったから仕方ないけれど……)
ただ、サイラスの表情を見る限り、それ以上の詮索をするつもりはなさそうだ。単純に私を気遣ってくれているという感じがする。
「はい、もう平気です。いろいろあって、少し実家で療養していましたが、そろそろこういう場に戻ってみようと思って……」
当たり障りのない返事ではあるが、それで十分だろう。サイラスは納得したように微笑み、「それはよかった」と短く言う。
その後、私たちは立ち話のまま、簡単な社交上の会話を交わした。彼は幼い頃にちらりと会ったきりだったが、こうして再会してみると、不思議なくらい話しやすい。何より、無遠慮に詮索してこないところがありがたかった。
「……サイラス様は、今日の舞踏会に何かご用があったんですか?」
私が尋ねると、彼は肩をすくめて答える。
「まあ、半分は父からの頼まれごとですね。アーヴィング家としても、久しぶりに私を社交界の場でお披露目する必要があったみたいで。あとは、知り合いの何人かに挨拶をして回ろうかと思っていたんですが……」
そこでサイラスは少し言いよどみ、照れくさそうに言葉を続けた。
「実を言うと、こういう場にはあまり慣れていないんです。遠征任務ばかりだったもので、華やかな舞踏会より荒野や戦場のほうが馴染み深いくらいで……。先ほども人混みに押されてしまって、グラスを取り損ねたところにあなたとぶつかってしまった、というわけです」
思わずクスリと笑ってしまう。こうして素直に事情を話してくれるあたり、彼は性格の良い人なのだろう。
「私も今回が久々なので、少し気後れしているんですよ。でも、サイラス様とお話しできてよかった。……もしよろしければ、このまま少しご一緒してもいいですか? 私も誰かとおしゃべりしていないと不安で……」
そう申し出ると、サイラスは驚いたように目を見開き、すぐに快く頷いた。
「もちろん。クレア様さえよろしければ、喜んでご一緒します。……あまり頼りにならないかもしれませんが」
それきり、私たちは壁際で少し談笑を続けた。世間話や、騎士団の様子、私の父が関わった政治の話など。当たり障りのない内容ではあるものの、サイラスとの会話は不思議と落ち着く。
やがて曲が変わり、会場にロマンチックな舞曲が流れ始めた。ダンスフロアでは、華麗なドレスをまとった令嬢たちがパートナーを探してきょろきょろと視線を交わし、紳士たちがエスコートを申し出ている。
(……昔は、こういう場面で私もよく踊ったものだけれど)
結婚前は、私もよく社交界のダンスパーティーで踊りの相手をしていた。自分でもそこそこ上手だと自負していたが、ギルバートとの結婚後はそういう機会も失っていた。今さら「踊りたい」と思うかどうかは微妙だが——。
そこへ、サイラスがやや遠慮がちに声をかけてきた。
「……クレア様、もしよろしければ、一曲ご一緒していただけませんか?」
見ると、彼も少し頬を紅くしている。こういう華やかな場は苦手だと言っていたし、女性を誘うのもあまり慣れていないのかもしれない。
私は一瞬だけ迷う。正直なところ、他の人たちの注目を浴びるのはあまり気乗りしない。が、サイラスがこんなにも誠実に誘ってくれているのなら、断るのも失礼だと思えてくる。
「……はい。ぜひ、よろしくお願いいたします」
そう言うと、サイラスはほっとしたように笑みを浮かべた。私も自然と笑みがこぼれる。まるで、暗い海の底に光が差し込むような、そんな温かい気持ちが広がっていくのを感じた。
ぶつかった相手は、長身で金髪を短くまとめた騎士風の男性だった。いや、騎士の正装というわけではなく、落ち着いたダークブルーの夜会服に身を包んでいる。年齢は私よりも二つ三つ上だろうか、彫りの深い端正な顔立ちが印象的だ。
「これは失礼しました。レディに先を譲るべきでしたね」
そう言って、彼は私が取ろうとしたグラスをさっと差し出してくる。
「お飲みになりますか?」
「あ、ありがとうございます」
少し戸惑いながら、それでもありがたく受け取った。気づけば私のほうがぶつかりそうになったのかもしれないのに、彼は丁寧に対応してくれる。
「ローランド公爵令嬢……ですよね?」
男性は私の顔を見て、どこか懐かしそうに目を細める。
「ええ、そうですが……失礼ですが、どこかでお会いしましたか?」
私は少し首をかしげる。見覚えがあるような、ないような……。彼は控えめに笑みを浮かべて言う。
「覚えてないのも無理はありませんね。まだあなたが十代前半の頃、一度だけお目にかかったことがあるんです。お父上——ローランド公爵様と、私の父がお話ししていた際に、少しだけご挨拶したんですが……。ほら、私たち、屋敷の庭で迷子になりかけたことがあったでしょう?」
迷子……? 私は記憶をたどる。そういえば、幼いころ父の来客が立て込んだ時期があり、私がその息子と一緒に庭を案内したことがあったような気がする。確か、少し年上の少年で、当時から落ち着いた雰囲気だったような……。
「もしかして……サイラス様?」
そう思い当たって名前を口にすると、彼は「ご明察」と言わんばかりに微笑む。
「そうです。サイラス・アーヴィング。……よく憶えていてくださいましたね」
サイラス・アーヴィング。王国の伯爵家にして、公爵家の次くらいに重責を担う立場。特にアーヴィング伯爵家は騎士の家系として名高く、歴代の当主やその息子たちは多くが騎士団で活躍してきたそうだ。
「本当にご無沙汰していました。あれ以来、一度もお会いしなかったですよね?」
私が言うと、サイラスは少し恥ずかしそうに目を伏せる。
「ええ。王都を離れていた時期が長かったんです。遠征任務で地方を回っていまして……。ようやく戻ってきたと思ったら、ちょっとしたトラブルで仕事が立て込んでしまって。夜会へ出る余裕もなくて、今日が久々の社交界復帰なんですよ」
サイラスはそんなふうに近況を語ってくれた。なるほど、このタイミングで私と同じく社交界に復帰したわけか。
「ずっと遠征任務を……。お疲れ様です。では、騎士団に所属していらっしゃるのですか?」
「正確には、騎士団の特殊任務を請け負う部隊に籍を置いています。アーヴィング家の当主——つまり私の父が騎士団の要職にいる関係で、私も現場に近い位置で動くことが多いんです」
言いながら、サイラスは苦笑いを浮かべる。どうやら想像以上に忙しい立場らしい。
「クレア様こそ、お変わりなく……と言いたいところですが、噂ではあまりお姿を拝見しないので少し心配していましたよ。『体調を崩された』と伺っていましたが、大丈夫ですか?」
その言葉に、私は一瞬ドキリとした。
(やっぱりそういう噂が広まっていたのね。まあ、そう言うしかなかったから仕方ないけれど……)
ただ、サイラスの表情を見る限り、それ以上の詮索をするつもりはなさそうだ。単純に私を気遣ってくれているという感じがする。
「はい、もう平気です。いろいろあって、少し実家で療養していましたが、そろそろこういう場に戻ってみようと思って……」
当たり障りのない返事ではあるが、それで十分だろう。サイラスは納得したように微笑み、「それはよかった」と短く言う。
その後、私たちは立ち話のまま、簡単な社交上の会話を交わした。彼は幼い頃にちらりと会ったきりだったが、こうして再会してみると、不思議なくらい話しやすい。何より、無遠慮に詮索してこないところがありがたかった。
「……サイラス様は、今日の舞踏会に何かご用があったんですか?」
私が尋ねると、彼は肩をすくめて答える。
「まあ、半分は父からの頼まれごとですね。アーヴィング家としても、久しぶりに私を社交界の場でお披露目する必要があったみたいで。あとは、知り合いの何人かに挨拶をして回ろうかと思っていたんですが……」
そこでサイラスは少し言いよどみ、照れくさそうに言葉を続けた。
「実を言うと、こういう場にはあまり慣れていないんです。遠征任務ばかりだったもので、華やかな舞踏会より荒野や戦場のほうが馴染み深いくらいで……。先ほども人混みに押されてしまって、グラスを取り損ねたところにあなたとぶつかってしまった、というわけです」
思わずクスリと笑ってしまう。こうして素直に事情を話してくれるあたり、彼は性格の良い人なのだろう。
「私も今回が久々なので、少し気後れしているんですよ。でも、サイラス様とお話しできてよかった。……もしよろしければ、このまま少しご一緒してもいいですか? 私も誰かとおしゃべりしていないと不安で……」
そう申し出ると、サイラスは驚いたように目を見開き、すぐに快く頷いた。
「もちろん。クレア様さえよろしければ、喜んでご一緒します。……あまり頼りにならないかもしれませんが」
それきり、私たちは壁際で少し談笑を続けた。世間話や、騎士団の様子、私の父が関わった政治の話など。当たり障りのない内容ではあるものの、サイラスとの会話は不思議と落ち着く。
やがて曲が変わり、会場にロマンチックな舞曲が流れ始めた。ダンスフロアでは、華麗なドレスをまとった令嬢たちがパートナーを探してきょろきょろと視線を交わし、紳士たちがエスコートを申し出ている。
(……昔は、こういう場面で私もよく踊ったものだけれど)
結婚前は、私もよく社交界のダンスパーティーで踊りの相手をしていた。自分でもそこそこ上手だと自負していたが、ギルバートとの結婚後はそういう機会も失っていた。今さら「踊りたい」と思うかどうかは微妙だが——。
そこへ、サイラスがやや遠慮がちに声をかけてきた。
「……クレア様、もしよろしければ、一曲ご一緒していただけませんか?」
見ると、彼も少し頬を紅くしている。こういう華やかな場は苦手だと言っていたし、女性を誘うのもあまり慣れていないのかもしれない。
私は一瞬だけ迷う。正直なところ、他の人たちの注目を浴びるのはあまり気乗りしない。が、サイラスがこんなにも誠実に誘ってくれているのなら、断るのも失礼だと思えてくる。
「……はい。ぜひ、よろしくお願いいたします」
そう言うと、サイラスはほっとしたように笑みを浮かべた。私も自然と笑みがこぼれる。まるで、暗い海の底に光が差し込むような、そんな温かい気持ちが広がっていくのを感じた。
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