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第一章:氷の令嬢、無慈悲に婚約破棄される
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それから間もなく、王太子エドワードは舞踏会の中央で演奏を止めさせ、マイクのように音を拡散する魔道具を手にした。
大広間は一瞬にして静寂に包まれる。貴族やご令嬢、ご婦人方がこぞってその様子を見守る中、彼は声を上げた。
「本日お集まりの貴族の皆様、並びに関係者の方々。まずはこの舞踏会にご出席いただき、誠に感謝申し上げます」
格式張った導入を経たあと、彼は言葉を続ける。
「実は私、王太子エドワードには、つい先日、神意を受けられた聖女シエナとの間に、深い縁があることが分かりました。シエナは庶民出身ですが、その身に聖女としての奇跡の力を宿し、国を救う重要な役目を担っております。私はそんな彼女の純粋無垢な心に惹かれ、共に歩む決意をいたしました」
エドワードの隣には、一人の少女が寄り添うように立っている。癖のある薄茶色の髪と丸い瞳を持ち、可愛らしいといえば可愛らしい。しかし、決して貴族たちが「気品ある」と評するタイプとは言いがたい。シンプルな白いドレスを着ているが、本人はあまり着慣れておらず、落ち着かない様子でエドワードの腕にすがっていた。これが、庶民出身の聖女シエナだ。
彼女の姿を見て、貴族の間には小さなどよめきが走る。聖女シエナについては、王宮が正式に認めたという触れ込みがあるものの、はたして本当に聖女なのかどうか――疑問を持つ者も少なくなかったからだ。
だが、驚きはこれだけでは終わらない。エドワードは続けて、はっきりとこう告げたのだ。
「よって、私は本日をもって、ヴァレリー・リチャードソンとの婚約を破棄いたします!」
その宣言に、大広間は一瞬息をのんだ。世界全体が凍りついたかのように、静寂が訪れる。
続いて、どっという大きなざわめきが起こった。
あまりに唐突すぎる。いや、唐突というか、そもそもあり得ないことだった。リチャードソン公爵家と王家の繋がりは絶大だ。契約や利害関係をあっさりと覆すなど、王太子には許されないはずである。
混乱する周囲を余所に、エドワードはさらに言い募る。
「ヴァレリーとの婚約は、私の意思というより、周囲に押し付けられた義務でした。しかし私は、真実の愛を貫きたいのです。シエナこそが、私の運命の人。どうか皆様、この決断に理解を示していただきたい!」
その横でシエナが大きな瞳に涙を浮かべ、観客に向けて小さく頭を下げる。貴族の中には、その愛らしさに一瞬心を動かされる者もいた。
だが、一連の話を聞いた多くの者たちが思ったのは――「あまりにも非常識だ」――ということ。
この場でその発言をし、長年王家を支えたリチャードソン公爵家を、いわば公衆の面前で侮辱する形になったのだ。
王太子が若気の至りで放言しているだけなら、まだフォローの余地があるかもしれない。しかし、聖女シエナとやらは明らかに社交界慣れしていない庶民出身で、真実の奇跡を起こした証拠もまだ十分とはいえない。
あまりにも軽率で、計画性に欠ける行為だ。普段から王太子の軽薄さを憂慮していた者たちは、「ついにやってしまったか……」と顔を見合わせる。
そして、その中心にいるヴァレリーはというと――まるで氷像のように微動だにせず、ただ王太子の言葉を受け止めていた。
怒りや悲しみを感じていないわけではない。けれど、彼女の中では「もはや驚きという感情さえ通り越してしまった」というのが正直なところだった。
やがて、舞踏会の出席者たちが気まずそうに視線を交わす中、ヴァレリーは静かに一歩前へ進んだ。高すぎず低すぎない声量で、エドワードに向き直る。
「……承知いたしました。もともと、私たちの婚約は王家と公爵家の義務であると理解しておりました。もし殿下の真意が、シエナ様との結びつきにあるのなら、私としても無理に引き留める気はございません」
その発言に、会場が再び揺れる。ヴァレリーのあまりに落ち着いた態度は、周囲からすれば拍子抜けするほどだ。
だが、彼女は続ける。
「ですが、殿下。契約書をご確認いただきたいのです。私は公爵家を代表して、殿下との婚約解消時には “違約金として王家から公爵家に領地の一部を譲渡する” という条項を締結しております。お忘れではございませんね?」
エドワードが顔色を変えた。おそらく、完全に頭から抜け落ちていたのだろう。
王太子としては、単に「婚約は破棄だ、さようなら」で済むと思っていたのかもしれない。しかし、リチャードソン公爵家は甘くない。婚約が政治的な要素を多分に含んでいる以上、正式な契約書を交わしており、その破棄にはしかるべき手続きと損害補填が必要だ。
ヴァレリーは続けて、エドワードだけではなく、会場の貴族たちにも聞こえるようにはっきりと告げた。
「そちらの条件さえ満たしていただけるのであれば、私は婚約破棄を受け入れます。リチャードソン公爵家としては、何も問題ございません」
その言葉に、シエナが一瞬ぎょっとした表情を見せた。彼女は庶民出身ゆえに、貴族間の契約の重みを理解していないのかもしれない。
「えっ、でもそんな……領地の譲渡って、かなりの……」
シエナの戸惑いをよそに、ヴァレリーは小さく微笑む。冷ややかな微笑みではあったが、その瞳には確固とした意志が宿っていた。
「殿下も、まさかとは思いますが、国や民を顧みずに私個人の心情で婚約を結んだわけではないと存じます。もし真実の愛が存在するとおっしゃるのなら、領地ひとつを差し出すくらい、さほど難しいことではないはずでしょう?」
その瞬間、大広間にいた何人かの貴族からクスクスと笑い声がもれた。エドワードの行動の軽率さへの呆れ、そしてヴァレリーの毅然とした態度の痛快さに、思わず笑みがこぼれたのだ。
エドワードは唇をわななかせながら、必死に言葉を探している。こんな形で迎撃されるとは夢にも思わなかったのだろう。恐らくは、「嫌ならば泣きながら婚約を解消される」ヴァレリーの姿を想定していたのかもしれない。
しかし、実際に目の当たりにしたヴァレリーは、涙どころか微動だにしていない。それどころか、エドワードが公の場で暴走すればするほど、公爵家にはさらに有利な状況が整う。
――そのとき、シエナがエドワードの腕をきゅっと引き寄せて、まるで守ってもらうような様子を見せた。
「エドワード様……私、わ、私……怖いです。こんなにたくさんの方々の前で、こんなことになるなんて」
涙で潤んだ瞳を伏せる彼女を、エドワードはまるで庇うかのように抱き寄せる。庶民的な可愛らしさに、彼も完全に心を奪われているのだろう。
「大丈夫だ、シエナ……。俺が守る」
そう言ってから、エドワードは勢いだけで言葉を吐き出した。
「わかった! 王家の領地から……ある程度は譲渡する! それでいいんだな!?」
叫ぶような声に、会場のあちこちから失笑が起こる。熱くなったあまりに、どこまで譲渡するかの交渉もすっ飛ばしてしまった。これではまるで、王家自ら進んで貴族に譲歩しているかのように見える。
リチャードソン公爵家を侮ったツケは重い。まさに自分から泥沼に足を突っ込んでいるのだ。
ヴァレリーはゆるやかに一礼し、まるで儀礼を守るように淡々と告げる。
「ええ、承知いたしました。リチャードソン公爵家の弁護士と殿下の相談役を交え、詳細を詰めさせていただきましょう。では――私どもは、これにて失礼いたします」
そう言って踵を返す彼女の凛とした後ろ姿に、会場の視線が集中する。
社交界の慣例で言えば、婚約者同士が揉めた際には、どちらかが取り乱して場が混乱することが多い。しかし、今回ばかりは取り乱したのは王太子サイド。ヴァレリーは終始冷静で、しかも領地譲渡という確固たる手段を盾にしている。
結果、王太子とシエナは、数多くの貴族たちの前で「婚約破棄と領地譲渡を宣言した」という “歴史に残る醜態” をさらす形になった。
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「本日お集まりの貴族の皆様、並びに関係者の方々。まずはこの舞踏会にご出席いただき、誠に感謝申し上げます」
格式張った導入を経たあと、彼は言葉を続ける。
「実は私、王太子エドワードには、つい先日、神意を受けられた聖女シエナとの間に、深い縁があることが分かりました。シエナは庶民出身ですが、その身に聖女としての奇跡の力を宿し、国を救う重要な役目を担っております。私はそんな彼女の純粋無垢な心に惹かれ、共に歩む決意をいたしました」
エドワードの隣には、一人の少女が寄り添うように立っている。癖のある薄茶色の髪と丸い瞳を持ち、可愛らしいといえば可愛らしい。しかし、決して貴族たちが「気品ある」と評するタイプとは言いがたい。シンプルな白いドレスを着ているが、本人はあまり着慣れておらず、落ち着かない様子でエドワードの腕にすがっていた。これが、庶民出身の聖女シエナだ。
彼女の姿を見て、貴族の間には小さなどよめきが走る。聖女シエナについては、王宮が正式に認めたという触れ込みがあるものの、はたして本当に聖女なのかどうか――疑問を持つ者も少なくなかったからだ。
だが、驚きはこれだけでは終わらない。エドワードは続けて、はっきりとこう告げたのだ。
「よって、私は本日をもって、ヴァレリー・リチャードソンとの婚約を破棄いたします!」
その宣言に、大広間は一瞬息をのんだ。世界全体が凍りついたかのように、静寂が訪れる。
続いて、どっという大きなざわめきが起こった。
あまりに唐突すぎる。いや、唐突というか、そもそもあり得ないことだった。リチャードソン公爵家と王家の繋がりは絶大だ。契約や利害関係をあっさりと覆すなど、王太子には許されないはずである。
混乱する周囲を余所に、エドワードはさらに言い募る。
「ヴァレリーとの婚約は、私の意思というより、周囲に押し付けられた義務でした。しかし私は、真実の愛を貫きたいのです。シエナこそが、私の運命の人。どうか皆様、この決断に理解を示していただきたい!」
その横でシエナが大きな瞳に涙を浮かべ、観客に向けて小さく頭を下げる。貴族の中には、その愛らしさに一瞬心を動かされる者もいた。
だが、一連の話を聞いた多くの者たちが思ったのは――「あまりにも非常識だ」――ということ。
この場でその発言をし、長年王家を支えたリチャードソン公爵家を、いわば公衆の面前で侮辱する形になったのだ。
王太子が若気の至りで放言しているだけなら、まだフォローの余地があるかもしれない。しかし、聖女シエナとやらは明らかに社交界慣れしていない庶民出身で、真実の奇跡を起こした証拠もまだ十分とはいえない。
あまりにも軽率で、計画性に欠ける行為だ。普段から王太子の軽薄さを憂慮していた者たちは、「ついにやってしまったか……」と顔を見合わせる。
そして、その中心にいるヴァレリーはというと――まるで氷像のように微動だにせず、ただ王太子の言葉を受け止めていた。
怒りや悲しみを感じていないわけではない。けれど、彼女の中では「もはや驚きという感情さえ通り越してしまった」というのが正直なところだった。
やがて、舞踏会の出席者たちが気まずそうに視線を交わす中、ヴァレリーは静かに一歩前へ進んだ。高すぎず低すぎない声量で、エドワードに向き直る。
「……承知いたしました。もともと、私たちの婚約は王家と公爵家の義務であると理解しておりました。もし殿下の真意が、シエナ様との結びつきにあるのなら、私としても無理に引き留める気はございません」
その発言に、会場が再び揺れる。ヴァレリーのあまりに落ち着いた態度は、周囲からすれば拍子抜けするほどだ。
だが、彼女は続ける。
「ですが、殿下。契約書をご確認いただきたいのです。私は公爵家を代表して、殿下との婚約解消時には “違約金として王家から公爵家に領地の一部を譲渡する” という条項を締結しております。お忘れではございませんね?」
エドワードが顔色を変えた。おそらく、完全に頭から抜け落ちていたのだろう。
王太子としては、単に「婚約は破棄だ、さようなら」で済むと思っていたのかもしれない。しかし、リチャードソン公爵家は甘くない。婚約が政治的な要素を多分に含んでいる以上、正式な契約書を交わしており、その破棄にはしかるべき手続きと損害補填が必要だ。
ヴァレリーは続けて、エドワードだけではなく、会場の貴族たちにも聞こえるようにはっきりと告げた。
「そちらの条件さえ満たしていただけるのであれば、私は婚約破棄を受け入れます。リチャードソン公爵家としては、何も問題ございません」
その言葉に、シエナが一瞬ぎょっとした表情を見せた。彼女は庶民出身ゆえに、貴族間の契約の重みを理解していないのかもしれない。
「えっ、でもそんな……領地の譲渡って、かなりの……」
シエナの戸惑いをよそに、ヴァレリーは小さく微笑む。冷ややかな微笑みではあったが、その瞳には確固とした意志が宿っていた。
「殿下も、まさかとは思いますが、国や民を顧みずに私個人の心情で婚約を結んだわけではないと存じます。もし真実の愛が存在するとおっしゃるのなら、領地ひとつを差し出すくらい、さほど難しいことではないはずでしょう?」
その瞬間、大広間にいた何人かの貴族からクスクスと笑い声がもれた。エドワードの行動の軽率さへの呆れ、そしてヴァレリーの毅然とした態度の痛快さに、思わず笑みがこぼれたのだ。
エドワードは唇をわななかせながら、必死に言葉を探している。こんな形で迎撃されるとは夢にも思わなかったのだろう。恐らくは、「嫌ならば泣きながら婚約を解消される」ヴァレリーの姿を想定していたのかもしれない。
しかし、実際に目の当たりにしたヴァレリーは、涙どころか微動だにしていない。それどころか、エドワードが公の場で暴走すればするほど、公爵家にはさらに有利な状況が整う。
――そのとき、シエナがエドワードの腕をきゅっと引き寄せて、まるで守ってもらうような様子を見せた。
「エドワード様……私、わ、私……怖いです。こんなにたくさんの方々の前で、こんなことになるなんて」
涙で潤んだ瞳を伏せる彼女を、エドワードはまるで庇うかのように抱き寄せる。庶民的な可愛らしさに、彼も完全に心を奪われているのだろう。
「大丈夫だ、シエナ……。俺が守る」
そう言ってから、エドワードは勢いだけで言葉を吐き出した。
「わかった! 王家の領地から……ある程度は譲渡する! それでいいんだな!?」
叫ぶような声に、会場のあちこちから失笑が起こる。熱くなったあまりに、どこまで譲渡するかの交渉もすっ飛ばしてしまった。これではまるで、王家自ら進んで貴族に譲歩しているかのように見える。
リチャードソン公爵家を侮ったツケは重い。まさに自分から泥沼に足を突っ込んでいるのだ。
ヴァレリーはゆるやかに一礼し、まるで儀礼を守るように淡々と告げる。
「ええ、承知いたしました。リチャードソン公爵家の弁護士と殿下の相談役を交え、詳細を詰めさせていただきましょう。では――私どもは、これにて失礼いたします」
そう言って踵を返す彼女の凛とした後ろ姿に、会場の視線が集中する。
社交界の慣例で言えば、婚約者同士が揉めた際には、どちらかが取り乱して場が混乱することが多い。しかし、今回ばかりは取り乱したのは王太子サイド。ヴァレリーは終始冷静で、しかも領地譲渡という確固たる手段を盾にしている。
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