公爵家の侍女見習い、王宮の帳簿を黙らせます―

鍛高譚

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11話 中央への報告

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11話 中央への報告

 徴税請負人ボードランが牢へ入れられた翌朝、公爵家の執務棟は、見た目だけなら妙に静かだった。

 静かだが、落ち着いているわけではない。

 むしろ逆で、あちこちが慌ただしく動いているのを無理やり音だけ抑えている感じだった。廊下を行き交う使用人の足が早い。家令補佐は紙束を抱えて走り、倉庫係は呼ばれたかと思えばまた別の部屋へ消えていく。侍女頭でさえ、今日は妙に表情が硬い。

 キャル・キュレイションは、朝の茶器運びを終えたあと、控え室の小机に突っ伏したい気持ちをぐっとこらえていた。

 昨日の時点で分かっていたことではある。

 請負人を牢へ送ったところで終わるはずがない。そこから先、何がどれだけ抜かれていたかを洗い直し、どこにどの程度の差額が生じていたかを整理し、領民への過徴収分と公爵家への不足分を切り分ける必要がある。

 そういう意味で、昨日は入口にすぎなかった。

 入口でつまずいた分だけ、奥へ進んだあとが長い。

「キャル」

 呼ばれて顔を上げると、マドレーヌが立っていた。手には紙束。嫌な予感しかしない。

「はい」

「閣下が。すぐに」

「……ええと」

 キャルは机の上の紙を見た。朝いちばんで回ってきた客室の消耗記録と、北倉庫の油樽在庫表が途中まで開かれている。

「これは後でよろしいんでしょうか」

「今はそれどころではないそうよ」

 でしょうね、とキャルは思った。

 それどころではないのは、たぶんこっちも同じだが、公爵家において“それどころではない”の優先順位を決めるのは公爵の方である。侍女見習いに拒否権はない。

「分かりました」

 立ち上がり、手元の紙をきっちり揃えてから執務室へ向かう。途中で、倉庫係の男が反対側から走ってきて、危うくぶつかりかけた。止まりきれずに半歩よろけ、慌てて頭を下げる。

「も、申し訳ありません!」

「いえ」

「南倉庫の補助帳簿を急ぎで、と」

 見れば分かる、とキャルは思ったが、口には出さなかった。

 公爵の執務室へ入ると、やはり紙の山が増えていた。

 昨日までの村別徴収帳に加え、過去三年分の補助帳簿、倉庫ごとの受領控え、運送路ごとの経費表、村役人の写し控えまで積まれている。机の周囲はほとんど紙の砦だ。

 公爵アルフォンスはその中央に座っていた。

 家令もいる。さらにその奥には、昨日はいなかった書記官が二人、青い顔で控えていた。たぶん王都へ報告書を上げる準備をしているのだろう。

「来たか」

 公爵が短く言う。

「はい」

「座れ」

 その位置は、もうほとんどいつもの場所になりつつあった。公爵の斜め前、家令の横、紙束の届く範囲。

 慣れてしまうのは少し嫌だと思いながら、キャルは座った。

「何からでしょう」

「これだ」

 家令が差し出したのは、昨日キャルがまとめた差額一覧の清書版だった。村ごとの徴収額、上納額、差額の内訳。そこに今日新しく、村役人の控えとの照合欄が加わっている。

「王都へ報告を上げる」

 公爵が言う。

「徴税請負権の剥奪と再編には、中央の確認が必要だ」

 やはりそうなる。

 地方貴族が勝手に処分して終わるには、額が大きすぎる。請負権の再編は利権でもあるし、中央としても無視できないだろう。

 キャルは清書版に目を通した。

 悪くない。悪くないが、そのまま出すには少し足りない。差額算定の根拠が、今の形だと見えにくい。公爵や家令ならこれで足りても、王宮の財務官僚が読むなら、もう一枚必要だ。

「これだと、たぶん揉めます」

 キャルが言うと、家令が眉を動かした。

「どこが足りん」

「差額の一覧だけだと、“で、それがどうした”で終わるかと」

 書記官の一人が少し顔をしかめた。だが公爵は気にしない。

「では何が要る」

「前提です」

 キャルは紙の余白を指した。

「村ごとの徴収自体は作柄と概ね一致していること。だから徴収段階よりも、中間経費の段階に問題があること。そこを最初に示した方がいいです」

 家令が整理表を見下ろす。

「なるほど」

「あと、端数処理の癖」

 キャルは続けた。

「それを一言でも入れておいた方がいいです。同じ人物が長く関わったと見る根拠になります」

 家令はしばらく黙っていたが、やがて頷いた。

「……加えるべきだな」

 公爵はすでに別の紙へ視線を移していたが、短く言う。

「書け」

 それは家令に向けた命令ではなく、キャルに向けたものだった。

 やはりそう来るか、とキャルは思う。

「下書きだけです」

「十分だ」

 紙が一枚、インクとともに寄越された。

 キャルは少しだけ背筋を伸ばし、考えながら書き始める。

 最初に結論を書くか、前提から入るか。王都の官僚なら、まず「どこに問題があるのか」が見えた方が早い。だがいきなり請負人の不正を断じると、反発を招く。だから最初は淡々と、徴収自体は概ね妥当であることを示す。次に、中間経費だけが不自然に揃いすぎていることを書く。端数処理の寄せ方に共通の癖があることも添える。

 読み手が、同じページの中で“あ、これは抜いているな”と思える順に並べる。

 紙というものはそういうものだ。正しいことを全部書けば伝わるわけではない。読んだ人間の頭の中で、順に噛み合うよう並んでいないと意味がない。

 キャルが下書きを終えるまで、部屋は奇妙なくらい静かだった。

 書記官たちは喋らない。家令も紙の音しか立てない。公爵だけが、ときどき指先で机を軽く叩く。

 書き終えて紙を差し出すと、家令がまず受け取った。読み進めるうちに、表情が少しずつ変わる。

「……読みやすい」

「そうでしょうね」

 キャルは疲れた声で答えた。

「そのために書いたので」

 家令はそこで、珍しく少しだけ口元を緩めた。

「いや、そういう意味ではなく」

「どういう意味ですか」

「書くべき順が分かっている」

 その言葉に、キャルは少しだけ視線を動かした。

 褒められているのだろうが、あまり言い慣れていない感じがした。家令も家令で、まだキャルをどう扱えばいいか決めかねているのかもしれない。

 公爵が手を伸ばし、家令から紙を受け取る。読み終えるのは早かった。

「これで出せ」

「作成者名はどういたしますか」

 書記官のひとりが恐る恐る訊いた。

 家令が一瞬だけ止まる。

 キャルも止まった。

 その問いの意味は、分かる。

 こういう報告書には、最終的な責任者だけでなく、実務担当者の名が載る場合がある。いつもなら書記官か家令補佐だろう。だが今回は、差額算定の元になった一覧も、補足説明の骨子も、かなりの部分をキャルが触っている。

 ただし、キャルは侍女見習いだ。

 しかも子爵令嬢とはいえ、上位貴族から見ればほとんど数に入らない立場。

 この名を載せることに、意味がないとは思えない。

 部屋が静かになる。

 キャルは心の中だけで、少しだけ嫌な汗をかいた。

 この場で「載せないでください」と言うのは簡単だ。だが言えば、不自然になる。逆に「載せてください」と言うのはもっとありえない。

 だから黙るしかない。

 その沈黙を、公爵があっさり切った。

「このままでいい」

 家令がわずかに目を上げる。

「よろしいのですか」

「事実だろう」

 その一言に、反論の余地はなかった。

 キャルは少しだけ眉を寄せた。

 事実なのはそうだ。だが事実だからこそ面倒なのではないか、とも思う。

 書記官が控えめに確認する。

「差額算定および補記、キャル・キュレイション殿、と」

「そう書け」

「……承知しました」

 書記官がペンを走らせる音が、妙に大きく聞こえた。

 キャルは目を伏せたまま、自分の中に小さなざわつきが生まれるのを感じていた。

 嫌だ。

 正直に言えば、少し嫌だった。

 理由ははっきりしている。名が残るからだ。公爵家の内輪で便利使いされるのと、王都へ上がる報告書に名が乗るのとでは、意味が違う。

 前者は公爵家の中だ。文句はあっても、まだ枠の内側だ。

 後者は外だ。王宮のどこかで、見知らぬ誰かがその名を見る。数字の好きな官僚が見るかもしれないし、くだらない揚げ足取りの得意な高官が見るかもしれない。

 子爵令嬢で、侍女見習いで、差額算定をした娘。

 そういう情報が独り歩きするのは、あまり好きではない。

 けれど今ここで、それを取り下げさせる言葉は持っていなかった。

 公爵がふいに言った。

「不満か」

 聞かれているのだと分かるまでに、一瞬かかった。

「……少し」

 正直に答えると、公爵は意外そうでもなく頷いた。

「そうだろうな」

「なら載せなくても」

「載せる」

 即答だった。

「この計算をしたのはお前だ。私ではない」

 キャルは少しだけ唇を引いた。

 それはたしかに、筋が通っている。

 自分の功績を奪われているわけではない。むしろ逆で、面倒な責任も込みで正しく記されるということだ。

 公爵という人はそういうところが厄介だ。横暴だが、筋は通す。だから文句を言いにくい。

「……面倒ですね」

 ぽつりと漏らすと、公爵は書類から目を離さずに答えた。

「面倒ごとは最初からそこにある」

「それを増やしているのが閣下では」

「増やしてはいない。表に出しただけだ」

 ひどい理屈だと思ったが、完全には否定できなかった。

 家令がようやく報告書一式をまとめ終える。

「本日中に出します」

「急げ」

「はっ」

 書記官二人が一礼し、紙束を抱えて出ていった。扉が閉まると、執務室には少しだけ空気が戻る。

 だがキャルの中のざわつきは消えなかった。

 公爵がそれを察したのか、珍しく少しだけ言葉を足した。

「王都のどこかで名が見られるからといって、お前の仕事が変わるわけではない」

「そうでしょうか」

「少なくとも、今日明日は変わらん」

 今日明日は、である。

 それ以降はたぶん保証しない、という意味だろう。

 やはりこの人は正直だ。

「……今日明日だけですか」

「先のことは先で考えろ」

 キャルは小さく息をついた。

 それもそうだ。王都がどう動くかなど、今ここで考えたところでどうにもならない。まずは目の前の紙の山である。

 そう思った矢先、公爵が別の帳面を差し出してきた。

「次だ」

「やっぱりあるんですね」

「あるな」

「そうだと思いました」

 家令が少しだけ疲れた顔で補足する。

「過徴収分の戻し方も考えねばならん。村ごとの不足と追加徴収の整理が必要だ」

「……ですよね」

 分かっていた。分かっていたが、実際に言われると疲れる。

 それでもキャルは紙を受け取った。

 嫌々ながらも、もう指は自然に項目の揃っていない箇所を探し始めている。こうなってくると、自分でも少し癪だった。

 昼を過ぎた頃、マドレーヌが昼食代わりのパンと温かいスープを持ってきた。

「食べながらでいいわ」

「ありがとうございます」

「報告書、出たわよ」

 その一言で、キャルは一瞬だけ手を止めた。

「もうですか」

「ええ。王都行きの早馬に乗せた」

 思ったより早い。

 いや、公爵家の規模を考えればこれが普通なのだろう。こういう時、力のある家は動きも早い。

「……そうですか」

「嫌?」

「嫌というか」

 キャルはパンをちぎりながら考えた。

「現実になったな、と」

 マドレーヌが苦笑する。

「今さら?」

「今さらです」

 紙の上の名前というものは、妙に重い。自分の口で何か言うより、ずっと後に残る気がする。

 マドレーヌはスープの皿を机の端へ置き、少しだけ真面目な顔になった。

「たぶん、王都の実務官は食いつくわよ」

「そうでしょうね」

「こういう数字は好きだもの、あの人たち」

「好きそうです」

「好きな上に、性格も悪い」

「嫌ですね」

「嫌ね」

 二人して同じ顔をした。

 しばらく無言でパンをかじる。

 やがてマドレーヌが、ふと思い出したように言う。

「でも、閣下はちゃんとお前の名前を出したのね」

「そうですね」

「隠すこともできたのに」

 それはたしかにそうだ。

 公爵がその気になれば、「公爵家にて再計算」とでも曖昧に書けただろう。そうしなかったのは、単に筋を通したいからか、それとも別の意図があるのか。

 キャルにはまだ分からない。

「……あの方、変なところだけ真っすぐですよね」

 思わずそう漏らすと、マドレーヌは吹き出した。

「変なところ、ね」

「大事なところかもしれませんけど、働かされる側にはちょっと困ります」

「分かるわ」

 マドレーヌは笑いながら頷いた。

「でもその真っすぐさがあるから、皆ついていくのよ」

 そういうものだろうか、とキャルは思う。

 少なくとも自分は、給金が上がったことの方がまだ分かりやすい。

 その日の夕方、控え室へ戻る途中で、家令補佐の若い書記官に呼び止められた。

「あの」

「はい」

「……キャル殿」

 その呼び方に、キャルは一瞬だけ目を瞬かせた。

 昨日まで“あの新入り”とか“侍女見習い”だった人間が、今日は“殿”である。報告書ひとつで、人はこうも態度を変えるのかと思うと、少しだけ乾いた気分になる。

「何か」

「先ほど王都行きの報告書を確認しておりまして」

「はい」

「差額の補記、とても分かりやすかったです」

 真面目な顔でそう言われてしまうと、皮肉も返しにくい。

「そうですか」

「はい。あれなら財務局でも読めると思います」

「読めるといいですね」

「……たぶん、かなり食いつくかと」

 やはりそうか。

 キャルは心の中でだけ、深くため息をついた。

 読める。分かる。食いつく。

 どれも別に悪い言葉ではないのに、今はひどく面倒な未来の前触れにしか聞こえなかった。

 その夜、自分の寝台に横になってからも、キャルはしばらく目を閉じられなかった。

 王都のどこかで、まだ見ぬ誰かが報告書を開く。差額一覧を見て、補記を読み、作成者名を見る。

 キャル・キュレイション。

 子爵令嬢で、侍女見習い。

 その名が、紙の上で一人歩きし始める。

「……面倒だな」

 闇に向かって小さく呟く。

 けれど、その言葉に返事はない。

 当然だ。まだ何も起きていないのだから。

 ただ一つ分かっているのは、今日送られたあの報告書が、たぶんもう、いくつかの人間の手を止めるだろうということだけだった。
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