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10話
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その喧噪から遠く離れたアルベール公爵邸。
昼近く、シャルは例によってふかふかの羽根布団から這い出し、伸びをした。
「ん……よく寝ましたわ」
窓の外で小鳥がちゅんちゅん騒いでいる。何か良いことがあったらしいが、彼女にはまだ届かない。
侍女が差し出した葡萄ジュースを一口。
「やっぱり美味しいですわね。これ、王都でも売れるかしら?」
――その問いに、ロベール管理官は後で心臓を掴まれる思いをすることになる。売れるどころか、王都は今や“アルベール旋風”の真っただ中なのだから。
だが当の本人は、まだ知らない。
紅茶でもジュースでも、ティーカップを傾けるたび、周囲が勝手にざまぁされていく――そんな痛快な連鎖が、いままさに始まったばかりだということを。
夕陽が西の山稜に沈みかける頃、公爵邸二階のサロンは茜色のヴェールに包まれていた。
窓辺に置かれたロココ様式のソファ、その上でシャル・ド・ネ・アルベールはクッションに半身を預け、片膝を立てて分厚い菓子のレシピ帳をめくっている。膝の上には白猫柄の膝掛け。テーブルには湯気を上げるアールグレイと、焼きたてフィナンシェの山。
――そう、いつもと変わらぬ“怠惰令嬢”の夕べ。
ところが今日は、サロンの扉の向こうから殺気立った足音が近づいてきた。
ドン! と勢いよく開いた扉から飛び込んできたのは、領地管理官ロベール。額に玉の汗、手には革張りの帳簿。背後には執事ジャンが落ち着き払った表情で続き、侍女長マルグリットが「走らないでくださいませ!」と小声で窘めている。
「お、お嬢様ァァァァ!!」
ロベールの絶叫に、シャルはティーカップをそっとソーサーに戻し、ゆるりと視線を上げた。
「まぁロベール、室内で大声はお行儀が悪いですわ」
「し、失礼……しかし、一大事でございます!」
「またワイン樽が足りないとか?」
「いえ、売れすぎでございますッ!!」
ばさり、と帳簿が開かれ、卓上に数字の洪水が広がる。
「先月比、売上三百パーセント増! 利益は五倍! 在庫は王都の商会が奪い合い、生産が追いつきません!」
ロベールは早口でまくしたて、最後にはぜぇぜぇ肩で息をした。
シャルは眉をひそめ、レシピ帳の間に栞を挟む。
「……つまり、ワインとジュースが好評でお金がいっぱい入ったと。ならばわたくしの“昼寝予算”も増えますわね?」
「そ、そこです!」とロベールが指を突き出す。「増えすぎております! どう配分なさるおつもりで!?」
シャルはクッションに背を預け、紅茶を一口。
「うーん……では半分は領地の孤児院と療養院に寄付しましょう」
「……は?」
「残りの半分は“スイーツ研究開発費”として、厨房の拡張に充てますわ。あと猫型クッションを追加で十個ほど」
ロベールの顔から血の気が引き、そして真っ赤になった。
「お嬢様ッ! 寄付はともかく、猫型クッションに王都三棟分の建築費が消えます!」
「大事ですわよ? 質の良いクッションは快眠の鍵ですもの」
「快眠の鍵……」
管理官が遠い目をする横で、執事ジャンが咳払い。
「お嬢様、寄付の件は立派なお考えかと。ですが額が額ゆえ、詳細な計画書を――」
「ジャン、あなたが作っておいてくださる?」
「かしこまりました」
即答する老執事に、ロベールが崩れ落ちる。
侍女長マルグリットがロベールの背をさすりつつ、微笑を浮かべた。
「お嬢様、王都で“聖女アルベール”と噂が立っております。孤児院への寄付などなさったら、ますます――」
「やめてくださいまし。わたくし聖女じゃなくて“怠惰女”ですわ」
シャルは苦笑し、フォークでフィナンシェを割った。ほろりと崩れた断面から、焦がしバターの芳香が立ちのぼる。
「……でもね、マルグリット。世の中には甘い物より“甘い言葉”に飢えている子がたくさんいますわ。寄付はその子たちへの“宣伝費”みたいなもの。わたくしのワインやジュースが広まれば、領地の農家さんも潤いますもの」
さらりと言い放つ主人に、侍女長は胸を打たれたように目を潤ませた。
ロベールはというと、床に座り込んだまま帳簿を抱えて呟く。
「聖女でも怠惰でも……お嬢様は、お嬢様だ……」
シャルはクッションから身を起こし、ロベールの肩をぽんと叩く。
「そんなに心配しなくても大丈夫。あなたがしっかり計算してくれるから、わたくしは安心して昼寝できるのですもの」
「お、お嬢様……!」
管理官の目に光るものを見て、シャルは慌てて話題を変えた。
「さぁ数字の話はここまで。紅茶が冷めますわ。皆さんもフィナンシェをどうぞ」
メイドが追加の皿を運び、甘い香りがサロンに満ちる。ジャンがロベールの手にカップを握らせ、マルグリットが彼の前に菓子皿を置いた。
「……うまい」
ロベールが一口頬張り、ほろりと笑う。硬い管理官が崩れた瞬間、場の空気がふわりと和らいだ。
窓の外では、夕陽が最後の光を放ち、葡萄畑の向こうに沈んでいく。
シャルはカップを掲げ、夕焼けに透ける紅茶の琥珀を眺めた。
「今日も頑張らずに、いい日でしたわね」
その呟きに、誰もが頷く。
“頑張らない”主君が気まぐれで動けば、領地に富が流れ、人々が笑顔になる。数字に追われる管理官も、主君の気遣いと菓子一つで救われる。
――それがアルベール家の新しい日常。
シャルは背伸びをし、窓辺へ歩く。西の空が群青に変わり、最初の星が瞬いた。
「さて、夜は読書会ですわ。マルグリット、毛布と猫クッションを追加で」
「かしこまりました」
「ロベールは……今日はもうお休みなさいな。明日のために英気を養うのも、立派なお仕事ですわよ」
「……はい、ありがたき幸せ」
管理官が深々と頭を下げる。執事ジャンは静かに帳簿を回収し、侍女長は窓を閉めてランプに火を灯した。
ランプシェードが揺らすオレンジ色の光の中、シャルは再びソファへ戻り、猫クッションを抱きしめる。
ティーカップの中で小さく波立つ琥珀を眺めながら、ふと微笑んだ。
(寄付も売上も、結局は“美味しい昼寝”のスパイスですわね)
夜風がガラスをそっと叩き、遠くで街灯がともる。
シャル・ド・ネ・アルベールのティーカップが、カチリと皿に戻された瞬間――今日もまた、彼女の怠惰で優雅な一日が、静かに幕を閉じた。
昼近く、シャルは例によってふかふかの羽根布団から這い出し、伸びをした。
「ん……よく寝ましたわ」
窓の外で小鳥がちゅんちゅん騒いでいる。何か良いことがあったらしいが、彼女にはまだ届かない。
侍女が差し出した葡萄ジュースを一口。
「やっぱり美味しいですわね。これ、王都でも売れるかしら?」
――その問いに、ロベール管理官は後で心臓を掴まれる思いをすることになる。売れるどころか、王都は今や“アルベール旋風”の真っただ中なのだから。
だが当の本人は、まだ知らない。
紅茶でもジュースでも、ティーカップを傾けるたび、周囲が勝手にざまぁされていく――そんな痛快な連鎖が、いままさに始まったばかりだということを。
夕陽が西の山稜に沈みかける頃、公爵邸二階のサロンは茜色のヴェールに包まれていた。
窓辺に置かれたロココ様式のソファ、その上でシャル・ド・ネ・アルベールはクッションに半身を預け、片膝を立てて分厚い菓子のレシピ帳をめくっている。膝の上には白猫柄の膝掛け。テーブルには湯気を上げるアールグレイと、焼きたてフィナンシェの山。
――そう、いつもと変わらぬ“怠惰令嬢”の夕べ。
ところが今日は、サロンの扉の向こうから殺気立った足音が近づいてきた。
ドン! と勢いよく開いた扉から飛び込んできたのは、領地管理官ロベール。額に玉の汗、手には革張りの帳簿。背後には執事ジャンが落ち着き払った表情で続き、侍女長マルグリットが「走らないでくださいませ!」と小声で窘めている。
「お、お嬢様ァァァァ!!」
ロベールの絶叫に、シャルはティーカップをそっとソーサーに戻し、ゆるりと視線を上げた。
「まぁロベール、室内で大声はお行儀が悪いですわ」
「し、失礼……しかし、一大事でございます!」
「またワイン樽が足りないとか?」
「いえ、売れすぎでございますッ!!」
ばさり、と帳簿が開かれ、卓上に数字の洪水が広がる。
「先月比、売上三百パーセント増! 利益は五倍! 在庫は王都の商会が奪い合い、生産が追いつきません!」
ロベールは早口でまくしたて、最後にはぜぇぜぇ肩で息をした。
シャルは眉をひそめ、レシピ帳の間に栞を挟む。
「……つまり、ワインとジュースが好評でお金がいっぱい入ったと。ならばわたくしの“昼寝予算”も増えますわね?」
「そ、そこです!」とロベールが指を突き出す。「増えすぎております! どう配分なさるおつもりで!?」
シャルはクッションに背を預け、紅茶を一口。
「うーん……では半分は領地の孤児院と療養院に寄付しましょう」
「……は?」
「残りの半分は“スイーツ研究開発費”として、厨房の拡張に充てますわ。あと猫型クッションを追加で十個ほど」
ロベールの顔から血の気が引き、そして真っ赤になった。
「お嬢様ッ! 寄付はともかく、猫型クッションに王都三棟分の建築費が消えます!」
「大事ですわよ? 質の良いクッションは快眠の鍵ですもの」
「快眠の鍵……」
管理官が遠い目をする横で、執事ジャンが咳払い。
「お嬢様、寄付の件は立派なお考えかと。ですが額が額ゆえ、詳細な計画書を――」
「ジャン、あなたが作っておいてくださる?」
「かしこまりました」
即答する老執事に、ロベールが崩れ落ちる。
侍女長マルグリットがロベールの背をさすりつつ、微笑を浮かべた。
「お嬢様、王都で“聖女アルベール”と噂が立っております。孤児院への寄付などなさったら、ますます――」
「やめてくださいまし。わたくし聖女じゃなくて“怠惰女”ですわ」
シャルは苦笑し、フォークでフィナンシェを割った。ほろりと崩れた断面から、焦がしバターの芳香が立ちのぼる。
「……でもね、マルグリット。世の中には甘い物より“甘い言葉”に飢えている子がたくさんいますわ。寄付はその子たちへの“宣伝費”みたいなもの。わたくしのワインやジュースが広まれば、領地の農家さんも潤いますもの」
さらりと言い放つ主人に、侍女長は胸を打たれたように目を潤ませた。
ロベールはというと、床に座り込んだまま帳簿を抱えて呟く。
「聖女でも怠惰でも……お嬢様は、お嬢様だ……」
シャルはクッションから身を起こし、ロベールの肩をぽんと叩く。
「そんなに心配しなくても大丈夫。あなたがしっかり計算してくれるから、わたくしは安心して昼寝できるのですもの」
「お、お嬢様……!」
管理官の目に光るものを見て、シャルは慌てて話題を変えた。
「さぁ数字の話はここまで。紅茶が冷めますわ。皆さんもフィナンシェをどうぞ」
メイドが追加の皿を運び、甘い香りがサロンに満ちる。ジャンがロベールの手にカップを握らせ、マルグリットが彼の前に菓子皿を置いた。
「……うまい」
ロベールが一口頬張り、ほろりと笑う。硬い管理官が崩れた瞬間、場の空気がふわりと和らいだ。
窓の外では、夕陽が最後の光を放ち、葡萄畑の向こうに沈んでいく。
シャルはカップを掲げ、夕焼けに透ける紅茶の琥珀を眺めた。
「今日も頑張らずに、いい日でしたわね」
その呟きに、誰もが頷く。
“頑張らない”主君が気まぐれで動けば、領地に富が流れ、人々が笑顔になる。数字に追われる管理官も、主君の気遣いと菓子一つで救われる。
――それがアルベール家の新しい日常。
シャルは背伸びをし、窓辺へ歩く。西の空が群青に変わり、最初の星が瞬いた。
「さて、夜は読書会ですわ。マルグリット、毛布と猫クッションを追加で」
「かしこまりました」
「ロベールは……今日はもうお休みなさいな。明日のために英気を養うのも、立派なお仕事ですわよ」
「……はい、ありがたき幸せ」
管理官が深々と頭を下げる。執事ジャンは静かに帳簿を回収し、侍女長は窓を閉めてランプに火を灯した。
ランプシェードが揺らすオレンジ色の光の中、シャルは再びソファへ戻り、猫クッションを抱きしめる。
ティーカップの中で小さく波立つ琥珀を眺めながら、ふと微笑んだ。
(寄付も売上も、結局は“美味しい昼寝”のスパイスですわね)
夜風がガラスをそっと叩き、遠くで街灯がともる。
シャル・ド・ネ・アルベールのティーカップが、カチリと皿に戻された瞬間――今日もまた、彼女の怠惰で優雅な一日が、静かに幕を閉じた。
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