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第3章:はじめての領地視察と新たな出会いな出会い
20話
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村の現状と不作の原因
しばらく雑談をした後、わたしは本題に入りました。
「村長さん、実はこの村で作物の不作が続いているという報告を受けまして……。もし差し支えなければ、どんな様子なのか詳しく教えていただけませんか?」
村長は渋い顔をして、少し黙り込みました。そして、思いきったように言葉を絞り出します。
「お嬢様の耳にも届いておりましたか……。実はここ二、三年ほど、作物の出来がだいぶ悪いんです。天候不順というわけでもないのですが、雨が欲しいときに降らなかったり、逆にいらないときに豪雨が続いたりして、土がうまく育ってくれないのです。それに、川の水位が不安定になったせいか、灌漑用の水路にも泥が詰まりやすくなって……。」
わたしは手元のメモに村長の話を一生懸命書き留めました。
どうやら気候の変動だけでなく、水路や土壌の問題が複雑に絡んでいるようです。さらに村長は「ここ最近は害虫の被害もある」と付け加えました。害虫対策に費用をかけた結果、種もみや肥料を買うお金が足りなくなったり、村人たちの労力も限界に近づいているそうです。
「農具や肥料の改良が必要とは思うのですが、やはりお金がかかりますし、専門的な知識がある人間が少ないのです。わたしも昔は農作業をしていましたが、今は村の行政を任されており、なかなか畑を回る時間を作れなくて……。」
村長の言葉に、わたしは深くうなずきました。
伯爵家の領地である以上、こうした問題をどうにか解決するのは、わたしの家に課せられた責任と言えます。もちろん、父や家臣たちも手を打とうとしているのでしょうが、こうして実際に村に来てみると、想像以上に困難が重なっているように感じました。
「わかりました。まずは村の畑を見て回りたいです。実際に土の状態や作物の様子を見せていただけますか? それから、どのような農具を使っているのか、害虫対策は具体的に何をしているのか……そういったことも可能な範囲で教えていただきたいと思います。」
わたしがそう提案すると、村長は少し驚いた表情を浮かべました。
もしかすると、貴族の娘がここまで積極的に問題を聞き出し、現地を回ろうとするのは珍しいのかもしれません。王太子妃として育ってきたわたしですが、勉強の一環で農業や領地経営の基礎を学んだ経験があります。だからこそ、机上の知識だけに頼らず、現場を自分の目で確かめたいと強く思っていました。
「お嬢様がそこまでしてくださるとは……。もちろん大歓迎です。村の者もきっと喜ぶでしょう。わたしも精一杯お力になれるよう努めます。」
村長は深々と頭を下げ、すぐに数人の若者を呼んで畑を案内するよう指示しました。
しばらく雑談をした後、わたしは本題に入りました。
「村長さん、実はこの村で作物の不作が続いているという報告を受けまして……。もし差し支えなければ、どんな様子なのか詳しく教えていただけませんか?」
村長は渋い顔をして、少し黙り込みました。そして、思いきったように言葉を絞り出します。
「お嬢様の耳にも届いておりましたか……。実はここ二、三年ほど、作物の出来がだいぶ悪いんです。天候不順というわけでもないのですが、雨が欲しいときに降らなかったり、逆にいらないときに豪雨が続いたりして、土がうまく育ってくれないのです。それに、川の水位が不安定になったせいか、灌漑用の水路にも泥が詰まりやすくなって……。」
わたしは手元のメモに村長の話を一生懸命書き留めました。
どうやら気候の変動だけでなく、水路や土壌の問題が複雑に絡んでいるようです。さらに村長は「ここ最近は害虫の被害もある」と付け加えました。害虫対策に費用をかけた結果、種もみや肥料を買うお金が足りなくなったり、村人たちの労力も限界に近づいているそうです。
「農具や肥料の改良が必要とは思うのですが、やはりお金がかかりますし、専門的な知識がある人間が少ないのです。わたしも昔は農作業をしていましたが、今は村の行政を任されており、なかなか畑を回る時間を作れなくて……。」
村長の言葉に、わたしは深くうなずきました。
伯爵家の領地である以上、こうした問題をどうにか解決するのは、わたしの家に課せられた責任と言えます。もちろん、父や家臣たちも手を打とうとしているのでしょうが、こうして実際に村に来てみると、想像以上に困難が重なっているように感じました。
「わかりました。まずは村の畑を見て回りたいです。実際に土の状態や作物の様子を見せていただけますか? それから、どのような農具を使っているのか、害虫対策は具体的に何をしているのか……そういったことも可能な範囲で教えていただきたいと思います。」
わたしがそう提案すると、村長は少し驚いた表情を浮かべました。
もしかすると、貴族の娘がここまで積極的に問題を聞き出し、現地を回ろうとするのは珍しいのかもしれません。王太子妃として育ってきたわたしですが、勉強の一環で農業や領地経営の基礎を学んだ経験があります。だからこそ、机上の知識だけに頼らず、現場を自分の目で確かめたいと強く思っていました。
「お嬢様がそこまでしてくださるとは……。もちろん大歓迎です。村の者もきっと喜ぶでしょう。わたしも精一杯お力になれるよう努めます。」
村長は深々と頭を下げ、すぐに数人の若者を呼んで畑を案内するよう指示しました。
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