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第2章 舞踏会の夜、伯爵令嬢は嘲笑される
21話
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婚約破棄という名の“茶番”
舞踏会が終わる頃、サラは正直なところ「一刻も早く帰りたい」と思っていた。両親は疲れた様子だが、公爵令息との会話が気になるのか、何度もサラに「どうだった?」と尋ねる。サラは「何もないわよ」で通した。
周囲の貴族令嬢や貴族令息は、まだ踊り足りないのか最後の曲を楽しんでいる。王太子や一部の上位貴族は、二次会のような別室の集まりへ移動しているらしい。その華やかな世界に対して、サラはもはや嫌気すら感じていた。
「興味ないものに、これ以上時間を割けないわ。さっさと帰って投資の計画を立て直したい……」
しかし、夜の出口でサラを待ち構えていたのは、さらなる面倒ごとだった。
なんと、公爵令息ガイが伯爵家の馬車の前で待ち構えているのだ。父も母も驚き、サラ自身も「一体何をしに?」と嫌な予感がした。
ガイは周囲の視線を集めながら、まるで演劇の悪役さながらの大声で宣言する。
「聞いてくれ、諸君。わたしガイ・アルノーは、レティシア伯爵家の娘との婚約を“破棄”する!」
――その一言に、周囲はざわめいた。
「婚約? いつそんな話が?」「初耳だが……」「公爵令息と伯爵令嬢が婚約? そんな発表あったか?」
サラは呆気にとられる。そもそも正式な婚約話など成立していないのに、なぜガイは“破棄”を宣言するのか。父と母も驚愕の表情を浮かべ、「な……なんの話だ……?」と混乱している。
ガイは伯爵家の人々に向かって指を突きつけ、続ける。
「伯爵家の娘と婚約していたが、考え直した。――そもそも“格が違う”のだからな! それなのに勝手に近づいてきて、さも自分を引き立てろと迫るとは……恥を知れ!」
とんでもない言いがかりだ。事実はまったく逆で、伯爵が挨拶をしただけで、サラ自身は婚約になど興味を示していない。それを“勝手に近づいた”などと大声で吹聴するとは。
周囲の貴族たちは面白がるように集まり、「婚約破棄だって?」「まあ公爵令息だからね、伯爵家は分不相応だったんじゃ……」という野次を飛ばす。
父は顔を真っ赤にして怒りを堪えている。母は「そ、そんな……!」と取り乱す。サラは心底呆れ、「もう、勝手にして……」と内心で思う。
そこに、公爵令息の父親であるヴェルドル公爵が颯爽と姿を現した。息子の“婚約破棄宣言”を聞きつけ、慌てて駆けつけた様子だ。彼は息子に向かって怒声を浴びせる。
「ガイ! お前、何をやらかしているか分かっているのか!? いつ伯爵令嬢と婚約したつもりだ!?」
ガイは「いや、親同士で勝手に決めたんじゃないのか?」としらばっくれるが、公爵はさらに怒りを募らせた。
「そんな話は一切しておらん! ましてや、勝手に“破棄”などと……大勢の前で、レティシア伯爵家を侮辱するとは何事だ!」
周囲の人々は興味津々で見守っている。貴族同士のスキャンダルは蜜の味だ。
一方、レティシア伯爵もさすがに堪忍袋の緒が切れかけている。
「……公爵令息殿、あなたにそんなつもりがなかったのはわかるが、うちの娘を勝手に“婚約していた”などと流布するのは名誉毀損ではないか! 我が伯爵家を愚弄する気か!」
怒声が飛び交い、場は騒然。サラは半ば呆れつつ、どうしたものか考えていた。
(どうやら、ガイは“自分に近づく格下の伯爵令嬢を一方的に振り払う”という構図を作って、自分の株を上げようとしている? それとも何か別の思惑がある?)
公爵令息であるガイは、周囲の視線を見回しながらも、どこか勝ち誇ったように言う。
「伯爵令嬢は、わたしの財力目当てで近づいてきた。だが、わたしは家格を重んじる。――よって、婚約は認められない!」
もう完全に悪役ムーブだが、ガイ自身はそれでいいと思っているようだ。もしこれで“伯爵家から婚約を求められたが断った”という既成事実を作れば、自分の家格の高さを再認識させられる。その裏には、他の貴族――特に伯爵家以上の令嬢たちに「自分はすでに格下を蹴った。だから格上の娘と結婚する余地がある」というアピールがあるのかもしれない。
サラは怒りというより、心底あきれ返っていた。こんな茶番に巻き込まれるなど、ばかばかしい。
そのとき、公爵(ガイの父)が息子に激昂し、声を張り上げる。
「貴様……! あの女が何者か分かっているのか!? “ただの伯爵令嬢”ではない、という話をわたしは耳にしているのだぞ!」
ガイは「は?」と怪訝そうな顔。公爵は息子の襟首をつかむ勢いで詰め寄る。
「お前にもわかるように説明してやる。あの女をものにすれば、一生遊んで暮らせる巨万の富を手にできたのだ! なのに、お前は!」
周囲はますますどよめく。レティシア伯爵やその妻も驚いた表情だ。何を言っているのか分からない、といった風に見える。サラは「……公爵殿、そこまで把握しているのね」と目を細める。どうやら公爵本人は、すでにサラが“経済面で異様なほどの才覚を持つ”ことを多少掴んでいるようだ。
しかし、ガイにはそれが理解できないらしい。
「貧乏伯爵の娘が、巨万の富? 父上、何を言っているんです? まさか冗談でしょ?」
「冗談ではない! 伯爵家の財政がどうとかいうレベルではない。“あの娘”が動かす金こそが、この国の経済を左右する可能性があるんだ!」
「はあ!? ば、馬鹿な……」
ガイは呆然とする。先ほどまで大口を叩いていたのが嘘のようだ。周囲の貴族たちも、「どういうことだ?」「伯爵令嬢が、この国の経済を?」と目を見開く。だが、誰も真実を知らない。サラの父母でさえ、何が起きているのかまるでわからないようで、ぽかんと口を開けている。
サラはやれやれと小さく息をつく。そして、淡々とした口調で告げる。
「公爵令息殿、あなたが “婚約破棄” と言うなら、それで結構です。そもそも、わたしは婚約した覚えなんかありません。――でも、どうか覚えておいてね。あなたの家が、わたしを見下したことを。」
その言葉に場は静まり返る。公爵令息ガイは、もはや何も言えずに立ち尽くしている。彼の父親である公爵は「……この愚か者め」と低く呟き、両手で頭を抱える。
サラは父と母に「帰りましょう」とだけ伝え、伯爵家の馬車へ乗り込んだ。父は怒りと混乱で顔を真っ赤にしているが、ともかくここにいたところで何の得もない。母は「サラ、あれはどういうことなの……?」とわなわなと震える声を上げるが、サラは静かに首を横に振るだけ。
馬車が走り出す。遠ざかっていく王都の夜景を見やりながら、サラは心の中で「どうやら、公爵令息が自爆してくれたおかげで、わたしは自由を確保できる」と安堵していた。もし“婚約”を勝手に既成事実化され、それが王族や他の貴族に受け入れられていたら、サラは身動きが取りにくくなる可能性があった。
だが、今回の“婚約破棄”の茶番で、サラは公爵令息に関与する義務を持たずに済む。むしろ、公衆の面前で「格下扱い」されたのだから、今後は堂々と公爵家と距離を置ける。
そして、公爵――ガイの父が言い放った言葉。「あの女をものにすれば一生遊んで暮らせる」――それは、この世界の貴族社会にとって衝撃的な発言だろう。サラの秘密を公にする意図があったのかどうかはわからないが、もう噂は広まるに違いない。
「別にいいわ。噂程度ならどうせ誰も信じないか、興味本位で近づいてくる連中が増えるだけ。わたしは淡々と自分のビジネスを進めるだけよ。」
サラは馬車の揺れに身を任せながら、そう自分に言い聞かせる。
――これで、伯爵家にとって“夢の上位貴族との縁談”は粉々に砕け散ったかもしれない。父や母はさぞや落胆するだろう。だが、サラにとっては望むところだ。もはや貴族の婚姻など、どうでもいい。
興味があるのは、この国――ひいては異世界の“経済”をどう牛耳るか、それだけ。婚約破棄の騒動など、ほんの些末事にすぎない。
舞踏会が終わる頃、サラは正直なところ「一刻も早く帰りたい」と思っていた。両親は疲れた様子だが、公爵令息との会話が気になるのか、何度もサラに「どうだった?」と尋ねる。サラは「何もないわよ」で通した。
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「興味ないものに、これ以上時間を割けないわ。さっさと帰って投資の計画を立て直したい……」
しかし、夜の出口でサラを待ち構えていたのは、さらなる面倒ごとだった。
なんと、公爵令息ガイが伯爵家の馬車の前で待ち構えているのだ。父も母も驚き、サラ自身も「一体何をしに?」と嫌な予感がした。
ガイは周囲の視線を集めながら、まるで演劇の悪役さながらの大声で宣言する。
「聞いてくれ、諸君。わたしガイ・アルノーは、レティシア伯爵家の娘との婚約を“破棄”する!」
――その一言に、周囲はざわめいた。
「婚約? いつそんな話が?」「初耳だが……」「公爵令息と伯爵令嬢が婚約? そんな発表あったか?」
サラは呆気にとられる。そもそも正式な婚約話など成立していないのに、なぜガイは“破棄”を宣言するのか。父と母も驚愕の表情を浮かべ、「な……なんの話だ……?」と混乱している。
ガイは伯爵家の人々に向かって指を突きつけ、続ける。
「伯爵家の娘と婚約していたが、考え直した。――そもそも“格が違う”のだからな! それなのに勝手に近づいてきて、さも自分を引き立てろと迫るとは……恥を知れ!」
とんでもない言いがかりだ。事実はまったく逆で、伯爵が挨拶をしただけで、サラ自身は婚約になど興味を示していない。それを“勝手に近づいた”などと大声で吹聴するとは。
周囲の貴族たちは面白がるように集まり、「婚約破棄だって?」「まあ公爵令息だからね、伯爵家は分不相応だったんじゃ……」という野次を飛ばす。
父は顔を真っ赤にして怒りを堪えている。母は「そ、そんな……!」と取り乱す。サラは心底呆れ、「もう、勝手にして……」と内心で思う。
そこに、公爵令息の父親であるヴェルドル公爵が颯爽と姿を現した。息子の“婚約破棄宣言”を聞きつけ、慌てて駆けつけた様子だ。彼は息子に向かって怒声を浴びせる。
「ガイ! お前、何をやらかしているか分かっているのか!? いつ伯爵令嬢と婚約したつもりだ!?」
ガイは「いや、親同士で勝手に決めたんじゃないのか?」としらばっくれるが、公爵はさらに怒りを募らせた。
「そんな話は一切しておらん! ましてや、勝手に“破棄”などと……大勢の前で、レティシア伯爵家を侮辱するとは何事だ!」
周囲の人々は興味津々で見守っている。貴族同士のスキャンダルは蜜の味だ。
一方、レティシア伯爵もさすがに堪忍袋の緒が切れかけている。
「……公爵令息殿、あなたにそんなつもりがなかったのはわかるが、うちの娘を勝手に“婚約していた”などと流布するのは名誉毀損ではないか! 我が伯爵家を愚弄する気か!」
怒声が飛び交い、場は騒然。サラは半ば呆れつつ、どうしたものか考えていた。
(どうやら、ガイは“自分に近づく格下の伯爵令嬢を一方的に振り払う”という構図を作って、自分の株を上げようとしている? それとも何か別の思惑がある?)
公爵令息であるガイは、周囲の視線を見回しながらも、どこか勝ち誇ったように言う。
「伯爵令嬢は、わたしの財力目当てで近づいてきた。だが、わたしは家格を重んじる。――よって、婚約は認められない!」
もう完全に悪役ムーブだが、ガイ自身はそれでいいと思っているようだ。もしこれで“伯爵家から婚約を求められたが断った”という既成事実を作れば、自分の家格の高さを再認識させられる。その裏には、他の貴族――特に伯爵家以上の令嬢たちに「自分はすでに格下を蹴った。だから格上の娘と結婚する余地がある」というアピールがあるのかもしれない。
サラは怒りというより、心底あきれ返っていた。こんな茶番に巻き込まれるなど、ばかばかしい。
そのとき、公爵(ガイの父)が息子に激昂し、声を張り上げる。
「貴様……! あの女が何者か分かっているのか!? “ただの伯爵令嬢”ではない、という話をわたしは耳にしているのだぞ!」
ガイは「は?」と怪訝そうな顔。公爵は息子の襟首をつかむ勢いで詰め寄る。
「お前にもわかるように説明してやる。あの女をものにすれば、一生遊んで暮らせる巨万の富を手にできたのだ! なのに、お前は!」
周囲はますますどよめく。レティシア伯爵やその妻も驚いた表情だ。何を言っているのか分からない、といった風に見える。サラは「……公爵殿、そこまで把握しているのね」と目を細める。どうやら公爵本人は、すでにサラが“経済面で異様なほどの才覚を持つ”ことを多少掴んでいるようだ。
しかし、ガイにはそれが理解できないらしい。
「貧乏伯爵の娘が、巨万の富? 父上、何を言っているんです? まさか冗談でしょ?」
「冗談ではない! 伯爵家の財政がどうとかいうレベルではない。“あの娘”が動かす金こそが、この国の経済を左右する可能性があるんだ!」
「はあ!? ば、馬鹿な……」
ガイは呆然とする。先ほどまで大口を叩いていたのが嘘のようだ。周囲の貴族たちも、「どういうことだ?」「伯爵令嬢が、この国の経済を?」と目を見開く。だが、誰も真実を知らない。サラの父母でさえ、何が起きているのかまるでわからないようで、ぽかんと口を開けている。
サラはやれやれと小さく息をつく。そして、淡々とした口調で告げる。
「公爵令息殿、あなたが “婚約破棄” と言うなら、それで結構です。そもそも、わたしは婚約した覚えなんかありません。――でも、どうか覚えておいてね。あなたの家が、わたしを見下したことを。」
その言葉に場は静まり返る。公爵令息ガイは、もはや何も言えずに立ち尽くしている。彼の父親である公爵は「……この愚か者め」と低く呟き、両手で頭を抱える。
サラは父と母に「帰りましょう」とだけ伝え、伯爵家の馬車へ乗り込んだ。父は怒りと混乱で顔を真っ赤にしているが、ともかくここにいたところで何の得もない。母は「サラ、あれはどういうことなの……?」とわなわなと震える声を上げるが、サラは静かに首を横に振るだけ。
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だが、今回の“婚約破棄”の茶番で、サラは公爵令息に関与する義務を持たずに済む。むしろ、公衆の面前で「格下扱い」されたのだから、今後は堂々と公爵家と距離を置ける。
そして、公爵――ガイの父が言い放った言葉。「あの女をものにすれば一生遊んで暮らせる」――それは、この世界の貴族社会にとって衝撃的な発言だろう。サラの秘密を公にする意図があったのかどうかはわからないが、もう噂は広まるに違いない。
「別にいいわ。噂程度ならどうせ誰も信じないか、興味本位で近づいてくる連中が増えるだけ。わたしは淡々と自分のビジネスを進めるだけよ。」
サラは馬車の揺れに身を任せながら、そう自分に言い聞かせる。
――これで、伯爵家にとって“夢の上位貴族との縁談”は粉々に砕け散ったかもしれない。父や母はさぞや落胆するだろう。だが、サラにとっては望むところだ。もはや貴族の婚姻など、どうでもいい。
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