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【α嫌いのΩ】4.生活能力=0
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「あー、だな。そこ出て、左。ゲスト用のあれこれ置いてあるから、好きなもん使って。ああ、下着は後で新品置いとく。俺用だから多分サイズ合わねーけど、我慢して」
「ありがとう」
いつの間にやら、打ち解けたようなこの自然なやり取りとか…。
如月が部屋を出ると、御堂は溜息をつきつつ、キッチンへ降りて食事の支度を始めた。
「…おいしそう」
納豆、だし巻き卵、魚の干物、味噌汁、ごはん、漬物。
「ああ、生卵も…あるけど」
「ううん。入れない派。だし巻き、大好き。マヨネーズつけて食べるの、すごく好き」
「だし巻きに、マヨネーズ…?」
立ち上がり、冷蔵庫からマヨネーズを持って来れば、
「え、ありがとう!」
少しだけ皿に出し、だし巻きに乗せて、パクリ。
「んーーー」
幸せそうに笑った顔は、
(…これだけでメシ食えそうだわ…)
御堂の箸を下げさせた。
「これも、食う…?」
差し出されただし巻き卵焼きの小皿を素直に受け取ると、如月は機嫌良く平らげた。好き嫌いは無いようで、箸づかいも綺麗だ。
暫く如月の食事風景を見て自分が食べることをすっかり忘れ、いつのまにか御堂はキッチンで如月の食後のお茶を淹れていた。
自分は飲まない煎茶とデザートがわりの小さな饅頭を如月の前に置くと、御堂は如月の正面に座った。
「キサって」
「ん?」
「家で、何食ってんの?」
「何って」
「普段の食事。自炊してないだろ?そんなに外食してる様子もないし。…しょっちゅう帰りに会うもんな」
御堂はやっと自分の食事を思い出し、茶碗を持ちあげると、冷めてしまった干物を箸でつついた。
「朝は、面倒だから食べない。…仕事の帰りに買って帰るカフェラテ飲んで、昼は時間があれば食べに出る。時間無いと、チョコと紅茶くらいかな」
段々と御堂の目が細くなってきた。
「お前…」
「夕方は、帰りにコンビニで適当に食べたいもの買う、だろ。面倒だと、寄らずに帰るから、次の昼まで何も」
「ここに住め!」
「は?」
如月が目を丸くした。
「食事も寝床も洗濯も掃除も面倒見てやる!生活能力以前の問題だお前のは!生存本能が欠けてる‼︎」
「…何言ってんの」
「何じゃ無いだろ。お前一人じゃこの先、遠く無い未来に野垂れ死だアホ!」
「αとなんて無理」
「…はあ?」
青筋を立てそうな表情で御堂が如月を睨んだ。
「昨日今日と二人でここにいただろうが。俺がお前に何か悪さをしたか?」
「…それはないけど」
「もういい。とっとと遥に電話して、俺がこう言ってるって聞いてみろ。あいつ、間違いなく俺側だ」
「ハルは関係ないだろ」
ムカ。
御堂は自分の携帯電話を取り出すと、さっさと電話をかけ始めた。
「遥、笹原どう?…そ。ちょっと出れる?」
かくして。
30分後には、遥が半笑いで二人の間に座っていた。
「何だよ、険悪だな。どうした?」
何となく事情を察した遥が、御堂が持ってきたカフェオレのカップを受け取った。
「あ、長居できないからな。京都、病み上がりであんまり動かしたく無いし、機嫌斜めになると大変なんだ」
「御堂さんが。俺に、ここに住めって」
きょと、と遥が如月を見た。
「へ?」
御堂が半眼でキッチンに立ったまま、淹れたてのコーヒーのカップに口をつけた。
「こいつん家行ったら、あんまり生活感なさ過ぎてびっくりしたわ。で、生活習慣聞いて更に驚いて、この際、食事から何から全部面倒見てやるからここに住めって言ったんだよ」
「あ、なるほど」
まるで人ごとのように、遥は相槌を打つと笑った。
「で?キサは?」
「嫌だ」
「ふうん」
こと、と御堂がカップを大理石のカウンターに置いた。
「自分の好きな相手がいつ死ぬかわかんねーような生活してんの見過ごせるか?」
「好…っ」
如月が目を丸くしたところで、遥がにこにこしながら立ち上がった。
「はい、キサの負け」
ば、と如月が遥を見上げた。
「うん、僕的には香哉斗が正解。僕にジャッジさせるなら、キサには勝ち目ないから、諦めろ。でも」
「あ?」
既に御堂は迫力満点だったが、
「香哉斗、一つ約束な?」
穏やかな遥の呼びかけに、す、と御堂の雰囲気が和らいだ。
「…何だよ」
「キサが合意するまで、絶対にそう言う意味での手は、出さない」
ぱちり、と目を瞬かせ、
「今更何言ってんの。当たり前だろ」
訳がわからない、とでも言いたげな表情で当然のように返した御堂を、如月が驚いたように見やった。
「またその確認か?そのつもりなら、とっくに襲いかかってるだろ。そもそも嫌がってる相手を無理やり何とかしようなんて、そんな趣味はねえよ」
呆れたように御堂は言うと、カップに残ったコーヒーを飲み干した。
「ね、キサ。せっかくこう言ってくれてるんだから、世話になって、ゆっくり香哉斗のことを知って、自分とも香哉斗とも向き合えばいいよ」
さて、と遥はコートを着込み始めた。
「僕は香哉斗に賛成。香哉斗は信頼できるαだと思うし、正直、キサに生活能力ないのは事実だからありがたいと思うよ。僕も、キサがこのまま自分のマンションに帰るのは、反対。あれ、キーどこやったっけ」
「玄関のカウンター」
「あ、よかった。じゃ、香哉斗、ごちそうさま。僕、帰るよ」
「遥、ありがとう。これ、笹原と二人で食べて。遥好きだっただろ」
「え?いいの?」
le brouillardのアフタヌーンティーセットを手渡され、遥はにこりと微笑んだ。
「ありがとう。じゃあキサ、意地張るんじゃ無いよ?」
遥は釘を刺すと、慌ただしく帰っていった。
残された二人のうち、一人はコーヒーをもう一杯淹れ始め、もう一人は居心地が悪そうに俯き加減で顔は窓に向いている。
コーヒーが落ち切ったのを見て、御堂がカップに口をつけた。
濃いそれを、小さく一口。
「で?」
そっぽを向いた如月に向けて、短く問う。
「返事は?」
如月はちらりと御堂を見たが、何も言わない。
こと、と御堂は自分のカップを起き、もう一つカップを手にしてカウンターをぐるりと回って如月の後ろに立った。
「な」
「何」
コト、と御堂が如月の前にカップを置くと、紅茶とはちみつの香りがふわりと舞った。
「俺、真剣にキサのことが好きだって気がついたから」
「………」
「付き合って」
「は?」
如月がぐるりと振り返る。
「何言って」
「冗談言ってると思うか?」
いつかのように、ぐい、と御堂は如月の手首を掴むと、自分の心臓の上に引き寄せた。
すごい勢いで鼓動するそれに如月が戸惑ったように御堂を見上げると、御堂は小さくため息をついた。
「キサ?」
「…何」
(この表情、されるとな)
寂しそうな、戸惑ったような、はにかんだような。プラスとマイナスの感情が入り混じった、たとえようのない表情。
抱きしめたい衝動を何とか抑えつつ、御堂は一瞬思案した。
「俺と居るの、嫌か?」
如月は首を横に振った。
「別に」
「俺と居ると、疲れる?」
如月は首を横に振った。
「…別に」
「ありがとう」
いつの間にやら、打ち解けたようなこの自然なやり取りとか…。
如月が部屋を出ると、御堂は溜息をつきつつ、キッチンへ降りて食事の支度を始めた。
「…おいしそう」
納豆、だし巻き卵、魚の干物、味噌汁、ごはん、漬物。
「ああ、生卵も…あるけど」
「ううん。入れない派。だし巻き、大好き。マヨネーズつけて食べるの、すごく好き」
「だし巻きに、マヨネーズ…?」
立ち上がり、冷蔵庫からマヨネーズを持って来れば、
「え、ありがとう!」
少しだけ皿に出し、だし巻きに乗せて、パクリ。
「んーーー」
幸せそうに笑った顔は、
(…これだけでメシ食えそうだわ…)
御堂の箸を下げさせた。
「これも、食う…?」
差し出されただし巻き卵焼きの小皿を素直に受け取ると、如月は機嫌良く平らげた。好き嫌いは無いようで、箸づかいも綺麗だ。
暫く如月の食事風景を見て自分が食べることをすっかり忘れ、いつのまにか御堂はキッチンで如月の食後のお茶を淹れていた。
自分は飲まない煎茶とデザートがわりの小さな饅頭を如月の前に置くと、御堂は如月の正面に座った。
「キサって」
「ん?」
「家で、何食ってんの?」
「何って」
「普段の食事。自炊してないだろ?そんなに外食してる様子もないし。…しょっちゅう帰りに会うもんな」
御堂はやっと自分の食事を思い出し、茶碗を持ちあげると、冷めてしまった干物を箸でつついた。
「朝は、面倒だから食べない。…仕事の帰りに買って帰るカフェラテ飲んで、昼は時間があれば食べに出る。時間無いと、チョコと紅茶くらいかな」
段々と御堂の目が細くなってきた。
「お前…」
「夕方は、帰りにコンビニで適当に食べたいもの買う、だろ。面倒だと、寄らずに帰るから、次の昼まで何も」
「ここに住め!」
「は?」
如月が目を丸くした。
「食事も寝床も洗濯も掃除も面倒見てやる!生活能力以前の問題だお前のは!生存本能が欠けてる‼︎」
「…何言ってんの」
「何じゃ無いだろ。お前一人じゃこの先、遠く無い未来に野垂れ死だアホ!」
「αとなんて無理」
「…はあ?」
青筋を立てそうな表情で御堂が如月を睨んだ。
「昨日今日と二人でここにいただろうが。俺がお前に何か悪さをしたか?」
「…それはないけど」
「もういい。とっとと遥に電話して、俺がこう言ってるって聞いてみろ。あいつ、間違いなく俺側だ」
「ハルは関係ないだろ」
ムカ。
御堂は自分の携帯電話を取り出すと、さっさと電話をかけ始めた。
「遥、笹原どう?…そ。ちょっと出れる?」
かくして。
30分後には、遥が半笑いで二人の間に座っていた。
「何だよ、険悪だな。どうした?」
何となく事情を察した遥が、御堂が持ってきたカフェオレのカップを受け取った。
「あ、長居できないからな。京都、病み上がりであんまり動かしたく無いし、機嫌斜めになると大変なんだ」
「御堂さんが。俺に、ここに住めって」
きょと、と遥が如月を見た。
「へ?」
御堂が半眼でキッチンに立ったまま、淹れたてのコーヒーのカップに口をつけた。
「こいつん家行ったら、あんまり生活感なさ過ぎてびっくりしたわ。で、生活習慣聞いて更に驚いて、この際、食事から何から全部面倒見てやるからここに住めって言ったんだよ」
「あ、なるほど」
まるで人ごとのように、遥は相槌を打つと笑った。
「で?キサは?」
「嫌だ」
「ふうん」
こと、と御堂がカップを大理石のカウンターに置いた。
「自分の好きな相手がいつ死ぬかわかんねーような生活してんの見過ごせるか?」
「好…っ」
如月が目を丸くしたところで、遥がにこにこしながら立ち上がった。
「はい、キサの負け」
ば、と如月が遥を見上げた。
「うん、僕的には香哉斗が正解。僕にジャッジさせるなら、キサには勝ち目ないから、諦めろ。でも」
「あ?」
既に御堂は迫力満点だったが、
「香哉斗、一つ約束な?」
穏やかな遥の呼びかけに、す、と御堂の雰囲気が和らいだ。
「…何だよ」
「キサが合意するまで、絶対にそう言う意味での手は、出さない」
ぱちり、と目を瞬かせ、
「今更何言ってんの。当たり前だろ」
訳がわからない、とでも言いたげな表情で当然のように返した御堂を、如月が驚いたように見やった。
「またその確認か?そのつもりなら、とっくに襲いかかってるだろ。そもそも嫌がってる相手を無理やり何とかしようなんて、そんな趣味はねえよ」
呆れたように御堂は言うと、カップに残ったコーヒーを飲み干した。
「ね、キサ。せっかくこう言ってくれてるんだから、世話になって、ゆっくり香哉斗のことを知って、自分とも香哉斗とも向き合えばいいよ」
さて、と遥はコートを着込み始めた。
「僕は香哉斗に賛成。香哉斗は信頼できるαだと思うし、正直、キサに生活能力ないのは事実だからありがたいと思うよ。僕も、キサがこのまま自分のマンションに帰るのは、反対。あれ、キーどこやったっけ」
「玄関のカウンター」
「あ、よかった。じゃ、香哉斗、ごちそうさま。僕、帰るよ」
「遥、ありがとう。これ、笹原と二人で食べて。遥好きだっただろ」
「え?いいの?」
le brouillardのアフタヌーンティーセットを手渡され、遥はにこりと微笑んだ。
「ありがとう。じゃあキサ、意地張るんじゃ無いよ?」
遥は釘を刺すと、慌ただしく帰っていった。
残された二人のうち、一人はコーヒーをもう一杯淹れ始め、もう一人は居心地が悪そうに俯き加減で顔は窓に向いている。
コーヒーが落ち切ったのを見て、御堂がカップに口をつけた。
濃いそれを、小さく一口。
「で?」
そっぽを向いた如月に向けて、短く問う。
「返事は?」
如月はちらりと御堂を見たが、何も言わない。
こと、と御堂は自分のカップを起き、もう一つカップを手にしてカウンターをぐるりと回って如月の後ろに立った。
「な」
「何」
コト、と御堂が如月の前にカップを置くと、紅茶とはちみつの香りがふわりと舞った。
「俺、真剣にキサのことが好きだって気がついたから」
「………」
「付き合って」
「は?」
如月がぐるりと振り返る。
「何言って」
「冗談言ってると思うか?」
いつかのように、ぐい、と御堂は如月の手首を掴むと、自分の心臓の上に引き寄せた。
すごい勢いで鼓動するそれに如月が戸惑ったように御堂を見上げると、御堂は小さくため息をついた。
「キサ?」
「…何」
(この表情、されるとな)
寂しそうな、戸惑ったような、はにかんだような。プラスとマイナスの感情が入り混じった、たとえようのない表情。
抱きしめたい衝動を何とか抑えつつ、御堂は一瞬思案した。
「俺と居るの、嫌か?」
如月は首を横に振った。
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