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「ラランド侯爵はまだ立ち直ってないのかい?」
「ええ。食事も何もかも自室で済ませてるわ。相変わらず、ずーっとお母様の写真を見てるみたい」
父ブラッドは7年前から極力自室から出ることはなく母の写真を見つめている
何事もなく領地経営が回っている様子から仕事はしているようなので特に心配はせず放っているのが現状だ
イライザのヒステリックな叫びも1日1回はもはや習慣化されてきているレベルだ
「そうか。父がとても心配していたから一度はうちにも来て欲しいものだけど…」
「ジョイス公爵から呼び出してもらえれば流石の父も出てくると思うわ」
ジョイス公爵家とラランド侯爵家の関係はとても深い
というのも、メルージュの母がラランド侯爵に嫁ぐ際にジョイス公爵家の養女になってから父に嫁いできた為、ジョイス公爵と父ブラッドは義理の兄弟という立場だ
そして戸籍上はメルージュとクラウスもいとこ同士となっている
そのためかジョイス公爵は母が亡くなった時も父が憔悴している時も何かと世話を焼いてくれて今でも頭が上がらない状況だ
クラウスも母の葬式の際はずっとメルージュの隣で手を握っていてくれた心優しい紳士だ
「そうだね。一度父にそう言ってみよう」
「ええ、助かるわ。これ以上あんな締め切った部屋で過ごしていたらお父様からキノコが生えてきちゃうもの」
メルージュの冗談にクラウスは微笑んだ
2人でいる時の穏やかに流れる時間がメルージュは好きだった
そんな時間を壊されないように2人は必ず人目の少ないところを探してはそこで話をしていた
というのもエマが入学してから何かと問題が起きてはそれの対処に奔走していたメルージュを気遣ったクラウスなりの配慮であった
エマは人学年下ではあるがメルージュを見つけると一目散に走ってきて一人芝居を始める
1人でぎゃーぎゃー騒ぐのは構わないがその内容が聞くに耐えない内容ばかりで周りの人間が引き気味なのはエマには見えていない
1週間前
「お姉さま!また私のアクセサリーを盗んだでしょ?!」
「……学園内では私物をつけることは禁止されているわ。それで教師に取り上げられたと騒いでたのは貴女じゃない」
「そ、それは…!!そうよ!お姉さまが先生に言ってわざと取り上げたのでしょう?」
「あなたって人は…」
実家にいる頃からどこか話しが噛み合わないと思っていた義妹ではあったがもはや噛み合う以前の問題であることをメルージュは悟った
そんなエマに付き纏われてるメルージュのことを遠目からみていたクラスメイトたちは自然と「エマとメルージュを近づけさせてはならない」という合言葉の下に結託していた
そのおかげもあってかここ最近はエマに遭遇することもなく穏やかな学園生活を送れている
卒業するまでにこんな穏やかな日が続けばいいのに、と思っていたメルージュの思いはこの数日後虚しく砕け散ってしまった
「ええ。食事も何もかも自室で済ませてるわ。相変わらず、ずーっとお母様の写真を見てるみたい」
父ブラッドは7年前から極力自室から出ることはなく母の写真を見つめている
何事もなく領地経営が回っている様子から仕事はしているようなので特に心配はせず放っているのが現状だ
イライザのヒステリックな叫びも1日1回はもはや習慣化されてきているレベルだ
「そうか。父がとても心配していたから一度はうちにも来て欲しいものだけど…」
「ジョイス公爵から呼び出してもらえれば流石の父も出てくると思うわ」
ジョイス公爵家とラランド侯爵家の関係はとても深い
というのも、メルージュの母がラランド侯爵に嫁ぐ際にジョイス公爵家の養女になってから父に嫁いできた為、ジョイス公爵と父ブラッドは義理の兄弟という立場だ
そして戸籍上はメルージュとクラウスもいとこ同士となっている
そのためかジョイス公爵は母が亡くなった時も父が憔悴している時も何かと世話を焼いてくれて今でも頭が上がらない状況だ
クラウスも母の葬式の際はずっとメルージュの隣で手を握っていてくれた心優しい紳士だ
「そうだね。一度父にそう言ってみよう」
「ええ、助かるわ。これ以上あんな締め切った部屋で過ごしていたらお父様からキノコが生えてきちゃうもの」
メルージュの冗談にクラウスは微笑んだ
2人でいる時の穏やかに流れる時間がメルージュは好きだった
そんな時間を壊されないように2人は必ず人目の少ないところを探してはそこで話をしていた
というのもエマが入学してから何かと問題が起きてはそれの対処に奔走していたメルージュを気遣ったクラウスなりの配慮であった
エマは人学年下ではあるがメルージュを見つけると一目散に走ってきて一人芝居を始める
1人でぎゃーぎゃー騒ぐのは構わないがその内容が聞くに耐えない内容ばかりで周りの人間が引き気味なのはエマには見えていない
1週間前
「お姉さま!また私のアクセサリーを盗んだでしょ?!」
「……学園内では私物をつけることは禁止されているわ。それで教師に取り上げられたと騒いでたのは貴女じゃない」
「そ、それは…!!そうよ!お姉さまが先生に言ってわざと取り上げたのでしょう?」
「あなたって人は…」
実家にいる頃からどこか話しが噛み合わないと思っていた義妹ではあったがもはや噛み合う以前の問題であることをメルージュは悟った
そんなエマに付き纏われてるメルージュのことを遠目からみていたクラスメイトたちは自然と「エマとメルージュを近づけさせてはならない」という合言葉の下に結託していた
そのおかげもあってかここ最近はエマに遭遇することもなく穏やかな学園生活を送れている
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