見習いスーツアクターは異世界でガチバトルさせられる

随想アルファ

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始まり。あいつとの再会へPart9

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浩生はひっくり返っている馬車に向かって話しかける。

「マニューバー 起動」

「馬を格納。 次の馬を実体化」

「姿勢制御開始。 立ち上がれ」

簡易次元収納が起動。
ゴーレムの馬が光の粒子に包まれて消えて。
別の位置に新しく現れる。

馬車は。上下になっているアームを動かして・・・上のアームは地面に向かって伸びていく。
下になっているアームは馬車ごと持ち上げて。全く衝撃の無い様に立ち直りをする。
更に昆虫か蟹の様に姿勢を立ち上げる。


「これで安全と戦力は確保された。さあ。実力を見せてくれ」
続けて・・・。
「出番だ。実力を見せろ!  盾の! 竜の! 騎士!!」




浩生の声が俺に届く。
竜の騎士はともかく、ここでこのモンスターに倒されるわけにはいかねぇ。

「やるか」

アクティベートしているなら、何か、使えるよな・・・。

吹き出しが輝く!?表示には何が出た?


ってシールドバッシュ?かよ!定番だな!

せめて全力でやらせてもらおうじゃあないか!
姿勢を瞬間に変える。
何も素手だけで殴るんじゃあない、盾?を両手で持って一歩に全体重を乗っけて叩き込む。

インパクトの瞬間。反動で右腕を後ろに振って、衝撃を逃がして、踏ん張って殴り込む。

思った通りに体が動いた。
内心で驚いた。
本気だったけど。こんなにスムーズだとは。

0距離での攻撃は、竜の騎士の部分のサポートが有り、全力を込めたが故に。
一瞬の後。
二つの衝撃は一つになり、轟音を響かせて・・・。

体長2メートル以上で重さも200kg以上は有るだろう、豚に似ている人型のヒトじゃあ無い物体は地面と平行に凄い速度で飛行していった。

地面に叩き付けられて、凄い振動がこちらまで届く。
一度跳ね上がってから一回転して俯せに落ちる。
それでもまだ加速が残っていたんだろう、浮き気味になって滑走して行って、やっと止まった。

は?何メートル飛ぶんだよ?ちょっとしたバス位の距離を移動した。
こっちが感じた感触は軽かった。
全力は出したけど。

奴はそのままで、立ち上がる気配が無いようだった。

レイスもこっちを見てて困惑していた。いやフリーズしたってた。

ゴブリンも何が何だか全く理解していない様子。

二回目の衝撃的な情景だな。

レイスは何か命令みたいな口調?で叫んでゴブリンを集めた。同時に何か呪文とカードみたいなものを振り回していた。
その後にゴブリンが実体化したので、ああ・召喚したんだ・・・って思ってた。
魔法?やはりファンタジーなワールドに来ちまったんかよって一人ツッコんでた。

メイスの次の鼓動には、さすがに訳が湧かなかった。
懐?から少し大きめのカードを取り出したかと思ったら、なにか叫んで、ゴブリン達をひっくり返って動こうとしない人型の物体に集めて行った。

人型の物体、そう、シールドバッシュとパンチを食らったそれは結構形が変化していた。
最初から見ると、体積的には40パーセントは外に向かって分離していると思われた。
ほぼ爆発だな。
体液の跳ね返りが全く無く。
その時のすべての半壊した物体は推進方向に撒き散らされていた。

正直に言おう。

グロいし、汚いし、最悪過ぎてドン引きだよ。

自分がやったなんて・・・スゲー嫌だった。

そんなの無視してゴブリンが半透明になって重なっていく。

人型の物体も半透明になって、重なっていくと白くぼやけていく。

レイスは全体にぼやけた人型の場所に凄い速さで向かってきた。

「不味い!!」
隣にいた女騎士は剣を光の粒子にして形を変えて弓にして、何処からか取り出した矢をつがえる。

「間に合え!」

叫びながら放つ。マジか?なんか言いながら矢を射るんか?

レイスの進行上に矢は刺さって魔法陣を描く。
近寄っているレイスは半透明からはっきりした物体へと変わり、足が有んだ、っと考えた。
魔法陣に真っ向から突っ込んで、転ぶ。
同時に矢は折れてそのまま消滅。どうやら魔力的な生成物らしい。
さすがファンタジー、エフェクトもグッドだったぜ。
現実逃避していると。

「変換進化が来る!二人は下がれ。僕も出る!」

どうもヤバいことが起きつつ有る様で、俺の後ろでは対処を始めている様だ

「再開して忙しいが、見ての通りファンタジーの世界感で合っている。ついでに言えば某仮面のバイク乗りも入っている」
「そうか。積もる話はあと。だな」
「そうなる。僕は此処に生まれてからこの姿まで成長している、時間経過は大凡地球と同じ。この場所自体は時間軸が異なっているけど・・・太陽系だ」
「へえ。・・・すっごいファンタジーだ。再会を喜ぶなんて目じゃないな」
「そういう事。多少は此処を案内するよ」
「助かるぜ」
「再稼働を始めた。気を付けろ・・・今度は幹部の怪人がご登場だ」


肉体の物質化と最適合成が終了と出やがる。
親切だが、あまり嬉しくない情報。

意識しないで奥歯を噛み締める。

「少し力を抜け。多分だが、お前より強くない。今は苦戦するって感じなだけだ」

「はいはい・・・」

肉塊は形状を大きく変化して動き出す。
右足が立ち上がってしっかりと地面を踏む。
上半身が起き上がり、前屈みに。左足に力が込められて・・・両腕を気持ち広げてバランスを取る。

ほぼ・・・人だな。
ロボット感もあるので、白い連邦軍を彷彿とするな。
しかし、立ち上がったのはそんな姿をしていない。
実に生物的だ。
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