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「あれ、ルド様?」
「ん、どこですか?」
「ほら、垣根の向こう側。あそこ木のそばにいるのはルド様じゃないかしら」
確かにそこには、背の高いルドの頭だけが見える。
何をしているのかな。
こっちからだと後ろ側だから、ルドの頭しか見えないし。
垣根の向こう側ってことは、どこかに垣根を越える通路みたいなのがあるはずよね。
んー。入り口ってどこなんだろう。
キョロキョロと垣根の切れ目を探すように見渡せば、私たちが進んできた反対側の方にそれはあった。
垣根から結構距離があるところにルドはいるし、大声を出すのもちょっと令嬢としてはねぇ。
「ねぇ、ルド様を驚かせに行こう?」
「えええ。殿下を驚かせに、ですか!? そ、それは大丈夫なのですか?」
「姿が見えたから、迎えに来ちゃったのですって言えば、ルド様も喜ぶと思うのよね」
「ああ、そういう驚かせなのですね。それは喜ばれると思いますよ」
「でしょー。だから静かにあっちの垣根の切れ目から近寄りましょう」
「はい。着いていきますね、お嬢様」
やっと会えたんだもの。近づいたら小走りでびっくりさせちゃおう。
ルドはどんな顔してくれるかな。
声と共に溢れ落ちそうになる笑みを抑え、両手で口元を抑えながら私たちは静かに歩き出した。
ゆっくりと近づくにつれ、ルドの声が聞こえてくる。
何を話しているのかまでは聞き取れないものの、その声に急に不安になってくる。
こんな場所で。まるで隠れるように話す相手。
胸のモヤモヤはだんだんとザラリとしたものに代わり、相手の声が聞こえる距離にまで近づくと、それは小さな痛みとなった。
大きな体のルドの向こう側に、風で揺れるピンク色のドレスの裾が見える。
声の質も若く、明らかに王妃様などではない。
しかもその声を聞いた途端、ひどい嫌悪感が私の中を支配した。
そうこの感情は、たぶんアーシエのもの。
アーシエがここまでひどい嫌悪感を抱く人間なんて、私は一人しか知らない。
だからこそ、たぶん私はアーシエ以上にその人が嫌いかもしれないと思った。
私は苦しくなる胸に手を当てる。
私にはルドしかいない。
アーシエのように知り合いや頼れる人や友だち、他に目を向ける相手も私にはいないのだから。
だからこそ、痛みが怒りに変わるにはさほど時間はかからなかった。
「お嬢様……」
不安げにサラが声をもらす。
きっとサラも気づいたのね。
ルドの前に他の令嬢がいるって。
何をどうしたらこんな状況になってるいのか知らないけど、どんな状況であってもこの苛立ちは変わらないと思う。
静かに隠れて、をやめた私の足音に気づいたルドが振り返る。
その目は大きく見開き、かなり驚いていた。
まぁそうでしょうね。
密会か何か知らないけど、その現場に愛しいはずの仮婚約者が乗り込んで来ているんだから。
そしてそのルドとは対照的に、後ろにいた令嬢は不敵に微笑んだ。
短めのピンク色の髪に、赤みがかった大きな瞳。その瞳を輝かせ、勝ち誇ったように私を見つめている。
控えめにいっても、私よりも小柄でかなり可愛い。
あの表情と行動さえなければ、確かに乙女ゲームにはよくいそうなヒロインに思える。
「……」
まるで『悔しいでしょう?』とでも言いたげなその顔に、私は自分でもの怒りが頂点に達するのに気づいたのだった。
何あの女という感情以上に、ルドに対する怒りが私の中を占めている。
ヤンデレという、ある意味絶対的な私へのルドの愛情。
それは揺るがないものだって思っていたから。
それなのに、どうしてルドは他の女なんかと会話しているの?
しかもそんな場所で二人きりでなんて。
私が嫉妬しないって、怒りはしないって思っているから?
それともあの鳥籠に入れてしまえば、分からないって思っていたから?
いくつもの疑問と嫉妬と怒りが、ぐるぐると混ぜ合わされ胸を締め付ける。
しかしその感情を表になど出すことはない。
あくまで余裕たっぷりに、令嬢に微笑みかけた。
そして私の笑みの理由が彼女には分からないだろううちに、私はそのままルドの胸に飛び込む。
「アーシエ! これは一体……」
「寂しかったですわ、ルド様」
「それはすまなかった。でもどうして外に?」
どうして外にって、ルドが許可してくれたって王宮の侍女からの伝言があったから私は部屋から出たのに。
どうして……。
いや違う。ああ、そういうことか……。
この密会を見せつけたかったのね、私に。
そして上手くいけば誤解させて仲違い。
そうじゃなくても、自分は密会をするほどルドに好かれていると私に思わせたかったってとこかな、この女は。
なんていうか。まぁ、子どもが考えるならこんなもんよね。
そんなことで私は泣きわめき、ルドに当たるほど愚かじゃないから。
「窓からルド様が見えたのです。だからアーシエはすぐにでもお会いしたくって……。だってルド様、全然帰ってきてくださらないんですもの。寂しかったのですわ」
「そうか……それは待たせてすまなかったね、アーシエ」
ルドはきっと会話が少しおかしいことに気づいたようだが、あえて今は何も言わず、私のお芝居に付き合ってくれている。
「アーシエを一人にしたら、嫌ですわ」
「うんうん。本当に君は可愛いね、アーシエ」
「あ、あの……殿下」
私たちの会話を見るに堪えなくなったのか、令嬢が声を上げる。
「ルド様、アーシエ寒くなってきたのでお部屋に帰りたいです」
「そうだな。さぁ、帰ろうアーシエ」
「あ、あの」
「ユイナ嬢、すまないがアーシエが風邪を引くと困るのでこれで失礼するよ」
「ルド様、ここまで走ったら足が痛くなってしまったので抱っこしてくださいな。あの離宮に私を運んで下さった時のように」
「ああ、もちろんだよ。アーシエは本当に甘えん坊だな」
「ルド様にだけ、ですよ」
「それはうれしいな」
「ふふふ」
私はねだるように、ルドの首元に手を上げた。
ルドはいつもよりも優しい顔で私を横抱きにする。
私はルドの肩に顔を沈める前に、ちらりと後ろを見た。
そして先ほどユイナ令嬢にされたよりも、もっともっと腹黒そうな笑みを返す。
羨ましいでしょう?
でも残念ね。計画があだになってしまって。
心の底からそんな風に微笑めば、苦虫を噛みしめたような顔をしてくれたことでちょっとだけスッキリしたけど。
やったらやり返されることも、ちゃんと想定しないとね。
私は泣き寝入りしたり、諦めたりしてしまうほど優しくはないんだから。
前のアーシエを思い浮かべていた彼女には悪いけど、悪役令嬢の上を行ってやるわ。
「さあ帰ろう」
「はいルド様。あ、そうだ! 帰ったらルド様の淹れて下さった温かい紅茶が飲みたいですわ」
「そうだな。アーシエはすっかり体が冷えてしまっているものな。すぐに用意してあげるよ」
「うれしい」
「君が喜ぶことなら、僕はどれだけでもしてあげるよ」
「ホント、ルド様大好きですわ」
「ああ、僕もだよアーシエ」
大好きかは、本当はまだ分からない。
でも渡したくない。それだけは本当だ。
もしこれが恋なら、そうなのかもしれない。
それぐらいに、ルドを誰かになんて盗られたくないと、初めて心の底から思った。
「ん、どこですか?」
「ほら、垣根の向こう側。あそこ木のそばにいるのはルド様じゃないかしら」
確かにそこには、背の高いルドの頭だけが見える。
何をしているのかな。
こっちからだと後ろ側だから、ルドの頭しか見えないし。
垣根の向こう側ってことは、どこかに垣根を越える通路みたいなのがあるはずよね。
んー。入り口ってどこなんだろう。
キョロキョロと垣根の切れ目を探すように見渡せば、私たちが進んできた反対側の方にそれはあった。
垣根から結構距離があるところにルドはいるし、大声を出すのもちょっと令嬢としてはねぇ。
「ねぇ、ルド様を驚かせに行こう?」
「えええ。殿下を驚かせに、ですか!? そ、それは大丈夫なのですか?」
「姿が見えたから、迎えに来ちゃったのですって言えば、ルド様も喜ぶと思うのよね」
「ああ、そういう驚かせなのですね。それは喜ばれると思いますよ」
「でしょー。だから静かにあっちの垣根の切れ目から近寄りましょう」
「はい。着いていきますね、お嬢様」
やっと会えたんだもの。近づいたら小走りでびっくりさせちゃおう。
ルドはどんな顔してくれるかな。
声と共に溢れ落ちそうになる笑みを抑え、両手で口元を抑えながら私たちは静かに歩き出した。
ゆっくりと近づくにつれ、ルドの声が聞こえてくる。
何を話しているのかまでは聞き取れないものの、その声に急に不安になってくる。
こんな場所で。まるで隠れるように話す相手。
胸のモヤモヤはだんだんとザラリとしたものに代わり、相手の声が聞こえる距離にまで近づくと、それは小さな痛みとなった。
大きな体のルドの向こう側に、風で揺れるピンク色のドレスの裾が見える。
声の質も若く、明らかに王妃様などではない。
しかもその声を聞いた途端、ひどい嫌悪感が私の中を支配した。
そうこの感情は、たぶんアーシエのもの。
アーシエがここまでひどい嫌悪感を抱く人間なんて、私は一人しか知らない。
だからこそ、たぶん私はアーシエ以上にその人が嫌いかもしれないと思った。
私は苦しくなる胸に手を当てる。
私にはルドしかいない。
アーシエのように知り合いや頼れる人や友だち、他に目を向ける相手も私にはいないのだから。
だからこそ、痛みが怒りに変わるにはさほど時間はかからなかった。
「お嬢様……」
不安げにサラが声をもらす。
きっとサラも気づいたのね。
ルドの前に他の令嬢がいるって。
何をどうしたらこんな状況になってるいのか知らないけど、どんな状況であってもこの苛立ちは変わらないと思う。
静かに隠れて、をやめた私の足音に気づいたルドが振り返る。
その目は大きく見開き、かなり驚いていた。
まぁそうでしょうね。
密会か何か知らないけど、その現場に愛しいはずの仮婚約者が乗り込んで来ているんだから。
そしてそのルドとは対照的に、後ろにいた令嬢は不敵に微笑んだ。
短めのピンク色の髪に、赤みがかった大きな瞳。その瞳を輝かせ、勝ち誇ったように私を見つめている。
控えめにいっても、私よりも小柄でかなり可愛い。
あの表情と行動さえなければ、確かに乙女ゲームにはよくいそうなヒロインに思える。
「……」
まるで『悔しいでしょう?』とでも言いたげなその顔に、私は自分でもの怒りが頂点に達するのに気づいたのだった。
何あの女という感情以上に、ルドに対する怒りが私の中を占めている。
ヤンデレという、ある意味絶対的な私へのルドの愛情。
それは揺るがないものだって思っていたから。
それなのに、どうしてルドは他の女なんかと会話しているの?
しかもそんな場所で二人きりでなんて。
私が嫉妬しないって、怒りはしないって思っているから?
それともあの鳥籠に入れてしまえば、分からないって思っていたから?
いくつもの疑問と嫉妬と怒りが、ぐるぐると混ぜ合わされ胸を締め付ける。
しかしその感情を表になど出すことはない。
あくまで余裕たっぷりに、令嬢に微笑みかけた。
そして私の笑みの理由が彼女には分からないだろううちに、私はそのままルドの胸に飛び込む。
「アーシエ! これは一体……」
「寂しかったですわ、ルド様」
「それはすまなかった。でもどうして外に?」
どうして外にって、ルドが許可してくれたって王宮の侍女からの伝言があったから私は部屋から出たのに。
どうして……。
いや違う。ああ、そういうことか……。
この密会を見せつけたかったのね、私に。
そして上手くいけば誤解させて仲違い。
そうじゃなくても、自分は密会をするほどルドに好かれていると私に思わせたかったってとこかな、この女は。
なんていうか。まぁ、子どもが考えるならこんなもんよね。
そんなことで私は泣きわめき、ルドに当たるほど愚かじゃないから。
「窓からルド様が見えたのです。だからアーシエはすぐにでもお会いしたくって……。だってルド様、全然帰ってきてくださらないんですもの。寂しかったのですわ」
「そうか……それは待たせてすまなかったね、アーシエ」
ルドはきっと会話が少しおかしいことに気づいたようだが、あえて今は何も言わず、私のお芝居に付き合ってくれている。
「アーシエを一人にしたら、嫌ですわ」
「うんうん。本当に君は可愛いね、アーシエ」
「あ、あの……殿下」
私たちの会話を見るに堪えなくなったのか、令嬢が声を上げる。
「ルド様、アーシエ寒くなってきたのでお部屋に帰りたいです」
「そうだな。さぁ、帰ろうアーシエ」
「あ、あの」
「ユイナ嬢、すまないがアーシエが風邪を引くと困るのでこれで失礼するよ」
「ルド様、ここまで走ったら足が痛くなってしまったので抱っこしてくださいな。あの離宮に私を運んで下さった時のように」
「ああ、もちろんだよ。アーシエは本当に甘えん坊だな」
「ルド様にだけ、ですよ」
「それはうれしいな」
「ふふふ」
私はねだるように、ルドの首元に手を上げた。
ルドはいつもよりも優しい顔で私を横抱きにする。
私はルドの肩に顔を沈める前に、ちらりと後ろを見た。
そして先ほどユイナ令嬢にされたよりも、もっともっと腹黒そうな笑みを返す。
羨ましいでしょう?
でも残念ね。計画があだになってしまって。
心の底からそんな風に微笑めば、苦虫を噛みしめたような顔をしてくれたことでちょっとだけスッキリしたけど。
やったらやり返されることも、ちゃんと想定しないとね。
私は泣き寝入りしたり、諦めたりしてしまうほど優しくはないんだから。
前のアーシエを思い浮かべていた彼女には悪いけど、悪役令嬢の上を行ってやるわ。
「さあ帰ろう」
「はいルド様。あ、そうだ! 帰ったらルド様の淹れて下さった温かい紅茶が飲みたいですわ」
「そうだな。アーシエはすっかり体が冷えてしまっているものな。すぐに用意してあげるよ」
「うれしい」
「君が喜ぶことなら、僕はどれだけでもしてあげるよ」
「ホント、ルド様大好きですわ」
「ああ、僕もだよアーシエ」
大好きかは、本当はまだ分からない。
でも渡したくない。それだけは本当だ。
もしこれが恋なら、そうなのかもしれない。
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