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2、麻都は男にモテるので
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新しいゲーム機入って、金がある奴はやるし、無い奴は後ろで見てる。
麻都は小遣い少ないので後ろで見てることが多い。
僕はその日、最後の引き継ぎが終わって、ようやく帰宅についた。
次の担当の先生が決まらなかったので、こんなギリだ。
でも、ようやく引っ越し作業に移れる。
今度はこっちに近いマンションなので、毎日でも麻都の顔を見に来れる。
幸せ転勤だ。
「よ、新しい奴、入ったんだ」
「あ、水城~遅かったね~」
じいっと画面に見入る、その横顔が可愛い。
薄暗いゲーセンで、神々しく輝いて見える。
しかし自分もゲームやってみたけど、なかなか操作の難易度高い。
CPU最強で負けた。
「あーーー、水城さんでも駄目かー」
「まあ、初めてでこれならいい方じゃない?」
いつものゲーム機に移って、対戦して楽しむ。
あーこのひとときが俺の癒やしのひととき。
しばらく遊ぶと時間が過ぎるのは早い。
お開きの時間だ。
俺はこのまま遊んでもいいが、麻都を守らねば。
「最近、みっちゃん見ないね。大学入っても来るって言ってたのに。
ゲームやめちゃったのかな?」
「引っ越したから遠いしね、あとなんか彼女に忙しいんだって。いいよなー」
「へー、いいなー、彼女かー…………」
麻都がギュッと僕の手を握る手に力が入る。
僕を見上げる目がうるんで見える。
キスしたい!!
尻揉みながら、グチュグチュに舌を絡めて吸いたい!!
はあ、はあ、はあ、ヤバい、落ち着け俺。
グッとこらえてニッコリ、うんと頷いた。
みっちゃんと言う奴は、麻都より2つ上の今、大学生だ。
僕は奴が仲間に入ってきた頃、麻都のはしゃぐ姿を見て股間を膨らませてるのに愕然とした。
こいつは麻都目的でこの仲間に入ってきた奴だと直感した。
男は目印があるのでわかりやすい。
何度か近づこうとするたびに、間に入って麻都を守った。
そうしているうちに去年の今ごろ、大学の為に引っ越すと聞いてホッとしていた。ある日……
麻都がバイバイと可愛く手を振って1人で帰った時、後を付けているのを見てその後を追った。
麻都はゲームで負けて、ちょっとすねていたので、送ると言ったのに断られてしまった。
すねる姿も可愛い。だがヤバい状況だ。
男は痴漢に遭うなんて思ってないから不用心だ。
麻都は自分が可愛いという自覚がないので、途中からスマホゲームしながら無防備に歩き始めた。
しばらく行くと、この先空き地が広がって人目の無い場所があることを思いだした。
もし奴がそれ目的なら、動くのはそこだ。
案の定、空き地の横に入るとみっちゃんと言う奴は足を速め麻都の顔と身体に手を回しかけた。
すかさず襟首掴み、口を塞いで空き地に引き倒す。
麻都は気づかずその先の角を曲がる。
俺はみっちゃんの股間を踏んだ。
「ひっ!いって!やめて!やめてくれよ!」
「痛えじゃねえよ、みっちゃんよ。本田光彦君、てめえ麻都をレイプしようとしやがったな?」
「……だって……だって、可愛いからやりたかったんだよぉ」
俺はみっちゃんにスマホをかざしてニイッと笑う。
「今の、記録したから。お前高3だろ?進学先決まってんじゃなかったっけ?」
言われて暗がりでもわかるくらい顔色が変わった。
「警察に言うのか?」
「宣言しなさい、麻都に二度と近づきません」
「近づきません!絶対!!もう引っ越し準備で忙しいから、会うこと無いし!」
ムッカーッと来る。
こいつ地元離れる前にレイプする気だったんだ。
だが、俺は先生。落ち着け。
「お前タチが悪いぞ、性犯罪未遂で終わって良かったと思え。
セックスってのはなあ、好きな奴とやってほんとの心地よさが来るんだ。
10代で犯罪起こしてんじゃねえよ、そのパワーで恋愛しろ」
「……ごめんなさい」
と、その場で一応解放したが、記録はそのまま残している。
で、早速彼女出来たのかよ!
早すぎだろ、ムカつく。
くいっと麻都が腕を引く。
僕はなんだろう、デートの誘いかなと顔を見た。
「ねえ、水城。今度のお休み、うちに泊まってくれない?
家族が親戚の家に行くんだ。僕お留守番なんだけど、1人じゃ怖い」
「え?」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、俺はそんなお泊まりなんかしたら、股間が火を噴くだろ!
でも、このうるんだ瞳に、もちろんと言うべきだ!
俺の股間よ、一晩忍耐だ!頼むぞ!
「もちろ……」
言いかけた時、すかさず芳井が麻都の手を握った。
「僕、泊まってあげる!」
ムキイイイイイイイイイ!!
麻都は小遣い少ないので後ろで見てることが多い。
僕はその日、最後の引き継ぎが終わって、ようやく帰宅についた。
次の担当の先生が決まらなかったので、こんなギリだ。
でも、ようやく引っ越し作業に移れる。
今度はこっちに近いマンションなので、毎日でも麻都の顔を見に来れる。
幸せ転勤だ。
「よ、新しい奴、入ったんだ」
「あ、水城~遅かったね~」
じいっと画面に見入る、その横顔が可愛い。
薄暗いゲーセンで、神々しく輝いて見える。
しかし自分もゲームやってみたけど、なかなか操作の難易度高い。
CPU最強で負けた。
「あーーー、水城さんでも駄目かー」
「まあ、初めてでこれならいい方じゃない?」
いつものゲーム機に移って、対戦して楽しむ。
あーこのひとときが俺の癒やしのひととき。
しばらく遊ぶと時間が過ぎるのは早い。
お開きの時間だ。
俺はこのまま遊んでもいいが、麻都を守らねば。
「最近、みっちゃん見ないね。大学入っても来るって言ってたのに。
ゲームやめちゃったのかな?」
「引っ越したから遠いしね、あとなんか彼女に忙しいんだって。いいよなー」
「へー、いいなー、彼女かー…………」
麻都がギュッと僕の手を握る手に力が入る。
僕を見上げる目がうるんで見える。
キスしたい!!
尻揉みながら、グチュグチュに舌を絡めて吸いたい!!
はあ、はあ、はあ、ヤバい、落ち着け俺。
グッとこらえてニッコリ、うんと頷いた。
みっちゃんと言う奴は、麻都より2つ上の今、大学生だ。
僕は奴が仲間に入ってきた頃、麻都のはしゃぐ姿を見て股間を膨らませてるのに愕然とした。
こいつは麻都目的でこの仲間に入ってきた奴だと直感した。
男は目印があるのでわかりやすい。
何度か近づこうとするたびに、間に入って麻都を守った。
そうしているうちに去年の今ごろ、大学の為に引っ越すと聞いてホッとしていた。ある日……
麻都がバイバイと可愛く手を振って1人で帰った時、後を付けているのを見てその後を追った。
麻都はゲームで負けて、ちょっとすねていたので、送ると言ったのに断られてしまった。
すねる姿も可愛い。だがヤバい状況だ。
男は痴漢に遭うなんて思ってないから不用心だ。
麻都は自分が可愛いという自覚がないので、途中からスマホゲームしながら無防備に歩き始めた。
しばらく行くと、この先空き地が広がって人目の無い場所があることを思いだした。
もし奴がそれ目的なら、動くのはそこだ。
案の定、空き地の横に入るとみっちゃんと言う奴は足を速め麻都の顔と身体に手を回しかけた。
すかさず襟首掴み、口を塞いで空き地に引き倒す。
麻都は気づかずその先の角を曲がる。
俺はみっちゃんの股間を踏んだ。
「ひっ!いって!やめて!やめてくれよ!」
「痛えじゃねえよ、みっちゃんよ。本田光彦君、てめえ麻都をレイプしようとしやがったな?」
「……だって……だって、可愛いからやりたかったんだよぉ」
俺はみっちゃんにスマホをかざしてニイッと笑う。
「今の、記録したから。お前高3だろ?進学先決まってんじゃなかったっけ?」
言われて暗がりでもわかるくらい顔色が変わった。
「警察に言うのか?」
「宣言しなさい、麻都に二度と近づきません」
「近づきません!絶対!!もう引っ越し準備で忙しいから、会うこと無いし!」
ムッカーッと来る。
こいつ地元離れる前にレイプする気だったんだ。
だが、俺は先生。落ち着け。
「お前タチが悪いぞ、性犯罪未遂で終わって良かったと思え。
セックスってのはなあ、好きな奴とやってほんとの心地よさが来るんだ。
10代で犯罪起こしてんじゃねえよ、そのパワーで恋愛しろ」
「……ごめんなさい」
と、その場で一応解放したが、記録はそのまま残している。
で、早速彼女出来たのかよ!
早すぎだろ、ムカつく。
くいっと麻都が腕を引く。
僕はなんだろう、デートの誘いかなと顔を見た。
「ねえ、水城。今度のお休み、うちに泊まってくれない?
家族が親戚の家に行くんだ。僕お留守番なんだけど、1人じゃ怖い」
「え?」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、俺はそんなお泊まりなんかしたら、股間が火を噴くだろ!
でも、このうるんだ瞳に、もちろんと言うべきだ!
俺の股間よ、一晩忍耐だ!頼むぞ!
「もちろ……」
言いかけた時、すかさず芳井が麻都の手を握った。
「僕、泊まってあげる!」
ムキイイイイイイイイイ!!
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