上 下
3 / 53

8歳です!

しおりを挟む
あれから6年が経ち、8歳になった。
毎日魔法を練習したり、勉強したりと忙しかった。
全くスローライフじゃない………。

外へ出掛けるときには伸縮するハイテクローブを付けなくてはいけなかったが、滅多に出掛けないからOK。
ほとんど毎日、家でゴロゴロしてる。
今日も魔法で部屋の温度を調整しながらベッドで寝転び、本を読んでいる。

食って寝て、食って寝てだと太るんじゃない?とか思う人がいるだろう。そんなことはない。
魔法を使うには魔力だけでなく体力も必要とし、
沢山魔力を使うとエネルギーが消費され、痩せるのだ!

うふふふふ。



「セシリア。」


「なーに、お母さん。」


「これをあげる。」


「?」


「お父さんがシルクスパイダーの糸を使って作ったローブよ。魔法付与とかをしていて、かなり便利なの。」



誕生日じゃないのに何故?とか思ったが、貰えるものは貰っておこう。
私は鑑定の魔法を持っているのだが、凄い沢山の便利な効果が付与されているのが見えたのだ。

例えば「かんていぼうがい(鑑定妨害)」。
(↑平仮名なのは異世界では日本語が古代語とされていて、書けないため。平仮名も異世界の人にとっては難しいものらしく、書ける人は稀。日本語の方が付与効果は高くなる。)
その名の通り、鑑定を妨害するものだ。

2つ目は「まりょくせいぎょ(魔力制御)」。
神様に沢山の魔力とかを貰ったものの、力が膨大すぎて完璧には制御ができず、困っていたのだ。
とてもありがたい。

チートなら自分で付与とかすればいいじゃん?とか思うかもしれないが、面倒なのだ。
材料調達はお父さんに任せればいいが、付与するために魔力を制御したり、何を書くのかを決めたりと大変なのだ。
私はグータラとスローライフを送るんだ!

で、3つ目は「おんどちょうせつ(温度調節)」。
ローブをずっと着ているとなると蒸して暑くなるだろう。冬はいいとして。
魔法を使い、涼しくなるという方法があるが面倒なのでしたくない。
自分で温度を設定できるみたい。



「ありがとう!!」


「ふふふ、気に入ったみたいね。」


「うん。これでよりグータラできるよ。」


「そ、そう。(ローブを渡したのは早まったかしら?
ただでさえ1日のうちの20時間はベッドの上にいるのに。これ以上となると、もしかして1日中!?
夫に相談しないと!)」



セシリアは風呂に入らない代わりに洗浄、浄化、乾燥の魔法を使って身体を清潔に保っている。
食事は起きて食べている。

だって面倒なんだもん。










~作者から~
現代だったらニートと呼ばれていますね。
私は面倒事が嫌いなんですけど、ここまで酷くはないですね。
だって魔法が無いんだもん。
あったら絶対にこういう行動をしてる!

移動は転移で、風呂は洗浄と浄化と乾燥で、食事も自分の手元に転移させる!
暑かったり、寒かったりする日は魔法で温度調節を!!

はあ………。異世界に転生をしたい………。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

私を追い出すのはいいですけど、この家の薬作ったの全部私ですよ?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:170pt お気に入り:11,403

仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:887pt お気に入り:305

処理中です...