死んだ少年の能力者人生

マグナム

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古びた図書館

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あの戦いの後、少し寝ようと思ったのだが
右手の痛みで全く眠くならず、結局ねれなかった。
この右手を隠す方法だが、めちゃくちゃ考えてみたがポケットの中に手を突っ込むという方法しか考えられなかった。
俺の今の服装は、元の世界の休日の私服といった感じで、青い前にチャックがついていて開けられるパーカーを着て、下のほうは
ハーフパンツで過ごしている。
そして朝になった。
シーナはまだ起きていない。
するとドアが開き、この宿のオーナーが出てきた。
「あのー、翔さんにお手紙です」
どうやら俺に手紙が来たようだ。
オーナーが手に持っていた紙を受け取り、
早速読んでみた。
「いやー、油断してすぐにやられちゃったよー。君の実力は大体わかった。3日後、昨日の場所で待ってる。絶対来てねー」
...これは昨日俺の右手を刺した女だなとすぐにわかった。
...そういえば右手の治療一切してなかったな。
どうする?ここでとりあえずオーナーに見せて治療してもらう?
少し考えて、やっぱり言わないことに決めた。まあその時にはオーナーはすでに下に降りていたけどな。
「ふぁぁぁ...」
どうやら起きたようだ。右手を刺されたことと変な奴と戦ったことは黙っておこう。
「起きたか?」
「はい...あっ」
「学校ならもう行かなくてもいいんだぞ」
「あぁそうでした...」
かなり右手の痛みが酷くなってきた。
このままではなく隠し通せなさそうだ。
「どうしたんですか?顔色が悪いみたいですけど...」
まずい、かなり顔に出てしまっていたようだ。このままだといずれ問い詰められてしまう。とりあえずこの場を離れよう。
「ちょっと顔洗ってくる」
とだけ言って部屋を出た。

洗面所についた。が、そこの鏡を見て俺は
口を開けたままポカーンとしていた。
そりゃそうだ。こんなの見て驚かないわけがない。だって...



髪の色が変わってたら誰だってびっくりするよなぁ!!
俺の髪は黒から白にかわっていた。
もしかしたらこの世界に合わせてある程度
あいつが見た目を変えたのかもしれない。
って違う!完全に目的を忘れていた。
でもどうすればいいんだ?右手を刺された後の傷の処置の方法なんて当然わからなかった。もう我慢だけでいいか。いやダメか。
消毒だけでもすることにした。
あれ?ちょっと待てよ?ここまでの大怪我を負っているわけだから消毒したらすっごく
痛いのでは?
そんなこと考えてももう遅かった。
「あああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
俺の絶叫が宿全体に響いた。

部屋に戻ってきた。シーナからすごい心配
の眼差しが送られる。
「大丈夫ですか??」
「あぁ..大丈夫なはずだ」
しばらくして俺たちは出発した。

「どこに向かってるんですか?」
「シーナに学校をサボってもらってる分一緒に勉強しようと思ってな」
そうしてとある建物の前で止まる。
「ここは...もう使われてない図書館?」
「その通り。ここなら自由に使えると思ってたんだ」
そしてその図書館の中に入った。
中は想像以上に広く、数えきれない量の本があった。
「「おおっ!!」」
2人で同時に声を漏らす。こんな量の本を見ることなんて人生の中でも特に貴重な経験だろう。
「ところで、魔法ってどこから覚えればいいんだ?」
なにせ魔法というものがない国で生まれ育ったから全然わからないのだ。
そこからシーナの解説が始まったがあまり
わからん。ようするに魔法には才能が必要
らしい。地球という星の日本育ちの俺には
才能があるようには思えない。だからできる前提で魔導書を読んでいった。そうして読み進めていったら面白いものを見つけた。
「なぁ、魔法混合術って何だ?」
「それ私が筆記テスト前にどうせ使わないと思って唯一わからないところです」
「...」
「でも大雑把には把握してますよ!」
「どんな感じだ?」
「なんかどっかの変な人が、魔法は混ぜられる!とかなんとか言って誰も信じなかった
やつです」
「なるほど」
「はい!」
「あとお前」
「?」
「唯一わからないところじゃなくてわからないところのうちの一つだろ?」
「なんでバレたんですか!?」
「お前テスト30点だっただろうが」
「あう...」
そんな会話をしながら俺たちは各自勉強
をした。俺は混合術について調べてたがな。

俺が混合術について調べているうちに少し
疑問が湧いた。何故か見覚えのある数式が
大量に使われていたことに気づいた。
例えばかけ算だったりわり算だったりだ。
もっと難易度は高いけどな。
そして逆算とかいろいろしてみたんだ。
そしたら出来なくはないであろう魔法が
俺なりに一個できた。闇属性と中間魔法
である物理魔法を混ぜたものなのだが、
これを「影魔法」と呼ぶことにした。
自分で作っといてなんだがつかってみたい。
そう思った俺は実際に適当に試してみた。
本棚の裏で。
結論を言うとできた。
はっきり言ってまだ信じきれないがこれは
シーナには秘密にすることにした。
あいつ混合術生み出した人のこと変な人って
言ってたからな。

そして俺らは1日目の勉強を終えた。
「なぁ」
「はい?なんですか?」
「今日の勉強、学校と比べてどうだった?」
「とても落ち着けて楽しかったです!」
シーナはとても可愛い笑顔をこちらに向けてきた。
「そっか」
俺はどうしても今後この子には幸せになってもらいたい。
こうして俺らの1日は宿に行って終わった...









                         はずだった。
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