君ト僕ト秘密

riyu

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#13

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いつも通りの朝がきた
今日から本業の仕事が始まる

昨日、休みの日に
バイトしたせいか
疲れが取れていない気がする・・
いやただの寝不足か
幸せのために寝る時間を
削ったのだから文句は言えない

僕は本業の仕事を
いつも通りに終わらせる
そして
今日もバイトだ

「お疲れ様です」

返事なし事務所を
足早に出ていき現場に行く

するとそこには
君が居た・・
髪の毛が紫の君が居た

昨日の今日で
印象が違いすぎる
別人?違う違う
明らかに君だった

君は僕に気付き
「お疲れ様です!」
と満面の笑みで挨拶してきた

「その髪どーしたの?」

僕は挨拶より先に
髪が気になっていた

少し戸惑う君
たぶん似合うとか
可愛いとか言ってほしかったのだろう

僕の素っ気ない言葉に
顔を下に向ける

「月曜日が紫なら、火曜日は黄色かな?」

落ち込んだ君に
冗談を言った

僕が言ったことを理解した君は
クスッと笑う

機嫌を戻したとこで
お互い自分の持ち場に戻り
作業を始めた

僕は自分の持ち場を
素早く終わらせ君の場所へ向かった

君の持ち場は
今日、物量が多いのを知っていた

手伝う節を言うと
君から指示を出され
それを配ることにした

なかなかの量で
定時前に、なんとか終わらせた

君は僕のところに来て
頭を下げる


なぜだろう

僕は君の頭を
二回軽く
ポンポンと叩いた

なにしてるんだ僕?

びっくりした表情で見つめる君

僕は思わず謝る

「別にいいですよ!」
顔を赤くして
恥ずかしがりながら君は言う


「お疲れ様!」
僕は逃げるように帰った

車の中

僕はあのシーンが
何度も脳裏に映し出される
もう帰った道も覚えていない

アパートに着き
風呂に入り
いつものイスに座る
一杯の水を飲み
落ち着きを取り戻した

スマートフォンを見ると
2通のメッセージが届いていた

一通は千春からだ

内容は
この前のお礼と
また遊ぼうということだった

時間を作らないと・・
千春には悪い思いばっかりさせている

もう、一通は
まさかの君からだった

また蘇る
あの記憶

恐る恐るメッセージを見た

色々、嫌な予想はしていたが
そんなことはなかった

「ありがとうございました。また明日頑張りましょう!」

これだけ送られていた

ホッと肩の荷が降りる

僕もメッセージを送った
普通の返事を


千春にもメッセージを返した
謝りの返事を


そして僕は寝た
君の頭の感触を
この手に残したまま


僕には秘密がある
君には言えない秘密がある。
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