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未亡人になるまで
卒業
ブライアン様が強く希望したので、私は卒業と同時に結婚することが決まった。
その為、卒業前から婚姻に向けた準備が忙しくなる。
生徒会の仕事は引退していたので、放課後は毎日バーネット家に行って、伯爵家の勉強をすることになった。
「アメリア嬢、今日もよく来てくれた。勉強の前に、私達と一緒にお茶にしよう!」
放課後にバーネット家を訪ねると、騎士団の仕事で不在のブライアン様の代わりに伯爵様が迎えてくれる。
私が自意識過剰なのかもしれないが、実の娘のように溺愛されているような気がする。
バーネット家には、娘はいないから可愛がってくれているのかもしれないが、少し距離感が近いような気がするのだ。しかし、嫌がらせをされているわけではないし、親切にしてくれてはいるから、あまり気にしないようにしている。
ブライアン様のお母様の伯爵夫人も、やたら私の世話を焼きたがるというか…。息子よりも私に興味があるような…。よく分からないが、何かが引っかかる…。
義理の両親になる人達が優しいのは、私が恵まれているのだと思うことにした。旦那様になる方を愛することは出来ないけど、義理の両親とは普通に仲良くしたいとは思っているのだから。
反対にブライアン様の弟であるアドルフ様は、何となく距離感を感じる。義理の弟になるとは言っても、私の3つ年上だから、私に気を遣っているのかもしれない。アドルフ様は騎士団の寮で生活していて、滅多に顔を合わせないし、気にするのはやめようと思う。
そして、ついに卒業の日を迎え、今は学園の卒業パーティーに来ている。
3年間、学業をとにかく真面目に取り組んできたので、成績は納得できる結果を出すことが出来たと思う。先生方に勧められたこともあり、王宮の文官試験を受けたかったが、卒業と同時に結婚が決まっていた私は文官になるのは諦めた。
親友達には、私とブライアン様の過去の話をしてある。いつか離縁する時には、私の力になってくれると言ってくれた。
友人達とジュースを飲みながら、おしゃべりをしていると…
「シャノン嬢、学園最後のダンスを私と踊って頂けませんか?」
私をダンスに誘ってくれたのは、2つ年下の生徒会の後輩で、この学園で最も高貴な身分の方だった。
「…王太子殿下からのダンスのお誘いを待っていらっしゃる御令嬢方が沢山いらっしゃると思いますが。私でよろしいのですか?」
「ええ。尊敬する生徒会の先輩の卒業パーティーですから!」
「そこまで言ってくださるなら、喜んで。」
殿下は、顔を合わせれば、いつも気さくに話しかけてくれる人だった。
美しい銀髪に深い海のような青い目の、いかにも王子様って感じの美形で、学園の令嬢方がみんな憧れているお方。
ダンスを一緒に踊ったりして、後で嫌がらせを受けないか心配になるが、もう卒業だし、私がすぐに結婚するというのはみんな知っているだろうから、大丈夫だよね?
「シャノン嬢。生徒会では、貴女に色々仕事を教えてもらえて嬉しかったです。お世話になりました。」
殿下はとても謙虚な方だったから、一緒に仕事をしていても、全く苦にならなかった。
「殿下はとても優秀な方でいらしたので、私は何も教える必要はなかったかと思いますわ。
私の方こそ、殿下に感謝しております。」
「シャノン嬢、卒業したらすぐに結婚されるのですよね?」
「…はい。来週、挙式予定でおりますわ。」
「そうですか…。貴女の幸せをお祈りしております。」
「ありがとうございます。
…殿下は、モンサンミ国の王女殿下とご婚約されたのですよね?おめでとうございます。」
「ありがとう。婚約者を決めたら、令嬢方は静かになってくれるのかと思っていたんだけど、全く変わらずに付き纏ってくるから驚いているのですよ。」
「ふふっ。殿下はそれだけ人気者だということでしょうね。」
卒業パーティーは楽しかった。
私の学園生活はこれで終わり…。
その為、卒業前から婚姻に向けた準備が忙しくなる。
生徒会の仕事は引退していたので、放課後は毎日バーネット家に行って、伯爵家の勉強をすることになった。
「アメリア嬢、今日もよく来てくれた。勉強の前に、私達と一緒にお茶にしよう!」
放課後にバーネット家を訪ねると、騎士団の仕事で不在のブライアン様の代わりに伯爵様が迎えてくれる。
私が自意識過剰なのかもしれないが、実の娘のように溺愛されているような気がする。
バーネット家には、娘はいないから可愛がってくれているのかもしれないが、少し距離感が近いような気がするのだ。しかし、嫌がらせをされているわけではないし、親切にしてくれてはいるから、あまり気にしないようにしている。
ブライアン様のお母様の伯爵夫人も、やたら私の世話を焼きたがるというか…。息子よりも私に興味があるような…。よく分からないが、何かが引っかかる…。
義理の両親になる人達が優しいのは、私が恵まれているのだと思うことにした。旦那様になる方を愛することは出来ないけど、義理の両親とは普通に仲良くしたいとは思っているのだから。
反対にブライアン様の弟であるアドルフ様は、何となく距離感を感じる。義理の弟になるとは言っても、私の3つ年上だから、私に気を遣っているのかもしれない。アドルフ様は騎士団の寮で生活していて、滅多に顔を合わせないし、気にするのはやめようと思う。
そして、ついに卒業の日を迎え、今は学園の卒業パーティーに来ている。
3年間、学業をとにかく真面目に取り組んできたので、成績は納得できる結果を出すことが出来たと思う。先生方に勧められたこともあり、王宮の文官試験を受けたかったが、卒業と同時に結婚が決まっていた私は文官になるのは諦めた。
親友達には、私とブライアン様の過去の話をしてある。いつか離縁する時には、私の力になってくれると言ってくれた。
友人達とジュースを飲みながら、おしゃべりをしていると…
「シャノン嬢、学園最後のダンスを私と踊って頂けませんか?」
私をダンスに誘ってくれたのは、2つ年下の生徒会の後輩で、この学園で最も高貴な身分の方だった。
「…王太子殿下からのダンスのお誘いを待っていらっしゃる御令嬢方が沢山いらっしゃると思いますが。私でよろしいのですか?」
「ええ。尊敬する生徒会の先輩の卒業パーティーですから!」
「そこまで言ってくださるなら、喜んで。」
殿下は、顔を合わせれば、いつも気さくに話しかけてくれる人だった。
美しい銀髪に深い海のような青い目の、いかにも王子様って感じの美形で、学園の令嬢方がみんな憧れているお方。
ダンスを一緒に踊ったりして、後で嫌がらせを受けないか心配になるが、もう卒業だし、私がすぐに結婚するというのはみんな知っているだろうから、大丈夫だよね?
「シャノン嬢。生徒会では、貴女に色々仕事を教えてもらえて嬉しかったです。お世話になりました。」
殿下はとても謙虚な方だったから、一緒に仕事をしていても、全く苦にならなかった。
「殿下はとても優秀な方でいらしたので、私は何も教える必要はなかったかと思いますわ。
私の方こそ、殿下に感謝しております。」
「シャノン嬢、卒業したらすぐに結婚されるのですよね?」
「…はい。来週、挙式予定でおりますわ。」
「そうですか…。貴女の幸せをお祈りしております。」
「ありがとうございます。
…殿下は、モンサンミ国の王女殿下とご婚約されたのですよね?おめでとうございます。」
「ありがとう。婚約者を決めたら、令嬢方は静かになってくれるのかと思っていたんだけど、全く変わらずに付き纏ってくるから驚いているのですよ。」
「ふふっ。殿下はそれだけ人気者だということでしょうね。」
卒業パーティーは楽しかった。
私の学園生活はこれで終わり…。
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