3年前にも召喚された聖女ですが、仕事を終えたので早く帰らせてもらえますか?

せいめ

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2度目

王弟殿下

「アレクか!まだリーナを、お前達に正式に紹介していなかったな。」

「ええ!ぜひ紹介して頂きたいですね。」

「リーナ、私の弟のアレクシスだ。戦地で指揮を取り、戦後処理もしてもらっている。背後に控えているのが、弟の側近のライズ卿とスーリー卿、ヒルトン卿だ。」

 何だろう…。この人達の目が気になる。そして、隙のなさそうな人達。敵に回すと怖そう。
 カーティス!助けてー!…と叫びたくなる気持ちを我慢する。

「リーナと申します。王弟殿下、毒殺未遂の犯人を捕まえて下さり、ありがとうございました。」

 何だか怖い人達だし、身分も高い人達だろうから、カーテシーをして丁寧に挨拶をする私。

「アレクシスと申します。聖女様の命を狙う者は、私達共通の敵。当然のことをしたまでです。それより、兄の呪いを解いてくれただけでなく、この国や私達の命まで救ってくださったこと、深く感謝しております。」

 これだけなら感じの良い貴公子にしか見えない。でも、何か怖いのー!

「いえ、私も当然のことをしただけですから、お気になさらず。」

「リーナ?緊張しているのか?珍しいな。」

「そ、そうですね。とても優秀な方々だとお聞きしてますので。私のような者が軽々しく話をするなんて、恐れ多いです…わ。」

「聖女様、そんな風に考えないでください。私は聖女様と親しい友人になりたいと思っているのです。どうか、私の事をアレクと呼んで下さいますか?」

 親しい友人だって?無理だよ、無理!なんか怖いもん。

「こんな高貴な方を名前でお呼びする訳には…。」

「私も聖女様を名前でお呼びしても?」

 笑顔でスルーしたよね?

「…はい。リーナとお呼び下さい。」

「陛下、そろそろお席にお戻り下さい。貴族達が挨拶したがっております。」

 宰相様が陛下を呼びに来たようだ。

「陛下、リーナは私達が付いていますから大丈夫です。他の貴族令息達は近づけさせませんから、安心して下さい。」

 はぁ?王弟殿下は何を言っているの?

「アレク達がいれば大丈夫だろう。あっ!バーナード卿には気を付けろ。あの男は、リーナにしつこく花を送りつけた前科があるからな。」

 えっ、私はそんな事すっかり忘れていたのに。陛下はまだ覚えていたのか。

「バーナード卿ですか…。分かりました。」

 あれ?一瞬、空気が冷えたような…。気のせいか。

「アレク、リーナを頼んだ。ワインを飲み過ぎないように注意してやってくれ。」

 それを言った後、陛下は行ってしまった。

「………。」

 行かないでー!という言葉を飲み込んだ私。

「リーナ、良かったら私と踊って頂けますか?」

 眩しい笑顔だわ。断らせないって圧を感じるのは気のせいかな。

「は、はい。喜んで…。」


 

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