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恋する勤労少女
寄り道【後編】
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お風呂上り。
ほかほかに湯だった身体に素足に伝うフローリングの感触が気持ち良い。
髪の水が落ちないようにタオルで水気を拭いつつ部屋を移動した。
つい立をスライドさせて部屋に入るとベッドルームでごろんと転がる三咲くんがいる。
彼は簡単な部屋着に着替えていた。
上は黒のTシャツ、下は白のハーフパンツだ。
ひっくり返った状態で〝 おかえり 〟と笑顔で言う。
「思ったとおり可愛い。
ん? 髪、乾かさなかったの?」
ベッドの上で起き上がり胡坐を組んで みうを呼び寄せた。
「あ、洋服ありがとう…。
いつも自然乾燥だから…。」
言われるがままベッドに座り彼に背を向けるとタオルで水滴を取ってくれる。
けど長い彼女の髪はなかなか乾かない。
彼は仕方ないとばかりに立ち上がり〝 世話が焼ける子だな 〟と笑いながら浴室のドライヤーを持ってきて髪を乾かした。
骨ばった大きな手が暖かい空気と共に何度も髪を梳く。
耳の近くや首筋を撫でられると鼓動が跳ねる。
熱風よりも彼の手で頬が赤くなってしまう。
たまらず、
「み、三咲くん、大丈夫だよ。自分でやるよ。」
と主張してみたが、やんわりと断られる。
「みうちゃん。こういうの慣れてないの?」
意地悪そうに低い声が耳元でささやく。
「美容院だけ。でも通ってたところ女の人だけだから…
男の人に髪を触られるって無いし。」
「ってことは、僕がハジメテなのかな?
ちょっと嬉しいかも。」
「…。」
なんとなく頭に浮かんだのはKAIの顔。
早く会いたい…、でも今してることが後ろめたくなり哀しくなった。
こんなこと言えない。
KAIに秘密が増えていく…。
三咲くんは急に俯いたまま大人しくなってしまった彼女に気付きドライヤーを止めた。
「はい。おしまい。」
「…。うん、ありがとう。」
下を向いたまま小さな声で言葉を返しながら違うことを考えてしまう。
伊上さんの所で私のことを待っている…
彼を迎えに行かなくちゃ。
顔を上げて三咲くんに帰ると伝えようとした時…
TVでニュースが流れる。
大型のトラックが暴走してガードレールを突き破り民家に突っ込んでいる映像。
「最近、この手のニュースが多いなぁ。
そういえば、あの(バイト先の)古本屋の近くで、同じトラックが事故起こしたよね。」
「あ、うちの近所だ。それ。
もしかして1ヶ月ぐらい前じゃない?」
「そうそう。あの時は電柱折れてすごかった。
事故に巻き込まれた人って重体らしいね。噂だけど…」
その言葉に嫌な汗が出た。
もしかして、それってあの日以来見かけない、あの人のこと?…
怪我をしたから居なかったの?…それとも事故があってあの場所を変えたの?
「ところで…、お腹空かない?」
〝 ぐぅぅ。〟
タイミング良く みうのお腹が鳴る。
はははっと三咲くんが笑いながら出かける支度をした。
優しく彼女の手を取り漆黒の家から光の下へと連れ出す。
時刻は午後1時ぐらいだった。
三咲くんのスポーツカーで向かったのは有名なハンバーガーショップ。
平日なので並ぶことなく買え、お店のイートスペースで仲良く並んで食べている。
「三咲くんって偏食なの?」
ポテトをつまみながら聞く。
「…。ピクルスって不味いよね?
あと玉ねぎもバーガーにいらなくない?」
ふてくされた顔で彼は答えながらお肉が2倍のダブルバーガーを食べる。
唇にケチャップが付く。
「ふふ。子供みたい。」
そんな彼を見て みうも笑いながらテリヤキバーガーに噛りついた。
口内を肉汁と濃厚な甘辛なソースとマヨネーズが溢れる。
こぼれないように唇を少し尖らせて咀嚼した。
それでも大きな具とソースがクチの中で暴れる。
「んーっ。」
なんとか飲み込んでアイスコーヒーで落ち着いた。
「ここのお肉、ジューシーすぎるっ。
すっごく美味しいけど(笑)。」
「へぇぇ。テリヤキそんなに美味いの?」
みうの手の中のバーガーを覗き込み、躊躇なくパクッとヒトクチ食べる。
そして悪びれずに〝 うん。美味しいね 〟と感想を言いながら唇についたソースを舐めた。
「ああー。三咲くん…クチが大きいから。
今ので半分ぐらい無くなったよ。」
と、ドキドキしたのを誤魔化しながら下を向く。
なんでイチイチ色気あるかな。
元ホスト侮れない…
というか、残りのバーガー…。
た、食べたいけど、三咲くんが噛み付いた…。
き、気にしない。そう、友達同士だから有りってことで。
まだぐぅぐぅ鳴るお腹の虫に負けて三咲くんに食べられたバーガーを小さく食べる。
うん。やっぱり美味しい。
こんな高いの頼んだこと無いし…。
友達なんだから回して食べることだってある…よね。
「このあと…。ちょっと遊ばない?」
三咲くんはそう言いながら自分のバーガーを食べ終え、
「夕方からバイトなんだよね。それまで付き合って欲しいなって。」
包み紙をクシャクシャに丸めながら付け足した。
「ごめん。人と会う約束してるから帰りたい…かも。」
「えー。みうちゃん浮気。誰それ。」
彼は頬をふくらませ拗ねる。
「う、浮気って。ち…。」
みうが反論を続けようとしたらポテトを1本クチに〝 咥えて 〟と入れてきた。
「制裁…。」
三咲くんが少し低く腰を落とし真面目な顔をする。
ポテトを咥えている みうと目線を合わせた。
よく分からずポテトを小さく前歯で噛んでいると三咲くんが反対側から喰らい付く。
目の前に灰色の瞳…デジャブ?いや違う、瞬時に倉庫の記憶が鮮明に蘇った。
驚いて身体を退けたら椅子から落ちそうになり大きな腕と手に捕獲された。
彼の匂いにつつまれる。
一気に2人の距離が縮まり思わず目をつぶった。
ほんの一瞬、ポテトよりも柔らかい感触が唇を伝う。
「っ。大丈夫?
急に動いたらダメだよ。危ないから(笑)」
みうを腕の中に閉じ込めたまま、さっき彼女が咥えていたポテトを食べつつ彼は微笑んだ。
な、何が起きた?!
唇にふにゃって、て、…。
真っ赤に染まった頬を両手で押さえる。
耳もジンジン痺れて見なくても朱色になっていることが分かった。
「その用事って夕方じゃダメ?」
腕の中に閉じ込めたまま真っ赤になった みうの耳の側で囁く。
「っ。だ、いじょうぶだと思う。時間の約束は…してない、から。」
ドキドキし過ぎて頭が回らないまま曖昧に答えてしまう。
彼はにんまりと笑って、ギュッと抱きしめ髪の毛にキスをした。
しまった、また三咲くんのペースだ!
と思うがもう遅い。
その後、向かったのは何年振りかのゲームセンター。
この手の場所の記憶の最後にあるのは…小学生の頃。
高校生の時に親の言いつけを守って真面目に生きてきたことを…少し悔やむ。
色とりどりのマシンの中に見慣れない面白い景品がいっぱいある。
店内は音も色もたくさん溢れて楽しい。
「…可愛い。ふにゃっと潰れた猫のぬいぐるみ。
こんなのも景品なんだ。」
天井にまで着きそうなぐらい大きなクレーンゲームだ。
中の景品も大きい。
「欲しいなら取るよ。何色?」
三咲くんが中を調べるように覗く。
「え。いいの?…じゃあ、三毛猫さん。」
一番最初に目が合った猫に一目惚れしていた。
ポケットから小銭を出して〝 OK 〟とクレーンを動かす。
巨大な爪が手元の動きと連動して細やかに狙いを定める。
魔法のように思った通りにクレーンの爪が引っかかる。
ぬいぐるみが何度か移動し、全部でコインを3回分投入したら穴から落ちた。
「うわっ。すごい!
ほんと貰っていいの?」
みうは三毛猫のぬいぐるみをギュッと抱きしめて無邪気に笑う。
ふわふわの感触は見た目以上に愛らしい。
三咲くんは目の前の光景に見惚れた。
初めて見た彼女の心からの笑顔が堪らなく可愛い。
彼の鼓動が早くなり頬がほんのりと赤くなった。
みうちゃん…不意打ちの可愛さはズルイって……。
「う、うん。別のも見に行こうか。」
彼は照れた顔のまま答えた。
少し汗ばんだ彼の手が みうの柔らかくて小さい手をさらって歩き出す。
人と雑音とマシンから流れる特大ボリュームの音楽の中を、掻き分けるように仲良く2人で中を覗いていく。
景品を眺めては気になったものに挑戦し、失敗しても成功しても至近距離で笑い合った。
何個か勝利品も増えたので、ぬいぐるみの猫と一緒に店の袋に入れ彼が持ち歩いた。
「中は暑いね。少し休憩しよっか。」
彼に連れられてゲームセンターの休憩スペースに行った。
自動販売機のアイスを仲良く並んで座って食べる。
遮音された空間だがゲームセンターの雑音は小さく聞こえていた。
室内にはジュースやカップラーメン、お菓子、アイスクリームの自動販売機、3人掛けのソファーが4個と椅子が何個か並ぶ。
ここで休憩しているのは みう達だけだった。
「今日は楽しかった。ありがとう。」
火照った頬に手をやりながら みうが微笑む。
イチゴのシャーベットにスプーンを入れクチの中で溶かす。
甘酸っぱくて冷んやりとした食感が美味しい。
「これ、全部持って行ってね。」
三咲くんはぬいぐるみの猫の入った大きな袋を振る。
彼はバニラにチョコが掛かった棒のアイスをヒトクチ食べた。
そして みうの前に傾けて〝 どうぞ 〟とにっこりする。
少し驚きながらもイチゴのシャーベットと交換してお互いに味わった。
「ふわー。イチゴ酸っぱい(笑)
でもさっぱりしてて美味いね。」
彼が彼女のスプーンを咥えながら平然と2クチ目を食べている。
「…。うん、バニラは濃厚だね。
三咲くんってさ、こういうの平気なんだね。」
イチゴとバニラのアイスをまた交換して手元に帰ってきたシャーベットをスプーンで突きながら聞く。
「いや。僕は潔癖だよ。」
真面目な顔をしながらバニラに付いたチョコをパリッとかじって食べ終わる。
彼の唇の端についたチョコを みうがティッシュで拭いてあげた。
「偏食で潔癖?(笑)
でも、今日のは…平気なの?」
「うんうん。
一緒にお風呂に入った仲じゃない!」
彼がアイスの棒を座ったまま遠くのゴミ箱に投げ入れて意地悪そうに微笑む。
「い、や、だって、お風呂は…不可抗力といいますか…
あれです! えっと、事故…じゃない……ですか?」
シャーベットを食べるのを止めて伺うように上目使いで見てみた。
そうだよね?と肯定してくれるだろうと…。
「みうちゃん。今日の全部が事故なの?(苦笑)
これ、言いたくなかったんだけど…。あのね。」
うん、と頷いて彼を見つめる。
「今日のはデートじゃない?
少なくとも僕はそう思ってたよ。」
怒るでもなく、哀しむでもなく、彼は優しい眼差しで見つめて彼女の頬を両手で包んだ。
整った顔が近くにある。
息がかかる…彼の匂いが強い。
いつも笑顔でふざけている彼がこんなに真剣な表情になると抵抗できなくなる。
灰色の瞳が揺れていて綺麗だ。
キ、スされる…。
鈍感な私でも何されるかぐらい理解る、でも動けない。
昨日、今日、出逢った相手ではない。
優しい気持ちがある人だって知ってしまった。
いっぱい傷ついて、いっぱい悩んで、そうやって1人で生きてきた人。
だから…動けない。
いま拒否したらきっと…彼を深く傷つけてしまう。
今までの人生を話したから拒絶されたと、思うんじゃないか。
それ…は、嫌。
傷つけたくない。
両目をゆっくりと閉じた。
涙がポロリと零れる。
ふいに顔にかかる影が濃くなった。
そして…
「ふにゃ???」
みうは両頬を大きな手でむにむにと引っ張られた。
「い、いひゃい(痛い)よぅ。(涙)」
「みうちゃん…あのね。こういうとき泣くのって反則だよ。」
三咲くんが拗ねた顔をしている。
すぐに両方の頬は開放された。
彼はため息をつきながら〝 隣の喫煙所に行ってくるね 〟と部屋続きの小部屋に入った。
1人残された みうは少し溶けかけたシャーベットを食べながら頬を撫でる。
ヒリヒリはすぐに治まり〝 三咲くんってタバコ吸うんだな 〟とぼんやり考えながら待ってた。
何匙かクチに運んで食べ終わった所で休憩室にげっそりと痩せた男の人が入ってきて缶コーヒーを買った。
この時期なのにロングコートを着ていて変わってる。
店内もわりと暑いのに飲み物までホットなんて珍しいなと眺めていたら男の人と目が合ってしまった。
気まずい空気が流れる。
とっさに下を向いて顔を伏せたが足音がゆっくりと近付いてきた。
「…。隣、ちょっといい?」
告げながらさっきまで三咲くんがいた場所に男の人が座った。
男の身体から漂う強烈なミントの香りが鼻を刺激する。
ボサボサの髪の毛に無精ヒゲ、目は覇気がなく洞窟のようだ。
男の手の中で缶コーヒーのプルタブが引かれる。
甘いコーヒーとミントの匂いが昇る。
「お嬢さん。高畑…、なんつったかな。
そうそう海(みう)だ。21歳。大学生。合ってる?」
小汚い手帳を懐から出し節くれた指で確認し、ちらりと みうを視る。
コーヒーをすするようにジュルジュル音を立てながら威圧する表情で確認の返事を催促した。
「は、い…。そうですけど…。」
怖い。今まで感じたことがない恐怖と緊張が身体を縛る。
全く知らない人間に知られている恐怖。
目の前のこの男の人に裸にされたような嫌な感覚。
ちらりと喫煙所に視線を動かして頭の中でシミュレーションする。
どう動いても目の前の男の人を越えられない。
逆に走って店に逃げ込んだ方が良いかな…。
三咲くん…助けて。
お願い!気付いて!
「ほっ。今日の俺様、ラッキー。
勘通り1発で当てた。ヒッヒッヒッ。」
先程まで洞窟のようだった瞳に嫌な光が灯る。
「しかも女1人。
仕事がやりやすくて仕方ない。ヒッヒッ。
あのな。スマホ渡せ。…拒否権は無い。」
小汚い手が目の前で〝 早く渡せ 〟とひらひら揺れる。
「スマホですか…。で、でも、なんで?」
緊張で声が上ずった。
「オマエ聞こえないの?…その耳は飾りか!」
怒りに満ちた声が響き、みうの耳は男の手で引っ張られ身体がソファーから落ちた。
「イヤッ!痛いっ!!!」
体勢が変わっても男は依然として耳から手を離そうとせず、ソファーを降りて中腰で睨む。
と、急に男が手を離し悶絶し始めた。
転がった男の後ろに三咲くんがいる。
男を後ろから蹴り上げたらしい。
「いくぞっ。」
三咲くんは みうの手を取り荷物を全部持ってゲームセンターを逃げるように早足で去った。
時刻は午後5時ごろ。
男から逃げ三咲くんが運転するスポーツカーでバイト先の古本屋に向かっている。
車という閉鎖空間で落ち着きを取り戻し涙も引いた頃、彼からの質問がきた。
「…。落ち着いたみたいだね。良かった。
あの男はナンパ? 1人にして…ごめんね。」
「ううん。私がボーっとしてたから悪いの。
ちょっと見すぎて怒らせたみたい…。」
本当のことは言えない。
スマホを狙っていたということは、きっとモニター関連だろう。
守秘義務に違反する。
それに…あの男は異常だった。
三咲くんを巻き込めない。
「そ、うなの? ほんとに?…。
うん、分かった、そっか。」
そう呟くように言うと彼はもう一度〝 一人にしてごめんね 〟と謝る。
そしてそれ以上その話はしなかった。
「以上です。…」
みうはふーとため息をついて、目の前の美しい人とアンドロイドに報告を終えた。
…と、いう訳で彼氏ではないんですと。
その言い分が通り、とりあえず今回は無事にスマホを交換できた。
ただし、最後にあった男に気をつけてねと伊上さんに一言、忠告を受ける。
伊上さんは三咲くんと可能性がないわけじゃないのね?って最後まで意地悪なこと言ってたけど。
まさか…ね。
みうは帰りの電車で、そう考えながらも想い出す。
最後は怖かったけど…一緒にいて楽しかったな、と。
ほかほかに湯だった身体に素足に伝うフローリングの感触が気持ち良い。
髪の水が落ちないようにタオルで水気を拭いつつ部屋を移動した。
つい立をスライドさせて部屋に入るとベッドルームでごろんと転がる三咲くんがいる。
彼は簡単な部屋着に着替えていた。
上は黒のTシャツ、下は白のハーフパンツだ。
ひっくり返った状態で〝 おかえり 〟と笑顔で言う。
「思ったとおり可愛い。
ん? 髪、乾かさなかったの?」
ベッドの上で起き上がり胡坐を組んで みうを呼び寄せた。
「あ、洋服ありがとう…。
いつも自然乾燥だから…。」
言われるがままベッドに座り彼に背を向けるとタオルで水滴を取ってくれる。
けど長い彼女の髪はなかなか乾かない。
彼は仕方ないとばかりに立ち上がり〝 世話が焼ける子だな 〟と笑いながら浴室のドライヤーを持ってきて髪を乾かした。
骨ばった大きな手が暖かい空気と共に何度も髪を梳く。
耳の近くや首筋を撫でられると鼓動が跳ねる。
熱風よりも彼の手で頬が赤くなってしまう。
たまらず、
「み、三咲くん、大丈夫だよ。自分でやるよ。」
と主張してみたが、やんわりと断られる。
「みうちゃん。こういうの慣れてないの?」
意地悪そうに低い声が耳元でささやく。
「美容院だけ。でも通ってたところ女の人だけだから…
男の人に髪を触られるって無いし。」
「ってことは、僕がハジメテなのかな?
ちょっと嬉しいかも。」
「…。」
なんとなく頭に浮かんだのはKAIの顔。
早く会いたい…、でも今してることが後ろめたくなり哀しくなった。
こんなこと言えない。
KAIに秘密が増えていく…。
三咲くんは急に俯いたまま大人しくなってしまった彼女に気付きドライヤーを止めた。
「はい。おしまい。」
「…。うん、ありがとう。」
下を向いたまま小さな声で言葉を返しながら違うことを考えてしまう。
伊上さんの所で私のことを待っている…
彼を迎えに行かなくちゃ。
顔を上げて三咲くんに帰ると伝えようとした時…
TVでニュースが流れる。
大型のトラックが暴走してガードレールを突き破り民家に突っ込んでいる映像。
「最近、この手のニュースが多いなぁ。
そういえば、あの(バイト先の)古本屋の近くで、同じトラックが事故起こしたよね。」
「あ、うちの近所だ。それ。
もしかして1ヶ月ぐらい前じゃない?」
「そうそう。あの時は電柱折れてすごかった。
事故に巻き込まれた人って重体らしいね。噂だけど…」
その言葉に嫌な汗が出た。
もしかして、それってあの日以来見かけない、あの人のこと?…
怪我をしたから居なかったの?…それとも事故があってあの場所を変えたの?
「ところで…、お腹空かない?」
〝 ぐぅぅ。〟
タイミング良く みうのお腹が鳴る。
はははっと三咲くんが笑いながら出かける支度をした。
優しく彼女の手を取り漆黒の家から光の下へと連れ出す。
時刻は午後1時ぐらいだった。
三咲くんのスポーツカーで向かったのは有名なハンバーガーショップ。
平日なので並ぶことなく買え、お店のイートスペースで仲良く並んで食べている。
「三咲くんって偏食なの?」
ポテトをつまみながら聞く。
「…。ピクルスって不味いよね?
あと玉ねぎもバーガーにいらなくない?」
ふてくされた顔で彼は答えながらお肉が2倍のダブルバーガーを食べる。
唇にケチャップが付く。
「ふふ。子供みたい。」
そんな彼を見て みうも笑いながらテリヤキバーガーに噛りついた。
口内を肉汁と濃厚な甘辛なソースとマヨネーズが溢れる。
こぼれないように唇を少し尖らせて咀嚼した。
それでも大きな具とソースがクチの中で暴れる。
「んーっ。」
なんとか飲み込んでアイスコーヒーで落ち着いた。
「ここのお肉、ジューシーすぎるっ。
すっごく美味しいけど(笑)。」
「へぇぇ。テリヤキそんなに美味いの?」
みうの手の中のバーガーを覗き込み、躊躇なくパクッとヒトクチ食べる。
そして悪びれずに〝 うん。美味しいね 〟と感想を言いながら唇についたソースを舐めた。
「ああー。三咲くん…クチが大きいから。
今ので半分ぐらい無くなったよ。」
と、ドキドキしたのを誤魔化しながら下を向く。
なんでイチイチ色気あるかな。
元ホスト侮れない…
というか、残りのバーガー…。
た、食べたいけど、三咲くんが噛み付いた…。
き、気にしない。そう、友達同士だから有りってことで。
まだぐぅぐぅ鳴るお腹の虫に負けて三咲くんに食べられたバーガーを小さく食べる。
うん。やっぱり美味しい。
こんな高いの頼んだこと無いし…。
友達なんだから回して食べることだってある…よね。
「このあと…。ちょっと遊ばない?」
三咲くんはそう言いながら自分のバーガーを食べ終え、
「夕方からバイトなんだよね。それまで付き合って欲しいなって。」
包み紙をクシャクシャに丸めながら付け足した。
「ごめん。人と会う約束してるから帰りたい…かも。」
「えー。みうちゃん浮気。誰それ。」
彼は頬をふくらませ拗ねる。
「う、浮気って。ち…。」
みうが反論を続けようとしたらポテトを1本クチに〝 咥えて 〟と入れてきた。
「制裁…。」
三咲くんが少し低く腰を落とし真面目な顔をする。
ポテトを咥えている みうと目線を合わせた。
よく分からずポテトを小さく前歯で噛んでいると三咲くんが反対側から喰らい付く。
目の前に灰色の瞳…デジャブ?いや違う、瞬時に倉庫の記憶が鮮明に蘇った。
驚いて身体を退けたら椅子から落ちそうになり大きな腕と手に捕獲された。
彼の匂いにつつまれる。
一気に2人の距離が縮まり思わず目をつぶった。
ほんの一瞬、ポテトよりも柔らかい感触が唇を伝う。
「っ。大丈夫?
急に動いたらダメだよ。危ないから(笑)」
みうを腕の中に閉じ込めたまま、さっき彼女が咥えていたポテトを食べつつ彼は微笑んだ。
な、何が起きた?!
唇にふにゃって、て、…。
真っ赤に染まった頬を両手で押さえる。
耳もジンジン痺れて見なくても朱色になっていることが分かった。
「その用事って夕方じゃダメ?」
腕の中に閉じ込めたまま真っ赤になった みうの耳の側で囁く。
「っ。だ、いじょうぶだと思う。時間の約束は…してない、から。」
ドキドキし過ぎて頭が回らないまま曖昧に答えてしまう。
彼はにんまりと笑って、ギュッと抱きしめ髪の毛にキスをした。
しまった、また三咲くんのペースだ!
と思うがもう遅い。
その後、向かったのは何年振りかのゲームセンター。
この手の場所の記憶の最後にあるのは…小学生の頃。
高校生の時に親の言いつけを守って真面目に生きてきたことを…少し悔やむ。
色とりどりのマシンの中に見慣れない面白い景品がいっぱいある。
店内は音も色もたくさん溢れて楽しい。
「…可愛い。ふにゃっと潰れた猫のぬいぐるみ。
こんなのも景品なんだ。」
天井にまで着きそうなぐらい大きなクレーンゲームだ。
中の景品も大きい。
「欲しいなら取るよ。何色?」
三咲くんが中を調べるように覗く。
「え。いいの?…じゃあ、三毛猫さん。」
一番最初に目が合った猫に一目惚れしていた。
ポケットから小銭を出して〝 OK 〟とクレーンを動かす。
巨大な爪が手元の動きと連動して細やかに狙いを定める。
魔法のように思った通りにクレーンの爪が引っかかる。
ぬいぐるみが何度か移動し、全部でコインを3回分投入したら穴から落ちた。
「うわっ。すごい!
ほんと貰っていいの?」
みうは三毛猫のぬいぐるみをギュッと抱きしめて無邪気に笑う。
ふわふわの感触は見た目以上に愛らしい。
三咲くんは目の前の光景に見惚れた。
初めて見た彼女の心からの笑顔が堪らなく可愛い。
彼の鼓動が早くなり頬がほんのりと赤くなった。
みうちゃん…不意打ちの可愛さはズルイって……。
「う、うん。別のも見に行こうか。」
彼は照れた顔のまま答えた。
少し汗ばんだ彼の手が みうの柔らかくて小さい手をさらって歩き出す。
人と雑音とマシンから流れる特大ボリュームの音楽の中を、掻き分けるように仲良く2人で中を覗いていく。
景品を眺めては気になったものに挑戦し、失敗しても成功しても至近距離で笑い合った。
何個か勝利品も増えたので、ぬいぐるみの猫と一緒に店の袋に入れ彼が持ち歩いた。
「中は暑いね。少し休憩しよっか。」
彼に連れられてゲームセンターの休憩スペースに行った。
自動販売機のアイスを仲良く並んで座って食べる。
遮音された空間だがゲームセンターの雑音は小さく聞こえていた。
室内にはジュースやカップラーメン、お菓子、アイスクリームの自動販売機、3人掛けのソファーが4個と椅子が何個か並ぶ。
ここで休憩しているのは みう達だけだった。
「今日は楽しかった。ありがとう。」
火照った頬に手をやりながら みうが微笑む。
イチゴのシャーベットにスプーンを入れクチの中で溶かす。
甘酸っぱくて冷んやりとした食感が美味しい。
「これ、全部持って行ってね。」
三咲くんはぬいぐるみの猫の入った大きな袋を振る。
彼はバニラにチョコが掛かった棒のアイスをヒトクチ食べた。
そして みうの前に傾けて〝 どうぞ 〟とにっこりする。
少し驚きながらもイチゴのシャーベットと交換してお互いに味わった。
「ふわー。イチゴ酸っぱい(笑)
でもさっぱりしてて美味いね。」
彼が彼女のスプーンを咥えながら平然と2クチ目を食べている。
「…。うん、バニラは濃厚だね。
三咲くんってさ、こういうの平気なんだね。」
イチゴとバニラのアイスをまた交換して手元に帰ってきたシャーベットをスプーンで突きながら聞く。
「いや。僕は潔癖だよ。」
真面目な顔をしながらバニラに付いたチョコをパリッとかじって食べ終わる。
彼の唇の端についたチョコを みうがティッシュで拭いてあげた。
「偏食で潔癖?(笑)
でも、今日のは…平気なの?」
「うんうん。
一緒にお風呂に入った仲じゃない!」
彼がアイスの棒を座ったまま遠くのゴミ箱に投げ入れて意地悪そうに微笑む。
「い、や、だって、お風呂は…不可抗力といいますか…
あれです! えっと、事故…じゃない……ですか?」
シャーベットを食べるのを止めて伺うように上目使いで見てみた。
そうだよね?と肯定してくれるだろうと…。
「みうちゃん。今日の全部が事故なの?(苦笑)
これ、言いたくなかったんだけど…。あのね。」
うん、と頷いて彼を見つめる。
「今日のはデートじゃない?
少なくとも僕はそう思ってたよ。」
怒るでもなく、哀しむでもなく、彼は優しい眼差しで見つめて彼女の頬を両手で包んだ。
整った顔が近くにある。
息がかかる…彼の匂いが強い。
いつも笑顔でふざけている彼がこんなに真剣な表情になると抵抗できなくなる。
灰色の瞳が揺れていて綺麗だ。
キ、スされる…。
鈍感な私でも何されるかぐらい理解る、でも動けない。
昨日、今日、出逢った相手ではない。
優しい気持ちがある人だって知ってしまった。
いっぱい傷ついて、いっぱい悩んで、そうやって1人で生きてきた人。
だから…動けない。
いま拒否したらきっと…彼を深く傷つけてしまう。
今までの人生を話したから拒絶されたと、思うんじゃないか。
それ…は、嫌。
傷つけたくない。
両目をゆっくりと閉じた。
涙がポロリと零れる。
ふいに顔にかかる影が濃くなった。
そして…
「ふにゃ???」
みうは両頬を大きな手でむにむにと引っ張られた。
「い、いひゃい(痛い)よぅ。(涙)」
「みうちゃん…あのね。こういうとき泣くのって反則だよ。」
三咲くんが拗ねた顔をしている。
すぐに両方の頬は開放された。
彼はため息をつきながら〝 隣の喫煙所に行ってくるね 〟と部屋続きの小部屋に入った。
1人残された みうは少し溶けかけたシャーベットを食べながら頬を撫でる。
ヒリヒリはすぐに治まり〝 三咲くんってタバコ吸うんだな 〟とぼんやり考えながら待ってた。
何匙かクチに運んで食べ終わった所で休憩室にげっそりと痩せた男の人が入ってきて缶コーヒーを買った。
この時期なのにロングコートを着ていて変わってる。
店内もわりと暑いのに飲み物までホットなんて珍しいなと眺めていたら男の人と目が合ってしまった。
気まずい空気が流れる。
とっさに下を向いて顔を伏せたが足音がゆっくりと近付いてきた。
「…。隣、ちょっといい?」
告げながらさっきまで三咲くんがいた場所に男の人が座った。
男の身体から漂う強烈なミントの香りが鼻を刺激する。
ボサボサの髪の毛に無精ヒゲ、目は覇気がなく洞窟のようだ。
男の手の中で缶コーヒーのプルタブが引かれる。
甘いコーヒーとミントの匂いが昇る。
「お嬢さん。高畑…、なんつったかな。
そうそう海(みう)だ。21歳。大学生。合ってる?」
小汚い手帳を懐から出し節くれた指で確認し、ちらりと みうを視る。
コーヒーをすするようにジュルジュル音を立てながら威圧する表情で確認の返事を催促した。
「は、い…。そうですけど…。」
怖い。今まで感じたことがない恐怖と緊張が身体を縛る。
全く知らない人間に知られている恐怖。
目の前のこの男の人に裸にされたような嫌な感覚。
ちらりと喫煙所に視線を動かして頭の中でシミュレーションする。
どう動いても目の前の男の人を越えられない。
逆に走って店に逃げ込んだ方が良いかな…。
三咲くん…助けて。
お願い!気付いて!
「ほっ。今日の俺様、ラッキー。
勘通り1発で当てた。ヒッヒッヒッ。」
先程まで洞窟のようだった瞳に嫌な光が灯る。
「しかも女1人。
仕事がやりやすくて仕方ない。ヒッヒッ。
あのな。スマホ渡せ。…拒否権は無い。」
小汚い手が目の前で〝 早く渡せ 〟とひらひら揺れる。
「スマホですか…。で、でも、なんで?」
緊張で声が上ずった。
「オマエ聞こえないの?…その耳は飾りか!」
怒りに満ちた声が響き、みうの耳は男の手で引っ張られ身体がソファーから落ちた。
「イヤッ!痛いっ!!!」
体勢が変わっても男は依然として耳から手を離そうとせず、ソファーを降りて中腰で睨む。
と、急に男が手を離し悶絶し始めた。
転がった男の後ろに三咲くんがいる。
男を後ろから蹴り上げたらしい。
「いくぞっ。」
三咲くんは みうの手を取り荷物を全部持ってゲームセンターを逃げるように早足で去った。
時刻は午後5時ごろ。
男から逃げ三咲くんが運転するスポーツカーでバイト先の古本屋に向かっている。
車という閉鎖空間で落ち着きを取り戻し涙も引いた頃、彼からの質問がきた。
「…。落ち着いたみたいだね。良かった。
あの男はナンパ? 1人にして…ごめんね。」
「ううん。私がボーっとしてたから悪いの。
ちょっと見すぎて怒らせたみたい…。」
本当のことは言えない。
スマホを狙っていたということは、きっとモニター関連だろう。
守秘義務に違反する。
それに…あの男は異常だった。
三咲くんを巻き込めない。
「そ、うなの? ほんとに?…。
うん、分かった、そっか。」
そう呟くように言うと彼はもう一度〝 一人にしてごめんね 〟と謝る。
そしてそれ以上その話はしなかった。
「以上です。…」
みうはふーとため息をついて、目の前の美しい人とアンドロイドに報告を終えた。
…と、いう訳で彼氏ではないんですと。
その言い分が通り、とりあえず今回は無事にスマホを交換できた。
ただし、最後にあった男に気をつけてねと伊上さんに一言、忠告を受ける。
伊上さんは三咲くんと可能性がないわけじゃないのね?って最後まで意地悪なこと言ってたけど。
まさか…ね。
みうは帰りの電車で、そう考えながらも想い出す。
最後は怖かったけど…一緒にいて楽しかったな、と。
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