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【15】初夜③
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「こ、ここに……?」
自分の秘所――秘裂の奧にステュアートの肉棒が挿入されるところを想像して青くなった。
「それが情事です」
「そうなんですか!?」
初めてが痛い、という理由は、ここにあったのだ。
愕然としていると、ステュアートが身体を起こしてアリアドネの頬を撫でた。
包み込むように、まるで慈しむように――。
「なるべく痛くないようにしますから。先程も言いましたように、嫌ならすぐに止めます。いつでもおっしゃってくださいね」
「はい。……わかりました」
ステュアートは微笑むと、再び秘所に舌を這わせた。
充分舌で愛撫したあと指を一本ゆっくりと挿入し、今度は花芽を舌でこねる。
「あぁ……ッ、ひ…ッ」
じんじんとした痺れが下肢全体を包み込み、感覚が鈍くなっていくのに快楽だけはより鮮明に感じてしまう。
初めての経験に、アリアドネは足の先にぎゅっと力を込めて耐え続けた。
やがて指が三本ほど入って、それが引き抜かれたとき。
ステュアートがゆっくりと身体を起こした。
「そろそろ挿入れますが……」
秘裂にステュアートの昂りが宛がわれて、にゅち、と粘着音がする。
一度は通常の姿になっていた彼の股間が、再び大きく膨らんでいた。
先端の奇妙な形の部分が、ぐっと秘裂に押しつけられる。
「嫌なら言ってください」
「は、はい」
アリアドネは、シーツをぎゅっと掴んだ。
ズッ、と昂りの先端が蜜窟に挿入されて、その違和感に驚く。
しかし、痛みはない――そう、ほっとしたのも束の間。
ステュアートの昂りは、どんどん奧に押し入ってくる。
(そんな、ところまで……ッ!)
違和感どころか、圧迫感と内臓を押しつぶされるような激痛に、アリアドネはぐっと奥歯を噛みしめた。
少しでも痛みを逃がそうとシーツを掴むけれど、奧へ昂りが押し込まれるたびに更なる痛みがやってくる。
あんなに濡れていたにも関わらず、肉棒はギチギチと秘裂の途中で止まってしまい、それ以上進むことが出来なくなってしまう。
「う、ぐっ、痛……っ」
食いしばった歯の隙間から痛みの声が漏れた瞬間、ステュアートが動きを止める。
いつの間にか閉じてしまっていた瞼をひらくと、痛みで溢れた涙の向こうにステュアートの顔が見えた。
彼は歯を食いしばり、痛みをこらえるように顔をしかめていた。
局部を擦り付ける前も苦しそうだったが、あのときとは比べ物にならないほど、切羽詰まった切実さを感じる。
「……っ、すみませんアリアドネさん。辛い思いをさせていますね」
ステュアートは結合部分を動かさないよう気をつけながら、ゆっくりとアリアドネを抱きしめた。
大きな手で頭を撫でられ、さらに、触れるだけの優しいキスをされる。
――苦しいのだ、途中で止めてしまっているから。
すぐに察したアリアドネは、ステュアートの肩を押しながら、首を横に振った。
「だ、大丈夫です、から。だから、続けて……くださ、い」
「大丈夫じゃないでしょう、あなたはそうやって強がってばかりじゃないですか」
「そんな、こと……ステュアート様、だって……辛そうなのに……」
ステュアートの顔が降りてきて、アリアドネの唇を己のそれで塞ぐ。
舌が口内に入ってきて、あっという間に舌を絡め取られた。貪るようなキスは驚くほど気持ちよくて、全身から力が抜けていく。
思考がとろんと溶けてくると、ギチギチと肉棒を咥えていた秘所が濡れて馴染んでくるのを感じた。
「っ、あ……っ」
ズッ、と腰が押し込まれる。
僅かな痛みこそあれど、激痛ではなくなっていた。
これなら耐えられそうだ。
「……入りましたよ、全部」
「全部……終わり?」
尋ねると、ステュアートは苦笑する。
「まだ終わりません。こうして――」
ステュアートが腰を引く。
奥に入っていた昂りがゆっくりと、蜜壁を擦りながら引き抜かれる。
だが完全に蜜窟から出てしまうわけではなく、再びゆっくりと挿入された。
圧倒的な質量の抽挿に、身体がビクンと震える。
「っ、は…っ、やはり痛いですか?」
熱い吐息を吐きながらステュアートが尋ねる。
彼の色めいた苦しそうな表情を見て、アリアドネはハッと察した。
(この行為が、とても重要なんだわ)
ステュアートが時間をかけて雰囲気作りや愛撫でアリアドネを気持ちよくしてくれたのは、すべてこの行為のためだ。
「い、……痛くありません」
つい、強がって答えていた。
本当はまだ痛むけれど、最初の頃よりかなり痛みは引いている。何より一度すべて入ったことで、どこまで押し入れられるのかという未知の恐怖が無くなったことも大きい。
ステュアートが、目を細めて微笑む。
そっとアリアドネの額にキスをすると、唇に甘いはむようなキスを落とし、するりと舌をねじ込んだ。
「んんっ!」
ステュアートの舌は、とても器用にアリアドネの口腔を愛撫した。やがて戸惑っていたアリアドネの舌を捉え、にゅるりと絡ませてくる。
舌の表面や裏側を舐められるたび、キスの心地良さに夢中になってしまう。
アリアドネも懸命に答えようとしたけれど、不慣れな舌使いではついていけなかった。
確か、最初のキスはもっと拙かった気がする。
お互いに不慣れだからだろうと漠然と考えていたのに、短時間でこんなに気持ちよくなるなんて――。
アリアドネは変わらず下手なので、ステュアートの成長が目覚ましいのだ。
頭が痺れてぼうっとしてきた頃に、ステュアートが再び抽挿を始めた。
最初はゆっくりだったが、次第に早くなっていく。
痛みは痺れと圧迫感でほとんど無くなり、鈍い違和感に紛れてチカチカと快楽がアリアドネに流れ込む。
「あぁっ……! んッ、あ……っ、ああ……んんッ!」
ズッ、ズッ、と抽挿が繰り返されるたび、嬌声が漏れてしまう。どれだけ堪えようとしても止められない。
なんとか声が漏れないようにしようと試みたが、すぐに止めた。
幸いにも屋敷には夫婦の情事を盗み聞きする者はいないし、感じている証拠をステュアートに知ってもらえれば、彼は遠慮なく気持ちよくなれると思ったのだ。
「く…ッ、あぁ、アリアドネさん……ッ」
熱に浮かされたステュアートの言葉と共に、打ち付ける腰が速さを増した。
「ひん……ッ!」
蜜壁を肉棒がこするたび、抗いようのない快楽がアリアドネを飲み込んでいく。
荒波に翻弄される小舟のように、ただただ身を任せた。
(も、だめ……溢れちゃう……っ)
快楽でぼんやりとした頭で、そんなふうに思ったとき。
それは唐突にやってきた。
ステュアートが軽く動きを止めて、角度を変えると、より深い場所に昂りを押し込んだのだ。
「ひ……ッ!」
雷に打たれたような衝撃に、アリアドネは体を弓なりにさせた。
身体が硬直して、ギュッと蜜窟が収縮する。
ステュアートの昂りを強く締め付けて、まざまざとその形を感じてしまう。
ステュアートが低く呻き、勢いよく子宮に熱が注がれるのを感じた。
ややあって、身体が弛緩する。
全力で走ったあとのように疲れていた。
二人の荒い呼吸が部屋に響く。
呼吸が整ってくる頃、ステュアートがゆっくりと覆いかぶさってきた。
伝わってくる熱が、下肢のなかに入ったままの彼自身が、褒めるように後頭部を撫でるステュアートの手が、心地よかった。
◇◇
アリアドネは、情事がこれほど疲れるものだなんて知らなかった。
(世の中の人は、すごく鍛えてるのね)
よろよろとベッドから起き上がる。
疲労困憊で眠かったが、体液で汚れたまま眠るのは嫌だった。
蛇口をひねると湯が出るとわかっていることもあって、身体を清めるために風呂場に向かおうとしたのだ。
「どこに行くのですか?」
よろけた身体を支えるステュアートに、アリアドネは振り返るのも億劫に思いながら答えた。
「あ、ありがとうございます」
「どこに行くのか聞いているのです」
「風呂場に身体を清めに……」
「でしたら、湯を持ってきますからここで待っていてください」
「いえ、自分でできますので」
「出来る出来ないではありません、私がすると言ってるのです」
ぴしゃりと言い切られて、アリアドネは言葉に詰まる。
ステュアートはアリアドネをベッドに戻すなり、ナイトガウンを羽織って寝室を出て行った。
暫くして、ステュアートはカートを押して戻ってきた。
カートには湯を注いだ桶とタオル複数枚、さらに水差しとガラスコップが乗っている。
ステュアートは慣れた手つきで水を注ぐと、コップをアリアドネに差し出した。
「どうぞ、水分補給をしてください」
「ありがとうございます」
実際に喉が渇いていたので、とても有り難い。
ゆっくりと水を飲み込むと、喉の奥が冷たくて気持ちよい。
疲労が和らいだような心地になった。
一気に飲み干した頃には、ステュアートが桶に浸したタオルを絞っていた。
「こちらもどうぞ」
「え、あ……ありがとうございます」
ステュアートに背中を向けて、身体を念入りに拭く。
今更かもしれないが、拭いているところを見られるのは恥ずかしい。
チラッとステュアートの様子を伺うと、彼もアリアドネに背中を向けて身体を清めていた。
安心して全身を清めると、ステュアートがカートを部屋の端に置く。
ベッドに二人で寝転んで、アリアドネは布団に半分ほど顔を隠しながらステュアートに言った。
「桶やタオル、水も、ありがとうございます」
「先程からお礼しか聞いてませんよ、他に言うことがあるんじゃないですか?」
初夜の営みを終えて、言うこと。
アリアドネは、ハッとした。
「愛しています……?」
「気持ちを伝えることも大切ですが、そうではなくて」
「……気持ちよかった、です……?」
「あなたは私の機嫌を取ろうとしてるんですか?」
半眼で見据えられて、アリアドネは返事を間違えたことに気付いた。
考えてもわからずに黙り込んでしまうと、ステュアートの大きな手がアリアドネの頬を撫でた。
「……今夜、致すべきではありませんでした」
静かに紡がれた言葉に、アリアドネは冷や水を浴びせられたように硬直した。
言葉が出ずに固まっていると、アリアドネの様子に気付いたステュアートが慌てたように口をひらく。
「女性は準備に時間が必要なのでしょう? それなのに、私の都合で急がせてしまいました。……今更ですが、謝罪致します」
「……そんなこと、気にしてませんよ」
「私の準備不足です。責めてもいいのですよ」
「えっと……他に言うこと、っていうのは、責めるってことですか?」
「ええ。あなたにはとても負担をかけてしまいました」
ムッとした。
色々成り行きとはいえ夫婦になって、初めてを捧げたのだ。
良い雰囲気になる言葉を伝えることはあっても、責めるなんてありえない。
「私は後悔してませんから、責めません。そ、そもそも、ステュアート様は自分で背負い込み過ぎなんです。今回のことだって、謝罪なんかいりません」
「そうでしょうか? あなただって、他者に頼ろうとしないではありませんか」
「そんなことありません……たぶん」
意気込んだ言葉が、徐々に萎れていく。
頼るというのは、そもそもどうやるのだろう。
仕事で大切だと言われた報連相のことだろうか。
「とにかく、責めることなんてありません。私だって同意したんですから、その時点で共犯じゃないですか」
「共犯って言い方は、斬新ですね」
「ぐ……っ、比喩です」
比喩というのもまた違う気がしたが、つい、強がってしまう。
そもそもアリアドネは圧倒的に勉強不足で、語彙力も乏しいのである。
今日一日でステュアートの知らなかった一面を知って、こうして肌を合わせた。
初めてのことばかりで、アリアドネは勝手にステュアートとの距離が縮まったように感じたのだ。
だからつい、軽口を叩いてしまった。
遅れて後悔が押し寄せてきて、おそるおそるステュアートを見上げる。
彼はどうしてか、嬉しそうに微笑んでいた。
「では、今後は背負い込みすぎずにあなたにも話をすることにします」
「はい、ぜひ」
「ですから、アリアドネさんももっと私を頼ってください。甘えていいんです。今後、生涯をともに過ごすのですから」
ステュアートがアリアドネの肩に触れる。
その手が二の腕を滑り、腰を抱いた。
すぐ隣に並んで寝転ぶと、ステュアートが首を伸ばすようにしてアリアドネの頬に口づけた。
腰を撫でた手が、今度はアリアドネの後頭部を撫でる。
優しい手つきに、どうしてか、涙が溢れてしまう。
「……生涯、ずっと?」
「ええ」
ステュアートははっきり頷くと、ふと思い出したように枕元から小箱を取り出した。
ピンクの石と淡い金色のドラゴンのチャームがついたブレスレットだ。
ステュアートはそれをアリアドネの手首につけた。
「石は私の聖力を込めたお守りです。こちらのチャームは、私のシンボルというかマークというか……『フューリア教の大神官ステュアート』を表しています。あなたが私の妻である証です」
「頂いていいんですか!?」
「……それ以外になんだと思うのです? いらなければ、返しなさい」
「い、いります!」
そっと手首のブレスレットを撫でる。
ふにゃん、と顔が緩んでしまう。
ステュアートにだらしない表情をバッチリ見られて、彼が顔をしかめた。
「贈り物をされるなんて、初めてです。ありがとうございます、ステュアート様」
沢山優しくしてもらっただけではなく、贈り物まで貰ってしまった。
嬉しくてたまらない。
(生涯、ずっと……ステュアート様は、いなくならない。傍にいてくださるのね)
まるで家族のようだ。
もしかしたらアリアドネも、夢に見たような愛し愛される夫婦となって――家族を作ることができるのだろうか。
想像して。
ふわふわとした微睡みのなかで、理想の夢をみる。
夢のなかのアリアドネは結婚していて、傍には子どもがいた。
夫から、アリアドネ、と名前を呼ばれて振り返る。
そこに立っていたのは――。
◇
眠りに落ちたアリアドネを抱きしめて、ステュアートは微笑む。
(……心配などいりませんでしたね)
何に対しての心配かというと、身体が反応するかどうかという心配である。
正直に言えば、風呂場でアリアドネの裸を見た瞬間から、股間は元気になっていた。
女の裸は艶めかしくて気持ち悪いものだと思っていたが、アリアドネのそれはただただ美しい。
すぐに触れたくなって、もっと欲しくなって、たまらず寝室に連れてきてしまったが。
アリアドネは、どこまでもステュアートのことを気遣っていた。
どう考えても男女では女の負担が大きいし、アリアドネ自身、辛くてたまらなかったに違いない。
それなのに――。
「あなた、これまでもそんな生き方をしてきたのですか?」
眠っているアリアドネに、そっと呟く。
まるで当たり前だというように、アリアドネはステュアートのことを優先していた。
これまでも、そしてこれからもこのような生き方をするのだろうか。
己の幸福ばかり優先する者もどうかと思うが、他人に尽くしてばかりいることが幸福だとも思えない。
しかし、これがアリアドネの性分なのだとしたら、きっと彼女は今後も他者のために苦労をするだろう。
ステュアートは、アリアドネが神官や巫女のために全力で尽くす姿を想像して、顔をしかめた。
(いえいえ、あり得ません。アリアドネさんは私の妻なのですから。……生涯、私だけに尽くして、私だけに甘えればいいんです)
おそらくこのまま放っておけば、アリアドネは破滅に進んでしまうだろう。
その前に、彼女自身が幸せであることを自覚して貰わなければならない。
そうすれば、おのずと『今』を手放したくないと思うようになって、自分をもっと大切にするだろうから。
(……となると、もしかしたら本当に私のことを愛していなかった、という可能性も……)
もしアリアドネがステュアートに惚れていなかったとしよう。
例えアリアドネが、ドン引くほどのお人好しで、人助けの一環でステュアートとの結婚を決めたとする。
それはつまりそれだけステュアートの魅力が大きかったということであって、惚れているのと同義ではないか。
(なるほど、恋を自覚する前の平凡女にも私の魅力は大きかったと……まぁ、当然なのですが)
重要なのは、アリアドネ自身がステュアートと結婚する道を選んでここにいる、ということだ。
(今後、少し計画は変更しなければなりませんが)
本来の目的であった、防波堤計画のことだ。
アリアドネは放っておくと自ら防波堤となって荒波によって削られ、やがて海の藻屑になってしまうだろう。
当初はそれでいいと考えていたのだが――。
ステュアートはアリアドネをじっと見つめる。
ふいに穏やかだったアリアドネの顔が苦悶に歪み、悪い夢でも見ているのかと身体を強めに抱きしめた。
すぐに、表情が無防備なものに戻り、すぴーと穏やかな寝息が聞こえてくる。
(私が、守って差し上げないと……世話が焼けますね)
髪を梳くと、こそばゆそうにアリアドネが微笑んだ。
ふと、むき出しになっている首筋が見えて、下肢に熱がこもるのを感じる。
控えめに言って、アリアドネとの情事はとてもよかった。
明日もしたい。毎日したい。一晩に何度もしたい。
(もっと勉強が必要ですね。次こそアリアドネさんが快楽に溺れることが出来るように)
そんな妄想を繰り広げているうちに、ステュアートもうとうとと眠りについた――。
眠る度に見る『悪夢』を、その日はなぜか見なかった。
自分の秘所――秘裂の奧にステュアートの肉棒が挿入されるところを想像して青くなった。
「それが情事です」
「そうなんですか!?」
初めてが痛い、という理由は、ここにあったのだ。
愕然としていると、ステュアートが身体を起こしてアリアドネの頬を撫でた。
包み込むように、まるで慈しむように――。
「なるべく痛くないようにしますから。先程も言いましたように、嫌ならすぐに止めます。いつでもおっしゃってくださいね」
「はい。……わかりました」
ステュアートは微笑むと、再び秘所に舌を這わせた。
充分舌で愛撫したあと指を一本ゆっくりと挿入し、今度は花芽を舌でこねる。
「あぁ……ッ、ひ…ッ」
じんじんとした痺れが下肢全体を包み込み、感覚が鈍くなっていくのに快楽だけはより鮮明に感じてしまう。
初めての経験に、アリアドネは足の先にぎゅっと力を込めて耐え続けた。
やがて指が三本ほど入って、それが引き抜かれたとき。
ステュアートがゆっくりと身体を起こした。
「そろそろ挿入れますが……」
秘裂にステュアートの昂りが宛がわれて、にゅち、と粘着音がする。
一度は通常の姿になっていた彼の股間が、再び大きく膨らんでいた。
先端の奇妙な形の部分が、ぐっと秘裂に押しつけられる。
「嫌なら言ってください」
「は、はい」
アリアドネは、シーツをぎゅっと掴んだ。
ズッ、と昂りの先端が蜜窟に挿入されて、その違和感に驚く。
しかし、痛みはない――そう、ほっとしたのも束の間。
ステュアートの昂りは、どんどん奧に押し入ってくる。
(そんな、ところまで……ッ!)
違和感どころか、圧迫感と内臓を押しつぶされるような激痛に、アリアドネはぐっと奥歯を噛みしめた。
少しでも痛みを逃がそうとシーツを掴むけれど、奧へ昂りが押し込まれるたびに更なる痛みがやってくる。
あんなに濡れていたにも関わらず、肉棒はギチギチと秘裂の途中で止まってしまい、それ以上進むことが出来なくなってしまう。
「う、ぐっ、痛……っ」
食いしばった歯の隙間から痛みの声が漏れた瞬間、ステュアートが動きを止める。
いつの間にか閉じてしまっていた瞼をひらくと、痛みで溢れた涙の向こうにステュアートの顔が見えた。
彼は歯を食いしばり、痛みをこらえるように顔をしかめていた。
局部を擦り付ける前も苦しそうだったが、あのときとは比べ物にならないほど、切羽詰まった切実さを感じる。
「……っ、すみませんアリアドネさん。辛い思いをさせていますね」
ステュアートは結合部分を動かさないよう気をつけながら、ゆっくりとアリアドネを抱きしめた。
大きな手で頭を撫でられ、さらに、触れるだけの優しいキスをされる。
――苦しいのだ、途中で止めてしまっているから。
すぐに察したアリアドネは、ステュアートの肩を押しながら、首を横に振った。
「だ、大丈夫です、から。だから、続けて……くださ、い」
「大丈夫じゃないでしょう、あなたはそうやって強がってばかりじゃないですか」
「そんな、こと……ステュアート様、だって……辛そうなのに……」
ステュアートの顔が降りてきて、アリアドネの唇を己のそれで塞ぐ。
舌が口内に入ってきて、あっという間に舌を絡め取られた。貪るようなキスは驚くほど気持ちよくて、全身から力が抜けていく。
思考がとろんと溶けてくると、ギチギチと肉棒を咥えていた秘所が濡れて馴染んでくるのを感じた。
「っ、あ……っ」
ズッ、と腰が押し込まれる。
僅かな痛みこそあれど、激痛ではなくなっていた。
これなら耐えられそうだ。
「……入りましたよ、全部」
「全部……終わり?」
尋ねると、ステュアートは苦笑する。
「まだ終わりません。こうして――」
ステュアートが腰を引く。
奥に入っていた昂りがゆっくりと、蜜壁を擦りながら引き抜かれる。
だが完全に蜜窟から出てしまうわけではなく、再びゆっくりと挿入された。
圧倒的な質量の抽挿に、身体がビクンと震える。
「っ、は…っ、やはり痛いですか?」
熱い吐息を吐きながらステュアートが尋ねる。
彼の色めいた苦しそうな表情を見て、アリアドネはハッと察した。
(この行為が、とても重要なんだわ)
ステュアートが時間をかけて雰囲気作りや愛撫でアリアドネを気持ちよくしてくれたのは、すべてこの行為のためだ。
「い、……痛くありません」
つい、強がって答えていた。
本当はまだ痛むけれど、最初の頃よりかなり痛みは引いている。何より一度すべて入ったことで、どこまで押し入れられるのかという未知の恐怖が無くなったことも大きい。
ステュアートが、目を細めて微笑む。
そっとアリアドネの額にキスをすると、唇に甘いはむようなキスを落とし、するりと舌をねじ込んだ。
「んんっ!」
ステュアートの舌は、とても器用にアリアドネの口腔を愛撫した。やがて戸惑っていたアリアドネの舌を捉え、にゅるりと絡ませてくる。
舌の表面や裏側を舐められるたび、キスの心地良さに夢中になってしまう。
アリアドネも懸命に答えようとしたけれど、不慣れな舌使いではついていけなかった。
確か、最初のキスはもっと拙かった気がする。
お互いに不慣れだからだろうと漠然と考えていたのに、短時間でこんなに気持ちよくなるなんて――。
アリアドネは変わらず下手なので、ステュアートの成長が目覚ましいのだ。
頭が痺れてぼうっとしてきた頃に、ステュアートが再び抽挿を始めた。
最初はゆっくりだったが、次第に早くなっていく。
痛みは痺れと圧迫感でほとんど無くなり、鈍い違和感に紛れてチカチカと快楽がアリアドネに流れ込む。
「あぁっ……! んッ、あ……っ、ああ……んんッ!」
ズッ、ズッ、と抽挿が繰り返されるたび、嬌声が漏れてしまう。どれだけ堪えようとしても止められない。
なんとか声が漏れないようにしようと試みたが、すぐに止めた。
幸いにも屋敷には夫婦の情事を盗み聞きする者はいないし、感じている証拠をステュアートに知ってもらえれば、彼は遠慮なく気持ちよくなれると思ったのだ。
「く…ッ、あぁ、アリアドネさん……ッ」
熱に浮かされたステュアートの言葉と共に、打ち付ける腰が速さを増した。
「ひん……ッ!」
蜜壁を肉棒がこするたび、抗いようのない快楽がアリアドネを飲み込んでいく。
荒波に翻弄される小舟のように、ただただ身を任せた。
(も、だめ……溢れちゃう……っ)
快楽でぼんやりとした頭で、そんなふうに思ったとき。
それは唐突にやってきた。
ステュアートが軽く動きを止めて、角度を変えると、より深い場所に昂りを押し込んだのだ。
「ひ……ッ!」
雷に打たれたような衝撃に、アリアドネは体を弓なりにさせた。
身体が硬直して、ギュッと蜜窟が収縮する。
ステュアートの昂りを強く締め付けて、まざまざとその形を感じてしまう。
ステュアートが低く呻き、勢いよく子宮に熱が注がれるのを感じた。
ややあって、身体が弛緩する。
全力で走ったあとのように疲れていた。
二人の荒い呼吸が部屋に響く。
呼吸が整ってくる頃、ステュアートがゆっくりと覆いかぶさってきた。
伝わってくる熱が、下肢のなかに入ったままの彼自身が、褒めるように後頭部を撫でるステュアートの手が、心地よかった。
◇◇
アリアドネは、情事がこれほど疲れるものだなんて知らなかった。
(世の中の人は、すごく鍛えてるのね)
よろよろとベッドから起き上がる。
疲労困憊で眠かったが、体液で汚れたまま眠るのは嫌だった。
蛇口をひねると湯が出るとわかっていることもあって、身体を清めるために風呂場に向かおうとしたのだ。
「どこに行くのですか?」
よろけた身体を支えるステュアートに、アリアドネは振り返るのも億劫に思いながら答えた。
「あ、ありがとうございます」
「どこに行くのか聞いているのです」
「風呂場に身体を清めに……」
「でしたら、湯を持ってきますからここで待っていてください」
「いえ、自分でできますので」
「出来る出来ないではありません、私がすると言ってるのです」
ぴしゃりと言い切られて、アリアドネは言葉に詰まる。
ステュアートはアリアドネをベッドに戻すなり、ナイトガウンを羽織って寝室を出て行った。
暫くして、ステュアートはカートを押して戻ってきた。
カートには湯を注いだ桶とタオル複数枚、さらに水差しとガラスコップが乗っている。
ステュアートは慣れた手つきで水を注ぐと、コップをアリアドネに差し出した。
「どうぞ、水分補給をしてください」
「ありがとうございます」
実際に喉が渇いていたので、とても有り難い。
ゆっくりと水を飲み込むと、喉の奥が冷たくて気持ちよい。
疲労が和らいだような心地になった。
一気に飲み干した頃には、ステュアートが桶に浸したタオルを絞っていた。
「こちらもどうぞ」
「え、あ……ありがとうございます」
ステュアートに背中を向けて、身体を念入りに拭く。
今更かもしれないが、拭いているところを見られるのは恥ずかしい。
チラッとステュアートの様子を伺うと、彼もアリアドネに背中を向けて身体を清めていた。
安心して全身を清めると、ステュアートがカートを部屋の端に置く。
ベッドに二人で寝転んで、アリアドネは布団に半分ほど顔を隠しながらステュアートに言った。
「桶やタオル、水も、ありがとうございます」
「先程からお礼しか聞いてませんよ、他に言うことがあるんじゃないですか?」
初夜の営みを終えて、言うこと。
アリアドネは、ハッとした。
「愛しています……?」
「気持ちを伝えることも大切ですが、そうではなくて」
「……気持ちよかった、です……?」
「あなたは私の機嫌を取ろうとしてるんですか?」
半眼で見据えられて、アリアドネは返事を間違えたことに気付いた。
考えてもわからずに黙り込んでしまうと、ステュアートの大きな手がアリアドネの頬を撫でた。
「……今夜、致すべきではありませんでした」
静かに紡がれた言葉に、アリアドネは冷や水を浴びせられたように硬直した。
言葉が出ずに固まっていると、アリアドネの様子に気付いたステュアートが慌てたように口をひらく。
「女性は準備に時間が必要なのでしょう? それなのに、私の都合で急がせてしまいました。……今更ですが、謝罪致します」
「……そんなこと、気にしてませんよ」
「私の準備不足です。責めてもいいのですよ」
「えっと……他に言うこと、っていうのは、責めるってことですか?」
「ええ。あなたにはとても負担をかけてしまいました」
ムッとした。
色々成り行きとはいえ夫婦になって、初めてを捧げたのだ。
良い雰囲気になる言葉を伝えることはあっても、責めるなんてありえない。
「私は後悔してませんから、責めません。そ、そもそも、ステュアート様は自分で背負い込み過ぎなんです。今回のことだって、謝罪なんかいりません」
「そうでしょうか? あなただって、他者に頼ろうとしないではありませんか」
「そんなことありません……たぶん」
意気込んだ言葉が、徐々に萎れていく。
頼るというのは、そもそもどうやるのだろう。
仕事で大切だと言われた報連相のことだろうか。
「とにかく、責めることなんてありません。私だって同意したんですから、その時点で共犯じゃないですか」
「共犯って言い方は、斬新ですね」
「ぐ……っ、比喩です」
比喩というのもまた違う気がしたが、つい、強がってしまう。
そもそもアリアドネは圧倒的に勉強不足で、語彙力も乏しいのである。
今日一日でステュアートの知らなかった一面を知って、こうして肌を合わせた。
初めてのことばかりで、アリアドネは勝手にステュアートとの距離が縮まったように感じたのだ。
だからつい、軽口を叩いてしまった。
遅れて後悔が押し寄せてきて、おそるおそるステュアートを見上げる。
彼はどうしてか、嬉しそうに微笑んでいた。
「では、今後は背負い込みすぎずにあなたにも話をすることにします」
「はい、ぜひ」
「ですから、アリアドネさんももっと私を頼ってください。甘えていいんです。今後、生涯をともに過ごすのですから」
ステュアートがアリアドネの肩に触れる。
その手が二の腕を滑り、腰を抱いた。
すぐ隣に並んで寝転ぶと、ステュアートが首を伸ばすようにしてアリアドネの頬に口づけた。
腰を撫でた手が、今度はアリアドネの後頭部を撫でる。
優しい手つきに、どうしてか、涙が溢れてしまう。
「……生涯、ずっと?」
「ええ」
ステュアートははっきり頷くと、ふと思い出したように枕元から小箱を取り出した。
ピンクの石と淡い金色のドラゴンのチャームがついたブレスレットだ。
ステュアートはそれをアリアドネの手首につけた。
「石は私の聖力を込めたお守りです。こちらのチャームは、私のシンボルというかマークというか……『フューリア教の大神官ステュアート』を表しています。あなたが私の妻である証です」
「頂いていいんですか!?」
「……それ以外になんだと思うのです? いらなければ、返しなさい」
「い、いります!」
そっと手首のブレスレットを撫でる。
ふにゃん、と顔が緩んでしまう。
ステュアートにだらしない表情をバッチリ見られて、彼が顔をしかめた。
「贈り物をされるなんて、初めてです。ありがとうございます、ステュアート様」
沢山優しくしてもらっただけではなく、贈り物まで貰ってしまった。
嬉しくてたまらない。
(生涯、ずっと……ステュアート様は、いなくならない。傍にいてくださるのね)
まるで家族のようだ。
もしかしたらアリアドネも、夢に見たような愛し愛される夫婦となって――家族を作ることができるのだろうか。
想像して。
ふわふわとした微睡みのなかで、理想の夢をみる。
夢のなかのアリアドネは結婚していて、傍には子どもがいた。
夫から、アリアドネ、と名前を呼ばれて振り返る。
そこに立っていたのは――。
◇
眠りに落ちたアリアドネを抱きしめて、ステュアートは微笑む。
(……心配などいりませんでしたね)
何に対しての心配かというと、身体が反応するかどうかという心配である。
正直に言えば、風呂場でアリアドネの裸を見た瞬間から、股間は元気になっていた。
女の裸は艶めかしくて気持ち悪いものだと思っていたが、アリアドネのそれはただただ美しい。
すぐに触れたくなって、もっと欲しくなって、たまらず寝室に連れてきてしまったが。
アリアドネは、どこまでもステュアートのことを気遣っていた。
どう考えても男女では女の負担が大きいし、アリアドネ自身、辛くてたまらなかったに違いない。
それなのに――。
「あなた、これまでもそんな生き方をしてきたのですか?」
眠っているアリアドネに、そっと呟く。
まるで当たり前だというように、アリアドネはステュアートのことを優先していた。
これまでも、そしてこれからもこのような生き方をするのだろうか。
己の幸福ばかり優先する者もどうかと思うが、他人に尽くしてばかりいることが幸福だとも思えない。
しかし、これがアリアドネの性分なのだとしたら、きっと彼女は今後も他者のために苦労をするだろう。
ステュアートは、アリアドネが神官や巫女のために全力で尽くす姿を想像して、顔をしかめた。
(いえいえ、あり得ません。アリアドネさんは私の妻なのですから。……生涯、私だけに尽くして、私だけに甘えればいいんです)
おそらくこのまま放っておけば、アリアドネは破滅に進んでしまうだろう。
その前に、彼女自身が幸せであることを自覚して貰わなければならない。
そうすれば、おのずと『今』を手放したくないと思うようになって、自分をもっと大切にするだろうから。
(……となると、もしかしたら本当に私のことを愛していなかった、という可能性も……)
もしアリアドネがステュアートに惚れていなかったとしよう。
例えアリアドネが、ドン引くほどのお人好しで、人助けの一環でステュアートとの結婚を決めたとする。
それはつまりそれだけステュアートの魅力が大きかったということであって、惚れているのと同義ではないか。
(なるほど、恋を自覚する前の平凡女にも私の魅力は大きかったと……まぁ、当然なのですが)
重要なのは、アリアドネ自身がステュアートと結婚する道を選んでここにいる、ということだ。
(今後、少し計画は変更しなければなりませんが)
本来の目的であった、防波堤計画のことだ。
アリアドネは放っておくと自ら防波堤となって荒波によって削られ、やがて海の藻屑になってしまうだろう。
当初はそれでいいと考えていたのだが――。
ステュアートはアリアドネをじっと見つめる。
ふいに穏やかだったアリアドネの顔が苦悶に歪み、悪い夢でも見ているのかと身体を強めに抱きしめた。
すぐに、表情が無防備なものに戻り、すぴーと穏やかな寝息が聞こえてくる。
(私が、守って差し上げないと……世話が焼けますね)
髪を梳くと、こそばゆそうにアリアドネが微笑んだ。
ふと、むき出しになっている首筋が見えて、下肢に熱がこもるのを感じる。
控えめに言って、アリアドネとの情事はとてもよかった。
明日もしたい。毎日したい。一晩に何度もしたい。
(もっと勉強が必要ですね。次こそアリアドネさんが快楽に溺れることが出来るように)
そんな妄想を繰り広げているうちに、ステュアートもうとうとと眠りについた――。
眠る度に見る『悪夢』を、その日はなぜか見なかった。
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