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新たな町へ
353話 打ち合わせと給料。
しおりを挟む領主の屋敷から戻り夕食を終わらせて、リビングに移動して。お茶を飲んでいると、留守番をしていた一部の使用人達から、領主邸での事を聞かれたので、少し話しをするとケイトやイリアにマイナが反応をする。
一方の男性陣は、なんとも微妙な顔をしてる。
まぁ、この屋敷には同性を恋愛対象にする人は居ない様で安心した。
「旦那様……可哀想……」
「何?マイナ…俺、可哀想なの?」
「……だって……」
「マイナが言いたいのはさっ!貴族の無理な物言いに、旦那が逆らえなくて。可哀想なんだよ」
「あぁ、それね。まっ!なんとか躱してやり過ごすけど……。皆……協力お願いな?今言った人とは、なるべくなら二人きりになりたく無い。だから、必ず会うって時は誰か側に居てくれよ」
「「「「「「「「了解!」」」」」」」」
「さて、それじゃその話しは良いとして。グレド」
「なんです?」
「なんです?じゃなくて……奥さんや、子供達の話しだよ?村までの足見つかったの」
「そ、それが……。調べては貰ったが……なぁ、辻馬車も無くなってたんですよ」
「おや?それはどうして?」
「利用する人が、居なくなったと言ってました」
「ふぅ~ん……。それは困ったね?グレドの奥さんの村迄って、いくらあれば着くの?」
「い、いくら?ですか……金は辻馬車次第ですから……何とも言えませんが。……金貨3も枚あれば、お釣りが来る……と?」
「………なら、荷馬車を買って向かうかい?馬なら一頭居るよ?」
「で、ですが……」
「まぁ、考えてよ?それから皆に給金を渡す。先ずは、ニングスから順に渡すよ。それと……皆に一律に同じ金額を渡す。これは前に言った通りの金額ね。あっそれとゲイル達は、魔物狩りしてるから別に報酬が出てるんだ。……その他の皆には、渡せなくて悪いけど……」
使用人達に用意した小袋を順に渡して行く。
「「「「「「「「あ、ありがとうございます」」」」」」」」
「これからも、頼むよ」
全員にそう言って渡しいく。
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
「中を確認してよ。それと……」
「だ、旦那これは?」
ケイトが、小袋に入っていたネックレスを出して俺に聞いてくる。
「あ、それね。それは認識阻害のネックレスだよ。カシュー達には前に渡してるよね?だからそれは、受け取って無い人達の分だよ。金が入れば何かが欲しくなる。休みも皆にあげるから、買い物にも出かけるだろう?その時に使ってよ。この屋敷から出ていくのを見られて、嫌な思いをされても困るからね」
「「「……」使い方が」わからない」です」
「あぁ、使い方ね?石に魔力通すだけだよ」
「生活魔法使える人なら、使えるけど……あれ?使えない人っていたっけ?」
「あたし使えない……」
「え?マイナ生活魔法使える筈だよ。後土魔法使えるでしょ?」
「え?!」
「え?!知らないの?普段……てか、この屋敷にきてて、不便じゃないのか?」
「じゃない、です。ケイトとイリヤも居るから…」
「……そろ、そうか。ケイト教えて上げてくれ。石握って魔力流すだけだよ」
簡単な筈だ。
「分かった……教えてみるよ」
「頼んだよ」
「な、なら話しは終わったのですかね?今夜は旦那様もお疲れでしょう。それでは解散しませんか?皆さん」
「それもそうねぇ~。旦那が一番疲れてるのよね?なら私達はもう引っ込むわ!旦那様お休みなさい。また明日」
「おう、明日も頼むな?皆お休み。でもグレドは残ってね」
「は、はい!」
クレドだけ残し、他の皆は部屋に戻って貰った。
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