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新たな町へ

468話 キャンピングカーで町に

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 ん?誰が化物だって……。
 あぁ、これみたらそうなるのか?

「大丈夫だよ、これは乗り物。その馬車と同じだ。馬が要らない馬車だ」

「ば、馬車ですか?」

「ああ、ほら中を見て良いぞぉ~?」

 そう言って、キャンピングカーの荷台の扉を開け中に案内しょうとしたら小さい影が現れた。
 ん?何だ……小鬼か?んな、馬鹿な…。

「わぁーすごい!なにこれ!ねぇ~父ちゃん!これなに?すごいねぇ。兄ちゃん凄いね?」

 凄いと言って、キャンピングカーをべたべたと触る子供……何処から涌き出た?

「こ、こら…!ルネル!お前馬車から降りたら…。す、すまん旦那。息子が……」

 グレドが焦り子供を抱き上げ俺に詫びてくる。

「へぇ~その子、……グレドの子供なの?」

 その腕のに抱かれた子供は8才くらいからいかな?元気な子だな。
 ヤンチャそうだね……これはまた、屋敷がバタバタしそうだ。
 あ!クレジュが言ってた子供ってこれかぁ……流石……妖精なのかな?当たったよ。

「ええ…そうですぜ、なにか?」

「いや、似てないなと、思ってさ?ククク」

「い、いやぁ…女房似たんですよ!子供達は」

「そうなんだ、こんにちわ?ボク名前言えるかな?」

「ボク?」

「そう、君の名前は?俺の名前はアキヒコって言うんだ」

「ボクの名前はルネル!」

「そう、ルネル君っていうの?良い名前だね?」

「うん!」

「ルネル君は一人で、馬車から降りてきたのかい?」

「うん、父ちゃん……」

 おや…黙っちゃったか…人見知り?
 子供は分からんね。

「そう、ごめんね。ならグレド、馬車に戻れ。魔物に襲われたから、怖かっんだろ一緒に居てやれ」

「そ、そうなんだが…」

「いいから、先に馬車で町に迎え」

「だがよ…」

「いいから、行け!馬が怖がだろうから、距離開けて走るからさ」

「で、では先に行きます」

「おう」

 グレドを見送ると俺達も車に乗り込んで出発の準備だな。

「カシュー、モルマンお前ら早く中に入ってくれ。んで、中に入ったら適当に座れよ!」

 シートベルト……って有るのかな?後で確認だ。

「は、はい。では……す!凄い………」

「何ですかこれは!」

 キャンピングカーの荷台に入って、カシューとモルマンが騒ぐ!まあ、豪華な部屋には為ってるからね?驚くのは無理はないけど…。

 あ~煩い……騒ぐなよ面倒だな。
 さて、俺は…運転だけど………。
 どうかAT車でありますように。

 運転席に座ると……エンジンキーが鍵穴に刺さってた。
 あ!キー回すんだね……。

 んで、問題のギアですが………。
 ほっ、良かった簡単なAT車だったよ!
 ならエンジン掛けて、アクセル踏んで町へ戻りますかね?

《おー私も初めて見ました!》

『なにが、ってかなにその感想は?』

《この車という物の感想に決まってますが?》

『あっそう?っていえうかさ!この車……動力は?アルシャに聞いてる?』

《……いえ?なにも》

『あっそう』

 じゃあガス欠になったら終わりか?
 まあ、良いけど……。

「カシュー、モルマン!座ったか?」

「は、はい!座ってます!」

「そう、なら動かすからな。びっくりするなよ?」

「「は、はい!」ひぃー」

 モルマンには大分…刺激が強かったか。
 次はカシューとゲイル連れて来ようかな?
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