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第3章 ここから始まる転換点?
三十四日目⑦ 戦闘再訓練(パーティー編)
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それから俺は、3人に戦闘のイロハを再度学んだ。
シャバズのおっちゃんが教えてくれたのは、本当に初歩中の初歩。
俺が一人で生き残るための技術なんだと、思い知らされた。
デイジーとエルダの援護攻撃のタイミング。
射線の開け方。
ポールのシールドからの飛び出し方。
他にも上げたらきりがないほど、全然できていなかった。
そして、スキルに踊らされてはいけないことを思い知った。
デイジーの気配感知は努力の結晶だった。
それがスキルとして発生するかしないかは、よくわからないそうだ。
ただ、職業とのマッチングで発生したりもするから、何とも言えないと言っていた。
デイジーは小さいときから弓を使っていて、遠くを見ることをずっとやっていたそうだ。
スキル【ホークアイ】もその中で発生したそうだ。
でも、何故か【気配感知】はスキル化せずに、今に至っているみたいだ。
だから、スキル【ホークアイ】で目視するまでは正確な数など、そういった情報がわからないってことらしい。
ただ、漫然と敵意を感じたり、獣の気配を感じたりして、距離と方向がわかるってことらしい。
数についても経験としてそう感じているだけの様だった。
つまり俺のスキル【気配察知】は、目視せずに数と位置・種類がわかる分、情報量が多いそうだ。
カナデさんとの出会いで、近中距離戦の対応も強化できたようだ。
魔導弓の矢の生成の時間短縮だったり、一度に複数の矢を放つ方法。
いろいろ勉強になったようだ。
一度見せてもらったけど、魔法の矢の拡散はえげつなかった。
近距離用だと言っていたけど、一本の矢がいきなり20本近くに分裂するんだから、喰らった方はたまった物じゃない。
ただ、その分威力が下がるので、どちらがいいとは一概に言えないそうだ。
ポールは、タワーシールドを使うようになったのは、冒険者になる前に職業診断を受けた時だそうだ。
それまでは、ショートソードとラウンドシールドの基本装備で戦っていたようだ。
特に最初はデイジーと二人だったため、デイジーにいかに敵を寄せ付けないかが、戦闘のカギになっていたみたいだ。
そして少しの間、先輩冒険者のパーティーで盾持ちの戦い方を教えてもらい、今に至ったらしい。
さらにムーさんに師事したおかげで、さらに強くなれたと喜んでいた。
エルダはジェダンさんの後を追って旅立ち、いろいろ経験したそうだ。
その中でも、ジェダンさんの娘だとわかったことで知り合えた、Aランク魔導士に師事できたことが幸運だったそうだ。
その人は大規模魔法を良しとせず、いかに牽制・制圧できるかを極めようとしている人だったそうだ。
大規模魔法は戦時中なら有用であるが、ダンジョンに潜る冒険者にとっては無用の長物にしかすぎないからとのことだ。
エルダもその考えに賛同し、いかに小規模魔法を効率よく、素早く使えるかを研鑽していったそうだ。
おかげで、その魔導士からもお墨付きを貰えるほどにまで効率化に成功したようだ。
確かに、俺と潜った時もかなり速い展開速度で、着弾もあっという間だった。
大規模討伐戦の時の魔法使いに比べてもその差は歴然だったのは記憶に新しい。
その後、ポールと一緒でレイさんに師事し、【魔光陣】を習得。
さらにその強さを増している。
「うん、カイトも大分いい感じになってきたな。」
「そだね~。射線も取りやすいし、この調子なら第2層に進んでも大丈夫じゃないかな?」
ポールとデイジーから成長のお墨付きをいただけた。
本当に、難しい。
早すぎても遅すぎても、タイミングがずれてしまう。
連携がこんなに難しいとは思わなかった。
「本当に大変なんだな、パーティー戦って。」
「そうね。私と二人だけだったから、余計にそう感じるかもしれないわね。」
「ありがとうエルダ。エルダがずっとタイミングとか計ってくれていたんだでしょ?」
エルダにお礼を言うと、そっぽを向かれてしまった。
よく見ると、耳が赤いので照れているのかな?
「エルダ~?顔真っ赤よ?」
「デイジー?!」
二人のやり取りを見て、少しほっこりしてしまった。
本当に皆にあえてよかったと、心からそう思える。
「カイト、今日は時間が大分押しているから、このまま戻ろう。」
「そうだね~。私としては早くこれを食べたいからね~。」
デイジーが大事そうに手にしている物。
それは【オークの霜降り肉】だ。
俺の【職業:解体業】のスキル、スキル【解体】のレベルが10まで上がって、低レベル帯のモンスターを解体できるようになったのだ。
ただ、このスキル問題が……
SPの消費が1/分なのだ。
しかも、解体作業は手作業!!
マジでしんどいです。
本当であれば解体ナイフを使ってすべてバラバラにすれば取り分としては申し分ないんだけど、こんなモンスターが跋扈するところで何十分も時間をかけていられないので、面倒だからと剣でぶった切りました。
素晴らしいことに、剣でぶった切ったらそのままアイテムボックスに収納ができた。
一応アイテムボックスや収納箱(簡易)には生物が入れられない。
というわけで、倒したオークを数体剣でぶった切って解体してから収納するとゆう事を繰り返したのだった。
そして思う……
俺もこの世界に染まってきたんだなと。
シャバズのおっちゃんが教えてくれたのは、本当に初歩中の初歩。
俺が一人で生き残るための技術なんだと、思い知らされた。
デイジーとエルダの援護攻撃のタイミング。
射線の開け方。
ポールのシールドからの飛び出し方。
他にも上げたらきりがないほど、全然できていなかった。
そして、スキルに踊らされてはいけないことを思い知った。
デイジーの気配感知は努力の結晶だった。
それがスキルとして発生するかしないかは、よくわからないそうだ。
ただ、職業とのマッチングで発生したりもするから、何とも言えないと言っていた。
デイジーは小さいときから弓を使っていて、遠くを見ることをずっとやっていたそうだ。
スキル【ホークアイ】もその中で発生したそうだ。
でも、何故か【気配感知】はスキル化せずに、今に至っているみたいだ。
だから、スキル【ホークアイ】で目視するまでは正確な数など、そういった情報がわからないってことらしい。
ただ、漫然と敵意を感じたり、獣の気配を感じたりして、距離と方向がわかるってことらしい。
数についても経験としてそう感じているだけの様だった。
つまり俺のスキル【気配察知】は、目視せずに数と位置・種類がわかる分、情報量が多いそうだ。
カナデさんとの出会いで、近中距離戦の対応も強化できたようだ。
魔導弓の矢の生成の時間短縮だったり、一度に複数の矢を放つ方法。
いろいろ勉強になったようだ。
一度見せてもらったけど、魔法の矢の拡散はえげつなかった。
近距離用だと言っていたけど、一本の矢がいきなり20本近くに分裂するんだから、喰らった方はたまった物じゃない。
ただ、その分威力が下がるので、どちらがいいとは一概に言えないそうだ。
ポールは、タワーシールドを使うようになったのは、冒険者になる前に職業診断を受けた時だそうだ。
それまでは、ショートソードとラウンドシールドの基本装備で戦っていたようだ。
特に最初はデイジーと二人だったため、デイジーにいかに敵を寄せ付けないかが、戦闘のカギになっていたみたいだ。
そして少しの間、先輩冒険者のパーティーで盾持ちの戦い方を教えてもらい、今に至ったらしい。
さらにムーさんに師事したおかげで、さらに強くなれたと喜んでいた。
エルダはジェダンさんの後を追って旅立ち、いろいろ経験したそうだ。
その中でも、ジェダンさんの娘だとわかったことで知り合えた、Aランク魔導士に師事できたことが幸運だったそうだ。
その人は大規模魔法を良しとせず、いかに牽制・制圧できるかを極めようとしている人だったそうだ。
大規模魔法は戦時中なら有用であるが、ダンジョンに潜る冒険者にとっては無用の長物にしかすぎないからとのことだ。
エルダもその考えに賛同し、いかに小規模魔法を効率よく、素早く使えるかを研鑽していったそうだ。
おかげで、その魔導士からもお墨付きを貰えるほどにまで効率化に成功したようだ。
確かに、俺と潜った時もかなり速い展開速度で、着弾もあっという間だった。
大規模討伐戦の時の魔法使いに比べてもその差は歴然だったのは記憶に新しい。
その後、ポールと一緒でレイさんに師事し、【魔光陣】を習得。
さらにその強さを増している。
「うん、カイトも大分いい感じになってきたな。」
「そだね~。射線も取りやすいし、この調子なら第2層に進んでも大丈夫じゃないかな?」
ポールとデイジーから成長のお墨付きをいただけた。
本当に、難しい。
早すぎても遅すぎても、タイミングがずれてしまう。
連携がこんなに難しいとは思わなかった。
「本当に大変なんだな、パーティー戦って。」
「そうね。私と二人だけだったから、余計にそう感じるかもしれないわね。」
「ありがとうエルダ。エルダがずっとタイミングとか計ってくれていたんだでしょ?」
エルダにお礼を言うと、そっぽを向かれてしまった。
よく見ると、耳が赤いので照れているのかな?
「エルダ~?顔真っ赤よ?」
「デイジー?!」
二人のやり取りを見て、少しほっこりしてしまった。
本当に皆にあえてよかったと、心からそう思える。
「カイト、今日は時間が大分押しているから、このまま戻ろう。」
「そうだね~。私としては早くこれを食べたいからね~。」
デイジーが大事そうに手にしている物。
それは【オークの霜降り肉】だ。
俺の【職業:解体業】のスキル、スキル【解体】のレベルが10まで上がって、低レベル帯のモンスターを解体できるようになったのだ。
ただ、このスキル問題が……
SPの消費が1/分なのだ。
しかも、解体作業は手作業!!
マジでしんどいです。
本当であれば解体ナイフを使ってすべてバラバラにすれば取り分としては申し分ないんだけど、こんなモンスターが跋扈するところで何十分も時間をかけていられないので、面倒だからと剣でぶった切りました。
素晴らしいことに、剣でぶった切ったらそのままアイテムボックスに収納ができた。
一応アイテムボックスや収納箱(簡易)には生物が入れられない。
というわけで、倒したオークを数体剣でぶった切って解体してから収納するとゆう事を繰り返したのだった。
そして思う……
俺もこの世界に染まってきたんだなと。
応援ありがとうございます!
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