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第5章 ここから始まる女神様?
四十九日目⑦ 襲撃
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デイジーの警戒網に一瞬にして飛び込んできたモンスターは、俺たちの存在に気が付いているようで、一目散にこちらに向かってきていた。
ポールとナンディーは前衛を固めるために防御態勢を敷いた。
それに伴って俺は後方警戒に当たり、リサは前衛二人にバフを展開。
防御・攻撃両面で支援を開始した。
デイジーは牽制射撃をする為の準備に入る。
エルダは既に範囲魔法の【魔光陣】を展開し始めた。
エルダの後方には四つの魔方陣が展開していき、いつでも射出可能状態で待機している。
ついに俺の警戒網にも引っ掛かかり、その正体がわかった。
「【オーク】?違う、【ハイオーク】だ!!」
俺の声にエルダ達が一瞬強張ったが感じられた。
おそらくCランクパーティー以上が対応するモンスターなんだと思う。
「強敵だ!!心してかかるぞ!!リサ!!バフ支援を頼む!!可能だったら相手に対するデバフも狙って!!」
リサはすぐさまデバフの準備を始める。
その瞬間リサの表情が一瞬驚きを見せ、次には二つの魔法を〝同時使用〟の準備を始めた。
どうやらスキルが発生したらしいな。
詳しい話は後で聞くとして、これはうれしい誤算かもしれない。
「デイジー初撃を任せた!!」
「お~け~~~~!!」
間延びした返事の瞬間に、デイジーは魔導弓を解き放った。
解き放たれた魔法の矢は、一直線に突き進まずに、少し上空に飛んでいった。
そして一瞬光った後、そこを起点として下方に向けて無数の小さな矢が降り注いだ。
前にカナデさんが教えてくれた、拡散型の応用のようだ。
デイジーも自分に出来ることを突き詰めていたようだった。
容赦なく降り注ぐ魔法の矢を鬱陶しそうに回避していく【ハイオーク】は、それでも突き進むことをやめようとはしなかった。
回避動作のせいで突進速度は落ちたものの、それでも突き進む姿勢に何か狂気じみたものを感じてしまった。
「【スロームーブ】!!【スリップ】!!」
移動速度が一瞬下がったのを見逃さなかったリサは、二つの魔法を発動させる。
——————
スロームーブ:移動速度の減少。移動速度を30%減少。効果時間スキルレベル×5分。MP:3
スリップ:床の摩擦抵抗を極限まで下げる。効果時間。スキルレベル×0.1秒。MP:6
——————
うまくデバフがかかったのか、【ハイオーク】の移動速度が極端に下がったように感じる。
ただ、元の速度が速すぎるせいか、俺たちが対応できるぎりぎりの速度だ。
もう一つの魔法は一瞬つんのめって転びそうになったものの、すぐに体勢を立て直そうとしていた。
そんな隙をエルダが逃すわけはなく、一気に畳みかける。
「【土針封身】【氷牙】【火弾】【魔弾斉射】!!」
エルダがストックさせていた【魔光陣】が一斉に火を噴いた。
つんのめって止まりかけたところに、土の針が一斉に襲い掛かかった。
しかし【ハイオーク】はそれが見えているとばかりにひらりひらりと躱していく。
これでも速度が落ちているんだというのだから嫌になる。
次に氷の刃と火の弾丸が襲い掛かる。
それすらも問題ないと手にしていた双剣で払いのけた。
おそらくこいつはタダの【ハイオーク】ではないな。
【イレギュラー】
俺たちの脳裏に現れた言葉は、俺たちを絶望の淵へと追いやろうとしてくる。
「大丈夫です!!」
ナンディーの声がなぜか響いて聞こえた。
俺たちが今憑りつかれそうになる絶望を振り払うが如く、頭ではなく心に直接響いてきた。
エルダの最後の一つの【魔光陣】が無属性の魔法弾を連続射出していく。
ものすごい数の魔法弾は、一瞬にして弾幕を張ることに成功した。
お陰でほぼ速度を殺し切られた【ハイオーク】の突進は、見事にポールによって抑え込まれたのだ。
ギリギリと鳴り響く、ポールの盾と【ハイオーク】の双剣のぶつかり合いは、ポールに軍配が上がった。
このままでは押し切られると感じた【ハイオーク】は、瞬時に後方へ飛びのいた。
【ハイオーク】は低い姿勢のまま、ポールを睨み付ける。
いつでも突進してその盾をぶち抜いてやると言わんばかりの気迫が伝わってくる。
ポールは今までにないプレッシャーを感じているようだ。
額から汗が垂れ落ちていた。
しかし運の悪いことに、その汗が一瞬ポールの視界を塞いでしまったのだ。
【ハイオーク】はそれを見逃さず、一瞬のうちに自身のトップスピードまで速度を跳ね上げて来た。
ポールも何とか立て直していたが、すでに目の前に迫っている【ハイオーク】の突進に、全力で受けて立つ以外に方法が無かった。
ドゴォォン!!
トラック同士の衝突かと思うほどの大音量の衝突音が、ダンジョンを揺らす。
どこにそんな質量があるんだと思わせるような、そんな衝突音だった。
ポールはそのまま後方に押し切られそうになり、すでに5mほど押し込まれていた。
なんとか抑え切ったポールは、その衝撃に身動きが取れない状態にされていた。
【ハイオーク】はニヤリと笑うと、そんなポールを尻目に後方でバフ支援をしようとしていたリサに襲い掛かった。
リサも咄嗟の事で反応が遅れ、【ハイオーク】は目の前に迫っていたのだ。
あまりの恐怖にリサは身動きが取れなくなっていたようだ。
頭ではおそらく回避しなくてはと思っていたのだろうか、上半身だけは辛うじて回避をし始めていた。
しかし、下半身がそれを受け止めきれずに、ちぐはぐな動きになってしまった。
ゴン!!
しかし、リサが斬られることはなかった。
そこに割って入ってきたのは、ナンディーだった。
ポールとナンディーは前衛を固めるために防御態勢を敷いた。
それに伴って俺は後方警戒に当たり、リサは前衛二人にバフを展開。
防御・攻撃両面で支援を開始した。
デイジーは牽制射撃をする為の準備に入る。
エルダは既に範囲魔法の【魔光陣】を展開し始めた。
エルダの後方には四つの魔方陣が展開していき、いつでも射出可能状態で待機している。
ついに俺の警戒網にも引っ掛かかり、その正体がわかった。
「【オーク】?違う、【ハイオーク】だ!!」
俺の声にエルダ達が一瞬強張ったが感じられた。
おそらくCランクパーティー以上が対応するモンスターなんだと思う。
「強敵だ!!心してかかるぞ!!リサ!!バフ支援を頼む!!可能だったら相手に対するデバフも狙って!!」
リサはすぐさまデバフの準備を始める。
その瞬間リサの表情が一瞬驚きを見せ、次には二つの魔法を〝同時使用〟の準備を始めた。
どうやらスキルが発生したらしいな。
詳しい話は後で聞くとして、これはうれしい誤算かもしれない。
「デイジー初撃を任せた!!」
「お~け~~~~!!」
間延びした返事の瞬間に、デイジーは魔導弓を解き放った。
解き放たれた魔法の矢は、一直線に突き進まずに、少し上空に飛んでいった。
そして一瞬光った後、そこを起点として下方に向けて無数の小さな矢が降り注いだ。
前にカナデさんが教えてくれた、拡散型の応用のようだ。
デイジーも自分に出来ることを突き詰めていたようだった。
容赦なく降り注ぐ魔法の矢を鬱陶しそうに回避していく【ハイオーク】は、それでも突き進むことをやめようとはしなかった。
回避動作のせいで突進速度は落ちたものの、それでも突き進む姿勢に何か狂気じみたものを感じてしまった。
「【スロームーブ】!!【スリップ】!!」
移動速度が一瞬下がったのを見逃さなかったリサは、二つの魔法を発動させる。
——————
スロームーブ:移動速度の減少。移動速度を30%減少。効果時間スキルレベル×5分。MP:3
スリップ:床の摩擦抵抗を極限まで下げる。効果時間。スキルレベル×0.1秒。MP:6
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うまくデバフがかかったのか、【ハイオーク】の移動速度が極端に下がったように感じる。
ただ、元の速度が速すぎるせいか、俺たちが対応できるぎりぎりの速度だ。
もう一つの魔法は一瞬つんのめって転びそうになったものの、すぐに体勢を立て直そうとしていた。
そんな隙をエルダが逃すわけはなく、一気に畳みかける。
「【土針封身】【氷牙】【火弾】【魔弾斉射】!!」
エルダがストックさせていた【魔光陣】が一斉に火を噴いた。
つんのめって止まりかけたところに、土の針が一斉に襲い掛かかった。
しかし【ハイオーク】はそれが見えているとばかりにひらりひらりと躱していく。
これでも速度が落ちているんだというのだから嫌になる。
次に氷の刃と火の弾丸が襲い掛かる。
それすらも問題ないと手にしていた双剣で払いのけた。
おそらくこいつはタダの【ハイオーク】ではないな。
【イレギュラー】
俺たちの脳裏に現れた言葉は、俺たちを絶望の淵へと追いやろうとしてくる。
「大丈夫です!!」
ナンディーの声がなぜか響いて聞こえた。
俺たちが今憑りつかれそうになる絶望を振り払うが如く、頭ではなく心に直接響いてきた。
エルダの最後の一つの【魔光陣】が無属性の魔法弾を連続射出していく。
ものすごい数の魔法弾は、一瞬にして弾幕を張ることに成功した。
お陰でほぼ速度を殺し切られた【ハイオーク】の突進は、見事にポールによって抑え込まれたのだ。
ギリギリと鳴り響く、ポールの盾と【ハイオーク】の双剣のぶつかり合いは、ポールに軍配が上がった。
このままでは押し切られると感じた【ハイオーク】は、瞬時に後方へ飛びのいた。
【ハイオーク】は低い姿勢のまま、ポールを睨み付ける。
いつでも突進してその盾をぶち抜いてやると言わんばかりの気迫が伝わってくる。
ポールは今までにないプレッシャーを感じているようだ。
額から汗が垂れ落ちていた。
しかし運の悪いことに、その汗が一瞬ポールの視界を塞いでしまったのだ。
【ハイオーク】はそれを見逃さず、一瞬のうちに自身のトップスピードまで速度を跳ね上げて来た。
ポールも何とか立て直していたが、すでに目の前に迫っている【ハイオーク】の突進に、全力で受けて立つ以外に方法が無かった。
ドゴォォン!!
トラック同士の衝突かと思うほどの大音量の衝突音が、ダンジョンを揺らす。
どこにそんな質量があるんだと思わせるような、そんな衝突音だった。
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リサも咄嗟の事で反応が遅れ、【ハイオーク】は目の前に迫っていたのだ。
あまりの恐怖にリサは身動きが取れなくなっていたようだ。
頭ではおそらく回避しなくてはと思っていたのだろうか、上半身だけは辛うじて回避をし始めていた。
しかし、下半身がそれを受け止めきれずに、ちぐはぐな動きになってしまった。
ゴン!!
しかし、リサが斬られることはなかった。
そこに割って入ってきたのは、ナンディーだった。
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