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第二十九話 ガリスは散る
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「アラスようやくわかってくれたか」
エリスは俺たちを高い場所から見つめ、そう言っていた。
「違う。俺は覚悟を決めただけだ。お前たち、ラリアもガリアを壊す覚悟を」
「ふむ。では次は私を殺そう、そう考えているわけだな」
俺は頷く。
「でも、アラス。残念だが、それは無理だ。君はかけられていた忘却魔法を解除し、最強になったが、私には逆らえない。どんなに強かろうと、君はまだ雛鳥だ。契約の魔法を解除することなどできない。君は私の言う通りにするしかないのだよ。そうして、最強になった暁に、私を殺せばいい」
「姉さん。もうやめようよ。人を殺して、進化させるなんて惨すぎるよ」
「ああ、エミル。それは気にするな。弱いものは滅ぶ。それは自然な事じゃないのか」
「違うと思うかな。姉さん、これは別種同士ではないの。人間同士の話だよ。同種同士で選別するなんて、私でも狂っていると思うわ。それに、あれが甦ったとき、私たちは生き残れるか分からない。姉さんはそんな危険なかけをしている」
「大丈夫だ、私の可愛いエミル。お前たちなら生き残るさ、多分な」
エリスがそう言うと、エミルは頷き、長い銀髪を肩から払い避けエリスを見つめた。
「姉さん。私はもう姉さんを手伝わないわ。私は姉さんとは違う。私にはちゃんと人間としての心は持っているつもり」
「何を言い出すと思えば、エミル。お前は最強な世界を見たくないのか。人々が怯えずに住む世界。そんな世界を」
「見たいよ。でも、それとこれとは違う。姉さん、人を殺してまですることじゃないわ」
そう言うとエリスは心底残念そうに嘆息した。
「わかったよ。エミル。じゃあ、お前はそこでただじっとしてろ」
その言葉にエミルは頷いてから、俺に話しかけた。
「ごめんね、アラスくん。あれでも私の姉なんだよ。私はアラスくんみたいに、できそうにない。散々人の心を踏みにじるような契約をしてきたけど、いざ自分の番になると、できない」
エミルは自らの契約はしてはいけないことだったと言いたいようだった。
そんなエミルは顔を背けながら、俺の言葉を待っているようだった。
「分かっている。無理に覚悟をする必要はない。仕方がないことだ」
そう、覚悟ができない人に無理をさせるべきではない。
俺はエミルにそう言い残すと再び歩き出す、エリスのところへ。
エリスはそんな俺に言葉を返すことはなかった。
「アラスゥゥゥゥ!!! 話は終わったかのか? ああ?」
代わりに話しかけてきたのは、俺の目の前でずっと事の顛末を見ていたガリスだった。
ガリスは歯を噛みしめながら、俺を見つめていた。そんなガリスの傍らにはサラとニーナもいる。
「ガリス、どけてくれないか? 君に用はない。昔のことも水に流そう。だから――」
「ふざけるなっ! お前はどこまでこの僕を侮辱してくれるんだ! 今この瞬間を見ろ! 僕は辱めを受けている」
「それは気のせいだ。今はそれどころじゃないんだ」
「それだよ、わからないのかアラス! お前のその態度が昔から気にくわないんだよ! 入学当初から、僕より目立っていたお前が! だから、僕は刺し違えてでもお前を殺す、王の命にかけて!」
ガリスはそう言うと、ニーナもサラも頷いていた。
「正直に言えば、アラスに何かされたとか思わねーけどよ。アラス、お前を虐めるのは楽しんだ」
「そうね、ニーナ。だから、大人しくその強さを見せてくれないかしら。あら、間違ってしまった。弱さでしたね」
ニーナとサラはそう言うと、犬のように「ワン!」と吠えていた。
この状況でこうもくだらないことをやってのける、ガリス達に俺は感動した。
馬鹿だ、そう思うけどまだ人間味があった。最低の屑だけど、まだ人間だ。俺はそれに感動したのだ。
でも、ガリス達と遊んでいる時間などない。俺は再び歩く。
だが、ガリスは俺の肩を掴んだ。
「まてよ、アラス!」
ガリスはそう言うと、自らの腕を魔法剣で斬り落としていた。
「魔道具だよ。ラリア王家代々伝わってきた魔道具。僕じゃ扱えないようだからね。左腕くらいくれてやるよ」
アーラン・ラリアはこの闘技場で、確実に俺を倒すために、秘宝をガリスに預けたようだった。
俺はそれを聞いて、気分が落ちる。
だが、アーランは続けた。
斬り落とした左腕を下に展開していた魔道具に落とすと、紫色に光っている。
「なんだこれは!! 使えないじゃないか!! このポンコツがぁ!!」
そういい、魔道具を何度も何度も踏みつけていた。
「いいか、ガリス。それは使徒を召喚する魔道具だよ」
ラリアで母上と暮らしていたころに、アーランが俺に使った魔道具だ。
そして使徒はダンジョンの奥深くにて、彷徨うように徘徊しているエネミーだ。
あれ、プラウド流にいえば鬼と言う主を失った使徒は正気を失いエネミーになったと言われている。
そんな使徒を撃退するのが、ラリアで洗脳されていた時の目的だった。
「は? お前がなんでそれを!」
「でも、君には使えないようだ」
この魔道具を使うには、多大な魔力が必要になる。でも、ガリスには使えるだけの力はなかった。
「なんだとっ!?」
ガリスは俺の肩を掴んでいた手を緩めると、殴りかかろうとしていた。
だが、拳が頬にあたることはなかった。
その前に、紫色に光るそれはガリスの右腕を喰らい、やがて頭部から飲み込んでいた。
「ガリス!? おい、アラス! お前ガリスに何を?」
日焼けさせた肌のニーナは俺を睨んでいた。
「何もしていない。ただ、ガリスもまたアーランに騙されていたということだ」
俺とニーナが会話している間にも、使徒の復活は待ってなどくれない。
真っ黒に染まり、体中から液体のようなものをまき散らした使徒は液体そのもので、俺をターゲットに選んだのか、その汚い液体を俺にかけようとしている。
そんなこの液体は何でもとかしてしまうから、当たるわけにはいかない。
俺が簡単に避けると、使徒はその姿を変化をする。
使徒は人のような形に変化し、手には自らで出来た剣を持ち、超高速で斬りかかっていた。
その斬撃は凄まじく、幅50メートルは優に超えているというのに高速だった。
昔の俺なら皆を守れることはなかっただろう。
だけど、今の俺は違う。体も魔力も違う。
俺は素早く鋼土壁を出すために高速で跪いて、手のひらを地面に付け詠唱する。
これは、念のため。もう、2度と仲間を失わないため。
そして高速で起き上がり、鬼道破を放つ。
俺の剣身から放たれた、常人では見えることのない大きな波のようなそれは使徒の繰り出す斬撃を遥かに超えていて、それを簡単に飲み込むと今度は闘技場の壁を喰らい、さらには闘技場を崩壊させようとしている。
だから俺は技を消すと、高速で意思もない不気味な使徒へと向かい、一刀両断する。
すると使徒は真っ黒な塵となり、上空に散っていった。
「さて、ニーナとサラ。君の番だ。君たちも通してはくれない、そうだろ?」
剣に着いた黒い液体を払い、俺はニーナとサラを睨む。
「わりぃ。悪かったよ、アラス! そんなことするわけないだろ? なあ?」
「そうだわ。何でも言うこと聞きますよ?」
意外なことにこの二人は、俺たちを通してくれるようだった。
だから、俺は黙って二人の間を抜けようとする。
「ダメよ」
リーフェは俺の袖を引っ張っていた。
「どうしてだ?」
「『どうして』じゃないわ! 彼女たちはあんたを苦しめていたのよ? いいわけないじゃない」
「でも、時間がない。それにもう気にしてない」
俺はもう見返そうなんてことを考えてはいなかった。
今あるのは、エリスに対する深い憎しみと、エリスの世界を変える覚悟だけ。
「なら私がやるのならいいわね? 私が、仲間であるアラスのためにやるのなら」
リーフェはそう言うと、俺の制しを振り切り、ニーナとサラの前に立つ。
「いい、お二人さん。アラスは言いって言ってるけど、反抗したらどうなるか分かっているわね?」
「ちなみに、反抗したらどうなるんだ?」
ニーナは上目遣いでそう言うと、リーフェは首を横に振っていた。
「ガリスのようになるでしょうねぇ?」
「わかった! わかったよ! だから、殺さないでくれ」
ニーナはそう言うと両手を上に上げている。
「じゃあ、お二人さん。今ここで、犬のようにしなさい。そして、アラスに謝れ」
リーフェのその言葉に、ニーナとサラは思いっきり首を横に振っていた。
「おい! こう見えても女だぞ?」
「そうです。こんな皆が見ている前で!」
「そうね。一理あるわ。なら、私とアラス以外は後ろを向いておくことにしましょう。これ以上譲歩はしないわ」
エリスは脅すような口調でそう言うと、ニーナとサラは頬を赤らめながら頷いていた。
「わかったよ」
そう言うと、二人は犬のように四つん這いになる。
「ごめん...... ごめんアラス。だから、許してくれ」
「そうね、許してほしい。何でもするから......」
二人は四つん這いのまま、俺を見上げていた。
「ああ、分かった。でも、もう他人を侮辱するのはやめろ」
「ああ! 分かっているさ!」
ニーナはそう言うと、サラは何度も頷いている。
「わかったならいい。さっさと服を着ろ」
俺はそう言うと、エリスのところに向かった。
エリスは俺たちを高い場所から見つめ、そう言っていた。
「違う。俺は覚悟を決めただけだ。お前たち、ラリアもガリアを壊す覚悟を」
「ふむ。では次は私を殺そう、そう考えているわけだな」
俺は頷く。
「でも、アラス。残念だが、それは無理だ。君はかけられていた忘却魔法を解除し、最強になったが、私には逆らえない。どんなに強かろうと、君はまだ雛鳥だ。契約の魔法を解除することなどできない。君は私の言う通りにするしかないのだよ。そうして、最強になった暁に、私を殺せばいい」
「姉さん。もうやめようよ。人を殺して、進化させるなんて惨すぎるよ」
「ああ、エミル。それは気にするな。弱いものは滅ぶ。それは自然な事じゃないのか」
「違うと思うかな。姉さん、これは別種同士ではないの。人間同士の話だよ。同種同士で選別するなんて、私でも狂っていると思うわ。それに、あれが甦ったとき、私たちは生き残れるか分からない。姉さんはそんな危険なかけをしている」
「大丈夫だ、私の可愛いエミル。お前たちなら生き残るさ、多分な」
エリスがそう言うと、エミルは頷き、長い銀髪を肩から払い避けエリスを見つめた。
「姉さん。私はもう姉さんを手伝わないわ。私は姉さんとは違う。私にはちゃんと人間としての心は持っているつもり」
「何を言い出すと思えば、エミル。お前は最強な世界を見たくないのか。人々が怯えずに住む世界。そんな世界を」
「見たいよ。でも、それとこれとは違う。姉さん、人を殺してまですることじゃないわ」
そう言うとエリスは心底残念そうに嘆息した。
「わかったよ。エミル。じゃあ、お前はそこでただじっとしてろ」
その言葉にエミルは頷いてから、俺に話しかけた。
「ごめんね、アラスくん。あれでも私の姉なんだよ。私はアラスくんみたいに、できそうにない。散々人の心を踏みにじるような契約をしてきたけど、いざ自分の番になると、できない」
エミルは自らの契約はしてはいけないことだったと言いたいようだった。
そんなエミルは顔を背けながら、俺の言葉を待っているようだった。
「分かっている。無理に覚悟をする必要はない。仕方がないことだ」
そう、覚悟ができない人に無理をさせるべきではない。
俺はエミルにそう言い残すと再び歩き出す、エリスのところへ。
エリスはそんな俺に言葉を返すことはなかった。
「アラスゥゥゥゥ!!! 話は終わったかのか? ああ?」
代わりに話しかけてきたのは、俺の目の前でずっと事の顛末を見ていたガリスだった。
ガリスは歯を噛みしめながら、俺を見つめていた。そんなガリスの傍らにはサラとニーナもいる。
「ガリス、どけてくれないか? 君に用はない。昔のことも水に流そう。だから――」
「ふざけるなっ! お前はどこまでこの僕を侮辱してくれるんだ! 今この瞬間を見ろ! 僕は辱めを受けている」
「それは気のせいだ。今はそれどころじゃないんだ」
「それだよ、わからないのかアラス! お前のその態度が昔から気にくわないんだよ! 入学当初から、僕より目立っていたお前が! だから、僕は刺し違えてでもお前を殺す、王の命にかけて!」
ガリスはそう言うと、ニーナもサラも頷いていた。
「正直に言えば、アラスに何かされたとか思わねーけどよ。アラス、お前を虐めるのは楽しんだ」
「そうね、ニーナ。だから、大人しくその強さを見せてくれないかしら。あら、間違ってしまった。弱さでしたね」
ニーナとサラはそう言うと、犬のように「ワン!」と吠えていた。
この状況でこうもくだらないことをやってのける、ガリス達に俺は感動した。
馬鹿だ、そう思うけどまだ人間味があった。最低の屑だけど、まだ人間だ。俺はそれに感動したのだ。
でも、ガリス達と遊んでいる時間などない。俺は再び歩く。
だが、ガリスは俺の肩を掴んだ。
「まてよ、アラス!」
ガリスはそう言うと、自らの腕を魔法剣で斬り落としていた。
「魔道具だよ。ラリア王家代々伝わってきた魔道具。僕じゃ扱えないようだからね。左腕くらいくれてやるよ」
アーラン・ラリアはこの闘技場で、確実に俺を倒すために、秘宝をガリスに預けたようだった。
俺はそれを聞いて、気分が落ちる。
だが、アーランは続けた。
斬り落とした左腕を下に展開していた魔道具に落とすと、紫色に光っている。
「なんだこれは!! 使えないじゃないか!! このポンコツがぁ!!」
そういい、魔道具を何度も何度も踏みつけていた。
「いいか、ガリス。それは使徒を召喚する魔道具だよ」
ラリアで母上と暮らしていたころに、アーランが俺に使った魔道具だ。
そして使徒はダンジョンの奥深くにて、彷徨うように徘徊しているエネミーだ。
あれ、プラウド流にいえば鬼と言う主を失った使徒は正気を失いエネミーになったと言われている。
そんな使徒を撃退するのが、ラリアで洗脳されていた時の目的だった。
「は? お前がなんでそれを!」
「でも、君には使えないようだ」
この魔道具を使うには、多大な魔力が必要になる。でも、ガリスには使えるだけの力はなかった。
「なんだとっ!?」
ガリスは俺の肩を掴んでいた手を緩めると、殴りかかろうとしていた。
だが、拳が頬にあたることはなかった。
その前に、紫色に光るそれはガリスの右腕を喰らい、やがて頭部から飲み込んでいた。
「ガリス!? おい、アラス! お前ガリスに何を?」
日焼けさせた肌のニーナは俺を睨んでいた。
「何もしていない。ただ、ガリスもまたアーランに騙されていたということだ」
俺とニーナが会話している間にも、使徒の復活は待ってなどくれない。
真っ黒に染まり、体中から液体のようなものをまき散らした使徒は液体そのもので、俺をターゲットに選んだのか、その汚い液体を俺にかけようとしている。
そんなこの液体は何でもとかしてしまうから、当たるわけにはいかない。
俺が簡単に避けると、使徒はその姿を変化をする。
使徒は人のような形に変化し、手には自らで出来た剣を持ち、超高速で斬りかかっていた。
その斬撃は凄まじく、幅50メートルは優に超えているというのに高速だった。
昔の俺なら皆を守れることはなかっただろう。
だけど、今の俺は違う。体も魔力も違う。
俺は素早く鋼土壁を出すために高速で跪いて、手のひらを地面に付け詠唱する。
これは、念のため。もう、2度と仲間を失わないため。
そして高速で起き上がり、鬼道破を放つ。
俺の剣身から放たれた、常人では見えることのない大きな波のようなそれは使徒の繰り出す斬撃を遥かに超えていて、それを簡単に飲み込むと今度は闘技場の壁を喰らい、さらには闘技場を崩壊させようとしている。
だから俺は技を消すと、高速で意思もない不気味な使徒へと向かい、一刀両断する。
すると使徒は真っ黒な塵となり、上空に散っていった。
「さて、ニーナとサラ。君の番だ。君たちも通してはくれない、そうだろ?」
剣に着いた黒い液体を払い、俺はニーナとサラを睨む。
「わりぃ。悪かったよ、アラス! そんなことするわけないだろ? なあ?」
「そうだわ。何でも言うこと聞きますよ?」
意外なことにこの二人は、俺たちを通してくれるようだった。
だから、俺は黙って二人の間を抜けようとする。
「ダメよ」
リーフェは俺の袖を引っ張っていた。
「どうしてだ?」
「『どうして』じゃないわ! 彼女たちはあんたを苦しめていたのよ? いいわけないじゃない」
「でも、時間がない。それにもう気にしてない」
俺はもう見返そうなんてことを考えてはいなかった。
今あるのは、エリスに対する深い憎しみと、エリスの世界を変える覚悟だけ。
「なら私がやるのならいいわね? 私が、仲間であるアラスのためにやるのなら」
リーフェはそう言うと、俺の制しを振り切り、ニーナとサラの前に立つ。
「いい、お二人さん。アラスは言いって言ってるけど、反抗したらどうなるか分かっているわね?」
「ちなみに、反抗したらどうなるんだ?」
ニーナは上目遣いでそう言うと、リーフェは首を横に振っていた。
「ガリスのようになるでしょうねぇ?」
「わかった! わかったよ! だから、殺さないでくれ」
ニーナはそう言うと両手を上に上げている。
「じゃあ、お二人さん。今ここで、犬のようにしなさい。そして、アラスに謝れ」
リーフェのその言葉に、ニーナとサラは思いっきり首を横に振っていた。
「おい! こう見えても女だぞ?」
「そうです。こんな皆が見ている前で!」
「そうね。一理あるわ。なら、私とアラス以外は後ろを向いておくことにしましょう。これ以上譲歩はしないわ」
エリスは脅すような口調でそう言うと、ニーナとサラは頬を赤らめながら頷いていた。
「わかったよ」
そう言うと、二人は犬のように四つん這いになる。
「ごめん...... ごめんアラス。だから、許してくれ」
「そうね、許してほしい。何でもするから......」
二人は四つん這いのまま、俺を見上げていた。
「ああ、分かった。でも、もう他人を侮辱するのはやめろ」
「ああ! 分かっているさ!」
ニーナはそう言うと、サラは何度も頷いている。
「わかったならいい。さっさと服を着ろ」
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