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第二章 新たな生活とじゃがいも料理あらかると
ぬらりひょんとおりんの語らい
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さちが休んでいた部屋からおりんが出てくると、ぬらりひょんが音もたてずに近づいてきた。
「おりん、さちの様子はどうだ?」
さちに気付かれぬように小声で囁いているが、その顔は心配でたまらないといった様子だ。
「大丈夫ですよ、ぬらりひょん様。今からぬらりひょん様のために『サラド』とやらを作るって、はりきってますよ」
「サラド? それは何なのだ?」
「さぁ? じゃが芋料理だって言ってましたよ」
「何を作るのかは知らんが、料理をするほど元気になれたのなら、それで良い」
ぬらりひょんはやっと安堵したようで、腕を組んで静かに微笑んでいる。その様子を見ていたおりんは、愉快そうに呟いた。
「さちという娘、本当にいい子ですねぇ。ぬらりひょん様が大切になさる理由、よくわかります」
「そうであろう。素直で働き者で良い子なのだ。少しばかりとぼけたというか、天然なところがあるが、それもまた愛らしい」
胸を張り、自慢そうに語るぬらりひょんを、おりんはにやついた顔で見ている。
「のろけていらっしゃるのですね、ぬらりひょん様」
「のろけ……ば、ばかなことを申すな! それにな、あの子はただ、預かっているだけの娘だ」
一瞬顔を赤くしたぬらりひょんだったが、すぐに厳しい顔つきに戻ってしまった。
「預かる? さちは契約婚により、ぬらりひょん様の嫁としてここに来たのでありましょう?」
「それは建前だ。他のあやかしは知らんが、わしは人間の嫁などいらん。だから九桜院家の者にはうちに手伝いに来させるだけで、それ以上のことは求めておらんのだ。それなのに当主の壱郎はさちを勝手に嫁に送ってきたのだ」
「ふぅん……。何か事情があるってわけですかね?」
ぬらりひょんは少しうつむくと、何事か考え込むように囁いた。
「調べてはいるが、当主の壱郎と連絡が取れない状態なのだ。そういうわけだから、さちに優しくしてやるぶんにはかまわんが、それ以上のことを求めるな」
さちへのお節介をやんわりと否定されたことに腹を立てたのか、おりんは唇をとがらせた。
「そうですか。その辺の事情はあたしにはよくわかりませんけどね、こんなあたしにもよくわかることがひとつだけありますよ」
「なんだ、おりん。怒ったのか?」
「ええ、怒ってますとも。だってあの子は、さちはね、ぬらりひょん様をお慕いしてますよ」
おりんのするどい眼光と指摘に、ぬらりひょんはゆっくりと目を逸らす。
「さちは父である壱郎から、使用人同然の扱いを受けていたようだ。あの子は、父の愛というものを知らぬ。ゆえに初めて居場所を与えてやったわしに、父親からもらえなかった愛情を求めてるにすぎん。生まれたばかりの子ガモが、初めて見たものを親と思い込むようにな」
「それはつまり、さちがぬらりひょん様を父親代わりにしていると?」
「そうだ」
しばし目を瞬かせていたおりんだったが、袂で口元を隠し、小声で笑いだした。
「ぬらりひょん様、それ本気で言ってらっしゃいます? さちはぬらりひょん様をお慕いしてますよ。父ではなく、ひとりの男として。ぬらりひょん様にお会いしたばかりの時はそうだったかもしれませんが、今は違います。ぬらりひょん様を見つめるさちの目を見れば、貴方様だってお分かりになるでしょう?」
「だがな、おりん。さちは人間で、わしはあやかしだ。あやかしはいずれ、幽世に帰っていくことになるだろう。これからの日本に我らあやかしの居場所はなくなるからな。わしとていずれは幽世に帰っていくことになる。そんなわしが、さちを妻として受け入れられると思うか?」
「ぬらりひょん様……」
ぬらりひょんはおりんと目を合わせようとしない。ぬらりひょんの表情はおりんには読み取れないが、寂しげな声と背中から全てがわかる気がした。
「あの娘とわしでは、生活する場所も生きていく時間も違うのだよ。さちはわしの『顔』の一部分しか知らぬし、怖ろしいあやかしもいるということを知らのだ。ずっと辛い思いをしてきたさちに優しくしてやることはできるが、そこまでだ。夫婦にはなれん」
飄々としていて掴みどころがないぬらりひょんだが、あやかしのまとめ役になれるほどの見識と明晰な頭脳があると、おりんは聞いたことがあった。あやかしはいずれ人間と共存できなくなっていくと気付いていたからこそ、九桜院家と契約を結んでも、婚姻は頑なに拒絶したのかもしれない。しかしそんなことは、おりんにはどうでも良いことだった。
「ぬらりひょん様にはぬらりひょん様のお考えがあるのでしょう。それは否定しませんよ。ですけどね、あたしはさちの味方になりますよ。それがあの子に出会ってすぐに酷いことをしてしまった、せめてものお詫びでもありますから」
「好きにするがいい。だがわしは協力せぬぞ」
「ええ、そうさせてもらいますよ。ぬらりひょん様」
おりんは首をひょろりと伸ばし、顔をぷいっと横に向いた。すっかり機嫌を悪くしてしまったおりんを見たぬらりひょんは、なだめるように声をかける。
「なにはともあれ、今はさちの料理を堪能させてもらおう。さちは料理をしている時が、一番良い顔をしているからな。楽しみだ」
「あたしもご一緒させていただく予定ですから、よろしく頼みますよ」
「そうか。さちも喜ぶだろう」
「でもなんで、あの子はじゃがいも料理ばかり作っているのですか?」
おりんが不思議そうに問うと、ぬらりひょんは思い出したように笑った。
「さちはな、『じゃがいものようになりたい』のだそうだ」
「はぁ? 芋になりたいだなんて、なんでまた」
いぶしげな顔をするおりんを見て、ぬらりひょんは満足そうに微笑んでいる。
「わしも最初は笑ったさ。だが今はその考えを改めつつある。ごつごつとした武骨なじゃがいもが、どんな料理にもなれるのだからな。しみじみと優しい味わいのすーぷになったり、ハイカラな揚げ物になったり、調理方法次第でいくらでも変身することができるのだから。じゃがいもはな、さち自身でもあるのだろう。そしてあの子の真心だ」
「なるほど、だからじゃがいも料理なんですねぇ……」
「さちはただ、わしがじゃがいもを好きだから、と思っているようだがな」
「実はじゃがいもは、あまりお好きではないと?」
「昔はな。今は何より好物だ」
ぬらりひょんはにやりと笑い、おりんもつられるように笑った。
「いろいろと事情があるのはわかりました。それでもあたしは、さちには幸せになってほしい。だからあたしはあたしのやり方でいきますよ」
「わしの邪魔だけはするなよ」
おりんは頷くと、軽くおじきをした。
「ではこの辺で。あたしはちょっと調達するものがありますから」
「また後で来るといい」
おりんが姿を消すと、ぬらりひょんはさちがいる台所へ足を運んだ。そっと物陰から様子を伺う。
さちは一つ目小僧に手伝ってもらいながら料理をしていた。目を輝かせ楽しそうに調理する姿を、目を細めて見守るぬらりひょんだった。
「ねぇねぇ、さち姐さん。じゃがいものサラドって、名前だけでハイカラでやんすねぇ。どんな料理なんで?」
さちは手を止めることなく動かしながら、笑顔で答えた。
「色とりどりで見た目にも華やか、食べるとみんな幸せになれる味よ」
「おりん、さちの様子はどうだ?」
さちに気付かれぬように小声で囁いているが、その顔は心配でたまらないといった様子だ。
「大丈夫ですよ、ぬらりひょん様。今からぬらりひょん様のために『サラド』とやらを作るって、はりきってますよ」
「サラド? それは何なのだ?」
「さぁ? じゃが芋料理だって言ってましたよ」
「何を作るのかは知らんが、料理をするほど元気になれたのなら、それで良い」
ぬらりひょんはやっと安堵したようで、腕を組んで静かに微笑んでいる。その様子を見ていたおりんは、愉快そうに呟いた。
「さちという娘、本当にいい子ですねぇ。ぬらりひょん様が大切になさる理由、よくわかります」
「そうであろう。素直で働き者で良い子なのだ。少しばかりとぼけたというか、天然なところがあるが、それもまた愛らしい」
胸を張り、自慢そうに語るぬらりひょんを、おりんはにやついた顔で見ている。
「のろけていらっしゃるのですね、ぬらりひょん様」
「のろけ……ば、ばかなことを申すな! それにな、あの子はただ、預かっているだけの娘だ」
一瞬顔を赤くしたぬらりひょんだったが、すぐに厳しい顔つきに戻ってしまった。
「預かる? さちは契約婚により、ぬらりひょん様の嫁としてここに来たのでありましょう?」
「それは建前だ。他のあやかしは知らんが、わしは人間の嫁などいらん。だから九桜院家の者にはうちに手伝いに来させるだけで、それ以上のことは求めておらんのだ。それなのに当主の壱郎はさちを勝手に嫁に送ってきたのだ」
「ふぅん……。何か事情があるってわけですかね?」
ぬらりひょんは少しうつむくと、何事か考え込むように囁いた。
「調べてはいるが、当主の壱郎と連絡が取れない状態なのだ。そういうわけだから、さちに優しくしてやるぶんにはかまわんが、それ以上のことを求めるな」
さちへのお節介をやんわりと否定されたことに腹を立てたのか、おりんは唇をとがらせた。
「そうですか。その辺の事情はあたしにはよくわかりませんけどね、こんなあたしにもよくわかることがひとつだけありますよ」
「なんだ、おりん。怒ったのか?」
「ええ、怒ってますとも。だってあの子は、さちはね、ぬらりひょん様をお慕いしてますよ」
おりんのするどい眼光と指摘に、ぬらりひょんはゆっくりと目を逸らす。
「さちは父である壱郎から、使用人同然の扱いを受けていたようだ。あの子は、父の愛というものを知らぬ。ゆえに初めて居場所を与えてやったわしに、父親からもらえなかった愛情を求めてるにすぎん。生まれたばかりの子ガモが、初めて見たものを親と思い込むようにな」
「それはつまり、さちがぬらりひょん様を父親代わりにしていると?」
「そうだ」
しばし目を瞬かせていたおりんだったが、袂で口元を隠し、小声で笑いだした。
「ぬらりひょん様、それ本気で言ってらっしゃいます? さちはぬらりひょん様をお慕いしてますよ。父ではなく、ひとりの男として。ぬらりひょん様にお会いしたばかりの時はそうだったかもしれませんが、今は違います。ぬらりひょん様を見つめるさちの目を見れば、貴方様だってお分かりになるでしょう?」
「だがな、おりん。さちは人間で、わしはあやかしだ。あやかしはいずれ、幽世に帰っていくことになるだろう。これからの日本に我らあやかしの居場所はなくなるからな。わしとていずれは幽世に帰っていくことになる。そんなわしが、さちを妻として受け入れられると思うか?」
「ぬらりひょん様……」
ぬらりひょんはおりんと目を合わせようとしない。ぬらりひょんの表情はおりんには読み取れないが、寂しげな声と背中から全てがわかる気がした。
「あの娘とわしでは、生活する場所も生きていく時間も違うのだよ。さちはわしの『顔』の一部分しか知らぬし、怖ろしいあやかしもいるということを知らのだ。ずっと辛い思いをしてきたさちに優しくしてやることはできるが、そこまでだ。夫婦にはなれん」
飄々としていて掴みどころがないぬらりひょんだが、あやかしのまとめ役になれるほどの見識と明晰な頭脳があると、おりんは聞いたことがあった。あやかしはいずれ人間と共存できなくなっていくと気付いていたからこそ、九桜院家と契約を結んでも、婚姻は頑なに拒絶したのかもしれない。しかしそんなことは、おりんにはどうでも良いことだった。
「ぬらりひょん様にはぬらりひょん様のお考えがあるのでしょう。それは否定しませんよ。ですけどね、あたしはさちの味方になりますよ。それがあの子に出会ってすぐに酷いことをしてしまった、せめてものお詫びでもありますから」
「好きにするがいい。だがわしは協力せぬぞ」
「ええ、そうさせてもらいますよ。ぬらりひょん様」
おりんは首をひょろりと伸ばし、顔をぷいっと横に向いた。すっかり機嫌を悪くしてしまったおりんを見たぬらりひょんは、なだめるように声をかける。
「なにはともあれ、今はさちの料理を堪能させてもらおう。さちは料理をしている時が、一番良い顔をしているからな。楽しみだ」
「あたしもご一緒させていただく予定ですから、よろしく頼みますよ」
「そうか。さちも喜ぶだろう」
「でもなんで、あの子はじゃがいも料理ばかり作っているのですか?」
おりんが不思議そうに問うと、ぬらりひょんは思い出したように笑った。
「さちはな、『じゃがいものようになりたい』のだそうだ」
「はぁ? 芋になりたいだなんて、なんでまた」
いぶしげな顔をするおりんを見て、ぬらりひょんは満足そうに微笑んでいる。
「わしも最初は笑ったさ。だが今はその考えを改めつつある。ごつごつとした武骨なじゃがいもが、どんな料理にもなれるのだからな。しみじみと優しい味わいのすーぷになったり、ハイカラな揚げ物になったり、調理方法次第でいくらでも変身することができるのだから。じゃがいもはな、さち自身でもあるのだろう。そしてあの子の真心だ」
「なるほど、だからじゃがいも料理なんですねぇ……」
「さちはただ、わしがじゃがいもを好きだから、と思っているようだがな」
「実はじゃがいもは、あまりお好きではないと?」
「昔はな。今は何より好物だ」
ぬらりひょんはにやりと笑い、おりんもつられるように笑った。
「いろいろと事情があるのはわかりました。それでもあたしは、さちには幸せになってほしい。だからあたしはあたしのやり方でいきますよ」
「わしの邪魔だけはするなよ」
おりんは頷くと、軽くおじきをした。
「ではこの辺で。あたしはちょっと調達するものがありますから」
「また後で来るといい」
おりんが姿を消すと、ぬらりひょんはさちがいる台所へ足を運んだ。そっと物陰から様子を伺う。
さちは一つ目小僧に手伝ってもらいながら料理をしていた。目を輝かせ楽しそうに調理する姿を、目を細めて見守るぬらりひょんだった。
「ねぇねぇ、さち姐さん。じゃがいものサラドって、名前だけでハイカラでやんすねぇ。どんな料理なんで?」
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