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第二章
30.嘘と香水1
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強制的に舞踏会の行われている広間から連れ出されたアリシティアは、拗ねたようにリカルドを睨んでいた。
「もう少し遊びたかった。結局乱交パーティーの気配もなかったし」
リカルドはそんなアリシティアを無視してエントランスホールで使用人の一人に、馬車の番号札を渡す。
すでに帰りの時間帯であった為に、エントランスホールには多くのソファーや椅子、軽食や飲み物などが用意され、馬車が迎えに来るまで、くつろげるようになっていた。
リカルドはさも疲れたと言わんばかりに、ソファーに座り目一杯息を吐き出した。
「女王様は1人で楽しんでたけど、俺はめちゃくちゃ疲れた」
リカルドの右隣に座ったアリシティアは、不可解そうに眉間に皺を寄せた。
「なに?リー様だって鼻の下伸ばして楽しんでたじゃない」
「ああ、本当にな」
背後から声がして、唐突に現れた青年がリカルドの左隣に勢いよく腰を掛けた。どさっと音がする。
公爵家の貴公子としては、ありえない所作だが、既に取り繕う事もしたくはないのだろう。
猫の仮面をかぶり、リカルドと同じく髪色だけを変えたレオナルドは、皮肉げに笑った。
「あら、奇遇ですわねレオ様。貴方も遊びにいらしてたの?」
アリシティアはわざとらしく、レオナルドに話しかけた。
「俺がいるの気づいてただろ? アリヴェイル伯爵令嬢」
僅かな苦笑を浮かべて、レオナルドは答えた。その言葉に反射的にリカルドが反応する。
「違うぞレオ、こいつは女王様だ」
「違うわよ、ミレディ様よ」
「どちらでも良い。それより目的は達成出来たか?女王陛下」
ぜんぜんよくないとアリシティア的には思う。だが、協力者であり、忙しい身でアリシティアとリカルドを心配してここまで来てくれたのだから、礼は必要だろう。
「ええ、問題なく。レオ様にもお礼申し上げますね。ありがとうございました」
「え、いつの間に?」
リカルドが驚きに目を見張った。
「お前が美人の巨乳に鼻の下伸ばしてる時だよ」
「貴方がお姉様の巨乳に鼻の下伸ばしてる時よ」
レオナルドとアリシティア両方の答えが重なった。
「女王陛下。確かリカルドは貴方の馬車で来たのですよね。リカルドは俺の馬車に乗せて帰りますので、貴方は直接屋敷の方におかえりください」
「ミレ……ってもういいか。レオ様、ありがたくそのお申し出を受けさせていただきます。リー様をよろしくお願いしますね」
アリシティアが答えたとき、使用人から馬車が到着したことを告げられる。
「見送りは結構ですのでそのままで。今日はありがとうございました。リー様。それにレオ様もご心配おかけして申し訳ありませんでした。このお礼は後日させて頂きます」
アリシティアが立ち上がって礼を告げると、リカルドとレオナルドは、座ったまま同時に小さく手を降った。
二人の中でアリシティアは、すでに紳士的に対応するべき女性の枠から外れていたらしい。本当に二人とも立ち上がらなかった。少なくとも、アリシティアはお友達枠の端っこ位には入れて貰えたのかもしれない。
二人のその姿に、嬉しくも吹き出しそうになったアリシティアは、二人に手を降った後エントランス扉を出る。
乗ってきた馬車の入り口には階段が置かれ、扉はすでに開かれていた。
使用人の手を借り、馬車へ乗り込んだアリシティアが、座席を見たその瞬間。
彼女は反射的に馬車を降りようと半身を返す。だが、中から伸びてきた手に車内に引き込まれた。
「ねえ、どこに行くつもり? 僕のかわいいかわいい婚約者殿?」
甘く脳を揺さぶるような、でも怒りを含んだ声が、馬車の中に響く。
「…えっと。どなたかと人違いでは?」
目の前で微笑んでいる婚約者に、逃げ腰になりながらも、アリシティアは悪あがきをしてみた。
「本気で僕が君を見間違えるとでも?これ以上僕を怒らせない方がいいよ。で、今どこへ行こうとしたの?」
「えっと、この馬車はすでに利用中のようなので、お友達の馬車で帰ろうかな…、とか?」
アリシティアはなんとなく、愛想笑いを浮かべてみる。
「お友だちねぇ…それって誰の事かな?」
馬車の座席の上で足を組んで、アリシティアの手首をつかんだまま、ルイスは小首をかしげる。緩やかなカーブをかいた柔らかい、プラチナブロントがさらりと揺れた。
────── いや、怖いですから
笑顔でも怖いのは、王弟であるガーフィールド公爵と、王太子のアルフレードだけで十分だとアリシティアは思う。
「だれ…と、言われましても、仲良くなった屑な感じの方としか」
「へえ、庇うんだ」
「いえ、決してそんな事はございません」
「ふーん」
一旦ことばを区切り、自分の隣にアリシティアを座らせたルイスは、御者に合図を出す。
馬の蹄が石畳に当たる音が響き、馬車が動き出した。
馬車の中で、徐々にルイスから距離をとろうと画策するアリシティアを、ルイスは再び引き寄せる。
「ねぇ、僕の最愛の婚約者殿は何してるのかな?こんな狭い車内では、逃げ場はないよ。諦めれば?」
腰を抱かれ、徐々に逃げようとしていた体が再び引き寄せられる。薄暗い馬車の中で、ルイスの視線がアリシティアの全身をなぞった。
その姿にようやく諦めたアリシティアは、仮面を外し深くため息を吐く。
「閣下は何故ここにいるんですか?」
「知りたい?」
「出来れば」
そう答えながら、アリシティアは1つの可能性を思い浮かべた。
だが、アリシティアが舞踏会の会場を出る時、ルイスの部下であるリヴィアこと、本名リュディヴィアは、旦那様と呼ぶ客と一緒に会場内にいた事を思い出し、可能性を否定する。
そうなると、この事を知っているのは、リカルドとレオナルドだけだ。だが、いくらリカルドが脳筋でおしゃべりでも、王国の影が絡む事を全く関係の無い第三者に話したりはしないだろう。
レオナルドに関しては、ルイスも手こずるくらいなので、間違いなく口は硬い。
それに何よりも、万が一二人が事前にルイスやエリアスに今夜の事を話していたとしたら、そもそも仮面舞踏会への参加そのものを邪魔されただろうから、それも違う。
アリシティアが頭をひねっていると、ルイスがくすりと笑った。
「そうだなぁ。僕のお願いを聞いてくれたら、教えてあげる」
「お願い?」
「うん」
淫魔モードのルイスが甘ったるく微笑む。
瞬間、アリシティアは得体の知れない危険を感じ、勢いよくルイスから離れた。
「もう少し遊びたかった。結局乱交パーティーの気配もなかったし」
リカルドはそんなアリシティアを無視してエントランスホールで使用人の一人に、馬車の番号札を渡す。
すでに帰りの時間帯であった為に、エントランスホールには多くのソファーや椅子、軽食や飲み物などが用意され、馬車が迎えに来るまで、くつろげるようになっていた。
リカルドはさも疲れたと言わんばかりに、ソファーに座り目一杯息を吐き出した。
「女王様は1人で楽しんでたけど、俺はめちゃくちゃ疲れた」
リカルドの右隣に座ったアリシティアは、不可解そうに眉間に皺を寄せた。
「なに?リー様だって鼻の下伸ばして楽しんでたじゃない」
「ああ、本当にな」
背後から声がして、唐突に現れた青年がリカルドの左隣に勢いよく腰を掛けた。どさっと音がする。
公爵家の貴公子としては、ありえない所作だが、既に取り繕う事もしたくはないのだろう。
猫の仮面をかぶり、リカルドと同じく髪色だけを変えたレオナルドは、皮肉げに笑った。
「あら、奇遇ですわねレオ様。貴方も遊びにいらしてたの?」
アリシティアはわざとらしく、レオナルドに話しかけた。
「俺がいるの気づいてただろ? アリヴェイル伯爵令嬢」
僅かな苦笑を浮かべて、レオナルドは答えた。その言葉に反射的にリカルドが反応する。
「違うぞレオ、こいつは女王様だ」
「違うわよ、ミレディ様よ」
「どちらでも良い。それより目的は達成出来たか?女王陛下」
ぜんぜんよくないとアリシティア的には思う。だが、協力者であり、忙しい身でアリシティアとリカルドを心配してここまで来てくれたのだから、礼は必要だろう。
「ええ、問題なく。レオ様にもお礼申し上げますね。ありがとうございました」
「え、いつの間に?」
リカルドが驚きに目を見張った。
「お前が美人の巨乳に鼻の下伸ばしてる時だよ」
「貴方がお姉様の巨乳に鼻の下伸ばしてる時よ」
レオナルドとアリシティア両方の答えが重なった。
「女王陛下。確かリカルドは貴方の馬車で来たのですよね。リカルドは俺の馬車に乗せて帰りますので、貴方は直接屋敷の方におかえりください」
「ミレ……ってもういいか。レオ様、ありがたくそのお申し出を受けさせていただきます。リー様をよろしくお願いしますね」
アリシティアが答えたとき、使用人から馬車が到着したことを告げられる。
「見送りは結構ですのでそのままで。今日はありがとうございました。リー様。それにレオ様もご心配おかけして申し訳ありませんでした。このお礼は後日させて頂きます」
アリシティアが立ち上がって礼を告げると、リカルドとレオナルドは、座ったまま同時に小さく手を降った。
二人の中でアリシティアは、すでに紳士的に対応するべき女性の枠から外れていたらしい。本当に二人とも立ち上がらなかった。少なくとも、アリシティアはお友達枠の端っこ位には入れて貰えたのかもしれない。
二人のその姿に、嬉しくも吹き出しそうになったアリシティアは、二人に手を降った後エントランス扉を出る。
乗ってきた馬車の入り口には階段が置かれ、扉はすでに開かれていた。
使用人の手を借り、馬車へ乗り込んだアリシティアが、座席を見たその瞬間。
彼女は反射的に馬車を降りようと半身を返す。だが、中から伸びてきた手に車内に引き込まれた。
「ねえ、どこに行くつもり? 僕のかわいいかわいい婚約者殿?」
甘く脳を揺さぶるような、でも怒りを含んだ声が、馬車の中に響く。
「…えっと。どなたかと人違いでは?」
目の前で微笑んでいる婚約者に、逃げ腰になりながらも、アリシティアは悪あがきをしてみた。
「本気で僕が君を見間違えるとでも?これ以上僕を怒らせない方がいいよ。で、今どこへ行こうとしたの?」
「えっと、この馬車はすでに利用中のようなので、お友達の馬車で帰ろうかな…、とか?」
アリシティアはなんとなく、愛想笑いを浮かべてみる。
「お友だちねぇ…それって誰の事かな?」
馬車の座席の上で足を組んで、アリシティアの手首をつかんだまま、ルイスは小首をかしげる。緩やかなカーブをかいた柔らかい、プラチナブロントがさらりと揺れた。
────── いや、怖いですから
笑顔でも怖いのは、王弟であるガーフィールド公爵と、王太子のアルフレードだけで十分だとアリシティアは思う。
「だれ…と、言われましても、仲良くなった屑な感じの方としか」
「へえ、庇うんだ」
「いえ、決してそんな事はございません」
「ふーん」
一旦ことばを区切り、自分の隣にアリシティアを座らせたルイスは、御者に合図を出す。
馬の蹄が石畳に当たる音が響き、馬車が動き出した。
馬車の中で、徐々にルイスから距離をとろうと画策するアリシティアを、ルイスは再び引き寄せる。
「ねぇ、僕の最愛の婚約者殿は何してるのかな?こんな狭い車内では、逃げ場はないよ。諦めれば?」
腰を抱かれ、徐々に逃げようとしていた体が再び引き寄せられる。薄暗い馬車の中で、ルイスの視線がアリシティアの全身をなぞった。
その姿にようやく諦めたアリシティアは、仮面を外し深くため息を吐く。
「閣下は何故ここにいるんですか?」
「知りたい?」
「出来れば」
そう答えながら、アリシティアは1つの可能性を思い浮かべた。
だが、アリシティアが舞踏会の会場を出る時、ルイスの部下であるリヴィアこと、本名リュディヴィアは、旦那様と呼ぶ客と一緒に会場内にいた事を思い出し、可能性を否定する。
そうなると、この事を知っているのは、リカルドとレオナルドだけだ。だが、いくらリカルドが脳筋でおしゃべりでも、王国の影が絡む事を全く関係の無い第三者に話したりはしないだろう。
レオナルドに関しては、ルイスも手こずるくらいなので、間違いなく口は硬い。
それに何よりも、万が一二人が事前にルイスやエリアスに今夜の事を話していたとしたら、そもそも仮面舞踏会への参加そのものを邪魔されただろうから、それも違う。
アリシティアが頭をひねっていると、ルイスがくすりと笑った。
「そうだなぁ。僕のお願いを聞いてくれたら、教えてあげる」
「お願い?」
「うん」
淫魔モードのルイスが甘ったるく微笑む。
瞬間、アリシティアは得体の知れない危険を感じ、勢いよくルイスから離れた。
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