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ワンコ輪舞曲
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「じゃあ白龍はドーベルマンね! 凛々しいところが白龍にピッタリだよね!」
冰もうれしそうにニコニコと期待顔だ。
「やっぱり着ろってか……」
結局、あれよあれよという間に着るハメになって、仕方なく周も上着を脱ぎ始めたのだった。
「うっわぁ……可愛いー!」
瞳の中からハートマークのエフェクトが次々と飛び出てくるような目で見つめられて、周は珍しくも苦虫を噛み潰したような表情で鏡の中の自分を見つめた。
「おいおい……まるで道化だな、こりゃ」
さすがにこんな姿は他人には見せられない。李や劉という側近たちを連れて来なくて正解だったと苦笑気味だ。それこそ家令の真田などが見たら、大はしゃぎしそうな姿が目に浮かびそうだ。
「うっはぁ、白龍、ホントに可愛いー! っていうか、凛々しいなぁ!」
だが、今度は服に毛が付く心配がないからか、冰がためらいなく思い切り抱き付いてきたので、それだけは役得だと思い、諦めることにする。
「まあ、たまにはこういうのも悪くねえか」
周が気を取り直して思い切り楽しむ方向にシフトすると、側では鐘崎も紫月を抱き締めながら興に乗っている様子だった。
「シェパードと柴か。どっちも警察犬に使われる犬だな。交尾すりゃ賢いガキが産まれそうだ」
そう言って紫月の背中に覆い被さって腰を振ってみせる。
「ウヒャヒャヒャ! このヘンタイエロワンコが! 遼、てめ……ワンコになっても獰猛なんだからよー!」
「言ったな! マジでこのまんま犯っちまうぞ!」
「無理だろ! これじゃ突っ込めねえし!」
「いや、俺の立派な大砲を見くびってもらっちゃ困る!」
「グハハハ! いくらお前のバズーカでも、ぜってー無理だって!」
「俺に不可能はねえぞ? 試してみるか? 威力には自信あるからな」
「わ、わ! やめろ、よせよせ! マジで生地破れるって!」
床に寝転がりながら下ネタを連発、ギャアギャアと賑やかしくはしゃぎ始まった二人を見つめながら、周はポカンと口を半開き状態で唖然とさせられてしまった。
「カネ、お前って案外チャレンジャーなんだな……」
「あ?」
鐘崎はチラっとこちらに視線を遣りつつも、未だ紫月に覆い被さってじゃれ合っている。
「ほら、冰君も早く逃げねえと! ドーベル氷川に犯られちまうぜー」
「紫月さんてば……やっだなぁ! うははは!」
恥ずかしそうに頬を染めながらも、冰も期待顔でいる。こうなれば恥も外聞もない。郷に入っては郷に従うべく、周も思い切り童心に返ることに決めたのだった。
「よし、冰! 俺らも負けてらんねえ。ドーベルマンとスピッツのハーフを作るか!」
ガッと冰を腕の中に抱え込んで、クニュクニュっと脇腹をくすぐる。
「やだー、白龍ってばー! ひゃあ! くすぐったいって!」
「こんなに分厚いんだ。くすぐったかねえだろ?」
「くすぐったいってー! うははは!」
そうして、しばし四人で大はしゃぎと相成ったのだった。
そんな騒ぎを聞きつけてか、中庭には鐘崎の家で飼っている本物のシェパードたちがワラワラと集まってきた。
「うわぁ! シェパードがいっぱい! 皆、鐘崎さんちで飼ってるんですか?」
冰が興味津々で縁側へと身を乗り出す。
冰もうれしそうにニコニコと期待顔だ。
「やっぱり着ろってか……」
結局、あれよあれよという間に着るハメになって、仕方なく周も上着を脱ぎ始めたのだった。
「うっわぁ……可愛いー!」
瞳の中からハートマークのエフェクトが次々と飛び出てくるような目で見つめられて、周は珍しくも苦虫を噛み潰したような表情で鏡の中の自分を見つめた。
「おいおい……まるで道化だな、こりゃ」
さすがにこんな姿は他人には見せられない。李や劉という側近たちを連れて来なくて正解だったと苦笑気味だ。それこそ家令の真田などが見たら、大はしゃぎしそうな姿が目に浮かびそうだ。
「うっはぁ、白龍、ホントに可愛いー! っていうか、凛々しいなぁ!」
だが、今度は服に毛が付く心配がないからか、冰がためらいなく思い切り抱き付いてきたので、それだけは役得だと思い、諦めることにする。
「まあ、たまにはこういうのも悪くねえか」
周が気を取り直して思い切り楽しむ方向にシフトすると、側では鐘崎も紫月を抱き締めながら興に乗っている様子だった。
「シェパードと柴か。どっちも警察犬に使われる犬だな。交尾すりゃ賢いガキが産まれそうだ」
そう言って紫月の背中に覆い被さって腰を振ってみせる。
「ウヒャヒャヒャ! このヘンタイエロワンコが! 遼、てめ……ワンコになっても獰猛なんだからよー!」
「言ったな! マジでこのまんま犯っちまうぞ!」
「無理だろ! これじゃ突っ込めねえし!」
「いや、俺の立派な大砲を見くびってもらっちゃ困る!」
「グハハハ! いくらお前のバズーカでも、ぜってー無理だって!」
「俺に不可能はねえぞ? 試してみるか? 威力には自信あるからな」
「わ、わ! やめろ、よせよせ! マジで生地破れるって!」
床に寝転がりながら下ネタを連発、ギャアギャアと賑やかしくはしゃぎ始まった二人を見つめながら、周はポカンと口を半開き状態で唖然とさせられてしまった。
「カネ、お前って案外チャレンジャーなんだな……」
「あ?」
鐘崎はチラっとこちらに視線を遣りつつも、未だ紫月に覆い被さってじゃれ合っている。
「ほら、冰君も早く逃げねえと! ドーベル氷川に犯られちまうぜー」
「紫月さんてば……やっだなぁ! うははは!」
恥ずかしそうに頬を染めながらも、冰も期待顔でいる。こうなれば恥も外聞もない。郷に入っては郷に従うべく、周も思い切り童心に返ることに決めたのだった。
「よし、冰! 俺らも負けてらんねえ。ドーベルマンとスピッツのハーフを作るか!」
ガッと冰を腕の中に抱え込んで、クニュクニュっと脇腹をくすぐる。
「やだー、白龍ってばー! ひゃあ! くすぐったいって!」
「こんなに分厚いんだ。くすぐったかねえだろ?」
「くすぐったいってー! うははは!」
そうして、しばし四人で大はしゃぎと相成ったのだった。
そんな騒ぎを聞きつけてか、中庭には鐘崎の家で飼っている本物のシェパードたちがワラワラと集まってきた。
「うわぁ! シェパードがいっぱい! 皆、鐘崎さんちで飼ってるんですか?」
冰が興味津々で縁側へと身を乗り出す。
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