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極道の姐
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「瑛二はアタシが夜の銀座に入った頃からずっと応援してくれていたわ。その内にお客とホステスという間柄を越えて愛し合うようになったのよ。本当だったらホステスを引退してあの人と一緒になるはずだったのに……あの人の親に反対された……。どこの馬の骨とも知れない商売女なんかより由緒ある組のお嬢さんを娶る方がいいって言われて……アタシたちは無理矢理別れさせられたわ。どんなに悔しかったか分かる? 今時、生まれだとか家柄だとか、そんなくだらない理由で身を引かされたのよ! あの解らずやの父親さえいなければ……!」
話す内にすっかり感情が昂ぶってしまったのか、涙まじりでサリーは唇を噛み締めているようだった。
鐘崎の声が静かに続く。
「だが、親がどう言おうが、結局は瑛二ってヤツが判断したことなんだろうが」
それで親を恨むのは筋違いじゃないのかと言いたげな鐘崎に、サリーは更なる悔し涙を拭った。
「そうよ……! その通りよ! 結局、瑛二はアタシよりも組長の娘を選んだのよ! だから……あの親子が逆立ちしたって敵わない鐘崎組と縁が欲しいのよ! あいつらに復讐するには鐘崎組の跡取りであるあんたの子供を産んで、見せびらかしてやるのが何よりの打撃になるはずだもの! アタシが遼二とデキてるって知ったら、あの親子はきっと悔しがるはずよ! だからお願い……一度でいいの! 子供さえ授かればあなたにも紫月にも決して迷惑は掛けないと約束するわ……。だからお願い……お願い遼二!」
今度はすがるように鐘崎の胸へとしがみついて、涙まじりに懇願する。
「ね? あなただってもう限界でしょ? たった一度よ? ちょっとした事故だったって思えばいいわ。何なら紫月ちゃんには黙っていれば分からない。アタシも絶対に言わないわ。お願い、遼二……アタシを抱いて……!」
あふれる涙を鐘崎の胸元に擦り付けながら、白魚のような手でシャツのボタンを外していく。自らもワンピースの胸元を開けて豊満な白い胸の谷間をさらけ出した。
「見て、遼二……。ここ、ねえ、ほら……。あなただって男なら欲しいはずよ?」
前開きのワンピースの中に下着は着けておらず、女は鐘崎の口元へと自ら乳房を押し付けて無理矢理含ませた。それと同時に、既に存分に薬に侵された鐘崎の雄に擦り付けんと下着越しに腹上にまたがって腰を揺らす。
「……ッそ、退け……サリー! 退けと言ってる……!」
だが、鐘崎の意思を裏切り身体は目の前の女を欲する。自然と腰が浮き、女の身体に擦り付けそうになる衝動と必死に闘っていた。
「そう、それでいいのよ。もっともっとアタシを欲しがって」
「……ッ、バカ言え……いいからそこを……退けッ!」
「ね、一度だけ。これきり二度とあなたに迷惑は掛けないから……」
女が自ら下着に手を掛けたその時だった。突如フワりと身体が宙に浮いた感覚に、女はギョっとしたように瞳を見開いた。
「悪いがそこまでだ。サリーちゃん、アンタの好きにはさせてやれねえな」
何とそこには鐘崎の腹の上からサリーを引き剥がして抱き上げた紫月が不敵な苦笑を携えていたのだった。
話す内にすっかり感情が昂ぶってしまったのか、涙まじりでサリーは唇を噛み締めているようだった。
鐘崎の声が静かに続く。
「だが、親がどう言おうが、結局は瑛二ってヤツが判断したことなんだろうが」
それで親を恨むのは筋違いじゃないのかと言いたげな鐘崎に、サリーは更なる悔し涙を拭った。
「そうよ……! その通りよ! 結局、瑛二はアタシよりも組長の娘を選んだのよ! だから……あの親子が逆立ちしたって敵わない鐘崎組と縁が欲しいのよ! あいつらに復讐するには鐘崎組の跡取りであるあんたの子供を産んで、見せびらかしてやるのが何よりの打撃になるはずだもの! アタシが遼二とデキてるって知ったら、あの親子はきっと悔しがるはずよ! だからお願い……一度でいいの! 子供さえ授かればあなたにも紫月にも決して迷惑は掛けないと約束するわ……。だからお願い……お願い遼二!」
今度はすがるように鐘崎の胸へとしがみついて、涙まじりに懇願する。
「ね? あなただってもう限界でしょ? たった一度よ? ちょっとした事故だったって思えばいいわ。何なら紫月ちゃんには黙っていれば分からない。アタシも絶対に言わないわ。お願い、遼二……アタシを抱いて……!」
あふれる涙を鐘崎の胸元に擦り付けながら、白魚のような手でシャツのボタンを外していく。自らもワンピースの胸元を開けて豊満な白い胸の谷間をさらけ出した。
「見て、遼二……。ここ、ねえ、ほら……。あなただって男なら欲しいはずよ?」
前開きのワンピースの中に下着は着けておらず、女は鐘崎の口元へと自ら乳房を押し付けて無理矢理含ませた。それと同時に、既に存分に薬に侵された鐘崎の雄に擦り付けんと下着越しに腹上にまたがって腰を揺らす。
「……ッそ、退け……サリー! 退けと言ってる……!」
だが、鐘崎の意思を裏切り身体は目の前の女を欲する。自然と腰が浮き、女の身体に擦り付けそうになる衝動と必死に闘っていた。
「そう、それでいいのよ。もっともっとアタシを欲しがって」
「……ッ、バカ言え……いいからそこを……退けッ!」
「ね、一度だけ。これきり二度とあなたに迷惑は掛けないから……」
女が自ら下着に手を掛けたその時だった。突如フワりと身体が宙に浮いた感覚に、女はギョっとしたように瞳を見開いた。
「悪いがそこまでだ。サリーちゃん、アンタの好きにはさせてやれねえな」
何とそこには鐘崎の腹の上からサリーを引き剥がして抱き上げた紫月が不敵な苦笑を携えていたのだった。
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