極道恋事情

一園木蓮

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チェインジング・ダーリン

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「俺は冰の助手席に乗ってみてえな。まさか冰があんなにダイナミックな運転をするとは意外だった!」
 俄然興味が湧いてしまったというふうにワクワクとしている。
「い、嫌だな白龍ったら……。さっきは必死っていうか、無我夢中だったからさ」
 モジモジとうつむきながら冰が照れている。
「まあな。乗ってみてえのは山々だが冰にも無理させちまったことだし、今日のところは俺が運転していくか! 冰のスペシャル助手席はまた今度の楽しみとして取っておくことにしよう」
「そんな……スペシャル助手席だなんて。白龍ったら大袈裟なんだからさぁ。俺、言うほど運転が上手いってわけでもないよー」
「いえ、とてもお見事でしたよ! 俺も冰さんの運転に乗せてもらって鐘崎さんたちの元まで行きましたけど、素晴らしいハンドル捌きでした!」
 森崎までが大真面目にそんなことを言う。正直なところ、森崎からすれば冰の印象はおとなしくてやさしい、どちらかというと守ってやらなければならないタイプと思えていたので意外だったようだ。
「森崎の言う通りだな。俺もまさか冰があんなに大胆な運転をするとは驚きだった。如何に緊急時とはいえ、やろうと思っても誰もができるってもんじゃねえ」
 鐘崎もそう褒め称える。
「それを言うなら一之宮のバイク捌きにも驚かされたぜ! カネのところに突っ込んで行った時の走りの正確さは見事だった。あれだけのフルスピードでブレひとつねえ安定感はさすがだったし、俺が銃を構えやすいように絶妙に身体を避けてくれたりな。お陰で狙いを定めるのも楽にできた」
 今度は周が紫月を誉めちぎる。
「あっはは! ンな持ち上げてくれちゃってよぉ。ま、氷川が俺ン腕を信じてケツに乗ってくれたわけだから! 期待を裏切らねえ走りをしなきゃと思ってさぁ」
 紫月が照れながらも肘で周を突っつく。
「ああ。正直なところところを言っちまうと、俺も……それにおそらくはカネもだろうが、冰や一之宮は俺たちが守って当然という目で見てたからな。まさかお前らと共にガッツリ組んで……パートナーとしてこんな事件を解決するなんざ思ってもみなかった。いや、本当に頼れる素晴らしい伴侶だと改めて感激がハンパねえ」
「パートナーと言や、アレだな。よく考えたら今回は俺と氷川の組と遼と冰君サイドで組んだわけだから、本来のパートナーが逆になったってことなんだよなぁ」
 今気が付いたといった調子で紫月がヒューと軽い口笛をさえずってみせる。
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