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Daydream Candy 5話
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「んー?」
「店であんたのこと見てるとか何とか抜かしてたろ? あれの言い訳ってんじゃねえが……ちょっとあんたの接客方法が変わってっから興味あったわけ。そんで見てたのー。そんだけ!」
「接客方法だ?」
「そ! ありゃ、客に対する態度じゃなくねえ? 機嫌は取らねーわ、もてなしはしねーわ、てめえ主役ってな調子で脚組んでさ。あれじゃどっちが客だか分かんねえじゃんよ。他の奴らがあんな接客したら大目玉食らうぜ。ま、そんなんでも客に不自由しねえってのが逆にすげえっつーか……とにかく見たこともねえやり方だから確かに興味はあったってこと!」
「は――、それで俺を見てたわけか」
少々残念そうにしながらもいきなりソファから起き上がったと思ったら、あっという間に至近距離にまでにじり寄られて、波濤は焦ったように肩をすくめた。
「俺はてっきり、んー、俺自身に興味持ってくれてんのかーって、期待してたんだけどな。――残念だ」
少々呂律の回らない声で投げやりに言う。
酔っているのか――?
虚ろ気味の瞳の中に色香が垣間見える。視点は微妙に合っているのかいないのか、だがほんの一瞬、射るような眼力の中に何とも例えようのない狂暴さのようなものを感じて、焦燥感がこみ上げた。
戸惑う間もなくフワッと空気が動いたと思ったら、頬と頬とが触れ合うほどの距離に詰め寄られ、
「俺もお前に興味あるよ――」
低い声を耳元に落とされて、ゾクリと背筋にうずきが走った。
「え……っと、あー、そう? やっぱ、やり方が違う……から?」
このままではマズい方向に行きそうな空気に焦り、わざと明るくそう返した。――が、時すでに遅し――背中から包み込まれるように抱き締められて、波濤は硬直してしまった。
「なあ、やっぱ我慢できねえな――。俺とヤんの、本気で嫌か?」
「や……その、嫌とか嫌じゃねえとか関係ねえし……。と、とにかくふざけんのも体外にしろって……!」
「ふざけてなんかいねえさ。俺はお前を抱きたくてここへ呼んだんだ。逃がすつもりなんかねえし、振られるわけにもいかねえな」
「何……言ってんの、あん……た」
「無理矢理犯っちまうって選択肢もあるが、お前相手にそういう無粋なことはしたくねえ――」
「ちょっ……龍ッ! 酔ってんだろ、てめえっ……!」
「は――堪んね、その言い方。『酔ってんのか』なんて言われっと、ますます引っ込みつかなくなるって思わねえのか?」
低い声音が耳元で得体の知れない何かを炊き点けるようだ。不本意にもカッと首筋が紅潮、気付けば耳たぶを甘噛みされて、波濤は今にも押し倒されそうな雰囲気から逃げるように肩を丸めた。
「お前が煽ったんだ。責任取れよ?」
「は!? 誰が煽ったって……! おい、やめろっ……!」
「無駄だ。お前より俺の方がタッパも腕力も上なんだ。諦めろ、もう逃す気なくなった。これ以上待たされんのもご免だ」
強引極まりない言葉通りに背中からしがみつかれて、身動きさえままならない。いかに大きめのソファといえど、所詮はソファだ。何処へ逃げるとも適わずに、波濤は身をよじった。
あっという間に振り出しに戻ったような急展開に驚く暇もなく、あれよという間にシャツを割った掌で胸飾りを撫でられて、ゾクゾクと背筋がうずき出す。
「よせ……っ」
「よさない。お前……客とヤる時どっちなんだ? 抱く方? それとも――抱かれる方――だろうな、やっぱり」
「バッ……! やっぱりって何だよ! ……っざけんなっ……! 氷川っ、てめ、いい加減にしねえかっ!」
既にグズグズに着崩されているシャツをむしり取るようにズルリと剥がれて、両肩をあらわにされる。後方から抱き包まれたまま、胸の突起を指で撫で回され、首筋には這いずるような無数のキスを落とされて、急激に身体中が熱くなる――。
「よせ……って言ってんだろが……! おい、氷川……ッ……!」
「俺の本名、覚えてたな? けど、どうせなら下の名前の方で呼べよ」
「はぁ!? ……ッ、あ……ッ、くそ……! 放っ……」
「いい声だ――」
「てめ……がヘンなことすっからだろが! ちょっ、いいから放せっての……に!」
「俺も本名で呼ぼうか? 冰――雪吹冰だろ? すげえ冷てえ名前だな。きっと、溶かすのに苦労する――」
会話が全く噛み合わない。こちらの言うことなどまるで耳に入っているのかいないのか、呆れるほどのマイペースに打つ手も思いつかない。
「観念して俺に抱かれちまえよ」
耳元を低く逸った声がくすぐったと同時に、今度はスラックスの中に手を割り込まれそうになって、ビクリと身体が撥ねた。
「店であんたのこと見てるとか何とか抜かしてたろ? あれの言い訳ってんじゃねえが……ちょっとあんたの接客方法が変わってっから興味あったわけ。そんで見てたのー。そんだけ!」
「接客方法だ?」
「そ! ありゃ、客に対する態度じゃなくねえ? 機嫌は取らねーわ、もてなしはしねーわ、てめえ主役ってな調子で脚組んでさ。あれじゃどっちが客だか分かんねえじゃんよ。他の奴らがあんな接客したら大目玉食らうぜ。ま、そんなんでも客に不自由しねえってのが逆にすげえっつーか……とにかく見たこともねえやり方だから確かに興味はあったってこと!」
「は――、それで俺を見てたわけか」
少々残念そうにしながらもいきなりソファから起き上がったと思ったら、あっという間に至近距離にまでにじり寄られて、波濤は焦ったように肩をすくめた。
「俺はてっきり、んー、俺自身に興味持ってくれてんのかーって、期待してたんだけどな。――残念だ」
少々呂律の回らない声で投げやりに言う。
酔っているのか――?
虚ろ気味の瞳の中に色香が垣間見える。視点は微妙に合っているのかいないのか、だがほんの一瞬、射るような眼力の中に何とも例えようのない狂暴さのようなものを感じて、焦燥感がこみ上げた。
戸惑う間もなくフワッと空気が動いたと思ったら、頬と頬とが触れ合うほどの距離に詰め寄られ、
「俺もお前に興味あるよ――」
低い声を耳元に落とされて、ゾクリと背筋にうずきが走った。
「え……っと、あー、そう? やっぱ、やり方が違う……から?」
このままではマズい方向に行きそうな空気に焦り、わざと明るくそう返した。――が、時すでに遅し――背中から包み込まれるように抱き締められて、波濤は硬直してしまった。
「なあ、やっぱ我慢できねえな――。俺とヤんの、本気で嫌か?」
「や……その、嫌とか嫌じゃねえとか関係ねえし……。と、とにかくふざけんのも体外にしろって……!」
「ふざけてなんかいねえさ。俺はお前を抱きたくてここへ呼んだんだ。逃がすつもりなんかねえし、振られるわけにもいかねえな」
「何……言ってんの、あん……た」
「無理矢理犯っちまうって選択肢もあるが、お前相手にそういう無粋なことはしたくねえ――」
「ちょっ……龍ッ! 酔ってんだろ、てめえっ……!」
「は――堪んね、その言い方。『酔ってんのか』なんて言われっと、ますます引っ込みつかなくなるって思わねえのか?」
低い声音が耳元で得体の知れない何かを炊き点けるようだ。不本意にもカッと首筋が紅潮、気付けば耳たぶを甘噛みされて、波濤は今にも押し倒されそうな雰囲気から逃げるように肩を丸めた。
「お前が煽ったんだ。責任取れよ?」
「は!? 誰が煽ったって……! おい、やめろっ……!」
「無駄だ。お前より俺の方がタッパも腕力も上なんだ。諦めろ、もう逃す気なくなった。これ以上待たされんのもご免だ」
強引極まりない言葉通りに背中からしがみつかれて、身動きさえままならない。いかに大きめのソファといえど、所詮はソファだ。何処へ逃げるとも適わずに、波濤は身をよじった。
あっという間に振り出しに戻ったような急展開に驚く暇もなく、あれよという間にシャツを割った掌で胸飾りを撫でられて、ゾクゾクと背筋がうずき出す。
「よせ……っ」
「よさない。お前……客とヤる時どっちなんだ? 抱く方? それとも――抱かれる方――だろうな、やっぱり」
「バッ……! やっぱりって何だよ! ……っざけんなっ……! 氷川っ、てめ、いい加減にしねえかっ!」
既にグズグズに着崩されているシャツをむしり取るようにズルリと剥がれて、両肩をあらわにされる。後方から抱き包まれたまま、胸の突起を指で撫で回され、首筋には這いずるような無数のキスを落とされて、急激に身体中が熱くなる――。
「よせ……って言ってんだろが……! おい、氷川……ッ……!」
「俺の本名、覚えてたな? けど、どうせなら下の名前の方で呼べよ」
「はぁ!? ……ッ、あ……ッ、くそ……! 放っ……」
「いい声だ――」
「てめ……がヘンなことすっからだろが! ちょっ、いいから放せっての……に!」
「俺も本名で呼ぼうか? 冰――雪吹冰だろ? すげえ冷てえ名前だな。きっと、溶かすのに苦労する――」
会話が全く噛み合わない。こちらの言うことなどまるで耳に入っているのかいないのか、呆れるほどのマイペースに打つ手も思いつかない。
「観念して俺に抱かれちまえよ」
耳元を低く逸った声がくすぐったと同時に、今度はスラックスの中に手を割り込まれそうになって、ビクリと身体が撥ねた。
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