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島根と鳥取を結ぶ国道9号線。
東は京都から西は山口まで、山陰地方の沿岸部を貫くこの道路は周辺地域において物流の大動脈を担っている。
そんな国道9号線を、寺山を乗せた車は鳥取へ向けて走っていた。
なぜ鳥取へ向かうのか、それは防災危機管理課に突如現れた職員からの連絡を鑑みてのことだった。
あの後慌てていた職員が冷静を取り戻したのち寺山達は事情を問うと、警察や自治体から地震についての情報を受けたというのだ。
その職員いわく、地震により島根と鳥取の県境で大規模な被害が出ているとのことで、すでに警察などが被害への対応を始めているというものだった。
地震による被害は当然のことながら覚悟していた寺山達。
だが彼の話を聞くと、どうもただ事ならない事態が起こっているという。
というのも、県境からの連絡では『鳥取が消えた』という旨の内容が伝えられるとのこと。
なにやら鳥取側で大きな被害が出ているようなのだが、いかんせん通信が不安定なことから被災地の情報が入りにくく寺山達は対処に悩んだ。
だが被害が大きくなる前に救助活動などを開始しなければならないとの判断で、寺山は災害時に設置される災害対策本部の設立を認め、速やかに事態の収束に取り掛かることにした。
災害対策本部の本部長には岩本が、副本部長には平松副知事がそれぞれ就任し、その下に彼らの命を受けて従事する班を構成する。
副本部長に指名された平松は、ほかの部署で行っていた情報収集を早期に切り上げたのち寺山達と合流し、対策本部の班員を指揮し始めた。
そうして本格的に情報収集や救助活動などを開始した災害対策本部。
頼れる上司と部下によって構成された組織はてきぱきと職務をこなしていった。
だがそんな彼らでさえも、現場から送られてくる情報にはやはり違和感しか覚えず、判断に迷いが生じることとなる。
被災地では道路や建物が跡形もなくなるほどの甚大な被害が出ているにもかかわらず、けが人などはほとんど出ていない。
しかも鳥取側は壊滅的な被害だが、県境を挟んで島根側はほとんど何も被害はない。
そのような報告が相次ぐ。
それはこのような事態が地震によって引き起こされたと考えると極めて不自然な状況だった。
では地震でなければいったい何が原因なのか、対策本部の一同は様々な推測を行うも確かなことは何も言えず対策は困難を極める。
様々な案が一同の間で生まれては、消えていった。
そんな中、現地に視察を送るという案が持ち上がった。
県庁にこもっているだけでは十分な情報が得られない。
それは誰もがわかっていた。
視察を派遣するのか、ひとたび議論が交わされたのち、通信が困難な状況である以上人の目で確かめて判断することは重要との意見が一同で一致し、現地に派遣する人員を決定することになった。
それにより誰を派遣するのか、どのような装備でどのようなルートで現場に向かうのか、協議が始まる。
災害時を想定したハザードマップなどを駆使して目的地までの経路を決定し、非常時に備えてあったヘルメットやライフジャケットなどの装備が引っ張り出され、それと同時に誰を現地に送るのか会議もなされた。
当初、防災危機管理課の職員から数名選ばれることとなり、災害についての専門知識を持つものが順に選ばれていく。
周りに進められる人もいれば、自ら志願して視察に赴くものもいた。
そのようにして皆防災危機管理課の職員から選出されると誰もが思っていた。
だがそんな中、自ら志願した人物の一人として寺山がいたのだ。
寺山が現地に行くと手を上げた時一同は驚き、誰しもすぐに賛成はできなかった。
東は京都から西は山口まで、山陰地方の沿岸部を貫くこの道路は周辺地域において物流の大動脈を担っている。
そんな国道9号線を、寺山を乗せた車は鳥取へ向けて走っていた。
なぜ鳥取へ向かうのか、それは防災危機管理課に突如現れた職員からの連絡を鑑みてのことだった。
あの後慌てていた職員が冷静を取り戻したのち寺山達は事情を問うと、警察や自治体から地震についての情報を受けたというのだ。
その職員いわく、地震により島根と鳥取の県境で大規模な被害が出ているとのことで、すでに警察などが被害への対応を始めているというものだった。
地震による被害は当然のことながら覚悟していた寺山達。
だが彼の話を聞くと、どうもただ事ならない事態が起こっているという。
というのも、県境からの連絡では『鳥取が消えた』という旨の内容が伝えられるとのこと。
なにやら鳥取側で大きな被害が出ているようなのだが、いかんせん通信が不安定なことから被災地の情報が入りにくく寺山達は対処に悩んだ。
だが被害が大きくなる前に救助活動などを開始しなければならないとの判断で、寺山は災害時に設置される災害対策本部の設立を認め、速やかに事態の収束に取り掛かることにした。
災害対策本部の本部長には岩本が、副本部長には平松副知事がそれぞれ就任し、その下に彼らの命を受けて従事する班を構成する。
副本部長に指名された平松は、ほかの部署で行っていた情報収集を早期に切り上げたのち寺山達と合流し、対策本部の班員を指揮し始めた。
そうして本格的に情報収集や救助活動などを開始した災害対策本部。
頼れる上司と部下によって構成された組織はてきぱきと職務をこなしていった。
だがそんな彼らでさえも、現場から送られてくる情報にはやはり違和感しか覚えず、判断に迷いが生じることとなる。
被災地では道路や建物が跡形もなくなるほどの甚大な被害が出ているにもかかわらず、けが人などはほとんど出ていない。
しかも鳥取側は壊滅的な被害だが、県境を挟んで島根側はほとんど何も被害はない。
そのような報告が相次ぐ。
それはこのような事態が地震によって引き起こされたと考えると極めて不自然な状況だった。
では地震でなければいったい何が原因なのか、対策本部の一同は様々な推測を行うも確かなことは何も言えず対策は困難を極める。
様々な案が一同の間で生まれては、消えていった。
そんな中、現地に視察を送るという案が持ち上がった。
県庁にこもっているだけでは十分な情報が得られない。
それは誰もがわかっていた。
視察を派遣するのか、ひとたび議論が交わされたのち、通信が困難な状況である以上人の目で確かめて判断することは重要との意見が一同で一致し、現地に派遣する人員を決定することになった。
それにより誰を派遣するのか、どのような装備でどのようなルートで現場に向かうのか、協議が始まる。
災害時を想定したハザードマップなどを駆使して目的地までの経路を決定し、非常時に備えてあったヘルメットやライフジャケットなどの装備が引っ張り出され、それと同時に誰を現地に送るのか会議もなされた。
当初、防災危機管理課の職員から数名選ばれることとなり、災害についての専門知識を持つものが順に選ばれていく。
周りに進められる人もいれば、自ら志願して視察に赴くものもいた。
そのようにして皆防災危機管理課の職員から選出されると誰もが思っていた。
だがそんな中、自ら志願した人物の一人として寺山がいたのだ。
寺山が現地に行くと手を上げた時一同は驚き、誰しもすぐに賛成はできなかった。
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