見習いサキュバス学院の転入生【R18】

悠々天使

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2章 粛清と祭

第51話 ミッション : 耐えろ

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 背後から裸のりさを抱いていると、彼女の甘い香りがふわっと鼻腔をくすぐってくる。



 部室の床に絨毯が敷かれているお陰で、僕もお尻が痛くならずに済む。



 周囲には、座って自分の股間を指で弄っている制服の女の子達がいた。


 黒髪ショートで癖毛が可愛い元気なゆい子。ちなみに本名の方は、ゆい。

 黒縁メガネで写真部副部長の、真面目なまふゆ。

 ゆるふわな茶髪ポニーテールのきょうこ。りさと同じく関西弁の子だ。



 3人は、それぞれ違った魅力がある女の子で、自分の秘部の触り方にも特徴があった。


 さっき僕にキスをしていたゆい子は、下半身裸のまま、ダイレクトにM字開脚をしながらまんこを弄っている。

 健康的な肌の色で、指先の動きも激しい。クリトリスを中指でこね回すようにぐりぐりしている。

 オナニー慣れしているのか、その行為に違和感がない。それだけ性的な魅力が強いとも言える。


 身体の揺れと同様にぴょんぴょん動く黒髪の癖っ毛が、彼女の可愛さを助長していた。


「あぅん、はぁ、あっ、あっ、あん、はっ、はっ、んんっ」


 ゆい子の吐息が聞こえて、僕も勃起が激しくなる。

 りさのお尻の割れ目に僕の竿の部分と裏筋がペタッと貼り付いて、彼女の体温を感じる。

 僕が身体を上下に動かすと、りさもその動きに合わせてお尻を左右に振った。

 挟まっている僕のモノが、その柔らかい尻肉によって揉みしだかれる。




 正直、気持ち良過ぎる。




 ……だが、今は射精できない。



 りさのお尻に精子をぶち撒けたいという気持ちはあるが、今は抑制剤が効いている状態。

 何としてもりさを奥イキさせて、膣内射精をしなくては、サキュバス化を止められない。


 さっき、乳首で絶頂してはいたが、おそらくこの程度の絶頂では精子を吸収されて終わりだろう。

 ちゆと同じ様に、この場で羽化でもされてしまったら、最悪僕は生気を吸われて終わりかも知れないのだ。


 そういう意味では、マリンやちゆが見ていてくれるのは心強い。


 正直、こんなに見られながらえっちな事をするなんて想像した事も無かったが、抑制のためなら恥ずかしさを全く感じなかった。


 むしろ、見ていて欲しいと思う。


 たぶん、相手がゆかだったり、あやかだったら恥ずかしかった気がする。

 ゆかは天使だし、あやかはたぶん人間。

 となると、行為自体が、自分の性欲によるものだけになってしまう。

 完全にプライベートセックス。

 それはやっぱり恥ずかしい。

 りさとこうして触れ合える事は嬉しさもある反面、絶対に失敗できない緊張感もあるのだ。


 りさを悪魔にするわけにはいかない。


 何とか理性で押し留めなくては。

 僕は右手の指でりさの膣口をくちゅくちゅと刺激する。

「りさ、びしょびしょだね。気持ち良い?」


「うん、せーちゃんのお陰で、うち、こんなんなってもうたわ」

「嬉しい?もっとして欲しい?」

「そんなん聞かんといて」

 りさが自分の顔を両手で覆うと、ぶんぶん首を振った。


 その動作に彼女の品の良さと、いじらしさが出ており、気持ちがたかぶった。

 正面から少し右側寄りに、僕らの様子を見ながら、膝立ちで右胸とまんこを弄る副部長のまふゆがいる。

 彼女もかなりの美少女だ。りさに比べると幼さが残っているが、それも魅力の一つではある。

 まふゆは、ショーツの中に左手を入れて、クニクニと中心を動かして頬を赤く染めている。

 真面目な黒髪ショートの女の子が、少し罪悪感を感じながらオナニーをしている姿に、興奮しない筈がない。


 ショーツの中でモコモコといやらしく動く指先が本当にエロ過ぎる。

 隠れているからこそ発生するエロスというのも、当然存在する。

 見ない様にすればする程、吸い寄せられる光景だ。

 しかも、まふゆは腰を僕に向かって突き出し、自分の感じている様子を見せつけて来るのだ。

 僕と目線が合ったのが嬉しいのか、すごく笑顔になる。

 その笑顔が彼女の性格と相まって控えめな感じで優しく、とんでもなく可愛かった。

 まふゆが小さく囁く様に喘ぐ。

「あっ、んっ、きもちいい、気持ちいいです。私の、ここが、……あの、やめられないんです。私、悪い子でごめんなさい。気持ちよくなってごめんなさい……あっ、なんか、イキそう、イク、イク、んんっ、……ん…………、……んっ、んっ、……………ん、………………んっ」

 彼女の指の動きが穏やかになる。

 まふゆがイったようだ。

 僕がりさを愛撫している姿を見て興奮したのだろうか?


 とにかく、まふゆのイク姿はえっちで堪らない。


 僕の理性が働いているうちはこうして眺める事もできるが、気を緩めればまふゆの表情だけで射精できただろう。

 可愛い女の子の気持ち良くなっている姿を見てオナニーせずに耐えるなんて、僕以外の誰にできるというだろう。




 断じて、できないっ!




 僕がここに転入する前の学校の男子生徒がまふゆを見ていたとしたら、今の赤く染めた頬と、潤んだ目に吸い込まれるように射精している。



 まふゆのオナニー動画さえあれば、みんな半年は快適な夜を過ごせることだろう。



 ……と、そんな評論家みたいな事を考えている場合ではない。



 僕はりさから離れて絨毯に寝かせる事にした。


「せーちゃん、おっぱい吸わへんの?」

 りさが甘い声で僕に聞く。


 吸って欲しいのだろうか。

「えっと、じゃあ吸ってみようかな」

「せーちゃんが吸いたいってゆうたんやん」

「そうだっけ」

「んもぉー、はよー吸って吸って」

「分かった」

 僕がりさの右乳首に口を近づけようとすると、彼女の腕が広がる。おいでと言っているようだ。

 すると、急に頭を抱かれる。

「あ、その前に、えいっ」


 ギュッと、僕の顔を自身の胸の谷間に抱き寄せるりさ。


 むにっ、と柔らかい感触。少し汗ばんでむわっとした空気を感じ、顔面がたわわな胸に包まれる。

 りさが僕の後頭部を交差した両腕で押し付けながら左右にぽよんぽよんと振る。

 僕の顔が谷間の中で揺れる。


 鼻で呼吸すると、りさの爽やかで甘い香りが直接鼻に入ってきて、心地良過ぎて頭がぼーっとした。


 もちろん僕の下半身は勃起して彼女の太ももに裏筋を擦り付けてはいるのだが、それ以上に、女の子に抱き締められる安心感に心が奪われていた。

 唇が押さえつけられ、舌で彼女の肌を少し舐めてみる。

 特別な味はしないが、かすかな汗の塩気がある。

 柔らかさの中に弾力性があり、体温も伝わってくる。

 少しザラついた肌の舌触りがクセになり、つい吸ってしまう。

 声は出せないが、彼女の肩を抱き締めながら上下に顔を動かして気持ち良さをアピールした。

「ふふふ、せーちゃん、クンクンしてて、可愛い。気持ちええんやろ?うち、昔はおっぱいがコンプレックスやったんやけど、今はみんなに褒めてもろて自信あんねん。形はええのに硬いんかなぁって、思てたけど、せーちゃんに柔らかいって言われてなんか安心したわー」

 僕はりさに胸で顔を気持ち良く弄られ、振り解けない。

 こんなに安心するのは、ゆかの股間に顔を挟まれた時以来だ。

 ゆかの熱く蒸れたまんこに顔を押し付けながら、太ももで挟まれた時も心地良かったが、りさの胸も凄く落ち着く。


 こんな幸せを感じられるからこそ、りさには人間でいて貰わなくてはならない。


 僕は目的を見失わない様に気を取り直す。

 僕は胸の谷間から乳首へ頭を移動させ、コリッと突き出たりさの右乳首を舐めた。


「あんっ!」


 りさが高い声を上げる。

 僕はそのまま、唇で乳首を覆うと、唾液を垂らし、乳首を舌の腹で押して、震わせる。


「あっ、あっ、あっ、あんっ、イイ」


 感度良好だ。乳首は吸い過ぎると痛く感じるだろうから、ゆっくり刺激して、充分に気持ち良くなったところで吸い付くのが効果的なはずだ。


 これは、ちゆとの前戯で経験済みだ。

 しかし、ちゆと違ってりさは巨乳。乳首の感じ方も違うだろう。

 さっきは指で弾いてイっていたので、問題なく感じるとは思うが、指の刺激の方が強くてイきやすかった可能性もある。


 男でも、フェラより手コキの方がイきやすい人もいるのだ。個人差はある。

 僕は、彼女の右乳首を舐めながら、自分の右手で左乳首も優しく刺激してみた。

「あんっ、きもちいい」

 りさが可愛く喘ぐ。

 良い反応だ。

 だけど、弄るなら、指は濡れていた方がいい筈だ。

 僕は右乳首から一旦口を外した。

 強く吸っていたわけでは無かったが、ちゅぽんっと、音がする。

「あんっ」

 快感の声を上げるりさ。

 僕は人差し指と中指に自分の唾液を付けると、再び左乳首を弄り始めた。


「くぅーん、あんっ」

 甘く鳴くような声を出すりさ。


 僕の肉棒がその声に反応してビクンと動く。

 乳首舐めと指の刺激に集中しているものの、りさの声に身体が反応してしまうのは仕方ない。

 前戯にさえ集中できていれば、そう簡単に射精はしないので、乳首責めに全神経を注ぐが、やはり密着したりさの肌の感触は、どんな精神的防壁も軽々と突破してしまう威力がある。



 結論、出そうになった。



 僕は予定より少し早いが、乳首吸い上げを実行に移す。



 できるだけ舐めてから吸うつもりだったが、あんまりのんびりしていると唐突に臨界点を突破して勝手に射精してしまう危険性がある。

 気を付けなくては。



 僕が吸うと、りさが大きく反応した。



「はぁうああ!うんっ、やばっ、やばっ、あーっ、あーっ、あんっ」


 りさの腰が持ち上がり、胸も僕の口に押し付ける様に動いた。


 これも良い反応だ。

 かなり濡れたんじゃないか?

 僕は吸いながら、右手を彼女の乳首から股間にスライドさせた。


 ぐちゅっ、と、熱くヌルヌルになった膣口の愛液を感じた。


 僕は中指の腹で、むにむにと、りさのまんこを左右に揺らす。

「はぁーん、せーちゃ、あんっ、あーっ、んんっ、んっ、んっんっ」

 小陰唇の凹みに中指の腹がピッタリ入り、揺らすと一緒に左右に動く感触がした。指に絡み付いているようで気持ち良い。

 ぐっしょり濡れた可愛いまんこのひだひだが、僕の動く指について来るのが、まるで彼女の意思で吸い付いているようで興奮する。

 りさの膣口は、僕のモノを受け入れる準備ができているようだ。


 そう思った時、りさが甘えるような声でねだってきた。


「……せーちゃん、そろそろ、入れてほしーなぁ」

「ん?入れて欲しいって?」


「んー、んーっ、焦らさんでっ」

 僕の指に押し付ける様に腰を上下に振るりさ。

 両手で顔を隠し、甘える声で腰を振る美少女。


「りさ、何を入れて欲しいのか、教えてほしいな」


「んー、…………おちんぽ」

 僕の目を見ながら、呟く。

 目が潤んで、恥ずかしそうだが、嬉しそうでもあり、とても淫靡いんびだ。

 別に意地悪をしたいわけではなく、ただ、その発情した表情のまま、甘い声で男性器のことを口にして欲しいだけだ。

 コレは男ならみんな願う事だろうと思う。


「なに?りさ、もう一度言って」


「……おちんぽ」


「もう一回」


「おちんちん……ぅん」


「もっと何度も言って欲しいな」

「……おちんぽ、おちんぽ、…………おちんちん」

 僕はりさの言葉を聞くたびに身体がゾクゾクと震えた。

 ダメだ、あまりやり過ぎると自分で自分の首を絞める事になりかねない。

 というか、もうなっている。


「りさ、脚を開いて」


「……うん、優しくしてね」


 りさが素直に脚を大きく開き、寝転んだ状態のM字になる。

 僕は一度上体を起こし、膝立ちで彼女の姿を見た。



 圧巻だ。



 絶世の美少女が、裸で、僕の目の前で恥ずかしがりながら両足を両手で開いている。


 股の間からは愛液が光に反射してキラキラと輝き、膣口がひくひくと動いている。

 これから、この中へ僕のちんぽを挿入する。



 耐えられるのか。



 眺めるだけで視覚的に気持ち良い。


 触らなくても射精できそうなくらいだった。



 りさが僕の好みの女の子だということも関係しているのは確かだが、彼女の紅潮した顔や、身体のバランスの良い肉付きを見ても皆んな同じ様になるだろう。


「りさ、……綺麗だ」


「…………恥ずかしいっ」


 りさのまんこがまたピクピクと動く。

「りさ、可愛い」

「あんっ!……焦らさんでって」

「りさから僕にお願いして欲しい」


「なんでそんな恥ずかしいことさせんの、せーちゃん趣味悪いで」

 りさは興奮しているようで、頭を振っている。

「りさ、ほら、もう少しで入るよ、お願いして」


 くちゅくちゅと、亀頭をクリトリスから膣口にかけ、上下に当てて撫でてみる。

 ヌルヌルで気持ち良い。


 りさも腰を上げて、僕のちんぽを入れようとしてるように見えた。

 ヌルッと、竿の部分でクリトリスを擦ると、りさは腰を小さく回してハァハァと声を荒げた。


 これはある意味ではオナニーだ。

 僕のモノに自分から擦り付けて快感を感じている。

 りさの口がだらしなく開き、よだれが口元から垂れていた。

 本当に気持ち良さそうだ。

 僕はそのりさを長く眺めていたくて、自分の右手で自分のペニスの根元を掴んで固定し、りさが自分の当てたい部分にきっちりと当たるように手伝った。


 僕のモノが動かなければ、彼女は自分で気持ち良くなる部分に刺激を与えられる。

 まさに人間ディルドーだ。

「せーちゃん、そのままにしといてな、今、クリちゃんでイキそうなんやんかぁー」

「うん、いいよ、好きに動いて」

「あっ、あっ、あっ、んっ、あっあっ、んんっ、あん、あっあっあっ、ええかも」

 りさが固定した僕のペニスの裏筋に自分のクリトリスを擦り付けている。

 しばらく喘いでいると、彼女のしなやかな右手が伸びてきて、亀頭を上から優しく押さえる。

 少し冷やっとしてツルツルの指先がカリ首に擦れて気持ち良い。

 りさは自分の手の指で上から押さえることで、クリトリスを裏筋で圧迫し、刺激を与えたいようだ。

 指の動きが速くなり、腰の動きも激しい。

 僕はちんぽの気持ち良さもそうだが、その行為自体にとんでもなくエロさを感じてイクかと思った。

 りさの喘ぎ声がリズミカルに響き渡り、挿入してないのにほぼセックスしている雰囲気だった。

 視覚的に気持ち良過ぎて目を逸らすが、すぐに視線がりさの腰振りに戻ってしまう。

 もう目を閉じてしまおうかと思ったが、その光景が快感過ぎて見ないという選択肢が選べない。


 自分にとって不利になる可能性があるのにそれを選べない事に、自分の理性の限界を感じた。

 もはや、りさが可愛いのが悪いと、相手のせいにしたくなるくらいだった。


 だが、別にそれはおかしな事でもない。

 自分のちんぽでクリオナニーをして興奮している好みの女の子から目を逸らすなど、健全な男にできるはずがない。



 僕は深呼吸する。



 落ち着け、落ち着け、僕はセックスをしたいのではない、サキュバス化抑制をしたいのだ。


 そうしなくては、りさがサキュバス化して、生気を吸われる。仮に吸われる前に助け出されたとしても、後にりさは、レオミュールのような天使に捕らえられて、少なくとも今のような、まともな生活は送れなくなる。

 だから、耐えなくては。

 そもそも、セックスだけが全てではない。


 僕はりさとの今後の楽しい写真部生活を夢見て心を落ち着かせた。


 そう考えていると、段々と刺激にも慣れてきて、りさをまともに見れるようになってきた。


 りさの顔に集中する。


 目が合い、りさは嬉しそうに、ニコッと微笑む。

 愛情に溢れたような表情。

 僕は安心する。



 …………よし、これなら、ゆっくり挿入して刺激を抑えれば耐えられる。





 と、思った瞬間だった。




 ずぷっ、と、股間に温かくて気持ち良い肉に挟まれる感触がした。



 彼女の顔から股間の方へ視線を移すと、挿入されていた。


「ちょ、りさ、入ってる」


「もぉー、せーちゃんが動けへんから、うちが入れてもーたやん、責任とりやぁー」

 そうか、僕は自分でちんぽを手で固定していたので、りさが右手の指で亀頭を膣口に当てれば挿入は簡単だ。

 腰を自分の両足でグッと上げる事で上手く入れたようだった。


 僕は本当に天にも昇るかと思うような快感に腰が砕け、倒れ込むように両手をりさの顔の両横に着く。

 その過程で、ずぷぷっと、りさの膣内にちんぽが全部入った。

 僕の下半身に稲妻のように快感がほと走る。

 まるで初体験で挿入した時のような新鮮味のある気持ち良さ。

 ビリビリと麻痺するようなふわっとした刺激。

 膣口がキュッと締まり、膣壁がちんぽの亀頭、カリ、竿の部分を抱きしめる。

 挿入して涙が出た。

 たぶん、本来なら、もうこれまでの過程で射精してしまっているから、ここまで興奮して挿入するに至らないのだ。

 まさか挿入の気持ち良さで泣く事になるとは思っても見なかった。


 りさは嬉しそうだ。


「あーんっ、入った。んっ、凄い、せーちゃん感じる、あー、もぉ、あんっ」


 りさの中はよく濡れていたのもあってか、熱くて締まっている。

 動かれるとすぐ出してしまうので、自分のペースでコントロールしなくては即敗北だ。

 敗北とは射精。

 ここまで耐えて、暴発するわけにはいかない。

 上下にピストンすると、ぞわぞわと快感が全身に伝わり、気持ち良さに震えた。


 りさは僕の顔を見つめながら、意地悪そうに笑う。


 目が潤んで頬は紅潮しているのに、表情は小馬鹿にしているようにも見えて、この世のエロさが体現されているような顔だった。


 なんて表情をするんだ。


 コレがサキュバス化する直前の女の子の攻撃力なのか。


 僕が耐えていると、りさは嬉しそうに聞いてくる。

「せーちゃん、しんどそうやなぁ、うちの事、焦らしとったからやで。……ん?泣いてない?泣いとるやろ」


 泣いてるのがバレたようで、りさが嬉しそうに笑う。


 僕の両頬を、その長く綺麗な両手で包み込む。

 ふにっとしたりさの手の感触が気持ち良く、顔を包まれただけなのに心を持ってかれるような快感を感じた。

 彼女の柔らかい両親指の先で、僕の涙が丁寧に拭かれる。

 繊細な動きで下瞼したまぶたを触られると、今まで感じたことのない愛しい気持ちが溢れてくる。

 同級生なのに、まるで年上の優しい女性に慰められているような感覚。


 僕は腰の振りを緩やかにして、呼吸を整えた。

「慰めたるわぁ……」

 りさが僕の顔を引っ張り、自分の顔に近付ける。


 僕の唇がりさの唇に重なる。


 柔らかい感触を感じながら、舌を入れる。

 熱い口内で、りさの舌と接触し、絡まる。

 りさはゆっくりと舌を上下に動かして僕の舌を舐めている。


 完全にリードされてしまっている。


 気持ちいいが、このままペースに呑まれては彼女をイかせられない。


 僕は自分から彼女の舌を舐めると、一度口から離す。

 うん?と首を傾げたりさ。

「んふふっ」

 っと、彼女が口を閉じて笑う。

 僕はその可愛くも美しい微笑に、身体の奥がドクンっ!と脈打つのを感じた。

 とっさに、ピストンを止める。






 ヤバい、射精する!





 ぐっ!待て待て!





 落ち着け、落ち着け、落ち着け、別のことを考えろ。




 僕はちゆが授業中に消しゴムを窓の外に落として焦ってる様子を思い出した。


 ちゆは数学の授業中、よく消しゴムで遊んでいて、正方形のピンクの消しゴムを転がしていた。

 恋占いができるサイコロみたいな消しゴムで、6面それぞれにラッキーアイテムと今日の恋愛運が5段階で示されている。

 例えば、恋愛運3だと、こんな感じだ。




 ❤︎❤︎❤︎♡♡
 きょうのあなたのラッキーアイテムは

 ハート型の雲




 …………みたいな感じだ。

 アイテムかどうかはともかく、ハート型の雲を見つければ良いらしい。

 雨の日は難しいだろうなと思った。


 ちゆは3を出して、空を見上げたままで、もう一度振ってしまったらしく、そのまま窓から恋愛占い消しゴムが飛んでいった。

 僕は斜め後ろの席から見ていて、焦ったちゆが可愛くてニヤニヤしてしまったのだが、後から聞くと、やたらと深刻そうだったので、ゆかと2人で休み時間に探してあげた。

 わりとあっさり見つかったが、ちゆは宝物でも見つけたように喜んでいたので、何だか幸せな気分になった。




 ……と、関係ない事を考えて落ち着いたので、なんとか射精せずに済んだ。



 危なかった。




 僕の様子の変化に、りさはキョトンとする。


「せーちゃん、何か別のこと考えとるやろ?」

「え?……いや、そんなこと」

「うちは分かるで、他の女やね」

「待って待って、なんでそんな」

「もっとうちだけを見て欲しいんやけどなぁ」

 りさが少し悲しそうな表情になる。

 それにしても何で分かったのだろう。

 女の勘なのか?

 それにしても鋭い。

「誤解しないで、僕はりさが気持ち良過ぎてイキそうだったから、耐えるために別のこと考えたんだよ」

「ふーん、……でも、それならうちの事でもええんとちゃう?」

 りさが嫉妬でむっとしている。

 少し怒ったりさの顔は美しく整っていてぞくっとした。それでいて頬は赤いので、美人でもあり可愛くもあるという全部盛りになっている。

 この性格で嫉妬までしてくれるなんて最高だろうと思った。

「待ってりさ、そんなの、りさから気を逸らすために考えるのに、りさのこと考えたらもっと気持ち良くなっちゃうでしょ」

「ええやん、そんで、うちの名前叫んでイったらええやんっ!」

 りさが僕の股間へ突き上げるように自分の腰を上下に振った。


「ぁあー!ちょっと待って」


「待たへんわっ!」


 少し怒っている。


 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ

 と、リズムよく腰を下から打ちつけるりさ。


 完全にりさのペースだ。怒ってるりさは、更に可愛さが増しているように見える。


 本番に入って、僕の方から責められている気がしない。


 こんな事で抑制ができるというのか?





 むりだ。





 りさのペースに呑まれてしまったら最後、僕の限界を突破して勝手に射精してしまい、ジ・エンドだ。




 僕の頬から、首の後ろに両手を移動させて組み、腰を打ちつける彼女はさっきと打って変わって、とても楽しそうだ。


「はんっ、あんっ、あっ、あっ、んっ、良い、んっ、あっ、ここっ、ココっ、この、ここが、んっ、んっ、あんっ、ふふっ、ん、んあっ、いい、イキそ、んっ、ふふっ、んん、んっ、いいかも、んふぅ、んっ、あっ」


 こんなに楽しそうにセックスする美少女を止められるわけもなく。


 僕はただただ自分の限界を待つ他ない。






 イク。







 ダメだ。






 もう、…………イク……。






「せーちゃん」



 ピタッと、動きが止まるりさ。



「どうしたの?」



「この体勢で動くんやったら、うちが上の方がええわ」



「え?そうなの?」


「せーちゃんまだ射精したくないんやろ?」



「まぁ、……そうなんだけど」

「動かんつもりやろ?」

「……」

 言葉に詰まる。

 動きたいが、りさに合わせて動くと数秒で出るので動けないというのが正解か。


「せやったら、うちが動いて気持ち良くなるわ」


「ごめん、早漏で」


「ええやん、うちの為なんやろ?」

「面目ない」

「セックスでそんな苦しんでるんは、もったいないで、うちがほんとのヤツ教えたるわ」

「うん」


 りさはそう言うと、僕からちんぽを抜き、体位を変える。


 僕が寝転ぶと、すらっと伸びた両足が見えて、また興奮してくる。


 抜いたので何とか無事だったが、裸で歩くりさの様子は破壊的なエロさだった。

 それなりに背があって胸もあり、スタイルが良いとこんな事になるんだなと感動した。


 ある意味で、サキュバスとして100点満点のボディを獲得している。


 性格の可愛さも合わせると、200点になって青天井だ。


 そんなりさが、僕の腰に跨ろうとしている。


 僕はピクピクとペニスを震わせて期待する。


 さっきはあれだけ絶望していたというのに、また期待してしまうのは、やはり性欲には生命体としての機能を凌駕する何かがあるとしか思えない。


 ……それにしても、綺麗な足だ。


 僕がそう思っていると、隣で委員長のあやかがとんでもない事を口にした。


「やっぱり、玉元くんって足フェチだよね」


 他の皆んなが一斉に反応する。



「「「「「足フェチ?」」」」」


 りさも遅れて反応する。


「足?」



 あやかが説明する。

「うん、玉元くん、前にクラスの子に足裏で踏まれて喜んでたんだよ」


「へぇー、そーなんやぁ」

 りさが意地悪そうに笑う。



 ……あやか……なんで今そんなこと言うんだ。




 僕はチラッと周囲を見ると、さっそくゆい子がソックスを脱ぎ始めている。


 それを見ながら、まふゆときょうこもソックスを脱ぎ始めた。



 待て待て待て、皆んな、僕の身体を踏む気なのか?


「あのさ、あやか、あれは、たまたま、って言うか、流れがそうなっただけで」


 と、そんなことを言ってると、周りに生足の女子たちが集まってくる。



 僕から見て、正面はりさ、右側には、あやかとゆい子がいて、左には、まふゆときょうこがいた。



 並びで言うと、右から、あやか、ゆい子、りさ、きょうこ、まふゆ。


 マリンとちゆは遠慮しているようだ。

 とは言っても、ちゆはスマホでゲームしているから、そもそも興味が無いのかもしれない。


「せーちゃん、みんな踏んでくれるみたいやけど、どうする?」


 僕は5人の美少女の顔を順番に見つめる。


 恥ずかしそうだが、みんな期待している様子だ。


 こんなの、踏んでもらうしかない。


 踏んでもらうしかないが、耐えられるだろうか。




 いや、逆に考えるんだ、ここで足コキをして貰うことによって、一度出しかけた精子を睾丸に戻して、改めて再戦だ。


 足コキは気持ちいいが、さすがにセックスに比べればまだ持つはずだ。

 それに、複数プレイになる事で、むしろ気持ち良さが分散されるから我慢する分にはさっきよりマシかも知れない。



 大丈夫だ、ここはりさの提案に乗ろう。


「もちろん!存分に踏んでくれっ!」


「せーちゃん、ほんとに変態なんやね、ノーマルやと思てたわ」


 なんだ?

 りさに誤解された。


 この際仕方ないけど、なんか複雑だ。

 足コキして欲しい人みたいになってしまった。


 何でこうなるんだ、僕はずっとノーマルなのだが!




「……あ、あの、私も踏んでみても良いんですよね」

 まふゆがオドオドしている。

 積極的なのか消極的なのかどっちなんだこの子は!

「そりゃあ、踏んで良いよ、まふゆちゃんに踏んでもらえるなら、そんな幸せな事はないさ」


「えへへ、ありがとうございます……では、遠慮なく」


 むにっ、と、横から裏筋辺りに右足の土踏まずの部分を押し付けるまふゆ。


「はぅ!」

「あ……大丈夫ですか?」


「大丈夫」


 思ったよりもフニフニしてツルツルで気持ちいい。

 そう言えば、よもぎに踏まれた時も予想外の気持ち良さだった。

 踏まれるのは、視覚的にそういう従属欲みたいなモノを満たす為だと思っていたが、実際に踏まれると、足裏の独特な感触に身悶えしそうになる。


 くちゅくちゅヌルヌルと足裏が僕の亀頭とカリを刺激して気持ちいい。

 りさの愛液と僕のカウパーが良い具合に潤滑剤になっているようで、快感を増幅させている。


「じゃあ、私もやっちゃうね」


 今度は、ゆい子が右足をちんぽの付け根に乗せてきた。

 これもまた気持ちいい。


 ゆい子の足裏は、まふゆより一回り大きいのか、力強い感じだった。

 まふゆの繊細な弄り方も良いが、ゆい子のダイナミックな刺激も悪くない。


 2人の右足がぐりぐりと動き、予想外に射精しそうになってきた。


 耐えていると、更にきょうこが足を控えめに乗せてくる。


「あの、私もええんかな……これで」


 きょうこがまふゆの足のすぐ下に繋げるように右足を置き、前後に動かす。


「気持ちいい、良いよ、きょうこちゃん」

「そっかぁ、じゃあ続けるでー」

「どうぞ」

「うわー、なんやろ、おちんぽさんの硬いとこと柔らかいとこ両方感じて、なんや気持ちええなぁ」

 きょうこが顔を赤らめながらのんびりした口調で言う。

 3人の右足裏でグリグリされていると、次はあやかが近付いてきた。

「なら、私はこうしよっかな」

 僕はブルッと腰を震わせた。

 なんと、あやかは右足を上からではなく、下から入れたのだ。

 つまり、他の子は足裏で刺激しているのだが、あやかは足の甲で、僕のカリと亀頭の辺りをクニクニと触った。

 あやかの足の裏は僕の下腹を踏んでおり、腹を足裏で撫でながら、足の甲で他の子とちんぽを挟んでいる。

 さすがあやかと言うべきか、あやかが足の甲で挟んでくれたおかげで、まふゆやきょうこの足裏を感じやすくなった。


「あやか、それ、凄い良いよ」


「いいの?良かった。玉元くんに感じて貰えて嬉しい」


 あやかの足の甲がカリを刺激して気持ちいい。

 足の親指から小指までの関節部分を使って、凹凸が往復する度に、全身がゾクゾクと感じた。


 立て続けに、前後運動していたまふゆが、足の指を曲げて、亀頭を包む様に持ち、器用に震わせてくる。

 まるでバイブのようだが、バイブよりも断然気持ち良い。

 手に包まれるのとは違った、不規則でぎごちない刺激が逆に射精感を高めてきた。

「ちょ、まふゆちゃん」

「こうやって足の指でもぎゅってできるんですよ」

「……う、うん、分かる、分かるよ」

 僕が苦しそうに返事をすると、まふゆが微笑む。

「なんか、つらそうですね。痛かったら言ってください。どうですか?」

 むにゅむにゅと、まふゆの丸みのある可愛い足の指の中で亀頭が抱かれて揉まれる。

「気持ち良過ぎて、ダメになりそう」

 そう言うと、まふゆは更に笑顔になり、握る力を強めてきた。

「本当ですか?嬉しいです。そんなに私の足の指が良いんですね。もっと握ってあげますので、気持ち良くなってください」

 くにくにと握ったり緩めたりしながら、小さく亀頭を回したり押したりするまふゆ。

 僕はそのたびに、うめき声を上げる。

 明らかに苦しい声なのだが、まふゆやあやかは喜んでいる。

 僕が気持ち良くて苦しんでいるのが楽しいのだろう。

 まるでサキュバスだと思ったが、この2人に限って言えば、見た感じではほとんど人間。

 あやかはオールグリーンだ。
 まふゆは不明だが、たぶんイエローは少ないはず。

 純粋に楽しんでいるだけなのか。


 すると、また竿部分の刺激に変化が起こった。


 ゆい子が、ちんぽの根元を親指と人差し指の間で挟み、上下に動かし始めたのだ。

 いつの間にか、きょうこは僕の左側のすぐ近くから見下ろしており、僕の胸の上に足を置いている。

 左の乳首を足裏でクリクリと刺激してくれているようだった。緩いが、悪くはない。続けてくれれば感じてくると思う。


 ゆい子の親指と人差し指の間で挟まれる気持ち良さは、手コキと同等か、それ以上の気持ち良さだった。


「どう?私の足の指、いいでしょ?」

 ゆい子が興奮気味に聞いてくる。


「うん、最高だよ」

「じゃあ、もっと動かしてあげるね」

 ゆい子がそう言うと、まふゆが対抗意識を燃やしている。

「私も負けませんよ。ほら、玉元さんの先っぽは、私が懲らしめてあげます」

 懲らしめるって、……なんか違うだろう。

 だが、何となくまふゆに言われると、懲らしめられてるような気がしてくる。



 何となく、まふゆに言って欲しい言葉を見つけたが、コレを言わせるのは本当に変態だと思う。



 だけど、一度言ってみて欲しいと思った。


「あの、まふゆちゃん」

「はい、なんですか?」

「言って欲しい言葉があるんだけど」

「なるほど、、というやつですね」

「……そう言われると、そうとも言うけど」

「何でも言ってみてください、私にできる事であれば何でも」

「うーん、やっぱりやめとこうかな」

「何でですか!?」

「こんなこと、後輩に頼むのは色々と問題あると言うか何と言うか」

「気になるんですけど」

「いいからいいから」

「言い掛けてやめられるのって、凄いムズムズします」

「聞かない方がいい事だってあるでしょ」

「私は本当のことを聞いても後悔しませんし、例え傷付いても、誰かのせいにしたりしない事を心掛けて生きているんです」

「……なんか大事おおごとになってきたな」

「だから、言ってくださいっ!私は後悔しませんからっ!」

「そこまで言うなら……でも恥ずかしいしなぁ、僕が傷付くかもしれないし」

「私、けっこう優しいって言われたりするって言うか、自分でも優しさが取り柄だと思ってるので、傷つけたりしないと思うんですよね……ちゃんとケアしますよ?」

「だけど、恥ずかしさはどうしようもないし」

「こんな事までしてるのに、今更恥ずかしい事なんてありますか?」

「別の方向でね」

「……なにか、放送禁止用語のようなヤツですか?」

「……そう言うことではないんだけど、僕のこう、性癖に関わるというか」

「こんなにいっぱい、女の子におちんちん踏ませておいて、何を躊躇っているのか理解に苦しみますね」

「そう言われると、……そうなんだけどね」

「ふふ、玉元さんは、意外と恥ずかしがり屋さんなのですね」

 クスクスと笑う真面目な黒縁メガネの女の子。

 その笑顔を見て、お願いしてみる事にした。


「えっとね、…………えっちなのはいけませんって、注意して欲しかったんだ。それだけだよ」

 意外そうな表情をするまふゆ。


「それだけですか?」



「うん、真面目な後輩の女の子に、えっちなのを注意されるのって、なんて言うか、嬉しいというか」

「…………ヘンタイですね」


 冷静に返すまふゆ。


 僕は身体が震える。


 上から見下ろされてヘンタイですねと言われるのは、少し、というか、かなり効く。

 何に効くのかはわからないけど。


「まふゆちゃん、その感じ、良いよ、もっと欲しい」


 まふゆは少し恥ずかしそうにしたが、真面目な顔でまた言った。


「あなたは、ヘンタイさんです、私、えっちなのは、いけない事だと思います」


「まふゆちゃん!」

「何ですか?」


「それだ!」

「それって?」

「その感じのまふゆちゃんが見たかったんだ」

「本当にヘンタイさんじゃないですか」

「ごめんね、変なことリクエストしちゃって」

「良いですよ、……私、えっちなのはいけないって、ほんとに思ってるんですよ」

「そうなんだ」

「みんな、えっち過ぎると思うんです。でも、今までは、男の子が居ない学校だから、大丈夫だったのに、玉元さんが入学しちゃって、困ってるんです。あなたさえエッチじゃなければ平和だったのに。あなたは最低ですっ!えっちなのは、いけない事だと思いますっ!」

 ぐりぐりと、亀頭の先を足の指先でこね回すまふゆ。


 気持ちいい。


 自分でも、何をやってるんだと思ったりはするが、性欲が高まり過ぎて変な方向へ行ってしまった。


「……最後に、さっきのやつ、言って欲しいんだ」

「えっちなのは、いけないと思いますっ!!」

「あーっ、と、それも良いけど、懲らしめてあげますって言うのも欲しい」


 まふゆは一瞬足を止めて考える。

「私そんなこと言いましたっけ?」

「言った言った、懲らしめるって」

「そうですか、懲らしめるってどういう意味でしたっけ?」


 分かってなかったのか……確かに、文脈的に使い方変だったもんな。


「懲らしめるってのは、制裁を与えて、もう2度とやらせないようにする、みたいな意味だよ。悪を懲らしめるって言うでしょ」

「なるほど、理解しました。つまり、私が、えっちな人を懲らしめて、えっちなことをしない様にする、って事ですね」

「そうそう、当たり!さすがだねまふゆちゃん」

「ありがとうございます。では、言いますよー」

「お、おうっ」

「えっちなのは、いけない事だと思いますっ!私が懲らしめてあげますねっ!」


 そう言うと、また足の指でぐりぐりと亀頭を刺激した。


「…………くっ、まふゆちゃん、最高だよ」


「えいっ、えいっ、懲らしめてやるっ!制裁です、おちんぽさんっ、大人しくなりなさいっ、おちんぽさん、えっちなのはダメですっ!えいっ!えいっ!えい」


 僕はこの緩い刺激とまふゆの声に癒される。



 ……いや待て、何をまふゆと楽しんでいるんだ?



 りさとセックスしている途中だった!


 さっき一瞬、果てる寸前だったせいで頭が休憩モードに入ってしまっていた。



 足コキに同意したのは、あくまで気を紛らわせる手段だった筈なのに、まふゆが素直過ぎてつい余計な事を頼んでしまった。

 あやかの顔を見ると、まるで菩薩の様に穏やかな顔をしている。

 これは、どう受け取ったら正解なのか判断に困った。

 そう言えば、りさが見えない、と思うと、僕の顔が暗くなった。


「むぐっ!」

 僕は誰かに踏まれたらしい。


「せーちゃん、いつまでうち待たせるん?」


 りさだ!


 見えないと思ったら僕の頭の背後に立っていたのか。


 だけど、待たせたからって顔を踏まなくても良いだろう。

「うちとのえっちの途中やったのに、みんなの足で興奮して、うちのこと放ったらかしでまふゆちゃんとっ」


 グニグニと、僕の顔を足の裏で撫で回すりさ。

 大きめのサイズの足で、顔全体を踏まれるのは、かなりの興奮材料だ。

 僕はりさの親指が口元に近付いた瞬間にパクッと咥えてみた。

「ん、あっ、せーちゃん、うちの指食べるん?」

 反対から踏まれているので、土踏まずの部分が鼻のところに当たり、額には、りさのかかとがダイレクトに乗っかっている。

 前からよりも、後ろからの方が顔を踏まれている感覚が強い気がするのは、コレが一般的な踏まれ方だからだろうか?


 僕はりさの親指と人差し指の間を念入りに舐めてみる。


 りさの足がぷるぷると震えた。


「なんなん、せーちゃん、これウチ好きかも」

 僕は必死に舐め続ける。

 そう言えば、りさは手の指を洗われて快感によがっていた。なら、足の指も刺激されると弱い可能性がある。


 コレは弱点を発見したかもしれない。


 僕は、両手でりさの右足を捕まえると、足の指の間を順番に舐め回していった。


 案の定、りさは感じている。


「はぁ、はぁ、んっ、あっ、んっ、舐められるんええわぁ、なんか身体が熱なってくんねんけど」

 足舐めがここまで有効だとは思わなかった。


 しかし、これなら、りさに対するこのタイムラグも取り戻せるかもしれない。


 相変わらず、まふゆやゆい子、それにきょうこは僕の身体を足で弄り続けているが、りさの足指に集中することで、なんとか耐えられる。



 大丈夫だ、いけるぞ。



 ……と、その時だ。




 急に下半身に重みを感じたと思ったら、明らかに誰かの鼠径部が僕の睾丸を押し上げている。

 僕はりさの右足を口から外し、少し持ち上げる。


 すると、ゆい子が僕の股に乗って前後に動いていた。


 まふゆの足の指先は僕の亀頭を押さえてはいるが、明らかにゆい子に遠慮している様だった。

 ゆい子は下半身裸で、さっきも一度僕の足に股を擦り付けてイっている。

 準備は万全という事だろう。


 くちゅくちゅと、ゆい子のまんこが僕のちんぽを刺激する。


 さすがにコレは予想外だった。


 ゆい子も興奮しているのだから、あり得る事ではあったが、りさに気を遣って遠慮すると思っていた。

 こうなると、僕はどうすれば良いのか。


「タマモトくん、私のこれ、どう?気持ち良い?」


 元気なゆい子は目を輝かせながら僕を見つめている。


「うん、気持ちいいよ」


「でしょー、私も気持ち良い。やっぱり、私たちって身体の相性良いよね」

「う、うん、そうだね」


「いっぱい気持ち良くなってね」


 ゆい子が素股でぐりぐりと僕のちんぽに快感を与えてくる。


 こうなると、もはや無視できない。


「せーちゃん、うちの足、もっと舐めてええよ」

 りさはりさで、しっかり気持ち良くなっている。

 なら、ゆい子の素股に耐えながら、りさの足裏を責めるしかない。



 僕は快感とくすぐったさから逃げようとするりさの右足を両手でしっかり押さえながら、土踏まずを舌先で舐める。


 汗ばんで、無味だが、舐め心地は良かった。

 りさが声を上げて喜んでいる。

 くちゅくちゅと上から音が聞こえるので、少しりさの股間を見上げると、自分で慰めているようだった。


 足を舐められながらオナニーしているようだ。

 コレはコレで気持ち良さそうにしている。

 感度を高めてくれるなら願ったり叶ったりだ。


 僕は再び足裏に戻ると、下半身に更なる快感と、ビリビリとした衝撃が走った。









「タマモトくん、ごめん、入れちゃった」






 ゆい子が騎乗位で僕のモノを挿入していた。
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