見習いサキュバス学院の転入生【R18】

悠々天使

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2章 粛清と祭

第52話 ラストアプローチ

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「ゆい子、……急にそんなこと」





 僕は、ゆい子による不意打ち騎乗位での挿入に、全身が快感で震えた。


 元気で明るいショートヘアの女の子のゆい子が、上の制服は着たまま、下半身だけ裸で僕の大事なところに密着している。

 純粋な性欲を真正面から受け入れている気分だ。

 ゆい子はおそらく、写真部の子達の中でも好奇心旺盛な方だと感じる。


 全ての部員に会ったわけではないが、初日に積極的に話しかけて来たところや、興味本位でグイグイ質問してくるところも素直な性格という印象だった。

 人懐っこいタイプと言えばそうだし、あまり深く考えないタイプと言えばそんな気もする。


 まふゆと違って、僕に遠慮しながら近付くわけではなく、欲望に正直だ。

 そういう意味ではサキュバスっぽくもあるが、単なる若さというか、子供っぽさなのでは無いかとも思う。



 だからこそ、……えっちだ。



 打算を感じない女の子の性欲ほど興奮するものはない。

 もし仮に、ゆい子と付き合ったとしたら、何でも気分で動く性格にかなり振り回されるだろうが、優柔不断になりがちな男であれば、彼女の様なタイプは居心地が良いはずだ。



 僕はゆい子にも魅力は感じている。


 だからこそ言いたい。




 はダメだ!




 りさの足裏を舐めることに集中していたから耐えられたが、もういつでも射精できるくらいに気持ちは高まっている。



 目の前にはりさが自分のまんこに右手の中指と薬指を入れてグリグリと弄っている。

 左手の人差し指と中指はクリトリスを指の側面で挟んで震わせていた。

 下から見上げると、りさのボリュームのある下胸は張りがあって凄まじく魅力的で、乳首も立って存在を主張していた。



 くちゅくちゅ、くちゅくちゅ。



「ハァハァ、あっ、ん、はぁっ、んっ、うんっ、んっ、……はっ、ん」


 りさの声が頭上から聞こえる。

 彼女の顔を下から見上げると、口元が緩んで気持ち良さそうだ。

 一応、りさも感じている。


 興奮はまだ続いている様子だ。僕も、愛液が顔に落ちてくると胸が熱くなるのを感じた。

 あまりにも視界がエロ過ぎる。


 見てるだけで気持ち良いのに、下半身はゆい子のまんこに包まれている。


 りさとゆい子が逆ならまだしも、このまま射精したら抑制剤がゆい子に中出しされてしまう。


 ゆい子をある程度満足させて、りさに代わってもらう他はない。

 無理矢理ゆい子の騎乗位をやめさせて、雰囲気を悪くしてしまうと、りさも萎えてしまうかもしれない。

 そうなったら絶頂させることなんて、とてもじゃないが厳しいだろう。


 リスクを考えて、ゆい子の騎乗位に付き合う事にする。


 僕の忍耐力が持たなければ、りさの抑制は持ち越しだ。


 ……悪魔測定器オールレッド。正直、明日には手遅れになっている可能性もあるが、そうなったら、僕の力が及ばなかった結果として受け入れるしかない。


 ここまでやっておいてそれは辛い。


 最悪、りさがこの学院から居なくなる可能性も…………。



 それは嫌だ。




 絶対に耐えて、りさのサキュバス化を抑制するんだ。


 僕は気合を入れる。



 絶対に耐えて見せる!




 ゆい子が僕の胸の辺りに手をつき、腰を上下に動かし始める。


「んーっ、タマモトくん、すごいよっ」


 ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅっ、ぱちゅっ


 ゆい子の腰が上下に動き、本格的に騎乗位セックスが始まる。

 彼女の乱れた姿は可愛く、僕のモノを無意識に硬くさせる。

 身体の動きに合わせて、黒髪ショートの癖っ毛がぶんぶん動き、彼女の気持ち良さそうな照れた顔から目が離せない。


「んっ、んっ、あっ、んんっ、うん、あん、はんっ、ん、ん、あっ、んふっ、んっ、ふぅ、……あっ!あっ、あっ、あ」

 ゆい子があえぎ声を上げる。


 ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅんっ、ぱちゅん


 こんなに積極的にハメて来たのに何だか恥ずかしそうに腰を振ってるので、エロさが倍増していた。

 元気な女の子が、積極的な割に、いざ本番となったら恥ずかしがるのは卑怯だ。

 誤解ないように言えば、卑怯なくらい可愛いと言う意味だ。

 もちろんその光景も凄いが、身体の相性も確かに良いと思った。

 ゆい子の中は、締まりが良い。

 少し日焼けした健康的な肌と同様、膣の中も引き締まっているのかも知れないと思った。

 柔らかくて熱く、キュッとペニスの竿を中で掴んでいる。


 膣壁のひだが、裏筋やカリ首を撫でる様にフニフニと擦り上げて、最高の刺激を与えてくれている。

 気持ち良過ぎて力が抜けてきた。

 まずい、このまま快感に身を任せたりしたらそのまま中へ発射だ。


 ゆい子、生で中出しされる事に何も感じないのだろうか。

 普通なら、僕が中でイってしまう事に少しは警戒するだろう。

 分かってやっているのか、それとも興奮して忘れているのか。

 ……分かってるはずだ。だけど、サキュバスについては、どう思っているのだろう。

 ちゆの悪魔の羽根をゆい子も見ている。その上で、自分もそうかもとは思わないのか。

「はぁんっ!おく、奥、気持ちいい、もっと、もっと、んっ、んんっ」

 彼女の口元が気持ち良さにだらしなく開いている。


 亀頭がゆい子の奥に当たる。


 僕も気持ち良くて出そうになったが、何とか耐えた。


 奥まで突くと、子宮膣部であるポルチオのコリっとした感触が何となく分かる。


 1番奥の部分、いわゆるPスポットと呼ばれる後膣円蓋ちつえんがいというのは、ココの事だろう。


 手前の前膣円蓋(Aスポット)はお腹に近くて、こっちも感じるはずだが、たぶん、お尻側の奥の方が、竿の上にポルチオが乗り掛かってくるはずだから刺激は強い気がする。


 前に教えてもらった、ケルビンの人体講座によると、子宮の位置はお腹側に上がっているので、普通に奥まで挿入すると子宮口に直接は当たりにくいらしい。

 つまり、子宮の周辺を指す、膣円蓋の奥が、子宮膣部、いわゆるポルチオに振動を与えられるので1番感じるそうだ。


 奥イキの要因になるGスポットの骨盤神経のほか、下腹部神経にも刺激が加わり、更に迷走神経にも影響があるという。

 迷走神経は、脳に直接響く神経で、これがポルチオイキの気持ち良さをかなり手助けしていると言っていた。


 最も、Pスポットイキに関してはまだ研究中らしく、ここの調査が進めば、抑制が飛躍的にやりやすくなるそうだ。

 絶頂中の抑制に関してはまだハッキリとしたデータはないらしく、個人差もあり、必ずしもポルチオである必要もないと言う事だが、そもそも器官としては刺激が連動するので、何でイったのか本人にもよく分からないというのが実情だ。

 なら、その子のツボを探し当てる他は対処法は無い。

 ケルビンの言う口説き作戦も、理屈で説明すると快感への阻害になると判断した結果なのだ。


 抑制に本気で取り組んでいなければ、得ることは無かった知識かもしれない。

 上手くやれば、ゆい子を最短で絶頂させる事もできる。


 ゆい子に満足してもらい、それからりさを攻略だ。



「タマモトくんっ、私、これ、好きかも」



 ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ


 ゆい子の腰を振るペースが上がり、音も激しくなった。

 僕のペニスへの刺激も、さっきまでと違ってかなり大きくなる。


 僕は耐えるためか、気を紛らわせるためかはともかく、自分の顔を踏みつけているりさの足に鼻を押し付けた。


 りさの少しザラついた肌の感触が心地良い右の足裏を唇に当てた。

「ひゃんっ!」

 僕が足裏を強く自分の顔に当てたのでりさも反応した。



 足が逃げると、そのままりさが僕の目の前まで股間を落としてくる。

 逆側から顔面騎乗する気なのかと思ったが、そうではなく、膝立ちで両手のオナニーを続けた。


「せーちゃん、気持ちええよ、ほんまに」


 僕の目の前に盛り上がった恥丘の割れ目がある。

 そこに綺麗な手の指が出たり入ったりを繰り返す。


 ぬちゅっ、ぬちゅ、くちゅっ、ぬちゅ、くちゅ、くちゅっ、ぬちゅ、くちゅ


 彼女の長い指がちゅぽっと膣穴から抜かれるたびに、愛液が飛び散り、僕の顔に雨水の様に掛かった。

 水滴が落ちる瞬間に目を閉じると、僕の鼻の下に付着し、唇を伝って流れてくる。

 口を少し開けて、受け入れ準備をすると、ツーっと、りさの温かい愛液が口の中へ侵入する。

 ほのかに酸味を感じるが、ほとんど無味無臭だ。

 少し塩っぱさは有るが、気になる程ではない。

 確か、より身体が感じてくるほどに味に変化が生まれるとケルビンは言っていた。

 普通の状態であれば、酸性で、酸っぱく感じるが、興奮して気持ち良くなるとアルカリ性に変わるため、苦くなるという。

 理由としては、精子が酸性に弱いらしく、膣内に射精された精子を守る為に、アルカリ性になるのではないかという事だ。

 膣内の分泌液が変化するなら、やはり気持ち良いセックスをした方が妊娠に有利に働くということになる。

 それだけ、気持ち良さは重要だ。

 そう言えば、ゆかに体育館裏でクンニをした時も、初めは塩っぱかったが、感じてきてから、そのまま耐えきれず放尿した時は苦さを感じた。

 あれは、興奮が高まって感じた事による変化だったわけだ。


 と言うことは、まだりさの愛液がアルカリ性になっていないなら、射精しない方が良い。

 、射精のチャンスだ。

 だが、そんな微妙な変化に勘付けるのかは、まだ分からない。

 賭けの要素は残っている。


 僕は両手で頭上のりさのお尻に両手を伸ばすと、自分の口に近づけた。

 クンニだ。


「はぅんっ、あっ、せーちゃん大胆やなぁ、そんなにウチのおまんこ吸いたいん?」


 りさが甘い声を出して腰を震わせる。

 嬉しそうだ。

 僕は舌で膣口からクリトリスまでを舐め上げた。

 ぷるぷると震えて気持ち良さそうに喘ぐりさ。

 まだ酸っぱさがある愛液。

 ゆい子のセックスをしている間に、りさの膣内をアルカリ性にしたい。


 苦みが出るまで舐め続けるんだ。


 そして、そこに集中することで、ゆい子の騎乗位で射精しないように努める。

 僕がまんこを舐め回していると、下半身の方から不満げな声が聞こえた。

 ゆい子だ。

「……ねぇ、タマモトくーんっ、なんか、おちんぽ柔らかくなってるよ、私のじゃ感じないの?」


 まずい、まんこ奉仕に集中し過ぎて、萎えてきた。


 コレだと、ゆい子を満足させられない。


 僕はりさのまんこを舐めつつ、腰をゆい子に突き上げた。


 ゆい子が歓喜の声を上げる。


「あんっ!……なんだ、まためっちゃ硬いじゃん、ふふっ、自分で腰振っちゃって、……そっかそっか、タマモトくんは、自分で腰振りたい人なんだ。意外と責めたいのかな?……だったら」




「ぅぐぅっ!」


 僕は呻き声を上げる。


 僕は下から突き上げるように上下にピストンすることで、勃起を取り戻したが、ゆい子はその動きに合わせて自分からも腰を下げ、しかも前後に楕円を描くように動き始めたのだ。


「アハっ!なになに!?すっごい硬いじゃん、もしかして、今まで力抜いてた?抜いてたでしょー、……まっ、私も本気でやってなかったからね」

 楽しそうにケラケラと笑うゆい子。


 騎乗位としては、これ以上ないくらいのアシストだが、ゆい子には射精できないから、ある意味地獄だ。


 快感の渦が、文字通り体内を駆け巡る。

 ゆい子の腰の動きがなめらかで、僕がピストンのスピードを落としても、それに合わせて彼女自身が調整してくる。


 僕が苦しんでいるのが伝わっているのか、動きを調整するたびに嬉しそうに声を上げた。


「あはっ!あはっ!ねぇねぇ、こういうリズムゲームあるよねぇっ、私、音ゲーってすぐハマるんだよね、……今みたいに、タマモトくんが、腰の動きを緩めたり、強めたりするでしょー?……そこを、私が狙って、こう、やってっ!」



「んぐぁ!」


 僕が耐える為にゆっくり腰を上げたのに、その動きに合わせて、早く腰を下ろすゆい子。

 彼女の中の凹凸の膣壁に、僕のちんぽがにゅるにゅると擦られ、正直ひとたまりも無かった。


 そんな様子の僕を見て、満足そうに高らかに笑う美少女。


「あははっ!ねぇねぇねぇ、気持ちいいよねぇー、その感じ、ぜったい気持ちいいよねぇ、なんか私も興奮してくるんだけど。私、自分が責められる方が好きだと思ってたんだけど、なんか責めるのも楽しいかも。気持ち良くなってもらうのって、すごい楽しいっ!もっとしてあげるねっ!気持ち良くなってー」



 ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ぱちゅんっ



 僕はゆい子の猛攻に負けそうになって来た。


 ここまで耐えてきて、出してしまったらと思うと、キツ過ぎる。


 全てが水の泡だ。


 しかも厄介なのは、ここでゆい子にイかされたら、めちゃくちゃ気持ち良いだろうという事だ。


 これだけ我慢に我慢を重ねて、放出した時の快感は計り知れない。


 僕はりさに射精することを目的としているが、もし、ゆい子に無理矢理イかされたとしたら、その喪失感と快感で頭がおかしくなる程に興奮するだろう。

 この感覚は、今日のちゆとの野外プレイにも通じるところがある。

『彼氏に捕まえられてみた』という、例のアレだ。

 ダメだと思っているのに、無理矢理にイかされる。


 そんなシチュエーション、興奮しない筈はない。


 もちろん、僕には征服欲も多少はあるし、敗北よりは勝利を掴みたい。


 だが、何も知らないゆい子に、自分の大きな意思決定をくじかれるというハプニングにも興奮してしまう。


 きっとそれは、性的快感が脳に及ぼす悪魔のイタズラなのだ。



 サキュバスという悪魔が、人間に与える快感の一つに、『背徳感』があると以前ケルビンに聞いた。


 僕は抑制には関係ないと思って流して聞いていたが、コレのせいで本当に失敗しそうになっている。



 ゆい子の可愛さも反則だ。



 なんだ、あの腰を振るたびにピョンピョン跳ねる可愛い癖っ毛は……。


 癖っ毛って、髪型が制限される為に嫌がる人が多いと聞くが、意外と周囲の人間からすればチャームポイントとして、男女問わずモテる要素になっていたりするものだ。


 特にゆい子は、その癖っ毛が本人の性格を表しているようで魅力が底上げされている。


 僕はゆい子から視線を逸らす。


 頬を染めて、騎乗位で楽しそうに腰を振る彼女を見つめていたら、もうダメだ。


「うんっ、んっ、あんっ、んんっ、あんっ、んっ、うんっ、あっ、アハっ、イイじゃん、んふふっ、ねぇー、んふっ、あっ、すごっ、ふふっ、アハっ、リズムだね、ハイッ、ハイッ、なんてねっ、ふふっ……んっ、あっ、イイ」


 テンポよく腰を振り続けるゆい子。


 僕は無心でりさのまんこを舐めている。

 気を抜くと射精する。

 ただ、クンニに集中すれば多少は耐えられる事に気付いた。


 自分の過去を振り返ると、みんな、優しく微笑み掛けてきたタイミングで射精している。

 これは、安堵感が油断を生んで暴発していると考えて間違いない。

 気を抜くと負ける。

 ある意味でスポーツの試合と同じだ。


 気持ち良さに屈してはならない。


 そう考えていると、ゆい子の動きが鈍くなった。


 まさか、これは。


「あっ、あっ、あっ、ダメ、イキそ、イキそう、すごい、もうっ、気持ちいい、んっ、あっ、ダメ、んっ、そう、ゆっくりね、うんっ、んっ」


 ゆい子の声が穏やかになり、限界が来ているように感じた。


 これは、勝負を掛けるならこのタイミングかも知れないと思った。


 僕は、いっきにピストンのペースを上げた。

 少なくとも2倍以上のスピードは出ている。

「あっ!あっ!ちょっ、ちょっ、待って待って待って待ってって、んっ、やめ、んっ、あ、あんっ、ああっ、あああっ、だからねっ、それっ、あの、んあっ、…………もおっ!んんっ、イク、イクイク」


 ゆい子が感じている。

 顔が紅潮して、両手の平で僕の胸をペシペシと力無く叩いている。


 イキそうなようだ。


 ここでイけば、りさに交代する名目になるだろう。


 コレを逃せば、もう僕は耐えられる気がしない。


 しかも、この責め方は諸刃の剣だ。


 ゆい子がイキそうになっているだけでなく、僕も凄い快感を受けている。


 もはや3分くらいで射精することは確実。


 だから、それまでにゆい子を満足させなくてはならない。


 僕は腰を振り続ける。


 早い。


 自分としても本気のペースだ。


 気持ち良過ぎる。


 何もかも忘れてしまいたくなるような快感だ。


 腰を動かしているつもりだが、もう、快感が強くて、その快感を求めて腰が自動的に動いているような錯覚を覚えた。


 ぱちゅっ、ぱちゅっ、ばちゅっ、ばちゅ、ぱちゅ、ぱちゅ

 一定のリズムでピストンを続ける僕。

 さっきと違い、ゆい子は自分から腰を振っていない。

 おそらく、絶頂が近い、そろそろイクはず。

 だが、男と違い、女の子は連続イキもできる。

 これで満足するかどうかはまだ分からない。

 僕はラストスパート、りさのまんこから口を離し、騎乗位セックスの方に集中した。


 ぱちゅん、ぱちゅ、ぱちゅん、ぱちゅ、ぱちゅん、ぱちゅ、ぱちゃん、ぱちゅ


 ゆい子は紅潮し、目がトロンとして、気持ち良さそうに喘ぐ。

 もう周りのことは何も考えていないような表情だ。

 快感に夢中になっている。


 可愛い。


「あっ、あっ、あっ、あっ、ん、おっ、んっ、うっ、だめっ、やっ、だめっ、だめっ、ダメ、ダメダメ、ダメダメダメだって、もぅ、んっ、ちょっ、なん、で、早、はっ、早いっ、んっ、やめっ、んっ、…………んっ……、ふっ……ふっん、……ふふっ…………あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、好きっ、好きっ…………ぅん……いぐ、いぐ、あっ、イグ、イクイク、イクんっ」


 甘い声を上げながら喘ぐゆい子。


 オーガズムが近い。



 僕はゆい子の腰を持ち、彼女の目を見つめながら、本気で突き上げた。


「あっ、あっ、あっ、ダメ、あっ、あっ、うんっ、あっ、きもち、イイ、あっ、あっ、あっ」


 目が合ったゆい子は目を輝かせて嬉しそうにまた腰を動かし始めた。

 さっきまでと表情が違う。

 なんて気持ち良さそうな顔だろうか。

 僕は身体全身に電撃が走るような心地良さを感じた。


 ニコッと微笑むゆい子が、両手を僕の胸から、両肩へ移動させ、そのまま倒れ掛かってきた。


 僕はゆい子の顔が突然近付いて来てビクッとしたが、すぐに彼女の体温で上半身が包まれる。


 制服の生地がふわっと当たる。

 柔らかい胸の感触を感じた。

 ほとんどゼロ距離にゆい子の顔がある。

 熱い吐息が顔面にむわっと掛かり、半開きの口元から唾液が垂れる。

 僕の下唇の下の顎付近にたらーっと、掛かった。

 温かいヌルッとした液体が掛かった感触。


「ハァ、ハァ、はぁ、んっ、あ、ごめんなさい、今、拭くね」


 ゆい子はそう言いながら、自分の垂れた唾液を、僕の顎からペロっと舐め上げ、その舌を僕の口の中に突っ込んできた。


 ヌルッとした太い舌先が、僕の口内に侵入する。

 僕は、なし崩しに彼女の舌を受け入れる。

「はぁ、はぁ」と、吐息が僕の口元に広がる。

 何だか柑橘系かんきつけいの良い香りがした。

「んっ、あーっ、んちゅ、んちゅ、んっ、んっ、れろれろ、んっ、んっ、ちゅうっ、ちゅう、んっれろれろ、あむっ、あむっ、れろれろ、んっ、あっ、んむ、んむ、れろ、れろ、んちゅう、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、んんんー、んん……」

 僕の口内を舐め回すゆい子の舌。

 熱く、柔らかく、ヌルヌルしていて、時折り、鼻息が強くなりくすぐったい。何より、気持ち良さが凄かった。


 ゆい子の腕が僕の両肩から首に回る。

 頭を抱き寄せ、更に深くキスをされる。

 僕はゆい子の背中に両腕を回し、しっかりと制服越しに抱いた。


 腰の動きは止まらない。


 僕も舌を口内で動かしていると、ゆい子の舌が止まった。


「んんっー、んぐぅ、んぶっ、んくっ、んくっ、ゔん、ゔんっ、ぶぁっ、むんっ」

 キスしながら唸るように声を出すと、ビクビクっと、体を震わせる。


 痙攣けいれんして、長い間プルプルとしているゆい子。

 僕は震える彼女の身体を強く抱きしめる。

「……んっ、ゔん……、んん…………、ぅ…………、ん……ふぅ…………」

 徐々に落ち着いてくるゆい子の身体。


 びくんびくん、と震えたと思うと、次はピクピクと細かく動き、次は一定の速度で、ぴくっぴくっ、と平坦になった。


 右手で頭を撫でる。


「んふーっ、んふーっ、んふーっ」


 キスしたまま呼吸を整えるゆい子。

 僕は口を少し後ろに引くと、コツンと額と額が当たる。


 顔を上げるゆい子。


 恥ずかしそうだが、満足そうな表情でもある。


「…………あはっ、すっごい、イっちゃったぁ、にひひ」


 汗だくで照れ笑いしながら僕を見つめるゆい子。


 そのエロさと可愛さに、下半身が反応し、射精しそうになる。



 耐えろ、耐えろ、耐えろ、耐えろ。



 僕は心の中で呪文のように耐えろと唱える。


 ゆい子の膣はキュッとしまっており、動いていないのに、むずむずとした謎の快感があった。

 イった直後で、まんこが収縮しているのかもしれない。

 その状態でピクピクと身体が震えるのだから、ちんぽに刺激が与えられても仕方ないだろう。


 だが、今の状態で動かれたらアウトだ。


「気持ち良かったよぉ、タマモトくーん、もう私、ダメかもぉ」


 僕の左胸の上くらいに頭を乗せて、脱力するゆい子。

「ふぅ、ふぅ」と彼女が呼吸するたびに背中が膨れたりしぼんだりを繰り返す。


 何とかゆい子を満足させる事には成功したようだ。

 近くを囲んで見ていた、まふゆやあやか、きょうこ、マリンは、僕らに釘付けになって、熱い視線を向けていた。


 しばらく頭を撫でていると、ハッとしたゆい子が、僕のちんぽをまんこから抜き、上半身を起こす。


「あの、すいません、こんな、1人だけ気持ち良くなってしまって」

 周りを見ながら、恥ずかしそうに会釈するゆい子。


 まふゆが声を掛ける。

「ゆい子ちゃん、凄い気持ち良さそうでしたね、私も見てて、気持ち良くなってしまいました」


「えへへ」


 ゆい子はまふゆを見ながら申し訳なさそうにしている。

 そういえば、直前までは、まふゆが足コキしてくれていたのだ。

 少し罪悪感があったのだろうか?



「せーちゃん、ゆい子ちゃんと、めっちゃ激しいやつやってたな、ウチの舐めるのも忘れて」

 りさが少し不満げに非難してくる。

 ここは、本当に申し訳ない。

 りさとやりたいと言っておいて、先にゆい子を絶頂させてしまった。

 しかも多分、さっきのタイミングでゆい子に射精していたら、サキュバス化抑制は完了していたかもしれない。

 あの長い絶頂は、ほぼ間違いなく奥イキだ。

「舐めるのは忘れていたわけではないんだ。ゆい子ちゃんに気持ち良くなってもらおうと思ったら、集中しないとってなってさ」

 僕は言い訳する。

「そんなん、ウチも同じやったやん」

 何だかりさが拗ねている。

「それは、そうだけど、ほら、やっぱり、挿入してるからさ。本番中の方を優先するのが道理だと思うんだよね」

「ふーん、ほんまはウチが騎乗位する予定やったんやけど」

「あははっ」

 笑って誤魔化す。

「ごめんりさちゃん、タマモトくん取っちゃって、だけど、まだタマモトくん、イってないから、ね」

 ゆい子が僕を見る。

「そーだね、僕はりさでイクって決めてるんだ」

「がんばってねっ!」

 グッと右手の握りこぶしを見せるゆい子。

 ドキッとした。

 本当に抑制を応援されたような気がして嬉しい。

 もちろん、そんな意味では無いことは承知だ。たぶん半分冗談みたいな感じだろう。

 だけど、励まされることは素直に嬉しい。

 ゆい子は立ち上がると、脱いでいたショーツとスカートを穿いた。


 ……ここで下を穿くという事は、さっきの絶頂で満足した、……と、いう事で大丈夫なのか。

「タマモトくん!」

「はい!」

 急にゆい子に呼ばれる。

「またしよーねっ!」

「……うん、しよう」

 やはり元気な子って感じだ。

 今度やる時は、必ずキミを抑制する。僕はそう心に決めた。


 サキュバス化が進まないと良いけど……。


「せーちゃん!」

「はい」

 りさにも呼ばれる。

「ウチのことも忘れんといてな」

「忘れてないって」

「……ゆい子ちゃんとやって、もうウチのこと用済みなんっ?」

「よ、用済み?」

 なんて事を言い出すんだ。

 用済みも何も、今回はそういう事ではない。メインはりさだ。

「うち、これでも一途なんやで、ほんまは」

「そうなんだ、ごめん、なんか」

 サキュバス化直前で一途なのだとしたら、これからサキュバスになったりしたら大変だぞ。


 ……絶対に阻止するけど。


「他の子とやりたいんやったら、ウチは止めへんよ」

 りさは何故かあやかをジーッと見つめる。

 あやかは自分が見られていると気付き、目を逸らせた。何も言わないつもりだ。


 ……何となく、りさはあやかに対して気を遣っているように見える。


 そう言えば、運命の人かも、っていう話をしていたらしいから、その辺は気にしているのだろうか。

 だとしたら、ゆい子もあやかより先に僕とやってしまったから、心情を考えると少し心配だ。


 あやかに関しては、オールグリーンだから、そもそも抑制対象外なのだ。


 別に、理由がないとえっちをしてはいけないなんて事は無いし、そもそも相思相愛ならそういう行為をするのも自然だ。


 だけど、あやかと絡むというのは、もう完全にプライベートになり、そうなると、他の問題も出てくる。

 ……彼女の好意に応えることはできない。

 あやかには恩義もあるのだが。


 あまり考え過ぎてもろくな事にならないだろうから、今はりさの抑制に集中だ。



「りさ、僕がやりたいのはキミだ」

「そーなん?それやったらええんやけどな」

「僕はりさに満足して貰いたいんだよ」


「ふーん、そんな言うんやったら、満足させてもろとこかな」

 りさが少し明るくなる。

「うん、りさ、続きをやろう」

「ええで、うち、手加減せーへんからな」

「ほどほどにお願いします」


 りさが僕の腰の上に跨ってくる。


 美しい長い黒髪が、サワっと僕の太ももを撫でる。

 気持ち良くて、ぞわっと身体が震えた。

 彼女のVラインが、僕の鼠径部に降りてくる。

 挿入はせず、勃起しているちんぽの裏筋を押さえるように座った。


 りさの体温を下半身に感じる。

 ゆい子より一回りくらい身体が大きいので、乗られるとガッチリと股でホールドされているような感覚になる。


 りさの大きな胸がぽよんぽよんと主張されて目が離せない。

 綺麗な濃いピンクの乳首が立っていて、見てると触りたくなる。

 彼女の長い指が、僕の下腹の辺りを撫でた。

 ビクビクっと反応する。


「あはは、せーちゃん、嬉しそう。やっぱりウチに乗って欲しかったんや」


「……うん」


 僕は恥ずかしくなる。

 りさの熱い股間が僕の性器を押さえ込んでいて、その心地良い重みと体温に胸が高鳴る。

「んふふ、動いたるなぁ」

 彼女はそう言うと、前後に腰を動かし始める。

 さっきの、ゆい子の愛液と僕のカウパーで濡れているからか、スムーズだ。

 竿の裏側が、まんこの小陰唇に挟まれて、気持ちいい。

 くちゅくちゅ、くちゅくちゅ、くちゅくちゅ、くちゅくちゅ

 りさが、ゆっくりと一定の速度で腰を動かす。

 外から見ると濡れてなさそうだった膣も、内部はぐちゅぐちゅだったようで、ちんぽに温かい愛液が絡み付くのを感じた。

 前後に動けば動くほどに、まんこの体温が上がってくる。

 彼女の表情も、素股を始めてから興奮して頬が紅潮していた。

 美形の目鼻立ちなのに、快感に緩んだ顔は少女という感じで可愛い。

 胸がドキドキして、自分の顔が熱くなる。

 やはり、写真部に来て、すぐ一目惚れしてしまった相手なだけある。

 こんな性的な美少女に責められて、好きにならないなんて普通の男には無理なんじゃないかと思う。

 ただ、これには自分の好みだという主観が入っているので断言はできないが。

 だが、誰が見ても美少女には違いない。

 彼女がイクまで耐えられるか不安になってきた。

「ふふっ、……苦しそう」

 少し見下すような笑みを浮かべるりさ。


 僕の勃起したモノが、張り裂けんばかりに膨張する。

 こんなに硬くなっているのは、過去で一番だ。

 そもそも、こんな女の子達に囲まれてえっちをした事など一度も無いし、こんなに長時間、射精を我慢したこともない。


 良く耐えていると、自分で自分を褒め称えたいくらいだ。

 びくっと、下半身に刺激が走る。

 僕のちんぽが、りさの左手に握られた。

 少し冷んやりしたが、すぐ体温が伝わって温かくなる。

 スベスベでむにっとした長い指が、僕の竿の包皮をキュッと掴んで上下に動く。

 頭の中がその心地良い指の感触でいっぱいになった。

「せーちゃん、ガッチガチやん。こんなんウチの中に入ったらすぐ出してまうんとちゃう?へーきなん?」

 シコシコシコシコと、跨ったまま扱いてくる彼女。

 シコシコと動かしながら、亀頭をクリトリスにクニクニ擦る。

 扱きながらオナニーもしているようだ。

 その行為だけでイきそうだ。

 僕は精神統一するために、道場で座禅を組むところを想像した。


 煩悩を叩き出せ!


 まだイクところではない。


 耐えろ、耐えろ、耐えろ、耐えろ


 僕は目を閉じる。


 一瞬、コレで挿入して即中出しをしてしまい敗北するより、いっそ今日は外出しで終了し、明日再戦した方が確実なのではないか?

 と、そんな考えが浮かぶ。


 今日はみんなが発情していて部が悪かった。

 なんだったら、りさの部屋にでもお邪魔して、ゆっくり高めて絶頂させた所を抑制した方が間違いない。



 ……と、待て待て、精神統一し過ぎだ。


 たしかに、今リスクを取るより、再戦の可能性に賭ける方が良いかもしれない。


 だが、明日、りさがサキュバス化していたら……。


 それこそ、後悔先に立たず。そうなればもう後戻りはできない。



 サキュバスになったらどうなるか、そんなのはもう見えている。


 アカリの母親のように、自分の意思で人を愛する事はほとんど不可能になる。

 愛する人の生気を吸ってしまう事の苦しさ、1人を一途に愛すれば愛するほど、サキュバスという体質に悩まされることになるだろう。


 もちろん、それでも生きていく事はできる。

 そりゃ、ここに居られる保障はない。天使がいて、丘乃小鳥のような特殊な生徒も常駐している。

 ……やはり無理なのか。悪魔になったら最期?


 いやいや、マリンだって、悪魔だ。そして、デーモンハンターなのだ。


 そうだ、もしもの時は、りさもデーモンハンターになれば解決だ。


 …………本当にそうなのか?


 マリンは、どうやってデーモンハンターになったんだ?


 何か特別な条件があるには違いない。サキュバスを恨んでいる事?

 それはそうだ。

 だけど、他にもある筈だ。

 それは何だ?


 デーモンハンターになる条件。


 それは…………






 じゅぷっ!




 急に、下半身がかつてない程の快感で満たされる。


 身体が自然と跳ねる。


 目を開けなくても分かる。

 りさが僕のモノを自分のまんこに挿入した。


「せーちゃん、かたーい、大きいー、ウチのにサイズ、ピッタリやん。ぴちぴちのインナーみたいやわ。肌触りええやつなぁ、コレがいっちゃんええやんな」

 楽しそうなりさ。


 ダメだ、気持ちいい。


 出したくなる。


 まだ耐えろ。耐えるんだ。


 僕は目を開ける。


 りさとバッチリ目が合う。


 にぃー、っとつやっぽく笑う美少女。


 上下に腰が動き、おっぱいがふわっと揺れる。


 射精をうながしているようだ。


 視界がキラキラと輝き、りさの白い肌のきめ細かさまで鮮明に見える。

 突然自分の目が高解像度に変わったような美麗さだ。

 りさの腰のくびれや太もも、肩や腕の丸み、豊満な胸、指先に至る全てに女性的魅力を感じる。

 コレはたぶん、男の本能が求めているのだ。

 僕の性欲フィルターがりさに掛かって、最高のシチュエーションを生み出している。


 これは、時見理佐ときみりさという少女と僕のセッションだ。

 極限の状況が、僕に最高の瞬間を与えている。




 りさ、キミは、



「りさっ!」

 僕は名前を呼ぶ。


「せーちゃん、気持ちええん?」


「うん、凄いよ」


「ふふっ、嬉しいわー、さっきはゆい子ちゃんと楽しんでたけど、今はウチのことだけ考えるんやでっ」


「う、うん、うん」

「なんや必死な顔やなぁ、そんなにウチとやりたかったん?」


 りさが僕の両手の手首を握ると、自分の胸に誘導する。


 むにっ、と、僕の両手にそれぞれ柔らかい胸の感触がした。


 両手の中指の下の辺りに、勃起した乳首のコリッとした出っ張りを感じる。

 僕の手の甲を持つりさの手の平がスベスベで温かく気持ち良い。

 優しく揉み揉みする。


「あーっ、せーちゃん、もっと揉んでな」


 僕は指で緩急をつけながらムニムニしてみる。

「ええわぁ、もっと揉んでええよ、あと、乳首も忘れんといてな」

「うん」


 僕は乳首も手の平に巻き込んで、回しながら押し込んでみる。


「はぁんっ、あんっ、あっ、んーっ、あんっ、あっ、んっ、あんっ、あんっ」


 反応は良い。

 乳首も感じているようだ。


 今度は、腰を大きく上下に振り始めるりさ。


 りさの本格的な騎乗位が始まった。


 本番はここからだ。


 ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん

「んっ、んっ、んっ!んっ!、ぅんっ、んっ、んんっ、んっ、あっ、んっ、あむっ、んっ、あんっ」


 上下に動く、りさの腰。


 それに合わせて、喘ぎ声が漏れる。

 りさは大きく叫ばず、快感を噛み締めるように感じている様子だった。


 幸せそうに腰を振っている。


 楽しいというよりは、幸福な感じが伝わってきた。

 騎乗位セックスのやり方は人それぞれだ。


 どういう責めが効くのかも、やってみない事には分からない。

 りさの場合はたぶん、自分のペースで感じるのが好きなのかも知れない。


 なら、僕はりさのペースに合わせるまでだ。

 大事なのは、彼女を絶頂へ導く事だ。

 僕が動く方が良いタイミングがあれば、その時に動く。

 幸いにも、気持ちさえ落ち着いていれば、何とかなる。



 このペースなら、なんとか…………




「玉元さん、気持ち良いですか?」


 突然、左耳に吐息が当たり、左に目線を向けると、なんと、まふゆが僕の隣に寝転んでいる。


 まふゆの柔らかい声を耳元で囁かれ、身体が反応した。

「ダメですよ、すぐにイったら」

「え?うん、ありがとう、まふゆちゃん」

「私、中出しって、いけない事だと思います」

「そ、そうかな」

「ハイ、だから、ちゃんと我慢して、中に出さないように気をつけてくださいね」

「……そ、そうだね、気をつける」

「でも、どうしてもイきたいって、なったら」

「うん」

「イかせてください、って、りさちゃんにお願いしてください」

「……それで良いの?」

「はい、私は、ナマで、中出しなんて、ほんとにいけないと思うんですが、りさちゃんが、生でほしいって言うなら、出してあげるしかないと思うんです」

「そ、……そっか、でも、まふゆちゃんは」

「私に、なまで中出しですか?」

 ビクッと、僕の身体が震えた。

 なんて事言うんだこの子は!

「違うよ、りさに」

「りさちゃんにお願いして、中に出させてくださいって言って、いいよって言われないと、ダメですよ」

「うん、分かった」

「私、えっちなのはいけないと思ってるんですよ」

「……ですよね」

「はい、でも、大好きな女の子のおまんこに、ナマで中出し、したいですよね」

「……したい、です」

「中出しして、そのまま、ギュッて抱きしめて、孕ませたい、ですよね?」

「まふゆちゃん、何を言って……」

 僕がチラッとまふゆを見ると、まふゆの手元にスマホがあり、何かのまとめ記事を読んでいるようだった。

 色々な体験談を元にした創作を書いている記事みたいだ。

 なるほど、読みながら言っていたのか。


「私の中に、いっぱい、ししゅ……じゅう?をたっぷり出しても良いんですよ」

「まふゆちゃん、それは、子種汁こだねじるだと思うよ」


「…………あっ、すいません、……私の中に、いっぱい、あの、子種汁をたっぷり出したいんですか?」

「まふゆちゃん、言葉責めしてくれるのは嬉しいけど、自分の言葉で大丈夫だよ」

「あ、……そうですか、そうですよね、すいません、ゆい子ちゃん見てたら、勉強しなきゃって思ってしまって」

「まぁ、その、ありがとう。さすがまふゆちゃんだね」

「えへへへ、…………あの、中出しはいけない事だと思います」

「それは、まふゆちゃん?」

「はい、私のオリジナルです」

「お、……オリジナル」

 何と言うか、凄くレアな体験をしているような気もする。


「せーちゃん!また、うちとのえっち中にまふゆちゃんと遊んでっ!」

 りさがキレている。

 今度はしっかり怒っている感じだ。

 グリグリと腰を動かすりさ。


「ぅぐっ、りさ、ごめんっ、もうちょっとソフトに」

「せーへんわっ!!」

 ばちゅばちゅ、ぐちゅぐちゅと乱暴に腰を打ちつけるりさ。



「ぐぅあっ、あ」


「ふふっ、せーちゃん、苦しそうやなぁ」

 りさの機嫌が直ったようだ。

 まふゆが耳元で呟く。


「懲らしめてあげます!」

「僕を懲らしめてるのはりさの方でしょ」

「でも、私のせいなので」

「あ、間接的に、みたいな」

「そう……ですかね、どうでしょうか?」

「知らないけど」


「せーちゃんっ!!」


 また怒るように腰を振るりさ。


 りさが僕の両手の平にそれぞれ指を絡めて恋人繋ぎをする。

 りさが前のめりになって、腰を打ち付けてきた。


 ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ

「んっ、んっ、うんっ、んっ、ふぅ、んっ、んっ、あんっ、んっ」


 りさが喘ぎながら上下に腰を振った。


 握られた手に力が入り、全力で動かしているのが伝わる。

 汗ばむ手、りさの額も汗ばんでいる。


 かなり感じている様子だ。

 これなら、絶頂も近いかもしれない。


 僕はりさの動きに合わせて突き上げてみる。


「あっ、ああっ、んっ、うんっ」

「りさ、気持ちいい?」

「うん、もっと突いて欲しい」

「分かった」


 僕は一番奥まで突くために、腰をを思いきり上げた。


「あ、それ、奥、奥まで突いとーよ、止まって」

「うん」

 僕は腰を上げたままで静止する。

 なんだか、周りから見たら異様な光景だろうなと思った。


「そのままで、ちょっとだけ動いて欲しいんやんかぁ」


 そうか、たぶん、ここはPスポットだ。後膣円蓋ちつえんがい

 奥イキする上で、かなり重要な位置。

 ここから直接、迷走神経に伝わり、脳で感じる事ができる。

 少し動かすと、ペニスのカリ首の段差で、コリコリしたポルチオの部分を何となく感じる事ができる。

 そうでなくとも、膣内の最深部付近ではあるはずだ。

 ここで震わせれば、刺激が伝わりやすい。

 僕は刺激が強すぎないように気をつけて腰をビクビクと震わせた。


「あんっ!せーちゃん、これ、なんなん?」

「りさ、気持ちいい?」

「うんっ、なんか、バイブ当てとる時みたいや」

 バイブ持ってたのか、でも、りさなら持ってそうだなと思った。

 何種類くらいあるんだろうか。

「じゃあ、もっと激しい方が良い?」

「ううん、そのまま続けて欲しい」

「バイブとどっちが良い?」

「そんなん、おちんちんに決まっとるやん」

「なんで?」

「バイブは生きてへんもん、刺激はええけど、電気の温もりやから、人の体温とか感じぃへんし、感触がちゃうわ」

「そっか、良かったよ」

 僕は腰を上げた姿勢は変えずに、下半身に力を入れてビクビクとさせる。

「……んっ…………ぇぇで、……んぅ…………それ…………ぃぃん、……ん…………、もっと……、ぅ………………ぇぇよ、…………そのままやで………………っ……んっ、んっ……、あかんよ………そ……………、せやせや、焦ったらあかん………、んっ……」

 りさが穏やかに、だが確実に感じている。

 震わせる速度に応じて反応が変わり、表情に強弱がつく。

 僕への刺激は大きくはないが、りさへのジワジワと効く快感が絶頂への助走になっている。


 体勢的にキツさもあるが、10分くらいなら耐えられそうだ。


 速度を変えずに、ビクビクと震わせ続ける。

 りさの身体がほんのり赤く染まり、緩んだ口元からよだれが垂れてきている。


 感じている。


「ふぅ、……ふぅ、………ふぅ」と、りさは息を整えながら、目を閉じている。


 快感に集中している様子だ。



 僕のほうも、少ないとはいえ快感はある。

 ただ、りさに比べると刺激は薄い筈だ。


 男側の感じ方と女性は違う。

 それは今までの経験でも明らかだ。


 ここはりさに合わせよう。


 僕は腰が疲れてプルプルとしてきたので。少し左右に腰を振りながら震わせるようにやり方を変えた。

 すると、りさの反応が変わる。


「……あっ、なに…………新しいやつなったん……、変化つけてんねんな、……ぇぇやん、……ちょうどええタイミングやで…………、さすがやね…………ぁん、ぅん……ふふっ、ふふふ、へへっ、……へへぁ……」


 腰が疲れたのでやり方を変えたのだが、コレがりさには効いたようなので、とりあえず、そう言う事にしとこうと思った。

 りさは目を閉じて、口をだらーっと、開いている。

 この小さい振動がよほど気に入ってるようで、ずっと腰を押し付けてきている。

 りさの押し付け方に力が入っているので、余分な体力を消費してしまうが、気持ち良くて押し付けている事は明白なので文句は言い辛い。

 こんなに口元を緩めてだらしない顔になっている美少女、なかなかお目にかかれない気がする。

 僕はりさの幸せそうな表情に愛しさを感じた。


「…………ぁん、……ぁ………、ぁかんねん……………、んっ………、あかんよ…………、んっんっ、………ふぅ………、うんっ………、こぉ……らっ………そんな責めんでも…………、ふぁ………ぅん、はぁんっ、あっ!…………イクっ、イクねんて、ぁん」


 ビクビクっ、と、りさの身体が震えた。


 あ!


 りさがイった!


 が、……しかし。


 僕は身体を起こし、りさを対面座位の体勢で抱きしめる。


「あんっ、抱きしめてくれるん?」


 僕はビクンビクンと跳ねるりさの背中に腕を回して抱きしめた。


 りさも抱きしめてくれる。

 足とクロスしてガッチリと僕のお尻の上くらいでホールドされた。


 ピクピクと、彼女の身体が震えて、吐息が漏れている。

 本気でイったようだ。


 りさの顔は、トロンとして眠そうだ。

 頭が後ろに倒れそうだったので、左手で支えて僕の左肩に乗せてあげた。


 絶頂。


 りさはイったようだ。


 僕はまだイってない。


 奉仕に集中していて、僕自身が高まってなかった。


 ここで出さないと意味がない。


 と、焦るほど快感に集中できない。


 座位の体位で、腰を上下に振る。

 気持ちは良いが、なぜか高まらない。


 理由は分かる。

 さっき、体重を掛けてくるりさに合わせて腰を振るわせ、無理な体勢で体力を消耗したこと。

 そして、射精しなくてはいけないプレッシャーに負けて、勃起が充分ではないのだ。

「ふふっ、せーちゃん、ウチ気持ち良かったでぇ、せーちゃんもイきたいんやろ?」

「え?うん、そうだね」

「イかれへんのやったら、うちがお口で気持ち良くしたるよ、膝立ちなってみ」

 そう言うと、りさは一度、僕から離れて、四つん這いになると、僕のペニスを右手で握り、上下に動かし始めた。

「あ、りさ、できれば、中に入れたくて」

「んふふ、そんなん、入れるんやったらもっと勃起させなアカンよ、今のおちんちんやったら、ウチのまんこに入らへんで、大人しく言うこと聞いときぃ。ん、あむっ」


 りさが僕の亀頭を咥え込み、チロチロと舐め始めた。


 竿はりさの右手でシコシコシコシコと上下に擦られる。

 僕のはりさの指の動きと、舌先のヌルヌルした感触ですぐに勃起した。

 りさの手コキとフェラが気持ち良過ぎる。

 自分でも驚く程に早い復活だった。


「あはっ、せーちゃん、もうガッチガチやなぁ、そんなに早くウチのおまんこに突っ込みたかったん?えー?ほんま、エロエロおちんちんやなぁ。この、エロおちんぽ!……でも、ウチ、アンタのこと大好きやで」

 りさが左手で竿を擦りながら、右手の平で亀頭をナデナデする。



 ぐちゅぐちゅと音が鳴り、射精感が高まった。



「そろそろやね、じゃあ、せーちゃん、こっちおいで」


 りさが、後ろに寝転び、両手を広げて僕を迎える。



 僕はそのりさの姿に胸が高鳴った。



 紅潮して、とろけきった表情の全裸の美少女が、開脚して両手を広げている。


 長い黒髪が絨毯の上で乱れて、臨場感があった。


 僕は吸い寄せられるようにりさの上に倒れ込んだ。


「あんっ、おかえりぃ、元気やった?」

 ぷにっと胸の感触が心地よく、抱き心地は最高に良かった。

「りさ、綺麗だよ」

「あはっ、嬉しいっ、ウチな、ほんまは正常位が一番好きなんよ。やってくれへん?」

「分かった」

「入れてええよ」

「うん」



 僕は挿入前に、りさの股間の愛液を右手の中指に絡み付けると、味を確かめてみた。



「コラ!うちのえっちな水、舐めたらあかんよっ」


「えっちな水…………、ごめん」

「次から気をつけるんやで」

「わかった」




 僕はりさに再びゆっくり挿入する。




「は、ぁあん……」



 りさが喘ぐ。



 凄くあっさり入った。



 膣口からは、何の抵抗も感じない。




 奥まで入れると、中がキュっと締まる。






 りさの顔が目の前にある。



 目が潤んで輝いている。興奮して嬉しそうだ。




「ウチのこと、好き?」

 りさが甘い声で小さく囁く。






「……うん、好きだよ」

 僕がボソッと言うと、りさの両足が背中でクロスし、僕をホールドした。







 ズズズっと、また膣の最深部まで挿入されるちんぽ。



 ダメだ、気持ち良過ぎる。




 膣壁がピッタリと亀頭やカリに貼り付いて、コレだけでもう射精しそうだった。






 僕が、最後の踏ん張りで耐えていると、りさが僕を見つめながら、呟くように言った。




「いっぱい、中に出して、精子セイシ





 ゾクっと、全身が震える。




 ダメだ!






 イクっ!











 ドクっ!ドクっ!ドクっ!ドクっ!ドクっ!ドクっ!ドクっ!ドクっ!










 僕はその言葉に耐えられず、りさの膣内に盛大に射精した。
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