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2章 粛清と祭
第57話 まどろみの中で伝えたい
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「もう寝るの?」
2人で遅い夕食を済ませた後、僕がベッドの隣に布団を敷き、横になると、ゆかが声を掛けてきた。
「うん、今日は色々あって疲れたからね」
もう時刻は22時50分。
マリンとの約束の23時まで10分くらいだ。
そろそろ寝なくてはいけない。
だが、ゆかは少し不満げだ。
もっと話したいのだろうか?
「……そっか、そうだよね、セイシくん、怪我してるし」
怪我はあまり関係無いのだが、一応、そう言っておいた方が納得できるかも知れないと思った。
「……うん、それもあるし、色んなことが一気に押し寄せて来て、頭の中の処理が追いつかなくなってね」
「そうなんだ、…………ねぇ、今日はちゆちゃん、友達のとこに泊まりに行ってるんだよね?」
「うん、そうだよ」
今晩は、ちゆはマリンの部屋で一緒に寝る事になっている。
僕から言ったのではなく、ちゆの方からだ。メッセージが携帯に届いていた。
『なんか色々アレな感じみたいだから泊まってくねー』……だそうだ。
今日の状況を見て、気を遣ってくれたらしい。
本当に気が利くというか、臨機応変というか。
そもそも、ちゆは優しい。
マリンの心理的負担の事も察しがついているようだった。
ちゆは、普段子供っぽく振る舞ってはいるが、精神的には子供というわけではない。
単に、甘えるのが上手いだけで、嫌われるような行動はほとんど無い。時折、僕に対して独占欲を出す事があるが、たぶんアレだって、半分は僕が嬉しがるだろうと思ってやっている面もあるはずだ。
普段の振る舞いを見ていると、友達が多いのも頷ける。
もし彼女がサキュバスでは無かったとしても、僕はちゆに惹かれて声を掛けていた可能性はある。
実際、双子の夢魔のちゆを見た時に、その容姿で一目惚れをしてしまった。
あの時は記憶が消えていたから、感覚的には初対面だったのだ。
別人ではあったが、容姿は瓜二つなのだから、ほとんど同じようなものだ。
もっとも、見習いサキュバスではないちゆと対峙して、仲良くなれるかと言うと怪しいが……。
もし、融合に成功したら、ちゆはどんな性格になるんだろうか?
想像もつかない。
僕との記憶を引き継いでくれると勝手に思っているが、実際どうなんだろう。
心配だ。
だが、そんな事を言ってられる状況ではないのだ。
「セイシくん、なんか真顔だね……」
近くに来て、そのままベッドに座ったゆかが僕に不思議そうに声を掛ける。
「そうかな?疲れてるからかも」
「そうなんだ。……やっぱり、よもぎちゃんのこと?」
よもぎ?
「え?あぁ、……そうだね、あんなに根深い問題だとは思ってなかったし、本人も色々悩んだんだろうなって思ってさ」
正直、よもぎの事は、今はそれほど大きな問題だとは思っていない。
要はマリンが、先輩、つまりタクトの事をどうも思っていないなら、あとはよもぎ自身の問題だけだからだ。
よもぎが、先輩と今後どんな関係を望むのか。
彼女の個人的な願望。
そこさえ整理がついてしまえば丸く収まる。
今日見た限りでは、少なくともマリンはタクトから離れようとしていた。
それがハッキリとしたのだ。
なら、時間をかければマリンとよもぎは仲直りできると思っている。
初めは絶望的だと思っていたが、たぶん、何とかなるだろう。
「……セイシくんは、よもぎちゃんを助けてあげたいって思ったんだよね」
「…………そう、……なのかな?」
「だって、話聞いてあげてたでしょ?」
「まぁね」
確かに、よもぎの為というのも少しはある。
だが、今回の場合は、マリンとの関係を円滑にする為というか、パートナーとして今後やっていく為の措置みたいな側面が強かった。
それが結果的によもぎの為にもなることではあったのだ。
そう言う意味では、助けたいという純粋な気持ちでは無かったと言える。
むしろ、ゆかへの叱責の方が僕としては遥かに重要だった。
ゆかがよもぎのするイジメに加担することを許すわけにはいかない。
僕とゆか、今の関係性で、分かってて見過ごすのは、もはや共犯みたいなもんだろう。
もし身内にイジメっ子がいたとしたら、何がなんでもやめさせたいし、それがダメなら縁を切る事も真剣に考える。
そういう意味では、僕にとってゆかはもう身内の1人みたいなものなのかも知れない。
「よもぎちゃん、セイシくんに感謝してたよ」
「そうなの?」
「うん」
「なんで?」
「話、聞いてくれたから」
話を聞いてくれて感謝していると、よもぎが言っているのか?
「けっこう強く言っちゃってたのに、よくそんな言葉が出たな」
喫茶プリウムに向かって貰う前に、かなり強引によもぎを分からせたから、陰口を言われていると勝手に思っていた。
アカリとゆかの腕相撲を見せて、マリンとの力の違いを説明し、しかも、よもぎの気持ちは、よもぎ自身より僕の方が分かるとか言って、はたから見ればかなり意味不明な説得をしてしまっていたように思う。
それで感謝ってのは、なかなかできるものでは無いだろう。
マリンと仲直りするのも、半ば強制したようなものだったし。
「うん、よもぎちゃん、自分でもどうしたら良いか分からなかったんだって」
「……そうだったんだ」
「あの時セイシくん、わりと強く言ってたでしょ?」
「うん、かなりね……」
「よもぎちゃんって、大人っぽいし、モテるから、あんまり男の子から怒られた事なかったんだって。ちなみに先生からもね」
「そう言う事か」
確かに、よもぎくらい美人で気も強いと、普通の男なら萎縮するだろうし、そうで無くても、少し話せるだけで舞い上がってしまう筈だ。
それに加えて、男の教師ならデレデレしてしまいそうだし、女の教師からしたら怖い生徒だろう。
説教するにも勇気がいる。
仮に、下心のある説教でもしようモノなら、すぐ気付かれて舐められるのが落ちだ。
よもぎ無双。
もし僕が、マリンからイジメの事を聞いてない状況だったとして、『イジメをしていたらしい』、と言う単なる噂を耳にしているだけだったなら、あんなに高圧的な手段に出る事は無かった。
僕がマリンとパートナーになろうとしていた事と、共に夢の中で、悪魔やフォルネウスと戦ったマリンへの信頼感があって、初めて成し得た事だ。
サキュバスの苦労も多少は理解しているつもりだ。
ちゆに至っては、低級サキュバスになったせいで生気も吸えず、極端に寿命が縮んでいるのだ。
そういう特殊な状況だからこそ、僕はよもぎに強く出られた。
当然、ゆかとの事もある。
いくらよもぎが、色気が半端ない魅力的な子でも、ここでは強く出ざるを得ないってわけだ。
「よもぎちゃん、セイシくんと遊びたいみたいだった」
遊びたいって……。
「本当に?」
「うん、セイシくんの事、好きなんだと思う」
「よもぎが?」
「そう」
屋上で話した時も、ずっと距離は近かったが、よもぎの恋愛観はよく分からない。
そもそも、タクトとはどんな話をしたのだろう?
今は僕のせいで物理的に入院する事を余儀なくされているわけだが、今後はどうなるのか、全く想像がつかない。
「…………そんなこと言われてもな」
「セイシくんは、よもぎちゃんのこと好きなの?」
「僕が好きなのはゆかだよ」
「それは知ってるよ」
知ってるんかいっ!
「よもぎは、………友達だよ」
「でも、よもぎちゃんの身体は友達って呼べるの?」
「なんだよそれ」
身体は別だと言いたいのか。
「よもぎちゃんのおっぱいに挟まれて、どうだった?」
「……どういう意味だよ」
以前によもぎが玄関の所でパイズリしてくれた事があったが、そのことだろうか。
「気持ち良かったんでしょ?」
「…………何を言わせたいんだよ」
「だから、よもぎちゃんの身体は、恋人候補なんじゃないかなって思って」
「そりゃ、魅力的な身体だし、……って言うか、顔も美人だし、モデルになれるくらい身長もあって、確かに女子としては凄いと思うけどさ」
「ねっ、……よもぎちゃんのこと抱きたいでしょ?」
「とにかく、僕が好きなのはゆかだって言ってるじゃないか」
「でも、よもぎちゃんから誘われたら、セイシくん、入れちゃうんでしょ?」
入れちゃうっていうのは、当然アレのことだよな。
誘惑に負けることを責めているのか?
「僕はよもぎと恋人にはならないよ」
「私と別れたら、なる?」
「別れないって」
「もしもの話だよ」
「仮に、万が一にも別れたとしても、なるならよもぎより、ちゆちゃんだよ」
「…………そうなんだ、ちゆちゃんなんだ」
「なに?よもぎの方が良かったの?」
「えっと、……そういうわけじゃ無いんだけど、なんか、ちゆちゃんってのが意外な気がして」
「意外だと思ってたのが意外だよむしろ」
「うん。ちゆちゃんはセイシくんの事好きだけど、セイシくんもそうだったんだね」
「……え?今まで、僕が善意でちゆちゃんと一緒にいると思ってたわけ?」
「えっと……、そういうことでも無いんだけどね。なんて言うか………まぁ、……でも、そうなんだ、よもぎちゃんより上なんだ」
少し困惑している様子だ。
女の子の序列としては、たしかによもぎの方が上位に来そうだもんな。
男で言えば、筋肉があるとか、イケメンとか、成績優秀とか、そういう話と同じだろう。
そう言う意味では、ちゆは、胸は無いし、スタイルも子供っぽい。成績も普通くらいだ。
顔は可愛いけど、ゆかやよもぎ程の目立つ魅力はないかも知れない。
僕から見ると可愛過ぎて困るくらいなのだが、他の女子からしたらそうでもないんだろう。
……アカリはちゆの事を気に入ってたけどね。
まぁ、女性としてというよりは、マスコット的な可愛がり方だったけども。
「ほんとに意外そうじゃん、僕とちゆちゃんの事、ゆかが一番近くで見てるのに?」
「……てことは、やっぱりライバルなの、ちゆちゃんだったんだ」
「ゆか、よもぎに僕のこと譲ろうとでも思ってたわけ?」
「……そんな事ないけど」
「なんで僕がゆかを諦めてよもぎと付き合わないといけないんだ、そんなのあり得ないだろ」
「…………あり得ないんだ」
「ったく、僕はゆかが好きだって言ってるじゃん」
「………もっかい言って」
「なにを?」
「私のこと好きって」
どうしたんだろう?
「……ゆかが好き」
「ありがとう」
「ったく、……もう寝ようよ」
微動だにしないゆか。
なんだかまだ言いたい事がある様子だ。
「…………ちゆちゃんさ、この前お風呂で、よもぎちゃんの事ライバルって言ってたよ」
「え?ほんと?」
「そう、ちゆちゃん、秋風さんがお兄ちゃんに近付く度に、ハラハラするって」
「そんなこと思ってたんだ」
よもぎと僕が一緒にいるとハラハラするって、ちゆは嫉妬してくれていたのか、それは素直に嬉しい。
でも、だとしたら、今日のりさとか、ゆい子に対してはどう思ったんだろう。
抑制作業だから、りさへの好意とかは分かってなかったのかも知れない。
今は不用意な事は言えないな。
双子の問題が終わるまでは、ちょっと聞かない方が良さそうだ。
「だから、セイシくんに好きになって貰うんだって、張り切ってたよ」
……好きになって貰うんだ、なんて、もう僕はちゆの事をゆかと同じくらい好きになっている。
これ以上好きになる事なんて無いぞ多分。
なんだったら、命懸けでちゆの寿命を延ばそうとしているのに、それは伝わってないのか?
義務感とかだと思われているのかも知れない。
いくら義務感でも、ここまで焦って何とかしようと思ったりしないだろう。
僕は本気でちゆに楽しく人生を謳歌して貰いたいのだ。
すでに好感度がカンストしてるのに、まだ僕の好感度を上げようとしているのか?
アレなのか?
僕にもっと依存して欲しいってことなのか?
依存は好きとはちょっと違う気がするから、今くらいで良いと思うんだけどな。
「そうなんだ、それは嬉しいね。ちゆちゃんに好きになってもらいたいたいのは、僕の方だって言うのに」
「なんかね」
「うん」
「ちゆちゃんには…………取られたくないかなぁ……とか」
「なにを?」
「………セイシくん」
「どういう意味?」
「よもぎちゃんだったら、仕方ないと思って」
「そんなの、同じでしょ」
「違うよ、ぜんぜん違う」
「……ゆかは、よもぎの事、本当に好きなんだね」
「……なんで?」
「だってそうじゃないか、ゆかは、自分の権利を、よもぎになら渡しても良いって思ってるって事でしょ?」
「そうなのかな」
「そうだよ、要するにゆかは、自分が認めてる相手だから、優先したいってことでしょ」
「……そうなのかも」
「それから……」
これは、言うべきなのか迷うが、一応、伝えてはおきたい事ではある。
よもぎに対してのゆかの態度が、どう映っているのかを。
「なに?セイシくん」
「ゆか、いくらよもぎに嫌われたくないからって、僕のことを手放そうとするのはやめて欲しい」
「…………あ」
ハッとしたようなゆかの表情。
たぶん、無自覚だったのだろう。
ゆかは、よもぎとの関係性を優先するために、僕をよもぎに差し出そうとしていたのだ。
それは、一見、もし僕がよもぎの事を好きなら、彼女に譲ろうという、親友ならではの行為に映るが、実際はそうではない。
ゆかは、僕との恋人関係よりも、よもぎとの親友関係を守ろうとしてるのだ。
優先順位が、僕よりも上にいる。
それは今日、よもぎがマリンと会うと言う話をした時に、ゆかも同席しようとした事から見ても明らかだ。
よもぎのピンチに、自分も同席して守ってあげたい。
一応、よもぎを大事にしたいという気持ちは理解できる。
よもぎに傷ついて欲しくない、という、その気持ち自体は美しいものだ。
だが、こと恋愛に限っては話が違う。
搾精目的のサキュバスが身近にいるので問題が見え難くなっているが、本来、好きな人と一緒に居たいというのは自然な事だ。
おそらく、よもぎという存在は、ゆかにとっての精神的な主柱。
つまり、失うことのできない、絶対神のようなもの。
彼女は、ゆかの親友でもあり、メンターでもある。
だから、ゆかはよもぎに捨てられる事に一番の恐怖を感じているのだ。
だから、よもぎには、常に楽しく、充実した環境を用意したいと思っているわけだ。
その為なら何でも協力するし、おっぱいも揉ませる。
よもぎと居ることのメリットは大きい。
学院でもプライベートでも、自由に振る舞えるし、孤独になる心配もない。
……だから、よもぎが僕を好んでいるなら差し出すのが当然だと感じている。
では、ゆかは僕のことが大切な存在では無いのか?
というと、たぶんそんな事はない。
しっかり好きでいてくれているし、恋人だと思っている。
その証拠に、ちゆちゃんには取られたくないかなぁ、と言っている。
ちゆはよもぎとは違って、単なる友達、同級生であり、対等な関係だ。
だから、取られたくない、と、素直な感想が出る。
初めから、よもぎは対等ではないのだ。
気を遣わなくてはいけない存在。
それが、親友のよもぎ、というわけだ。
「ゆか、僕はよもぎよりゆかの方がずっと好きなんだからさ」
「……ごめん、私、変なこと言ってた」
「うん、よもぎと仲良いのは分かるけど、僕の方がゆかを好きだって自信あるよ」
「…………ほんと?セイシくん、私のこと、好き?」
ゆかの声色が、急に色っぽくなる。
なんだか嬉しそうだ。
「うん、好きだから、…………とりあえずもう寝よう」
「ねぇねぇねぇセイシくん、今日2人なんだし、ベッド来なよっ」
バンバンバンとベッドを叩くゆか。
なんだか頬が紅潮している。
ゆかが嬉しそうだ。
まずい、もう23時だ。約束の時間に遅れる。
しかし夢の中で待ち合わせというのも新鮮だ。
これも遅刻に入るのだろうか。
「僕、今日は怪我してるし、ベッドはゆかが広く使っていいよ」
「大丈夫だって、ほらほら、早くこっち来て、ふふふ」
またバンバンとベッドを叩くので、落ち着かせる為にも、ゆかの右隣に座る。
すると、ゆかが僕の左腕にがっちり抱きついて、左肩に頭を乗せた。
可愛い。
「ゆか、……あの、今日は」
「私もセイシくんのこと好き、ねぇ嬉しい?」
「うん、嬉しい」
「嬉しいんだぁー、なんか私、幸せかも」
「僕も、ゆかとこうして居られるのは幸せだよ」
「セイシくんセイシくんセイシくんセイシくん、ふふっ」
肩にグリグリと頭を押し付ける。
彼女の髪から、ほのかに爽やかなシャンプーの香りが漂ってくる。
髪の毛もサラサラで、艶があって綺麗だ。
左腕に大きな横乳が当たる。
柔らかくて温かい。
僕は勃起してくる。
ヤバイヤバイ、ゆかと引っ付くことができるのは幸せだが、今日はダメだ。
何だか、普段より余裕がない時にばっかり盛り上がるのは何故なんだろう。
「……ゆか、すごい嬉しいんだけどさ、今日は大人しく寝ようね」
ゆかが顔を上げて僕の目を見つめる。
紅潮した顔が可愛い。
彼女の目が潤んでキラキラしている。
これはもはや、発情、と言って良い気がした。
よもぎとちゆとの話が良いスパイスになって、気持ちが昂っているのだろうか。
「てことはセイシくん、今夜はおあずけってこと?」
「お、おあずけ?」
「私としたいんじゃないの?」
「……えっと、そりゃ、ね」
「私たち、恋人同士でしょ?」
「うん、もちろん」
「私のこと、触りたいよね」
「……うん」
「セイシくん、おっぱい触って良いよ」
ゆかは、僕の右手を掴んで、自分の右胸を揉ませた。
「ちょ、ゆか」
「……んぁあんっ」
可愛い喘ぎ声を上げるゆか。
一瞬でゆかの世界に引き込まれるような気がした。
彼女の周りからハートマークでも浮かんでいるのでは無いかと思うほど、興奮が伝わってきた。
色気が凄い。胸が高鳴る。幸せだ。
僕の股間が反応する。
だが、今流されるわけにはいかない。
どうする。
仕方ない。
コレは、強行手段に出る他ない。
僕は作戦を思いつき、決行することにした。
僕はゆかをその場に押し倒した。
「ゆか、好きだ」
押し倒したあと、すぐに彼女のピンクのパジャマを脱がせる。
大きなIカップの胸がポヨンっと現れる。
なんて綺麗な丘だろう。
「んっ、あっ!セイシくん、ダメぇ」
ダメと言いながら、僕の両方の二の腕を両手でスリスリとさすっては揉んでいる。
明らかに興奮している。
僕も興奮して、股間が張り裂けそうだ。
だが、今回は短期決戦で終わらせて貰う。
僕は彼女のたわわな胸の先に吸い付いた。
「んっ、あーんっ、急に」
右の乳首責めだ。
舌の表面をゆかの乳首の先に当てて震わせる。
吸いながら小刻みに動かして舐める。
唾液が溜まって、くちゅくちゅと音がした。
乳首が立ってきてコリコリしている。
はむはむと、乳輪も巻き込んで刺激しながら乳頭をグリグリと押してみた。
「はんっ、あっ、んっ、あっ、んっ、んっ、うんっ、あんっ、ダメ、んんっ」
反応は良さそうに見える。
左の乳首も指で責める。
硬く尖ったピンクのつぶをコロコロと転がすように刺激した。
「あっ、あっ、んっ、あっ、あんっ、ぅん、ぅん、あっ、んっ、ん、んぅ」
ゆかは右手の平を口元でひらひら動かして耐えている。
手汗を掻いているのか、電球の光でキラキラしているように見えた。
気持ち良さそうだ。
胸が大きいと、感度が鈍くなったりしないかと心配だったが、特にそんなことも無さそうだ。
感じ方は気持ちに左右されやすいと言うし、そこまで変化はないのだろう。
そういえば、ゆかは僕が初めての相手だ。
てことは、たぶん、ゆかは僕以外との前戯の経験はないはずだから、先に乳首が開発されているようなことはないとは思う。
でも乳首オナニーはしてそうだけど。
よくこんな可愛い子が今まで処女だったなと思う。
やっぱり休み時間に砂鉄取るような子だったからなのか。
結果的に、僕にとっては良い事なんだけども。
「あっんっ、んっ、あっ、ん、おっぱい、おっぱい出ちゃう、出ちゃうよぉ、あーっ、んーっ、おーっ、んーっ、あんっ」
おっぱいは出ない。
妊娠してないのに母乳が出ることは基本的に無いはず。
ただ、ゆかは天使だ。
羽根がある。
母乳が出る可能性もゼロではない。
天使なら母乳くらい妊娠しなくても出せそうな気はする。
だけど、まさか、そんなわけないだろうな。
彼女の身体がほてって、白い肌が赤みを帯びてくる。
気持ち良さそうだ。
たぶんこれなら感じてるはず。
僕は左手の指先をゆかの下半身へ移動させると、くちゅくちゅと濡れていた。
よし、クリトリスへの刺激で、このままイかせてしまおう。
僕が刺激しようとすると、ゆかの左手が僕の左手首を掴む。
ガシッと、けっこう力が入っている。
どうしたんだろう。
「セイシくん、おっぱいで挟んであげるね」
「え?ゆか、そんな」
「大丈夫、お礼だから」
何のお礼?
ゆかが身体を起こすと、僕を後ろへ倒す。
彼女の柔らかい右手が、僕の肉棒をしっかり握った。
気持ちいい。
指先が少し冷んやりしたが、手の平は温かく、サラサラとした肌の感触が僕の竿に感じる。
「セイシくんカチカチ、すごく大きくなってるね、ふふっ、私の手、そんなに嬉しいんだ」
シコシコと上下に扱くゆか。
僕は全身を包まれる幸福感に一瞬、目眩がした。
疲れが溜まってたせいか、シャワーを浴びて寝転んだ直後から身体が重かったのだが、その状態で扱かれると快感が強過ぎて何故か眠くなる。
ゆかの手コキだけでもう意識が飛びそうだ。
どんな子守唄よりも効くゆかの手コキ。
「ほーら、セイシくん、シコシコ、シコシコ、シコシコ、シコシコ、ねっ、シコシコ、シコシコ、ふふっ、どう?シコシコって言われるの嬉しい?」
「……ゆか、気持ちいい、気持ち良過ぎてダメだよ」
「ほら、しーこ、しーこ、ふふっ、気持ちいい?気持ちいいの?、しーこ、しーこしこ、しーこしこ、しーこしこ、しーこしーこっ」
ゆかの高くて甘い声が脳内に広がり、身体がとろけるようだった。
「まだだよ、まだイっちゃダメだからね、もっと楽しいことしてあげるからっ」
ゆかは手を離す。
すると、僕の鼠径部に、柔らかい肉玉が2つ、ぽいんっと乗っかる。
間違いなく胸が股間に乗っかっている。
ゆかは胸が大き過ぎて、僕のモノが谷間にすっぽり収まってしまう。
柔らかい肉の壁に包まれ、身動きが取れない状況だ。
下乳が、鼠径部の敏感なところをグリグリと刺激し、ぞわぞわと微弱な電流が体内を走るような快感があった。
「ゆか、ゆか、あの、それ、んー」
「あはは、セイシくん、おちんぽガッチガチだよ。私のおっぱい好きなんでしょ?」
「す、好き、………です」
「素直だね、ふふっ、好きな子の好きなおっぱいに挟まれるのって、すっごい気持ちいいんだろうなぁ……。私は男の子の気持ちって分からないけど、セイシくんが幸せそうなのは見てて分かるよ」
ゆかは胸を左右から手で押さえつつ、同時に上下に動かしたり、左右バラバラに動かしたりと、扱き方を変えながらパイズリをした。
気持ち良過ぎる。
ダメだ。
作戦としては、僕はイかずに、ゆかをクリトリス責めでイかせて満足して貰うつもりだった。
ゆかさえ満足すれば、僕が寝てしまっても問題ないと思ったのだ。
それが、こんなに強引にパイズリに持っていかれるとは。
普段なら大歓迎だし、むしろ、ゆかとであれば長い時間かけて楽しみたいと考える。
だが、このままではゆかを刺激する前に僕が果ててしまう。
早く体勢を変えなくては……。
「ゆか、ありがとう、でもコレだと……んっ」
僕が上半身を起こしてペニスを胸から離そうとすると、右手の平でお腹を押されてまた後ろに倒されてしまった。
「だーめっ!セイシくん、怪我人は大人しくしてなさいっ」
怪我人扱いなのか、ここで?
「今日は頑張ったんだから、私が癒してあげるのっ、ね?その方が私、良い女でしょ?」
良い女かどうかの基準はともかく、ゆかの中では、今日の僕の功績に対して奉仕するつもりでいるらしい。
よもぎへの対処がそんなに良かったのだろうか。
何がゆかの気持ちを動かしたのだろうか。
そりゃ確かに、僕もゆかにして欲しい事で言えばパイズリはランキング上位だ。
やって貰えるならこんな嬉しいことはない。
だが、今は最後までやる時間はないのだから、僕のことはすっ飛ばして、ゆかをイかせる方がお互いに良いに決まっている。
気持ち良いが、同時にもどかしい。
「ふふっ、セイシくん、おっぱいの谷間から出てるおちんぽの頭、真っ赤っかだよ、どーしたの?」
「……そんなの、僕にも分からない」
「じゃあ私が代わりに教えてあげるね。これは、私とキスしたいけど、素直になれなくて困ってるってことだよ?」
「そ、そうなんだ」
「頭の先が、キラキラ光ってるね。ふふふっ、よだれ垂れてるよ、そーんなに私と、ちゅーしたいんだね」
「ゆか、ダメだよ」
「ふーふーしてあげる。ふーっ、ふっー」
息が亀頭にかかる。こそばゆい刺激だ。
吐息が熱く、下半身が快感でぶるぶると震えている。
「あはっ、可愛い。おちんちんって、なんでこんなに可愛いの?セイシくん知ってる?」
「し、知らない……」
「そーなんだ、生まれた時からずっと自分の身体に付いてる子なのに、なんで知らないのかなぁ」
「そんなの、仕方ないだろ」
「でも、いつも可愛がってあげてるんしでしょ?」
「そんな、自分のモノを可愛がるなんて」
「男の子は皆んなやってるんでしょ?」
「やってる……けど」
オナニーの事を言っているんだろうが、恥ずかしくて素直にハイそうですとは言えなかった。
「そっかぁ、おちんちん、こんなに自己主張して赤くなってるのに、みんな」
「ゆか、あの、……イキそう」
僕はゆかの独特な言葉責めで、高まってきていた。
ここから刺激が強まれば、確実にイク。
そうなると、僕は行為を続けられる自信がなかった。
セックスをするにしても、ゆか主導になり、寝る時間が遅くなる。まずい。
「セイシくん、精子出そうなんだ。ふーん、まだキスしてないのにぃ、セイシくん、私がこうしてキス待ちしててあげるから、自分からしてみてよ、んーっ」
ゆかは、僕の亀頭から1センチくらいのところでピタッと止まりキス顔をしている。
僕は射精感が高まり、すでに出そうだった。
このままゆかの口に咥えさせると、口内射精は確実だった。
だが、欲望に抗えるはずも無く、無意識に僕は彼女の可愛い唇に向けて腰を突き上げていた。
仰向けの状況で見るその光景は凄い。
僕のモノを巨乳で挟んでいる黒髪ボブヘアの美少女が、亀頭に向けてキス待ちしているのだ。
その唇に、自分の腰を上げて咥えさせにいく。
そんな夢のようなシチュエーション、今まで想像した事があっただろうか。
僕はもう耐える事は諦め、ゆかの口の中へ入れることにした。
くちゅ、じゅぷ、と、口の中に亀頭が侵入する。
ゆかの柔らかい唇の間を通り、温かい口内へ入った。
カリ首まで入ったところで、その溝を埋めるように唇が閉じられた。
「ん、あああっ!!」
僕はカリをはむはむと責められる快感で声が出た。
ゆかの肩がプルプルと震えた。
コレは分かる。
笑いをこらえている。
たぶん、というか、確実に僕が快感で声を上げたのが面白かったのだろう。
ゆかは天使のはずなのに、そういう所は何故か小悪魔みたいだった。
そういう部分も、ゆかの魅力でもあるのだが、やはり笑われるのは恥ずかしいものだ。
僕がゆかの口の中で快感に耐えていると、間髪入れず、ゆかの猛攻が始まった。
「んちゅぷ、んっ、んむっ、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、んっ、んっ、あーむ、むっ、んっ、んむ、んん、んっ、ちゅ、ちゅ、んぷっ、んー、んむっ」
ゆかは、舌先を裏筋に当てながら、グッと奥まで咥え込み、顔を引いて、カリ首の所で唇を窄めて引っ掛けるという、凄まじい刺激を与えてきた。
この、カリ首に唇が引っ掛かる快感があまりにも気持ち良く、一気に射精感が込み上げてきた。
かつてない程に気持ち良いフェラだと感じた。
ゆかの口が小さいからなのか分からないが、締め付けが良く、吸い付いてくる口内の肉壁の感触をハッキリ感じ取れた。
なにより、唇ではむカリ首の刺激は、挿入中でも感じた事のないような独特の快感があった。
小さい口のフェラチオならではの快感とでも言えば良いのか、僕は耐えられなくなった。
「ゆか、ダメだ、もう……でる」
「んちゅ、んぷっ、んっ、んっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ」
ゆかは口の動きを速めてくる。
胸も上下に交互に刺激をしていて、射精させようとしているのがすぐに分かった。
「ダメだ、僕、もう」
もう耐えられない。
ちゅうーっと、僕の亀頭を吸い込むゆかの口内。
背中に雷でも落ちたのかと思うほどの快感だった。
「う、だめだ、…………ゆかっ、ああああ」
「んっ、んむ、んっ、んちゅうっ」
ゆかが、吸い込むように口を窄めた瞬間。
ドクっ、ドクっ、ドクっ、ドクっ、ドクっ、ドクっ。
射精した。
頭の中が真っ白になる。
それと共に、腰をもっと突き上げ、ゆかの喉の奥に亀頭を押し当てる。
くにゅっ、と、先端が彼女の口内の肉壁に当たるのが分かる。
身体中がピリピリと痺れて震え、射精の快感に身を任せた。
「ゆか、………ゆか、あっ、……ゆか」
僕は最後の一滴まで出し切るまで、囁くように彼女を呼ぶ。
名前を呼ぶたびに幸福感が増幅するような感覚がした。
ゆかも、僕が名前を口にする度に、口をキュッと締めて応えてくれた。
まるで返事をしてくれているようで、僕は嬉しい。
「んふふ、んぷ、ちゅぷ、んんっ、んっ、んっ、んんー」
彼女の、僕のを咥えた隙間から漏れる声に、全身が反応する。
気持ち良さと心地良さが同時に押し寄せる様な感覚で意識が飛びそうになった。
ちゅぽんっ、と、ペニスから口を離す音が聞こえる。
少し縮んだ僕のモノが、ゆかの巨乳に埋もれる。
ごくんっ、と、ゆかが僕の精子を飲む音が聞こえた。
「ふふっ、セイシくんの精子、飲んじゃった」
僕はハァハァと息を切らしながら、彼女の顔を見た。
なんだか満足そうな表情だ。
僕が射精しただけで、ゆかはまだ気持ち良くなってないのに、こんなに感じているような表情が出来るなんてと、不思議な気持ちだった。
「ゆか、…………イっちゃった」
「んふっ、セイシくん精子、すっごい濃かったよ、ごちそうさま………なんてねっ、こんな事言ったら、サキュバスみたいだねー私、ふふっ。セイシくんの精子、美味しかったよ。それに、セイシくんのセイシくんも、美味しかったよ、………なんて、ん?何言ってんだろ私」
ゆかが自分で言って自分で突っ込んでいる。
セイシくんの精子って言葉が、面白く感じて何度も言いたくなるのは分かるが、僕としてはただただ恥ずかしかった。
と言っても、自分の部屋でゆかの2人きりなのだから、その恥ずかしさすらスパイスになってしまうのだが。
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。
……ゆかが、小さくなっている僕のモノをパイズリしている。
イッたばかりで敏感になってはいるが、ゆかのパイズリが緩やかで優しいので、下半身が心地良く抱かれている様だった。
こんな事を続けられると、僕はもう………。
少しまた勃起してきたペニスをゆかが左手で握ると、僕の左半身に乗る様に近付いて来た。
可愛いゆかの顔が真横まで来ると、熱い吐息が顔にかかった。
赤く蒸気した顔を、眠気で今にも閉じられそうになる目で見つめた。
嬉しそうだ。
ゆかは、僕にフェラチオをして満足なのか?
彼女の左手が一定の速度で僕のを扱いている。
さっき射精したところだが、緩やかに上下に動かされると、気持ち良くなってくる。
柔らかい巨乳が僕の脇腹から胸を挟んで心地良い。
彼女の両足が僕の左太ももをガッチリ掴み、更に僕のタマを太ももでツンツンと刺激している。
されるがままだが、抗えない気持ち良さだった。
本来ならここから本番に持ち込むところだが、睡魔が襲って来てどうしようも無い。
時計は23時30分過ぎ。
眠らないといけない。
だが、こんなに気持ち良い奉仕をしてくれたゆかを置いて寝て良いのか、そう思っていると、ゆかが僕の左耳に囁いた。
「セイシくん、寝て良いよ」
「……でも、まだ、ゆかが気持ち良くなってない」
「ふふっ、私も気持ち良かったよ」
「…………なんで」
「セイシくんのおちんちんが、私の口の中をいっぱい気持ち良くしてくれたから」
「僕のが?……そんなの、逆だよ」
「ううん、口の中、いっぱい犯されて、感じちゃった」
「…………ほんとに?」
「うん、だから、眠って良いよ」
「ごめん、ありがとう、ゆか、……先に、寝、ちゃう……ね」
「お休みセイシくん、………じゃあ、耳元でえっちな言葉、囁いてあげるから、そのまま眠って」
「…………うん」
ゆかの左手が、彼女の声と共にゆっくりと上下に動いた。
「ふふっ、ほら、気持ち良くなって眠ってね、おちんぽ、しーこ、しーこ、おちんぽ、しーこしーこしーこ、おちんぽ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、私の手、気持ちいいでしょ?おちんぽ、しーこ、しーこ、おちんぽ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ」
ゆかのシコシコと言う声と、手コキの快感を全身に浴びながら、僕の意識はだんだんと遠のいていく。
「……セイシくん、今日は本当にお疲れさま。夢の中でも、無理しないでね、……おやすみなさい」
まどろみの中で、ゆかの労いの言葉が聞こえたような気がした。
2人で遅い夕食を済ませた後、僕がベッドの隣に布団を敷き、横になると、ゆかが声を掛けてきた。
「うん、今日は色々あって疲れたからね」
もう時刻は22時50分。
マリンとの約束の23時まで10分くらいだ。
そろそろ寝なくてはいけない。
だが、ゆかは少し不満げだ。
もっと話したいのだろうか?
「……そっか、そうだよね、セイシくん、怪我してるし」
怪我はあまり関係無いのだが、一応、そう言っておいた方が納得できるかも知れないと思った。
「……うん、それもあるし、色んなことが一気に押し寄せて来て、頭の中の処理が追いつかなくなってね」
「そうなんだ、…………ねぇ、今日はちゆちゃん、友達のとこに泊まりに行ってるんだよね?」
「うん、そうだよ」
今晩は、ちゆはマリンの部屋で一緒に寝る事になっている。
僕から言ったのではなく、ちゆの方からだ。メッセージが携帯に届いていた。
『なんか色々アレな感じみたいだから泊まってくねー』……だそうだ。
今日の状況を見て、気を遣ってくれたらしい。
本当に気が利くというか、臨機応変というか。
そもそも、ちゆは優しい。
マリンの心理的負担の事も察しがついているようだった。
ちゆは、普段子供っぽく振る舞ってはいるが、精神的には子供というわけではない。
単に、甘えるのが上手いだけで、嫌われるような行動はほとんど無い。時折、僕に対して独占欲を出す事があるが、たぶんアレだって、半分は僕が嬉しがるだろうと思ってやっている面もあるはずだ。
普段の振る舞いを見ていると、友達が多いのも頷ける。
もし彼女がサキュバスでは無かったとしても、僕はちゆに惹かれて声を掛けていた可能性はある。
実際、双子の夢魔のちゆを見た時に、その容姿で一目惚れをしてしまった。
あの時は記憶が消えていたから、感覚的には初対面だったのだ。
別人ではあったが、容姿は瓜二つなのだから、ほとんど同じようなものだ。
もっとも、見習いサキュバスではないちゆと対峙して、仲良くなれるかと言うと怪しいが……。
もし、融合に成功したら、ちゆはどんな性格になるんだろうか?
想像もつかない。
僕との記憶を引き継いでくれると勝手に思っているが、実際どうなんだろう。
心配だ。
だが、そんな事を言ってられる状況ではないのだ。
「セイシくん、なんか真顔だね……」
近くに来て、そのままベッドに座ったゆかが僕に不思議そうに声を掛ける。
「そうかな?疲れてるからかも」
「そうなんだ。……やっぱり、よもぎちゃんのこと?」
よもぎ?
「え?あぁ、……そうだね、あんなに根深い問題だとは思ってなかったし、本人も色々悩んだんだろうなって思ってさ」
正直、よもぎの事は、今はそれほど大きな問題だとは思っていない。
要はマリンが、先輩、つまりタクトの事をどうも思っていないなら、あとはよもぎ自身の問題だけだからだ。
よもぎが、先輩と今後どんな関係を望むのか。
彼女の個人的な願望。
そこさえ整理がついてしまえば丸く収まる。
今日見た限りでは、少なくともマリンはタクトから離れようとしていた。
それがハッキリとしたのだ。
なら、時間をかければマリンとよもぎは仲直りできると思っている。
初めは絶望的だと思っていたが、たぶん、何とかなるだろう。
「……セイシくんは、よもぎちゃんを助けてあげたいって思ったんだよね」
「…………そう、……なのかな?」
「だって、話聞いてあげてたでしょ?」
「まぁね」
確かに、よもぎの為というのも少しはある。
だが、今回の場合は、マリンとの関係を円滑にする為というか、パートナーとして今後やっていく為の措置みたいな側面が強かった。
それが結果的によもぎの為にもなることではあったのだ。
そう言う意味では、助けたいという純粋な気持ちでは無かったと言える。
むしろ、ゆかへの叱責の方が僕としては遥かに重要だった。
ゆかがよもぎのするイジメに加担することを許すわけにはいかない。
僕とゆか、今の関係性で、分かってて見過ごすのは、もはや共犯みたいなもんだろう。
もし身内にイジメっ子がいたとしたら、何がなんでもやめさせたいし、それがダメなら縁を切る事も真剣に考える。
そういう意味では、僕にとってゆかはもう身内の1人みたいなものなのかも知れない。
「よもぎちゃん、セイシくんに感謝してたよ」
「そうなの?」
「うん」
「なんで?」
「話、聞いてくれたから」
話を聞いてくれて感謝していると、よもぎが言っているのか?
「けっこう強く言っちゃってたのに、よくそんな言葉が出たな」
喫茶プリウムに向かって貰う前に、かなり強引によもぎを分からせたから、陰口を言われていると勝手に思っていた。
アカリとゆかの腕相撲を見せて、マリンとの力の違いを説明し、しかも、よもぎの気持ちは、よもぎ自身より僕の方が分かるとか言って、はたから見ればかなり意味不明な説得をしてしまっていたように思う。
それで感謝ってのは、なかなかできるものでは無いだろう。
マリンと仲直りするのも、半ば強制したようなものだったし。
「うん、よもぎちゃん、自分でもどうしたら良いか分からなかったんだって」
「……そうだったんだ」
「あの時セイシくん、わりと強く言ってたでしょ?」
「うん、かなりね……」
「よもぎちゃんって、大人っぽいし、モテるから、あんまり男の子から怒られた事なかったんだって。ちなみに先生からもね」
「そう言う事か」
確かに、よもぎくらい美人で気も強いと、普通の男なら萎縮するだろうし、そうで無くても、少し話せるだけで舞い上がってしまう筈だ。
それに加えて、男の教師ならデレデレしてしまいそうだし、女の教師からしたら怖い生徒だろう。
説教するにも勇気がいる。
仮に、下心のある説教でもしようモノなら、すぐ気付かれて舐められるのが落ちだ。
よもぎ無双。
もし僕が、マリンからイジメの事を聞いてない状況だったとして、『イジメをしていたらしい』、と言う単なる噂を耳にしているだけだったなら、あんなに高圧的な手段に出る事は無かった。
僕がマリンとパートナーになろうとしていた事と、共に夢の中で、悪魔やフォルネウスと戦ったマリンへの信頼感があって、初めて成し得た事だ。
サキュバスの苦労も多少は理解しているつもりだ。
ちゆに至っては、低級サキュバスになったせいで生気も吸えず、極端に寿命が縮んでいるのだ。
そういう特殊な状況だからこそ、僕はよもぎに強く出られた。
当然、ゆかとの事もある。
いくらよもぎが、色気が半端ない魅力的な子でも、ここでは強く出ざるを得ないってわけだ。
「よもぎちゃん、セイシくんと遊びたいみたいだった」
遊びたいって……。
「本当に?」
「うん、セイシくんの事、好きなんだと思う」
「よもぎが?」
「そう」
屋上で話した時も、ずっと距離は近かったが、よもぎの恋愛観はよく分からない。
そもそも、タクトとはどんな話をしたのだろう?
今は僕のせいで物理的に入院する事を余儀なくされているわけだが、今後はどうなるのか、全く想像がつかない。
「…………そんなこと言われてもな」
「セイシくんは、よもぎちゃんのこと好きなの?」
「僕が好きなのはゆかだよ」
「それは知ってるよ」
知ってるんかいっ!
「よもぎは、………友達だよ」
「でも、よもぎちゃんの身体は友達って呼べるの?」
「なんだよそれ」
身体は別だと言いたいのか。
「よもぎちゃんのおっぱいに挟まれて、どうだった?」
「……どういう意味だよ」
以前によもぎが玄関の所でパイズリしてくれた事があったが、そのことだろうか。
「気持ち良かったんでしょ?」
「…………何を言わせたいんだよ」
「だから、よもぎちゃんの身体は、恋人候補なんじゃないかなって思って」
「そりゃ、魅力的な身体だし、……って言うか、顔も美人だし、モデルになれるくらい身長もあって、確かに女子としては凄いと思うけどさ」
「ねっ、……よもぎちゃんのこと抱きたいでしょ?」
「とにかく、僕が好きなのはゆかだって言ってるじゃないか」
「でも、よもぎちゃんから誘われたら、セイシくん、入れちゃうんでしょ?」
入れちゃうっていうのは、当然アレのことだよな。
誘惑に負けることを責めているのか?
「僕はよもぎと恋人にはならないよ」
「私と別れたら、なる?」
「別れないって」
「もしもの話だよ」
「仮に、万が一にも別れたとしても、なるならよもぎより、ちゆちゃんだよ」
「…………そうなんだ、ちゆちゃんなんだ」
「なに?よもぎの方が良かったの?」
「えっと、……そういうわけじゃ無いんだけど、なんか、ちゆちゃんってのが意外な気がして」
「意外だと思ってたのが意外だよむしろ」
「うん。ちゆちゃんはセイシくんの事好きだけど、セイシくんもそうだったんだね」
「……え?今まで、僕が善意でちゆちゃんと一緒にいると思ってたわけ?」
「えっと……、そういうことでも無いんだけどね。なんて言うか………まぁ、……でも、そうなんだ、よもぎちゃんより上なんだ」
少し困惑している様子だ。
女の子の序列としては、たしかによもぎの方が上位に来そうだもんな。
男で言えば、筋肉があるとか、イケメンとか、成績優秀とか、そういう話と同じだろう。
そう言う意味では、ちゆは、胸は無いし、スタイルも子供っぽい。成績も普通くらいだ。
顔は可愛いけど、ゆかやよもぎ程の目立つ魅力はないかも知れない。
僕から見ると可愛過ぎて困るくらいなのだが、他の女子からしたらそうでもないんだろう。
……アカリはちゆの事を気に入ってたけどね。
まぁ、女性としてというよりは、マスコット的な可愛がり方だったけども。
「ほんとに意外そうじゃん、僕とちゆちゃんの事、ゆかが一番近くで見てるのに?」
「……てことは、やっぱりライバルなの、ちゆちゃんだったんだ」
「ゆか、よもぎに僕のこと譲ろうとでも思ってたわけ?」
「……そんな事ないけど」
「なんで僕がゆかを諦めてよもぎと付き合わないといけないんだ、そんなのあり得ないだろ」
「…………あり得ないんだ」
「ったく、僕はゆかが好きだって言ってるじゃん」
「………もっかい言って」
「なにを?」
「私のこと好きって」
どうしたんだろう?
「……ゆかが好き」
「ありがとう」
「ったく、……もう寝ようよ」
微動だにしないゆか。
なんだかまだ言いたい事がある様子だ。
「…………ちゆちゃんさ、この前お風呂で、よもぎちゃんの事ライバルって言ってたよ」
「え?ほんと?」
「そう、ちゆちゃん、秋風さんがお兄ちゃんに近付く度に、ハラハラするって」
「そんなこと思ってたんだ」
よもぎと僕が一緒にいるとハラハラするって、ちゆは嫉妬してくれていたのか、それは素直に嬉しい。
でも、だとしたら、今日のりさとか、ゆい子に対してはどう思ったんだろう。
抑制作業だから、りさへの好意とかは分かってなかったのかも知れない。
今は不用意な事は言えないな。
双子の問題が終わるまでは、ちょっと聞かない方が良さそうだ。
「だから、セイシくんに好きになって貰うんだって、張り切ってたよ」
……好きになって貰うんだ、なんて、もう僕はちゆの事をゆかと同じくらい好きになっている。
これ以上好きになる事なんて無いぞ多分。
なんだったら、命懸けでちゆの寿命を延ばそうとしているのに、それは伝わってないのか?
義務感とかだと思われているのかも知れない。
いくら義務感でも、ここまで焦って何とかしようと思ったりしないだろう。
僕は本気でちゆに楽しく人生を謳歌して貰いたいのだ。
すでに好感度がカンストしてるのに、まだ僕の好感度を上げようとしているのか?
アレなのか?
僕にもっと依存して欲しいってことなのか?
依存は好きとはちょっと違う気がするから、今くらいで良いと思うんだけどな。
「そうなんだ、それは嬉しいね。ちゆちゃんに好きになってもらいたいたいのは、僕の方だって言うのに」
「なんかね」
「うん」
「ちゆちゃんには…………取られたくないかなぁ……とか」
「なにを?」
「………セイシくん」
「どういう意味?」
「よもぎちゃんだったら、仕方ないと思って」
「そんなの、同じでしょ」
「違うよ、ぜんぜん違う」
「……ゆかは、よもぎの事、本当に好きなんだね」
「……なんで?」
「だってそうじゃないか、ゆかは、自分の権利を、よもぎになら渡しても良いって思ってるって事でしょ?」
「そうなのかな」
「そうだよ、要するにゆかは、自分が認めてる相手だから、優先したいってことでしょ」
「……そうなのかも」
「それから……」
これは、言うべきなのか迷うが、一応、伝えてはおきたい事ではある。
よもぎに対してのゆかの態度が、どう映っているのかを。
「なに?セイシくん」
「ゆか、いくらよもぎに嫌われたくないからって、僕のことを手放そうとするのはやめて欲しい」
「…………あ」
ハッとしたようなゆかの表情。
たぶん、無自覚だったのだろう。
ゆかは、よもぎとの関係性を優先するために、僕をよもぎに差し出そうとしていたのだ。
それは、一見、もし僕がよもぎの事を好きなら、彼女に譲ろうという、親友ならではの行為に映るが、実際はそうではない。
ゆかは、僕との恋人関係よりも、よもぎとの親友関係を守ろうとしてるのだ。
優先順位が、僕よりも上にいる。
それは今日、よもぎがマリンと会うと言う話をした時に、ゆかも同席しようとした事から見ても明らかだ。
よもぎのピンチに、自分も同席して守ってあげたい。
一応、よもぎを大事にしたいという気持ちは理解できる。
よもぎに傷ついて欲しくない、という、その気持ち自体は美しいものだ。
だが、こと恋愛に限っては話が違う。
搾精目的のサキュバスが身近にいるので問題が見え難くなっているが、本来、好きな人と一緒に居たいというのは自然な事だ。
おそらく、よもぎという存在は、ゆかにとっての精神的な主柱。
つまり、失うことのできない、絶対神のようなもの。
彼女は、ゆかの親友でもあり、メンターでもある。
だから、ゆかはよもぎに捨てられる事に一番の恐怖を感じているのだ。
だから、よもぎには、常に楽しく、充実した環境を用意したいと思っているわけだ。
その為なら何でも協力するし、おっぱいも揉ませる。
よもぎと居ることのメリットは大きい。
学院でもプライベートでも、自由に振る舞えるし、孤独になる心配もない。
……だから、よもぎが僕を好んでいるなら差し出すのが当然だと感じている。
では、ゆかは僕のことが大切な存在では無いのか?
というと、たぶんそんな事はない。
しっかり好きでいてくれているし、恋人だと思っている。
その証拠に、ちゆちゃんには取られたくないかなぁ、と言っている。
ちゆはよもぎとは違って、単なる友達、同級生であり、対等な関係だ。
だから、取られたくない、と、素直な感想が出る。
初めから、よもぎは対等ではないのだ。
気を遣わなくてはいけない存在。
それが、親友のよもぎ、というわけだ。
「ゆか、僕はよもぎよりゆかの方がずっと好きなんだからさ」
「……ごめん、私、変なこと言ってた」
「うん、よもぎと仲良いのは分かるけど、僕の方がゆかを好きだって自信あるよ」
「…………ほんと?セイシくん、私のこと、好き?」
ゆかの声色が、急に色っぽくなる。
なんだか嬉しそうだ。
「うん、好きだから、…………とりあえずもう寝よう」
「ねぇねぇねぇセイシくん、今日2人なんだし、ベッド来なよっ」
バンバンバンとベッドを叩くゆか。
なんだか頬が紅潮している。
ゆかが嬉しそうだ。
まずい、もう23時だ。約束の時間に遅れる。
しかし夢の中で待ち合わせというのも新鮮だ。
これも遅刻に入るのだろうか。
「僕、今日は怪我してるし、ベッドはゆかが広く使っていいよ」
「大丈夫だって、ほらほら、早くこっち来て、ふふふ」
またバンバンとベッドを叩くので、落ち着かせる為にも、ゆかの右隣に座る。
すると、ゆかが僕の左腕にがっちり抱きついて、左肩に頭を乗せた。
可愛い。
「ゆか、……あの、今日は」
「私もセイシくんのこと好き、ねぇ嬉しい?」
「うん、嬉しい」
「嬉しいんだぁー、なんか私、幸せかも」
「僕も、ゆかとこうして居られるのは幸せだよ」
「セイシくんセイシくんセイシくんセイシくん、ふふっ」
肩にグリグリと頭を押し付ける。
彼女の髪から、ほのかに爽やかなシャンプーの香りが漂ってくる。
髪の毛もサラサラで、艶があって綺麗だ。
左腕に大きな横乳が当たる。
柔らかくて温かい。
僕は勃起してくる。
ヤバイヤバイ、ゆかと引っ付くことができるのは幸せだが、今日はダメだ。
何だか、普段より余裕がない時にばっかり盛り上がるのは何故なんだろう。
「……ゆか、すごい嬉しいんだけどさ、今日は大人しく寝ようね」
ゆかが顔を上げて僕の目を見つめる。
紅潮した顔が可愛い。
彼女の目が潤んでキラキラしている。
これはもはや、発情、と言って良い気がした。
よもぎとちゆとの話が良いスパイスになって、気持ちが昂っているのだろうか。
「てことはセイシくん、今夜はおあずけってこと?」
「お、おあずけ?」
「私としたいんじゃないの?」
「……えっと、そりゃ、ね」
「私たち、恋人同士でしょ?」
「うん、もちろん」
「私のこと、触りたいよね」
「……うん」
「セイシくん、おっぱい触って良いよ」
ゆかは、僕の右手を掴んで、自分の右胸を揉ませた。
「ちょ、ゆか」
「……んぁあんっ」
可愛い喘ぎ声を上げるゆか。
一瞬でゆかの世界に引き込まれるような気がした。
彼女の周りからハートマークでも浮かんでいるのでは無いかと思うほど、興奮が伝わってきた。
色気が凄い。胸が高鳴る。幸せだ。
僕の股間が反応する。
だが、今流されるわけにはいかない。
どうする。
仕方ない。
コレは、強行手段に出る他ない。
僕は作戦を思いつき、決行することにした。
僕はゆかをその場に押し倒した。
「ゆか、好きだ」
押し倒したあと、すぐに彼女のピンクのパジャマを脱がせる。
大きなIカップの胸がポヨンっと現れる。
なんて綺麗な丘だろう。
「んっ、あっ!セイシくん、ダメぇ」
ダメと言いながら、僕の両方の二の腕を両手でスリスリとさすっては揉んでいる。
明らかに興奮している。
僕も興奮して、股間が張り裂けそうだ。
だが、今回は短期決戦で終わらせて貰う。
僕は彼女のたわわな胸の先に吸い付いた。
「んっ、あーんっ、急に」
右の乳首責めだ。
舌の表面をゆかの乳首の先に当てて震わせる。
吸いながら小刻みに動かして舐める。
唾液が溜まって、くちゅくちゅと音がした。
乳首が立ってきてコリコリしている。
はむはむと、乳輪も巻き込んで刺激しながら乳頭をグリグリと押してみた。
「はんっ、あっ、んっ、あっ、んっ、んっ、うんっ、あんっ、ダメ、んんっ」
反応は良さそうに見える。
左の乳首も指で責める。
硬く尖ったピンクのつぶをコロコロと転がすように刺激した。
「あっ、あっ、んっ、あっ、あんっ、ぅん、ぅん、あっ、んっ、ん、んぅ」
ゆかは右手の平を口元でひらひら動かして耐えている。
手汗を掻いているのか、電球の光でキラキラしているように見えた。
気持ち良さそうだ。
胸が大きいと、感度が鈍くなったりしないかと心配だったが、特にそんなことも無さそうだ。
感じ方は気持ちに左右されやすいと言うし、そこまで変化はないのだろう。
そういえば、ゆかは僕が初めての相手だ。
てことは、たぶん、ゆかは僕以外との前戯の経験はないはずだから、先に乳首が開発されているようなことはないとは思う。
でも乳首オナニーはしてそうだけど。
よくこんな可愛い子が今まで処女だったなと思う。
やっぱり休み時間に砂鉄取るような子だったからなのか。
結果的に、僕にとっては良い事なんだけども。
「あっんっ、んっ、あっ、ん、おっぱい、おっぱい出ちゃう、出ちゃうよぉ、あーっ、んーっ、おーっ、んーっ、あんっ」
おっぱいは出ない。
妊娠してないのに母乳が出ることは基本的に無いはず。
ただ、ゆかは天使だ。
羽根がある。
母乳が出る可能性もゼロではない。
天使なら母乳くらい妊娠しなくても出せそうな気はする。
だけど、まさか、そんなわけないだろうな。
彼女の身体がほてって、白い肌が赤みを帯びてくる。
気持ち良さそうだ。
たぶんこれなら感じてるはず。
僕は左手の指先をゆかの下半身へ移動させると、くちゅくちゅと濡れていた。
よし、クリトリスへの刺激で、このままイかせてしまおう。
僕が刺激しようとすると、ゆかの左手が僕の左手首を掴む。
ガシッと、けっこう力が入っている。
どうしたんだろう。
「セイシくん、おっぱいで挟んであげるね」
「え?ゆか、そんな」
「大丈夫、お礼だから」
何のお礼?
ゆかが身体を起こすと、僕を後ろへ倒す。
彼女の柔らかい右手が、僕の肉棒をしっかり握った。
気持ちいい。
指先が少し冷んやりしたが、手の平は温かく、サラサラとした肌の感触が僕の竿に感じる。
「セイシくんカチカチ、すごく大きくなってるね、ふふっ、私の手、そんなに嬉しいんだ」
シコシコと上下に扱くゆか。
僕は全身を包まれる幸福感に一瞬、目眩がした。
疲れが溜まってたせいか、シャワーを浴びて寝転んだ直後から身体が重かったのだが、その状態で扱かれると快感が強過ぎて何故か眠くなる。
ゆかの手コキだけでもう意識が飛びそうだ。
どんな子守唄よりも効くゆかの手コキ。
「ほーら、セイシくん、シコシコ、シコシコ、シコシコ、シコシコ、ねっ、シコシコ、シコシコ、ふふっ、どう?シコシコって言われるの嬉しい?」
「……ゆか、気持ちいい、気持ち良過ぎてダメだよ」
「ほら、しーこ、しーこ、ふふっ、気持ちいい?気持ちいいの?、しーこ、しーこしこ、しーこしこ、しーこしこ、しーこしーこっ」
ゆかの高くて甘い声が脳内に広がり、身体がとろけるようだった。
「まだだよ、まだイっちゃダメだからね、もっと楽しいことしてあげるからっ」
ゆかは手を離す。
すると、僕の鼠径部に、柔らかい肉玉が2つ、ぽいんっと乗っかる。
間違いなく胸が股間に乗っかっている。
ゆかは胸が大き過ぎて、僕のモノが谷間にすっぽり収まってしまう。
柔らかい肉の壁に包まれ、身動きが取れない状況だ。
下乳が、鼠径部の敏感なところをグリグリと刺激し、ぞわぞわと微弱な電流が体内を走るような快感があった。
「ゆか、ゆか、あの、それ、んー」
「あはは、セイシくん、おちんぽガッチガチだよ。私のおっぱい好きなんでしょ?」
「す、好き、………です」
「素直だね、ふふっ、好きな子の好きなおっぱいに挟まれるのって、すっごい気持ちいいんだろうなぁ……。私は男の子の気持ちって分からないけど、セイシくんが幸せそうなのは見てて分かるよ」
ゆかは胸を左右から手で押さえつつ、同時に上下に動かしたり、左右バラバラに動かしたりと、扱き方を変えながらパイズリをした。
気持ち良過ぎる。
ダメだ。
作戦としては、僕はイかずに、ゆかをクリトリス責めでイかせて満足して貰うつもりだった。
ゆかさえ満足すれば、僕が寝てしまっても問題ないと思ったのだ。
それが、こんなに強引にパイズリに持っていかれるとは。
普段なら大歓迎だし、むしろ、ゆかとであれば長い時間かけて楽しみたいと考える。
だが、このままではゆかを刺激する前に僕が果ててしまう。
早く体勢を変えなくては……。
「ゆか、ありがとう、でもコレだと……んっ」
僕が上半身を起こしてペニスを胸から離そうとすると、右手の平でお腹を押されてまた後ろに倒されてしまった。
「だーめっ!セイシくん、怪我人は大人しくしてなさいっ」
怪我人扱いなのか、ここで?
「今日は頑張ったんだから、私が癒してあげるのっ、ね?その方が私、良い女でしょ?」
良い女かどうかの基準はともかく、ゆかの中では、今日の僕の功績に対して奉仕するつもりでいるらしい。
よもぎへの対処がそんなに良かったのだろうか。
何がゆかの気持ちを動かしたのだろうか。
そりゃ確かに、僕もゆかにして欲しい事で言えばパイズリはランキング上位だ。
やって貰えるならこんな嬉しいことはない。
だが、今は最後までやる時間はないのだから、僕のことはすっ飛ばして、ゆかをイかせる方がお互いに良いに決まっている。
気持ち良いが、同時にもどかしい。
「ふふっ、セイシくん、おっぱいの谷間から出てるおちんぽの頭、真っ赤っかだよ、どーしたの?」
「……そんなの、僕にも分からない」
「じゃあ私が代わりに教えてあげるね。これは、私とキスしたいけど、素直になれなくて困ってるってことだよ?」
「そ、そうなんだ」
「頭の先が、キラキラ光ってるね。ふふふっ、よだれ垂れてるよ、そーんなに私と、ちゅーしたいんだね」
「ゆか、ダメだよ」
「ふーふーしてあげる。ふーっ、ふっー」
息が亀頭にかかる。こそばゆい刺激だ。
吐息が熱く、下半身が快感でぶるぶると震えている。
「あはっ、可愛い。おちんちんって、なんでこんなに可愛いの?セイシくん知ってる?」
「し、知らない……」
「そーなんだ、生まれた時からずっと自分の身体に付いてる子なのに、なんで知らないのかなぁ」
「そんなの、仕方ないだろ」
「でも、いつも可愛がってあげてるんしでしょ?」
「そんな、自分のモノを可愛がるなんて」
「男の子は皆んなやってるんでしょ?」
「やってる……けど」
オナニーの事を言っているんだろうが、恥ずかしくて素直にハイそうですとは言えなかった。
「そっかぁ、おちんちん、こんなに自己主張して赤くなってるのに、みんな」
「ゆか、あの、……イキそう」
僕はゆかの独特な言葉責めで、高まってきていた。
ここから刺激が強まれば、確実にイク。
そうなると、僕は行為を続けられる自信がなかった。
セックスをするにしても、ゆか主導になり、寝る時間が遅くなる。まずい。
「セイシくん、精子出そうなんだ。ふーん、まだキスしてないのにぃ、セイシくん、私がこうしてキス待ちしててあげるから、自分からしてみてよ、んーっ」
ゆかは、僕の亀頭から1センチくらいのところでピタッと止まりキス顔をしている。
僕は射精感が高まり、すでに出そうだった。
このままゆかの口に咥えさせると、口内射精は確実だった。
だが、欲望に抗えるはずも無く、無意識に僕は彼女の可愛い唇に向けて腰を突き上げていた。
仰向けの状況で見るその光景は凄い。
僕のモノを巨乳で挟んでいる黒髪ボブヘアの美少女が、亀頭に向けてキス待ちしているのだ。
その唇に、自分の腰を上げて咥えさせにいく。
そんな夢のようなシチュエーション、今まで想像した事があっただろうか。
僕はもう耐える事は諦め、ゆかの口の中へ入れることにした。
くちゅ、じゅぷ、と、口の中に亀頭が侵入する。
ゆかの柔らかい唇の間を通り、温かい口内へ入った。
カリ首まで入ったところで、その溝を埋めるように唇が閉じられた。
「ん、あああっ!!」
僕はカリをはむはむと責められる快感で声が出た。
ゆかの肩がプルプルと震えた。
コレは分かる。
笑いをこらえている。
たぶん、というか、確実に僕が快感で声を上げたのが面白かったのだろう。
ゆかは天使のはずなのに、そういう所は何故か小悪魔みたいだった。
そういう部分も、ゆかの魅力でもあるのだが、やはり笑われるのは恥ずかしいものだ。
僕がゆかの口の中で快感に耐えていると、間髪入れず、ゆかの猛攻が始まった。
「んちゅぷ、んっ、んむっ、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、んっ、んっ、あーむ、むっ、んっ、んむ、んん、んっ、ちゅ、ちゅ、んぷっ、んー、んむっ」
ゆかは、舌先を裏筋に当てながら、グッと奥まで咥え込み、顔を引いて、カリ首の所で唇を窄めて引っ掛けるという、凄まじい刺激を与えてきた。
この、カリ首に唇が引っ掛かる快感があまりにも気持ち良く、一気に射精感が込み上げてきた。
かつてない程に気持ち良いフェラだと感じた。
ゆかの口が小さいからなのか分からないが、締め付けが良く、吸い付いてくる口内の肉壁の感触をハッキリ感じ取れた。
なにより、唇ではむカリ首の刺激は、挿入中でも感じた事のないような独特の快感があった。
小さい口のフェラチオならではの快感とでも言えば良いのか、僕は耐えられなくなった。
「ゆか、ダメだ、もう……でる」
「んちゅ、んぷっ、んっ、んっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ」
ゆかは口の動きを速めてくる。
胸も上下に交互に刺激をしていて、射精させようとしているのがすぐに分かった。
「ダメだ、僕、もう」
もう耐えられない。
ちゅうーっと、僕の亀頭を吸い込むゆかの口内。
背中に雷でも落ちたのかと思うほどの快感だった。
「う、だめだ、…………ゆかっ、ああああ」
「んっ、んむ、んっ、んちゅうっ」
ゆかが、吸い込むように口を窄めた瞬間。
ドクっ、ドクっ、ドクっ、ドクっ、ドクっ、ドクっ。
射精した。
頭の中が真っ白になる。
それと共に、腰をもっと突き上げ、ゆかの喉の奥に亀頭を押し当てる。
くにゅっ、と、先端が彼女の口内の肉壁に当たるのが分かる。
身体中がピリピリと痺れて震え、射精の快感に身を任せた。
「ゆか、………ゆか、あっ、……ゆか」
僕は最後の一滴まで出し切るまで、囁くように彼女を呼ぶ。
名前を呼ぶたびに幸福感が増幅するような感覚がした。
ゆかも、僕が名前を口にする度に、口をキュッと締めて応えてくれた。
まるで返事をしてくれているようで、僕は嬉しい。
「んふふ、んぷ、ちゅぷ、んんっ、んっ、んっ、んんー」
彼女の、僕のを咥えた隙間から漏れる声に、全身が反応する。
気持ち良さと心地良さが同時に押し寄せる様な感覚で意識が飛びそうになった。
ちゅぽんっ、と、ペニスから口を離す音が聞こえる。
少し縮んだ僕のモノが、ゆかの巨乳に埋もれる。
ごくんっ、と、ゆかが僕の精子を飲む音が聞こえた。
「ふふっ、セイシくんの精子、飲んじゃった」
僕はハァハァと息を切らしながら、彼女の顔を見た。
なんだか満足そうな表情だ。
僕が射精しただけで、ゆかはまだ気持ち良くなってないのに、こんなに感じているような表情が出来るなんてと、不思議な気持ちだった。
「ゆか、…………イっちゃった」
「んふっ、セイシくん精子、すっごい濃かったよ、ごちそうさま………なんてねっ、こんな事言ったら、サキュバスみたいだねー私、ふふっ。セイシくんの精子、美味しかったよ。それに、セイシくんのセイシくんも、美味しかったよ、………なんて、ん?何言ってんだろ私」
ゆかが自分で言って自分で突っ込んでいる。
セイシくんの精子って言葉が、面白く感じて何度も言いたくなるのは分かるが、僕としてはただただ恥ずかしかった。
と言っても、自分の部屋でゆかの2人きりなのだから、その恥ずかしさすらスパイスになってしまうのだが。
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。
……ゆかが、小さくなっている僕のモノをパイズリしている。
イッたばかりで敏感になってはいるが、ゆかのパイズリが緩やかで優しいので、下半身が心地良く抱かれている様だった。
こんな事を続けられると、僕はもう………。
少しまた勃起してきたペニスをゆかが左手で握ると、僕の左半身に乗る様に近付いて来た。
可愛いゆかの顔が真横まで来ると、熱い吐息が顔にかかった。
赤く蒸気した顔を、眠気で今にも閉じられそうになる目で見つめた。
嬉しそうだ。
ゆかは、僕にフェラチオをして満足なのか?
彼女の左手が一定の速度で僕のを扱いている。
さっき射精したところだが、緩やかに上下に動かされると、気持ち良くなってくる。
柔らかい巨乳が僕の脇腹から胸を挟んで心地良い。
彼女の両足が僕の左太ももをガッチリ掴み、更に僕のタマを太ももでツンツンと刺激している。
されるがままだが、抗えない気持ち良さだった。
本来ならここから本番に持ち込むところだが、睡魔が襲って来てどうしようも無い。
時計は23時30分過ぎ。
眠らないといけない。
だが、こんなに気持ち良い奉仕をしてくれたゆかを置いて寝て良いのか、そう思っていると、ゆかが僕の左耳に囁いた。
「セイシくん、寝て良いよ」
「……でも、まだ、ゆかが気持ち良くなってない」
「ふふっ、私も気持ち良かったよ」
「…………なんで」
「セイシくんのおちんちんが、私の口の中をいっぱい気持ち良くしてくれたから」
「僕のが?……そんなの、逆だよ」
「ううん、口の中、いっぱい犯されて、感じちゃった」
「…………ほんとに?」
「うん、だから、眠って良いよ」
「ごめん、ありがとう、ゆか、……先に、寝、ちゃう……ね」
「お休みセイシくん、………じゃあ、耳元でえっちな言葉、囁いてあげるから、そのまま眠って」
「…………うん」
ゆかの左手が、彼女の声と共にゆっくりと上下に動いた。
「ふふっ、ほら、気持ち良くなって眠ってね、おちんぽ、しーこ、しーこ、おちんぽ、しーこしーこしーこ、おちんぽ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、私の手、気持ちいいでしょ?おちんぽ、しーこ、しーこ、おちんぽ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ、しーこ」
ゆかのシコシコと言う声と、手コキの快感を全身に浴びながら、僕の意識はだんだんと遠のいていく。
「……セイシくん、今日は本当にお疲れさま。夢の中でも、無理しないでね、……おやすみなさい」
まどろみの中で、ゆかの労いの言葉が聞こえたような気がした。
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