126 / 156
ダズンローズの花束
ひとみジェンガ
しおりを挟む
| 藤堂京介
嘉多さんに案内され、辿り着いたのは…なんか大きな灰色の廃工場の中だった。
ここらの何棟かは嘉多家の私有地だそうだ。その入り口の壁には等間隔で黒服達が控えていて、なんだか王族との謁見の間を思い出す。
ここに来る道中、嘉多さんは経緯をペラペラ話していた。まあ魔法でだね。そしてやっぱり恋アポだった。
″恋の使徒~貴女の初恋探します~″
それは12人の乙女達による、復讐の為のサイトだった。
なんでもその12人は幼い頃、初恋の男の子に手酷く裏切られ、元々その子を探すためにと仲間とサイトを立ち上げたらしい。
なんでもその子はオラオラ系のイケイケボーイだったらしい。
でも、長くなりそうだったからバッサリ割愛した。
だってそんなのいっぱいいるんじゃないかな? 元々そんなやつで、現在男娼みたいなやつ四匹もいるし…あ、五匹か。
運営すれど、なかなか初恋情報は集まらず、その代わりにまあびっくりするぐらいクズ情報が集まってしまい、メインの活動が天誅と初恋探しの二本立てにいつしかなったようだ。
そしてクズさ加減が酷い事や、低評価10を超えた男は問答無用でこの廃工場にご招待らしい。
ここには、四辺が高さ3メートル程の金網に囲まれたリングがあった。その周りには既に女子高生達が多数いる。一緒に来た子たちも混ざっていった。みんなパイプ椅子にきちんと座っている。…プロレスかな?
これが、僕のアイコン+100の子達だそうな。
いい忘れていたが、皆マスクにメガネだった。多分身バレを防ぐためにと、ついでにここに入るための強制ドレスコードみたいなものなのだろう。女の子に優しいじゃん。
ただ…100全然超えてると思うんだけど…何かしたっけ? 致したと言えばまだ15人だけど…
女子高生達は登録時のプロフィールで縛られているのか、はたまた元々お行儀が良いのかわからないが統率がとれていて、シーンと黙って座っていた。
だが、無駄だ。
『おもひでのアルバム』のクラス総入れ替え戦は既にクリアしている。好みのクラスを自由に編成出来るあれだ。一人ずつの実力テストに、皆が緊張していて痛いくらい静かだった。それはそうだ。勇者公認特Aクラスに入れれば伝説の蝶になれる。独立も視野に入ってくる。
違くて。
そう、オプションで先生にもなれる。そうなれば、やらしい抜き打ちテストも可能だ。
いや、違くて。
これ…闘技場の…つもりかな?
異世界の闘技場と言えば、ラネエッタ王国名物『生か死か?!ドキドキトキドキ殺シアム』だ。
これももちろん過去勇者先輩作だ。
何が先輩にあったのかはわからないし、何でこんなポップとシリアスが同居したふざけた名前にしたのかもわからないが、この名前に油断すると痛い目に合う。
円形のコロッセオを模した石造りの闘技場で、グルっと周囲は段々畑のように観客席が配置され、真ん中のメイン闘技場を見下ろす格好だ。境界線は高い壁で隔てられている。
その高い壁は先輩お手製の高耐魔防壁と高耐魔障壁で保護されていて、その壁に不用意に近づくと、やっぱり先輩お手製の、エフェクトに九割は振った雷の魔法を浴びてしまう。
食らうとダメージは少ないが、身体が透けて骨が見え、なんとも恥ずかしい感じになる仕様だ。
そして偶に本物がくる。
魔王戦まで行った先輩の一撃だ。位階が低いと当たれば普通死ぬ。
それに位階50以下だとまず脱獄出来ず、絶対に逃がさない意志を感じる造りをしていた。
神殿騎士達も訓練と称して外貨を稼ぎに行っていた。
まあ、僕も経験者だ。
「ここは完全防音の世界。助けなど来ませんわよ。あら? くすくすっ…今更ながらに怖気付きましたか」
「いや、そういうんじゃ…」
困惑というか…これ…ペラッペラッなんだけど…金網ってこんな細かったっけ。
ああ、そうだ、これが普通なんだ。でも嘘つけないしな…なるべく普通に…普通ってなんだっけ。
「ふんっ、強がっても無駄ですわ。もう遅いですわよ。この中で待っていなさい」
「中…………?」
リングの中も外も、何だったら廃工場の中も外も特に何にも変わらないんだけど…
というか全部金網だと出入り口わかりにくいじゃん。どこよ、入口。というかペラペラすぎてどこからでも入れてしまう。もうなんか全部入口に見えてきたな…いかんいかん。
先輩はちゃんと青と赤のコーナーを派手に作っていた。登場の音楽もだ。
少しは視覚や聴覚などの五感に訴求し続けた過去勇者先輩のあくなき探究心を見習うといい。
ただあの雷魔法ルーレットはやめていただきたい。
死ぬかと思ったし。
「何か言いまし───────」
「とりあえず上からか…」
少しだけ足裏に風の魔法を纏わせ、金網を静かに駆け上がる。もちろん手を使ってるかのように金網にさらりと添えて。
てっぺん到着。ほら、金網は無事だ。これでもう脳筋も卒業だ。
とうっ、シュタ。
クルリ、ごろん。
僕は大量の女子高生達に騒つかれながら金網の中、リング中央で涅槃のポーズをしてからキメ顔でこう言った。
「〝ちゃんと/君を/待つよ〟」
「はぃ…そ、そうですか…私を…待ってくださるなんて…安心…しました。はっ、また…その中で後悔してなさい! ん~~横にな・ら・な・い!」
「人に物をお願いする時はどんな態度が適切だと思う?」
素早く次のステージに進むために、僕はキメ顔でそう言った。
「き~~金網の中で格好つけても無駄ですのよ! いいわ! 姫の到着前に痛めつけておきます! フレディ! アンドレ!」
「お嬢様、本当に良いんですカ? そりゃあんだけライトムービングなんだ。逃げ足はそーとーだろうガ…逆ニ大怪我させるゼ」
「あんな、キュートな男に二人とかいらんでしョ。リングの中は逃げらんねェ。先に行くゼ。少し遊んでやるヨ」
嘉多さんの癇癪に、壁に配置されていた黒服が動いた。
つまり。
これは…おかわり打ち止めタイプ…宝箱はナシ…全員ぶちのめせば壁とか床が開いて次のステージに行けるタイプと見た。
中ボス戦ならそんなもんか。
このリング狭いしなー。んー。
なら───人身ジェンガだな。
◆
人身ジェンガは元世界のジェンガとは違う。積み上がった時の雰囲気的な話で、僕が名付けた。最後は崩れるというか、燃やすというか。誰も助からないからね。
「よくもマイクを! お前は───ウボァ…」
「サイズは…Mか…ハズレだ…次……うん? 嘉多さ──ん! 次の方─ど─ぞ─。なるはやで──倒れちゃう──」
このアレフガルド式人身ジェンガには手順がある。挑戦者達の意識を刈り取り、身体を直角座りにさせて右に倒す。次のやつが来たら同じように倒して、クルリと約90度回して中寄せに積む。
こうすると狭いモンスターハウスや山賊のアジトでも倒した順に積めば邪魔にならない。
リングの中が手狭だからね。
足元は雨の日と一緒でぐちゃぐちゃだと嫌なんだ。スッキリさせておきたいんだ。
高架下の壁面をカメコー生で彩ったのもあくまで戦闘環境作りの一環だ。
伊達や酔狂ではないのだ。
ないったらないのだ。
僕にセンスがなかっただけなのだ。
人身ジェンガと人身キャンプファイヤーとで迷ったけど、スペースの関係で人身ジェンガにした。
まあ人身キャンプファイヤーは燃やさなかった事が無いから終わりが見えないってのもある。どこまででも積めそうだし。燃やさないと終わった気にならないし。村とか町とか襲うから積まれ、点火されるのだ。
嘉多さんの用意した人身ジェンガのサイズはMとL、たまにXLだった。入れ替えないと真っ直ぐ立たないだろ。まったく。最初から指名すればよかった。
人身ジェンガに話を戻そう。
横向き直角座りを維持する根性がなく、ダラッと解けそうなら膝裏で両手の指と指を結ぶ。関節が粉々なら可能だ。
その時は人差し指と小指だけ砕いて結ぶ。全部は面倒だ。
まあ悪魔のポーズだね。メタルポーズとも言う。
だからそんなの粉々だ。尻尾である親指は情けで残してやる。
だが、その際は注意がいる。一回結びではいけない。すぐに手の汗や油で解けるからだ。
だから外科結び。
まあ、難しく聞こえるが、何のことはない。クルクルと一回結びを二周すれば良いだけだ。
アレフガルドにいくら魔法があるとはいえ、緊急の時もある。傷口を簡易に針で縫う時に、固結びだと結び目が団子になりチクチクして地味に痛い。
だからクルクルと二周に結ぶ。
なんと、これだけで格段に解けにくくなるの、だ!
でも…さっきから妙に緩いんだよな…なんで…解けるんだろうか……あ! こいつら手に…ハンドクリームか何か使ってる! …ワックスか?
何という無茶を……
指固結びを選ぶとか…解きにくいんだけど、いいの…?…だいたい燃やす時にするんだけど…解く必要のない時のチョイスなんだけど……
いや、僕は全然良いんだけどさ。
嘉多さんの責任だし。
なら、ま、いっか。
嘉多さんに案内され、辿り着いたのは…なんか大きな灰色の廃工場の中だった。
ここらの何棟かは嘉多家の私有地だそうだ。その入り口の壁には等間隔で黒服達が控えていて、なんだか王族との謁見の間を思い出す。
ここに来る道中、嘉多さんは経緯をペラペラ話していた。まあ魔法でだね。そしてやっぱり恋アポだった。
″恋の使徒~貴女の初恋探します~″
それは12人の乙女達による、復讐の為のサイトだった。
なんでもその12人は幼い頃、初恋の男の子に手酷く裏切られ、元々その子を探すためにと仲間とサイトを立ち上げたらしい。
なんでもその子はオラオラ系のイケイケボーイだったらしい。
でも、長くなりそうだったからバッサリ割愛した。
だってそんなのいっぱいいるんじゃないかな? 元々そんなやつで、現在男娼みたいなやつ四匹もいるし…あ、五匹か。
運営すれど、なかなか初恋情報は集まらず、その代わりにまあびっくりするぐらいクズ情報が集まってしまい、メインの活動が天誅と初恋探しの二本立てにいつしかなったようだ。
そしてクズさ加減が酷い事や、低評価10を超えた男は問答無用でこの廃工場にご招待らしい。
ここには、四辺が高さ3メートル程の金網に囲まれたリングがあった。その周りには既に女子高生達が多数いる。一緒に来た子たちも混ざっていった。みんなパイプ椅子にきちんと座っている。…プロレスかな?
これが、僕のアイコン+100の子達だそうな。
いい忘れていたが、皆マスクにメガネだった。多分身バレを防ぐためにと、ついでにここに入るための強制ドレスコードみたいなものなのだろう。女の子に優しいじゃん。
ただ…100全然超えてると思うんだけど…何かしたっけ? 致したと言えばまだ15人だけど…
女子高生達は登録時のプロフィールで縛られているのか、はたまた元々お行儀が良いのかわからないが統率がとれていて、シーンと黙って座っていた。
だが、無駄だ。
『おもひでのアルバム』のクラス総入れ替え戦は既にクリアしている。好みのクラスを自由に編成出来るあれだ。一人ずつの実力テストに、皆が緊張していて痛いくらい静かだった。それはそうだ。勇者公認特Aクラスに入れれば伝説の蝶になれる。独立も視野に入ってくる。
違くて。
そう、オプションで先生にもなれる。そうなれば、やらしい抜き打ちテストも可能だ。
いや、違くて。
これ…闘技場の…つもりかな?
異世界の闘技場と言えば、ラネエッタ王国名物『生か死か?!ドキドキトキドキ殺シアム』だ。
これももちろん過去勇者先輩作だ。
何が先輩にあったのかはわからないし、何でこんなポップとシリアスが同居したふざけた名前にしたのかもわからないが、この名前に油断すると痛い目に合う。
円形のコロッセオを模した石造りの闘技場で、グルっと周囲は段々畑のように観客席が配置され、真ん中のメイン闘技場を見下ろす格好だ。境界線は高い壁で隔てられている。
その高い壁は先輩お手製の高耐魔防壁と高耐魔障壁で保護されていて、その壁に不用意に近づくと、やっぱり先輩お手製の、エフェクトに九割は振った雷の魔法を浴びてしまう。
食らうとダメージは少ないが、身体が透けて骨が見え、なんとも恥ずかしい感じになる仕様だ。
そして偶に本物がくる。
魔王戦まで行った先輩の一撃だ。位階が低いと当たれば普通死ぬ。
それに位階50以下だとまず脱獄出来ず、絶対に逃がさない意志を感じる造りをしていた。
神殿騎士達も訓練と称して外貨を稼ぎに行っていた。
まあ、僕も経験者だ。
「ここは完全防音の世界。助けなど来ませんわよ。あら? くすくすっ…今更ながらに怖気付きましたか」
「いや、そういうんじゃ…」
困惑というか…これ…ペラッペラッなんだけど…金網ってこんな細かったっけ。
ああ、そうだ、これが普通なんだ。でも嘘つけないしな…なるべく普通に…普通ってなんだっけ。
「ふんっ、強がっても無駄ですわ。もう遅いですわよ。この中で待っていなさい」
「中…………?」
リングの中も外も、何だったら廃工場の中も外も特に何にも変わらないんだけど…
というか全部金網だと出入り口わかりにくいじゃん。どこよ、入口。というかペラペラすぎてどこからでも入れてしまう。もうなんか全部入口に見えてきたな…いかんいかん。
先輩はちゃんと青と赤のコーナーを派手に作っていた。登場の音楽もだ。
少しは視覚や聴覚などの五感に訴求し続けた過去勇者先輩のあくなき探究心を見習うといい。
ただあの雷魔法ルーレットはやめていただきたい。
死ぬかと思ったし。
「何か言いまし───────」
「とりあえず上からか…」
少しだけ足裏に風の魔法を纏わせ、金網を静かに駆け上がる。もちろん手を使ってるかのように金網にさらりと添えて。
てっぺん到着。ほら、金網は無事だ。これでもう脳筋も卒業だ。
とうっ、シュタ。
クルリ、ごろん。
僕は大量の女子高生達に騒つかれながら金網の中、リング中央で涅槃のポーズをしてからキメ顔でこう言った。
「〝ちゃんと/君を/待つよ〟」
「はぃ…そ、そうですか…私を…待ってくださるなんて…安心…しました。はっ、また…その中で後悔してなさい! ん~~横にな・ら・な・い!」
「人に物をお願いする時はどんな態度が適切だと思う?」
素早く次のステージに進むために、僕はキメ顔でそう言った。
「き~~金網の中で格好つけても無駄ですのよ! いいわ! 姫の到着前に痛めつけておきます! フレディ! アンドレ!」
「お嬢様、本当に良いんですカ? そりゃあんだけライトムービングなんだ。逃げ足はそーとーだろうガ…逆ニ大怪我させるゼ」
「あんな、キュートな男に二人とかいらんでしョ。リングの中は逃げらんねェ。先に行くゼ。少し遊んでやるヨ」
嘉多さんの癇癪に、壁に配置されていた黒服が動いた。
つまり。
これは…おかわり打ち止めタイプ…宝箱はナシ…全員ぶちのめせば壁とか床が開いて次のステージに行けるタイプと見た。
中ボス戦ならそんなもんか。
このリング狭いしなー。んー。
なら───人身ジェンガだな。
◆
人身ジェンガは元世界のジェンガとは違う。積み上がった時の雰囲気的な話で、僕が名付けた。最後は崩れるというか、燃やすというか。誰も助からないからね。
「よくもマイクを! お前は───ウボァ…」
「サイズは…Mか…ハズレだ…次……うん? 嘉多さ──ん! 次の方─ど─ぞ─。なるはやで──倒れちゃう──」
このアレフガルド式人身ジェンガには手順がある。挑戦者達の意識を刈り取り、身体を直角座りにさせて右に倒す。次のやつが来たら同じように倒して、クルリと約90度回して中寄せに積む。
こうすると狭いモンスターハウスや山賊のアジトでも倒した順に積めば邪魔にならない。
リングの中が手狭だからね。
足元は雨の日と一緒でぐちゃぐちゃだと嫌なんだ。スッキリさせておきたいんだ。
高架下の壁面をカメコー生で彩ったのもあくまで戦闘環境作りの一環だ。
伊達や酔狂ではないのだ。
ないったらないのだ。
僕にセンスがなかっただけなのだ。
人身ジェンガと人身キャンプファイヤーとで迷ったけど、スペースの関係で人身ジェンガにした。
まあ人身キャンプファイヤーは燃やさなかった事が無いから終わりが見えないってのもある。どこまででも積めそうだし。燃やさないと終わった気にならないし。村とか町とか襲うから積まれ、点火されるのだ。
嘉多さんの用意した人身ジェンガのサイズはMとL、たまにXLだった。入れ替えないと真っ直ぐ立たないだろ。まったく。最初から指名すればよかった。
人身ジェンガに話を戻そう。
横向き直角座りを維持する根性がなく、ダラッと解けそうなら膝裏で両手の指と指を結ぶ。関節が粉々なら可能だ。
その時は人差し指と小指だけ砕いて結ぶ。全部は面倒だ。
まあ悪魔のポーズだね。メタルポーズとも言う。
だからそんなの粉々だ。尻尾である親指は情けで残してやる。
だが、その際は注意がいる。一回結びではいけない。すぐに手の汗や油で解けるからだ。
だから外科結び。
まあ、難しく聞こえるが、何のことはない。クルクルと一回結びを二周すれば良いだけだ。
アレフガルドにいくら魔法があるとはいえ、緊急の時もある。傷口を簡易に針で縫う時に、固結びだと結び目が団子になりチクチクして地味に痛い。
だからクルクルと二周に結ぶ。
なんと、これだけで格段に解けにくくなるの、だ!
でも…さっきから妙に緩いんだよな…なんで…解けるんだろうか……あ! こいつら手に…ハンドクリームか何か使ってる! …ワックスか?
何という無茶を……
指固結びを選ぶとか…解きにくいんだけど、いいの…?…だいたい燃やす時にするんだけど…解く必要のない時のチョイスなんだけど……
いや、僕は全然良いんだけどさ。
嘉多さんの責任だし。
なら、ま、いっか。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる