天然天使にご用心♡

七々虹海

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「そういう事じゃなくて」

 両腕をどかして困惑気味のルヒエルくんに口づける。俺、初恋が実っちゃったんだってさ。それも天使と。
 近すぎて表情分からないけど、絶対に可愛い顔で俺を受け入れてくれてるこの子。初恋の天使なんだ。言いふらしたくなるような幸せな気分は俺の心の中に閉じ込めておこう。ルヒエルくんも同じような幸せ感じてくれてるといいな。角度を変えて。唇を舐めてるとびくっと震えた体。
 噛みつくとおずおずと口を開いてくれたから舌をねじ込む。ルヒエルくんの唾液を奪いとるみたいに舌を舐めて、飲み込んで、震えながら舌を絡めてくるルヒエルくんが可愛くて、テロテロの服の裾から手を差し込んでさっき見えた可愛い乳首をゆっくり転がす。
 そんな少しの刺激でもルヒエルくんの口からは溜め息のような甘い声色。

「声出しちゃダメだよ」
「だって…」
 顔を離してそう言うと目の前には色白の顔を真っ赤にしたルヒエルくんの顔。唇が2人分の唾液でてらてら光ってて、さっきよりエッチじゃん。だっての続きは聞かずにまた塞いでみた。

 こんだけ塞げばルヒエルくんが声出しても俺の口の中までしか聞こえないんじゃないかってくらいに覆って、空いてる方の手は芯を持ち始めた乳首を捏ねて摘まんで掌で転がして、どのくらいの時間そうやってたか分からなかったけど飽きなかった。ずっとそうしていたかった。
 ルヒエルくんも俺にされるがままで、素直な体は感じるたびに俺の咥内に甘い吐息を感じさせた。

 長い長い口づけから、顔も見たくなって離れると、ルヒエルくんはさっきと同じ真っ赤な顔をしながら泣いていた。
「どうしたの?」
「涼くん、、僕、もう無理だよ…嬉しくて……前より涼くんが僕の事欲しがってるくれてる気がして…、幸せで…。今ここで時が止まればいいのに」

 綺麗な瞳から涙が溢れては零れていた。ベッドのシーツに落ちて染み込んでいくのが勿体なくて、啄んで飲み込む。ルヒエルくんの一部が俺の中にまた増えていく気分だ。

「涼くん、涼くん…」

 泣きじゃくるルヒエルくんに腕枕をして、抱き合ったまま眠った。
 幸せって言ってくれたけど、不安も見えた気がしたのはなんでだろう…。

 泣きつかれて眠るルヒエルくんの寝顔を間近で見る。この顔が、泣いた後の腫れた目じゃなければもっと幸せなのに。何が不安なんだろう。

 やっぱり…天使と人間だから…ルヒエルくんはこの姿のままだから…幸せだけど不安もあるんだろう。
 
 この時の俺は初恋が実った幸せな気持ちで、この程度しか考えられなかったんだ。

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