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第1章 17歳 〜思春期少年少女と狂気の社会人〜
第26話 地獄のストーカーキング
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文化祭の脚本が決まり、皆で連日練習に励む。ゆかりは脚本・出演も務めることになった。
「脚本作って、監督もして、主演級の役も務める。ジャッキー・チェンみたいやな。」
担任の桜木もゆかりの頑張りを評価する。ゆかりは毎日頑張り、家で夕食中に寝てしまうこともあった。
「おでん落とすで。」
「熱ぃ!!!!!」
そして、迎えた文化祭本番。クラスの上演順は最後。トリを飾ることになった。
「最後やから、やりやすいかもね。」
ゆかりは落ち着いており、皆と打ち合わせをした。他のクラスの演劇を観て、色々と観察して研究した。昼休み時、ゆかりは集中するために角砂糖を舐めていた。
「ゆかりちゃん、何舐めてるの?」
「角砂糖。」
潤二はゆかりが角砂糖を舐めるのを、意外そうに見ている。
「角砂糖って、蟻やん。」
「蟻やないよ。私を虫に例えたら蜘蛛。女郎蜘蛛。」
「怖っ。」
ゆかりの官能的な色気に慄いた。
そして、いよいよ出番が来た。狂気じみた世界の幕が上がった。
「地獄のストーカーキング」
ニュース番組の中継から始まった。
「昨日、大阪市中央区難波のアパートで女子大生が何者かに首を絞められて死亡しているのが発見されました。彼女は以前、ストーカー被害に遭っていると警察に相談しておりました。」
町中でのインタビュー。リアルなニュース映像再現のため、顔にモザイク。
女子大生
「警察、何もしてくれへん。」
「警察の対応を憤る声があります。ストーカー規制法がありますが、まだまだこういうことは続いているのが現状です。」
舞台が明転し、スポットライトが当てられる。テレビでその様子を見て、ワイングラスでジュースを飲みながら得意げになっている男。
「ハハハハハハハ!!!警察め、俺を捕らえられるとでも思ってるのか?馬鹿な奴らめ。」
彼の名は刈谷。闇の名では「地獄のストーカーキング」と言われている。これまでストーカーして殺害してきた女性の名を刻んだ指輪をコレクションしている。
「さて、この指輪もあと1つで10人。これで足を洗おうか。」
奴の恐るべき計画が動き出す…。
舞台は別のシーンへ切り替わる。オフィスにて、あるOLが事務作業をしている。
「美香君、ストーカー事件怖いね。」
ストーカーキングの事件を聞き、上司が心配そうに話しかける。
「はい。でも、ただの愉快犯だと思いますよ。」
「愉快犯か。そうやとええんやけどな。」
美香は上司から受け取った珈琲を飲む。ただの愉快犯ならいいと思っていた。その頃、YouTuberのパク・テヒョンはテコンドーをしており、それの動画を披露した。
「回し蹴りは、こうなのよ!」
他にも、韓国で流行のモッパンという食べるだけの動画が流行っており、それの撮影もした。テーブルに韓国の食品であるチャジャンミョン・チーズキチン・キムパなどを並べ、それをひたすら食べていく。
「いただきます。」
ガツガツと気持ちいいぐらいの食べっぷりを見せ、次々と平らげていく。見ている全校生徒たちはそれに圧倒されていく。
「スゲェな。」
「『最強大食い王決定戦』観てるみたいだな。」
皆の視線を釘付けにしながら、食べ進めていき、最後はジュースを飲み干した。
「ごちそうさまでした。」
暗躍する地獄のストーカーキング。パク・テヒョンを狙い、襲い掛かるも、いとも簡単に返り討ちにされた。
「ぐはぁ!!」
「女だからって侮らないで!」
一蹴されたストーカーキングは、自宅で作戦を練る。その傍ら、TikTokで韓国人のバットマンの格好をした男が何かを食べている動画を観ていた。
「コイツ、いい食べっぷりだが、ニャムニャム何を言っているのだ?」
彼は最後のターゲットを探し始めた。そして、ある日、街コンで知り合ったお姉さんと連絡先を交換した。黒い下地に金魚が描かれた和服を着た子で、名前はゆかりという。
「私は笹川ゆかり。よろしくね。」
「よろしく。」
(和服か。骨董屋なのか。)
彼はゆかりを最後のターゲットにした。ゆかりに次々と「稲生百物語」のような怪奇現象が訪れた。
「虚無僧?ピーピー、尺八がうるさいわね。」
「デッカいおばさんの顔ね。」
動じることのないゆかり。彼女の根性に負け、妖怪達は消えた。その後、ストーカーキングはゆかりを狙う計画を立てた。
「ハハハ、あのゆかりと言う女。百鬼夜行作戦に動じないとは、肝が据わってやがる。どうするか。」
そして、ゆかりと別れて帰宅した彼。冷蔵庫を開けると、そこには自分宛ての誕生日ケーキが置いてあった。
「Happy birthday ダーリンとパパ」
チョコレートの板に書いてある言葉を見て、彼は口を押さえて震えた。
「嘘だろ…。俺、独身なんですけど…。」
身に覚えのない誕生日ケーキ、しかも誕生日まで的中。
「でも、腹減ったし、食うか。」
恐る恐る手に取り、食べようとすると何者かが背中に抱き着いてきた。ゆかりだった。
「ダーリン、おめでとう。」
「その声は…。」
「ねぇ、私の子どもたちもホラ、迎えに来たわ。」
暗闇から赤ちゃん達が現れた。ここで椎名林檎の「罪と罰」が流れる。ゆかりは赤い和服を着ている。
「さぁ、ダーリン。結婚しましょう♥」
「ハハ、ハハハハハハ…。」
ここで暗転して終了。
評価は高かったが、あまりに攻めすぎた為、最優秀賞は逃した。それでも、ゆかりは満足げな様子だった。10月も終わり、11月は期末テストに向けて勉強を始めた。他の人達も11月を過ごしていた。
「サッカー日本代表、ブラジルに初勝利は最高やな!今年は3連勝で終わり!!W杯ポット2か。日本も強豪入りやな。」
サッカー部の敏弘は、日本代表の活躍に満足していた。一方、京都のOLの玲はサッカー香港代表を観ていた。
「ホームでシンガポールとやな、勝ったらいけるで。」
2027AFCアジアカップサウジアラビア大会の最終予選第5戦、香港VSシンガポール。香港は2勝2分、シンガポールも2勝2分で勝者が出場権獲得と言う状況。香港は先制したが、後半に2失点を喫し、1-2で逆転負けを喫して敗退した。
「嘘やん…。ブルース・リーがマーライオンに負けたぁぁぁぁ!!!!!!」
「脚本作って、監督もして、主演級の役も務める。ジャッキー・チェンみたいやな。」
担任の桜木もゆかりの頑張りを評価する。ゆかりは毎日頑張り、家で夕食中に寝てしまうこともあった。
「おでん落とすで。」
「熱ぃ!!!!!」
そして、迎えた文化祭本番。クラスの上演順は最後。トリを飾ることになった。
「最後やから、やりやすいかもね。」
ゆかりは落ち着いており、皆と打ち合わせをした。他のクラスの演劇を観て、色々と観察して研究した。昼休み時、ゆかりは集中するために角砂糖を舐めていた。
「ゆかりちゃん、何舐めてるの?」
「角砂糖。」
潤二はゆかりが角砂糖を舐めるのを、意外そうに見ている。
「角砂糖って、蟻やん。」
「蟻やないよ。私を虫に例えたら蜘蛛。女郎蜘蛛。」
「怖っ。」
ゆかりの官能的な色気に慄いた。
そして、いよいよ出番が来た。狂気じみた世界の幕が上がった。
「地獄のストーカーキング」
ニュース番組の中継から始まった。
「昨日、大阪市中央区難波のアパートで女子大生が何者かに首を絞められて死亡しているのが発見されました。彼女は以前、ストーカー被害に遭っていると警察に相談しておりました。」
町中でのインタビュー。リアルなニュース映像再現のため、顔にモザイク。
女子大生
「警察、何もしてくれへん。」
「警察の対応を憤る声があります。ストーカー規制法がありますが、まだまだこういうことは続いているのが現状です。」
舞台が明転し、スポットライトが当てられる。テレビでその様子を見て、ワイングラスでジュースを飲みながら得意げになっている男。
「ハハハハハハハ!!!警察め、俺を捕らえられるとでも思ってるのか?馬鹿な奴らめ。」
彼の名は刈谷。闇の名では「地獄のストーカーキング」と言われている。これまでストーカーして殺害してきた女性の名を刻んだ指輪をコレクションしている。
「さて、この指輪もあと1つで10人。これで足を洗おうか。」
奴の恐るべき計画が動き出す…。
舞台は別のシーンへ切り替わる。オフィスにて、あるOLが事務作業をしている。
「美香君、ストーカー事件怖いね。」
ストーカーキングの事件を聞き、上司が心配そうに話しかける。
「はい。でも、ただの愉快犯だと思いますよ。」
「愉快犯か。そうやとええんやけどな。」
美香は上司から受け取った珈琲を飲む。ただの愉快犯ならいいと思っていた。その頃、YouTuberのパク・テヒョンはテコンドーをしており、それの動画を披露した。
「回し蹴りは、こうなのよ!」
他にも、韓国で流行のモッパンという食べるだけの動画が流行っており、それの撮影もした。テーブルに韓国の食品であるチャジャンミョン・チーズキチン・キムパなどを並べ、それをひたすら食べていく。
「いただきます。」
ガツガツと気持ちいいぐらいの食べっぷりを見せ、次々と平らげていく。見ている全校生徒たちはそれに圧倒されていく。
「スゲェな。」
「『最強大食い王決定戦』観てるみたいだな。」
皆の視線を釘付けにしながら、食べ進めていき、最後はジュースを飲み干した。
「ごちそうさまでした。」
暗躍する地獄のストーカーキング。パク・テヒョンを狙い、襲い掛かるも、いとも簡単に返り討ちにされた。
「ぐはぁ!!」
「女だからって侮らないで!」
一蹴されたストーカーキングは、自宅で作戦を練る。その傍ら、TikTokで韓国人のバットマンの格好をした男が何かを食べている動画を観ていた。
「コイツ、いい食べっぷりだが、ニャムニャム何を言っているのだ?」
彼は最後のターゲットを探し始めた。そして、ある日、街コンで知り合ったお姉さんと連絡先を交換した。黒い下地に金魚が描かれた和服を着た子で、名前はゆかりという。
「私は笹川ゆかり。よろしくね。」
「よろしく。」
(和服か。骨董屋なのか。)
彼はゆかりを最後のターゲットにした。ゆかりに次々と「稲生百物語」のような怪奇現象が訪れた。
「虚無僧?ピーピー、尺八がうるさいわね。」
「デッカいおばさんの顔ね。」
動じることのないゆかり。彼女の根性に負け、妖怪達は消えた。その後、ストーカーキングはゆかりを狙う計画を立てた。
「ハハハ、あのゆかりと言う女。百鬼夜行作戦に動じないとは、肝が据わってやがる。どうするか。」
そして、ゆかりと別れて帰宅した彼。冷蔵庫を開けると、そこには自分宛ての誕生日ケーキが置いてあった。
「Happy birthday ダーリンとパパ」
チョコレートの板に書いてある言葉を見て、彼は口を押さえて震えた。
「嘘だろ…。俺、独身なんですけど…。」
身に覚えのない誕生日ケーキ、しかも誕生日まで的中。
「でも、腹減ったし、食うか。」
恐る恐る手に取り、食べようとすると何者かが背中に抱き着いてきた。ゆかりだった。
「ダーリン、おめでとう。」
「その声は…。」
「ねぇ、私の子どもたちもホラ、迎えに来たわ。」
暗闇から赤ちゃん達が現れた。ここで椎名林檎の「罪と罰」が流れる。ゆかりは赤い和服を着ている。
「さぁ、ダーリン。結婚しましょう♥」
「ハハ、ハハハハハハ…。」
ここで暗転して終了。
評価は高かったが、あまりに攻めすぎた為、最優秀賞は逃した。それでも、ゆかりは満足げな様子だった。10月も終わり、11月は期末テストに向けて勉強を始めた。他の人達も11月を過ごしていた。
「サッカー日本代表、ブラジルに初勝利は最高やな!今年は3連勝で終わり!!W杯ポット2か。日本も強豪入りやな。」
サッカー部の敏弘は、日本代表の活躍に満足していた。一方、京都のOLの玲はサッカー香港代表を観ていた。
「ホームでシンガポールとやな、勝ったらいけるで。」
2027AFCアジアカップサウジアラビア大会の最終予選第5戦、香港VSシンガポール。香港は2勝2分、シンガポールも2勝2分で勝者が出場権獲得と言う状況。香港は先制したが、後半に2失点を喫し、1-2で逆転負けを喫して敗退した。
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