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第1章 17歳 〜思春期少年少女と狂気の社会人〜
第9話 全力疾走
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5月も終わりが近づき、メインイベントの体育祭が近づいていた。連日、練習を重ね、クラス旗も完成した。
「おぉ、スゴイな!!」
担任の桜木も絶賛。それは、戦国時代をイメージし、鎧武者と和服の女性と言うイラスト、下にはクラスが書いてあり、日本刀をクロスさせている。
「柊君、スゴ~い!!」
女子達に称賛されて、得意げになる作者。眼鏡をかけて、インテリな雰囲気が出ている。彼の名は、葉山柊 17歳。兵庫県出身。関西に住みたい街ランキング1位になったことのある西宮北口エリアに住んでいる。優等生で、家柄も良い。
「ありがと、ありがと、サンキュ~で~す!!」
後は、本番で頑張るだけである。部活が終わり、帰宅する生徒達。ゆかりは、たまたま翔と一緒になった。
「翔君、モテモテやね。」
「まぁね、俺みたいな男を女の子が放っておく訳無いやろ?」
黒髪で少し前髪が反っている翔。インテリで軽いノリの、通称 チャラ男の側面がある。和服の似合う奥ゆかしいゆかりとは、真逆のタイプでもある。
「今度、私の家に来る?」
「えっ、まさかの家に来て?それって、まさか…。」
この後のことを想像し、赤面して口を押さえる翔。
「ちょっと、それはまだ早いで。心の準備と健康診断せなアカンよ。」
それを聞いて、ゆかりはからかう。
「何、想像してるん?エッチ🖤」
それから5月最後の金曜日、体育祭を迎えた。
「ん、ん~。」
寝間着の和服をはだけさせ、布団から起き上がるゆかり。四つん這いになり、腰を伸ばす。ふんどしが食い込む尻が、露わになる。
「今日は体育祭やな。頑張るで。」
ゆかりは、1階に下りて歯を磨く。居間に行き、朝食をいただく。昨今の米不足で、とうとう古古古米を出さざるを得なくなった。味が落ちるが、饅頭茶漬けにすれば問題無い。この日は体育祭と言うことで、朝食はエネルギーになるものをいただく。
・牛乳
・饅頭茶漬け
・ココア風味蒸しパン
「万博は儲かっとるみたいやな。」
「そうみたいやね。黒字になっとるようやけど、何か、会場に蚊が大量発生しとるみたいやで。」
万博の話をする両親。ゆかりは、古古古米の少し糠臭い味を、饅頭の粒あんの濃厚な甘さと緑茶のほのかな苦味で中和しながら、饅頭茶漬けを掻っ込む。それから、ココア風蒸しパンを食べ、牛乳で全て流し込んだ。体操服に着替え、学校へ行く。
学校に到着し、最後の打ち合わせを経て、体育祭が始まった。天候に恵まれ、意気揚々と行進して入場する。
(始まりやな。)
ラジオ体操を行い、ここから競技が始まる。ゆかりは100m走に出る。
「よし、行こう。」
「ゆかり、最初が大事や。腕振っていけば、スピードも出るから。」
夏美のアドバイスを受け、ゆかりは意気揚々とスタートラインに立つ。予選を突破しており、これは決勝となる。
「よーいドン!!」
スタートと同時に勢い良く走り出すゆかり。アドバイスを受け、腕を振って走る。スピードが出て、一気に3人を抜いた。
(よし、行ける!!)
ゆかりは、光の矢の如く駆け抜け、8人中3位と好成績を残した。
「やったやん!ゆかり!」
「ありがとう。夏美のお陰やで。」
夏美とハイタッチして喜びを分かち合う。競技は進行し、今度は学年種目の大縄跳び。回すのは、男女のペアである。
「よし、俺に任しとけ。」
男子は、野球部の剛腕、中村和志。坊主頭で大柄。
「皆で息を合わせて飛ぶこと。」
女子は、在日コリアンでテコンドー選手のパク・テヒョン。黒髪ショートでガタイはある。皆並んだところでスタート。制限時間は15分。その中なら何度でもやり直せる。
「せーの!」
皆で力を合わせて飛ぶ。ゆかりも皆に合わせて飛ぶ。1回目は54回。引っかかってしまった男子に、委員長の美香が声をかける。
「大丈夫、まだあるから。」
鼓舞しあい、もう一度飛ぶ。今度は55回以上行き、100回に到達した。ここで制限時間終了。結果は6クラス中2位だった。これで勢いに乗り、その後の競技で勝ち続けた。最終結果は学年2位、全学年総合で18クラス中6位になった。
「お疲れ様、皆よう頑張ったで!」
担任の桜井が、クラスの健闘を称える。今朝からクーラーボックスで冷やしていた缶のレモンティーを、戦利品として皆に配る。
「俺から皆へのプレゼントや!これは他のクラスには内緒やで。」
こうして体育祭は幕を閉じた。
帰路に着く一同。ゆかりは柊と帰る。梅田まで行った時に、少し歩き、扇町公園に寄った。
「レモンティーで乾杯。」
「乾杯。」
レモンティーで乾杯し、健闘を称えあう。ゆかりの中には、柊への恋心が芽生え始めている。
「頑張ってたね、柊君。」
「ありがとう、ゆかりも頑張ってたよ。」
「ありがとう。今度、私の家に来る?」
「え、もしかして、誘ってんの?」
「うん。柊君の期待していることも、あるかもよ。」
ゆかりの思わせぶりな素振りに、柊は赤面する。
「それは、楽しみやな。」
「その時は、いっぱい遊ぼ❤」
柊と別れて、家に帰るゆかり。風呂に入り、和服に着替える。
「体育祭、頑張ったな!」
両親に健闘を称えられ、上機嫌になるゆかり。今夜の夕食、大皿に山盛りの春巻き。揚げたてを頬張り、勝利の味に浸った。
「ん、んふっ…。」
「おぉ、スゴイな!!」
担任の桜木も絶賛。それは、戦国時代をイメージし、鎧武者と和服の女性と言うイラスト、下にはクラスが書いてあり、日本刀をクロスさせている。
「柊君、スゴ~い!!」
女子達に称賛されて、得意げになる作者。眼鏡をかけて、インテリな雰囲気が出ている。彼の名は、葉山柊 17歳。兵庫県出身。関西に住みたい街ランキング1位になったことのある西宮北口エリアに住んでいる。優等生で、家柄も良い。
「ありがと、ありがと、サンキュ~で~す!!」
後は、本番で頑張るだけである。部活が終わり、帰宅する生徒達。ゆかりは、たまたま翔と一緒になった。
「翔君、モテモテやね。」
「まぁね、俺みたいな男を女の子が放っておく訳無いやろ?」
黒髪で少し前髪が反っている翔。インテリで軽いノリの、通称 チャラ男の側面がある。和服の似合う奥ゆかしいゆかりとは、真逆のタイプでもある。
「今度、私の家に来る?」
「えっ、まさかの家に来て?それって、まさか…。」
この後のことを想像し、赤面して口を押さえる翔。
「ちょっと、それはまだ早いで。心の準備と健康診断せなアカンよ。」
それを聞いて、ゆかりはからかう。
「何、想像してるん?エッチ🖤」
それから5月最後の金曜日、体育祭を迎えた。
「ん、ん~。」
寝間着の和服をはだけさせ、布団から起き上がるゆかり。四つん這いになり、腰を伸ばす。ふんどしが食い込む尻が、露わになる。
「今日は体育祭やな。頑張るで。」
ゆかりは、1階に下りて歯を磨く。居間に行き、朝食をいただく。昨今の米不足で、とうとう古古古米を出さざるを得なくなった。味が落ちるが、饅頭茶漬けにすれば問題無い。この日は体育祭と言うことで、朝食はエネルギーになるものをいただく。
・牛乳
・饅頭茶漬け
・ココア風味蒸しパン
「万博は儲かっとるみたいやな。」
「そうみたいやね。黒字になっとるようやけど、何か、会場に蚊が大量発生しとるみたいやで。」
万博の話をする両親。ゆかりは、古古古米の少し糠臭い味を、饅頭の粒あんの濃厚な甘さと緑茶のほのかな苦味で中和しながら、饅頭茶漬けを掻っ込む。それから、ココア風蒸しパンを食べ、牛乳で全て流し込んだ。体操服に着替え、学校へ行く。
学校に到着し、最後の打ち合わせを経て、体育祭が始まった。天候に恵まれ、意気揚々と行進して入場する。
(始まりやな。)
ラジオ体操を行い、ここから競技が始まる。ゆかりは100m走に出る。
「よし、行こう。」
「ゆかり、最初が大事や。腕振っていけば、スピードも出るから。」
夏美のアドバイスを受け、ゆかりは意気揚々とスタートラインに立つ。予選を突破しており、これは決勝となる。
「よーいドン!!」
スタートと同時に勢い良く走り出すゆかり。アドバイスを受け、腕を振って走る。スピードが出て、一気に3人を抜いた。
(よし、行ける!!)
ゆかりは、光の矢の如く駆け抜け、8人中3位と好成績を残した。
「やったやん!ゆかり!」
「ありがとう。夏美のお陰やで。」
夏美とハイタッチして喜びを分かち合う。競技は進行し、今度は学年種目の大縄跳び。回すのは、男女のペアである。
「よし、俺に任しとけ。」
男子は、野球部の剛腕、中村和志。坊主頭で大柄。
「皆で息を合わせて飛ぶこと。」
女子は、在日コリアンでテコンドー選手のパク・テヒョン。黒髪ショートでガタイはある。皆並んだところでスタート。制限時間は15分。その中なら何度でもやり直せる。
「せーの!」
皆で力を合わせて飛ぶ。ゆかりも皆に合わせて飛ぶ。1回目は54回。引っかかってしまった男子に、委員長の美香が声をかける。
「大丈夫、まだあるから。」
鼓舞しあい、もう一度飛ぶ。今度は55回以上行き、100回に到達した。ここで制限時間終了。結果は6クラス中2位だった。これで勢いに乗り、その後の競技で勝ち続けた。最終結果は学年2位、全学年総合で18クラス中6位になった。
「お疲れ様、皆よう頑張ったで!」
担任の桜井が、クラスの健闘を称える。今朝からクーラーボックスで冷やしていた缶のレモンティーを、戦利品として皆に配る。
「俺から皆へのプレゼントや!これは他のクラスには内緒やで。」
こうして体育祭は幕を閉じた。
帰路に着く一同。ゆかりは柊と帰る。梅田まで行った時に、少し歩き、扇町公園に寄った。
「レモンティーで乾杯。」
「乾杯。」
レモンティーで乾杯し、健闘を称えあう。ゆかりの中には、柊への恋心が芽生え始めている。
「頑張ってたね、柊君。」
「ありがとう、ゆかりも頑張ってたよ。」
「ありがとう。今度、私の家に来る?」
「え、もしかして、誘ってんの?」
「うん。柊君の期待していることも、あるかもよ。」
ゆかりの思わせぶりな素振りに、柊は赤面する。
「それは、楽しみやな。」
「その時は、いっぱい遊ぼ❤」
柊と別れて、家に帰るゆかり。風呂に入り、和服に着替える。
「体育祭、頑張ったな!」
両親に健闘を称えられ、上機嫌になるゆかり。今夜の夕食、大皿に山盛りの春巻き。揚げたてを頬張り、勝利の味に浸った。
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