生まれ変わっても一緒にいたい人

把ナコ

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ヨシュア編

1.出会い

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「本日から配属になります、アレクサンドリア・フィエン・リーデンブルグ です。よろしくお願いします」

そいつは、俺の部隊に配属された新人だった。
初めて見る男のはずだが、妙に懐かしく、何故かずっと待ち望んでいたような気がした。
もしかして、何処かで会ったことがあっただろうか?
だが、本人に聞いてみてもそう言ったことは無いようだった。やはり俺の勘違いか。

新たに配属された男、アレクは妙に人懐っこい男で家柄が良い割に高飛車なところも無ければ、俺に変に媚びることもない、気持ちのいい男だった。

三男ではあるが侯爵家の息子が俺の部隊に配属されたのには意味がある。短期間で隊長職に就かせる為だ。
俺の部隊でその素地を作り早くに隊長にしてやることが主な役割だ。
事前の書類で成績は中の下だと聞いていたが、人柄としては問題なさそうに思えた。
家柄のいい奴は大抵優秀な家庭教師がつくせいか、下手に勉強が出来る上に高圧的な男が多い。そう言った者が隊長になっても、部下を使い潰すだけでこれからの時代、上に立つ人材としてふさわしいとは思えない。
その点アレクは爵位を鼻にかけているように見えず、人好きする雰囲気を持っていた。

赴任初日の夜、早々にシュートイナがアレクを俺に嗾けてきたのには気づいたが、良い機会だと思い、その企みに乗った。
奴のことだ、俺とアレクに軋轢を生ませたいのだろう。

アレクから受けたマッサージは驚くほど上手かった。本当に侯爵家の息子か疑いたくなる。何より俺のツボを抑えているんじゃないかと勘違いするほど、文句無しに上手かった。
今まで何度かマッサージ師にしてもらったことがあるが、全く違う。なんというか、痒いところに手が届くような。自然と声が漏れてしまい、少しオヤジくさい面を見せてしまったかもしれない。

2人きりになってもアレクの態度は変わらず、少し構えていた俺も拍子抜けするほど、俺にとってただありがたい時間になった。
一つ気になることとすれば、妙にジッと見つめられることだろうか?あまり目力メヂカラの強い顔立ちでは無いはずなのだが、妙に視線を感じる。
目が悪いだけかもしれないが。

---

それから、新人の勤務態度と教育の進行具合をまめに確認していたが、要領の良いタイプには見えなかった。ただ、教える方にも問題があるようには思ったが。

アレクは「やる事」だけ説明してもイメージが湧かないようで、あまり理解できずに良く失敗していた。
同じ失敗はしないが、初歩的な失敗を手あたり次第と言った感じだ。テストケース総舐めと言ってもいい。

だが、一度失敗しているので全て失敗し尽くした後は、上手くこなせるようになっていた。なんなら熟練のものより効率が良く、上手い。
恐らく失敗を繰り返したことでどのような事態が起こっても対応できるようになり、行動の無駄も省け余裕が出るのだろう。
そもそも動く前に考えれば失敗も減ると思うのだが、頭で考えるより先に体が動くタイプだな。
ある一定を超えるといきなり有能な人間のようになるので、シュートイナはしばしば勘違いして教育をしていた。
その男は理由と過程と目的全てを説明しないと失敗を繰り返すことでしか身につけられないんだ。教えがいはあるが随分と不器用な男だな。

残念ながらシュートイナは未だ教える技術が上がらないようだった。担当は3人目のはずだが。自分が物覚えが良いこともあって自分を顧みず常にできないことは相手のせいにしてしまう。物覚えが良いせいか自分を有能だと勘違いするタイプだ。もちろん無能ではないのだが、周りの評価に対して自己評価が高い。
アレクの事だけを考えるなら、ディーに教育担当をさせた方が良いのだろうが、シュートイナにも少し成長して貰いたい。今回は互いに良い勉強になるはずだ。シュートイナは有能な方だと思うのだが、爵位のある者へのひねた態度が邪魔をして自身の対外的な評価を大きく下げてしまっている。ミルドレッドがいつも諭し、宥めているようだが上に行きたいのであれば自身で気づいて直していくしかないだろう。

アレクが根を上げるようなら担当替えも考えていたが、アレクは自分が上手く出来ない事も投げ出したり八つ当たりしたりする事もない。感情豊かなタイプに見えるが、感情的に表に出すタイプでは無いようだ。これは生まれ持った素養なのか。何にせよ人徳だな。
上手く出来ない期間は辛いだろうが、少し頑張ってもらう事にしよう。足りない時は他の者でカバーすれば良い。

しばらく観察した結果、悪い点は理解力が平均より低いこととたまに山勘で判断するようなきらいがある点だ。ただその、「勘」で動くアレクの判断が不可解なほど的を射ることがあり、しばしばディーや、ガンツが面食らっていた。動物的な勘ともいうのか。それによって任務を無視するのはどうかと思うが、自身の判断を本人がうまく説明できるようになれば、隊員の信頼も得られるようになるだろう。
良い点はメンタルが強いのか我慢強いのか、感情的になることもなく、仕事を投げ出すことも、焦って失敗することもない、悪い点をカバーさえすれば隊長職の教育に関しては十分見通しが立てられそうに思えた。
カリスマ的に先導するタイプではないが、力を貸したくなるタイプ。それに感情的にならない点は上官向きと言えた。

---

アレクが赴任して1週間ほど経った時、個人的に事件が起きた。それは些細ではあったが。

その日の食事当番はアレクを加えた第二部隊の3人だった。慣れない新人が入る時は大抵少し昼の時間が遅れるので、別部隊から文句を頂戴するのが恒例だが、アレクは随分と手際が良かったらしく、いつもより早く準備が整っていた。その上、いつもより出てきた料理に手が込んでいた。事前の書類で見た経歴では厨房に立った経験は無いはずなのだが。

出されたのは、ぱっと見いつもどおりの男料理なのだが細かく観察してみると、野菜の切り方や、火の通り具合、それに食べやすさがいつもと違っていた。
周りを観察すれば、気づかず食べているものも多いが、何人か気付いている者もいるようだった。味付けは若干薄い気がしたが、かと言って物足りないわけではない。

一番驚いたのが、いつも人気のない具の多い野菜スープのおかわりを願い出るものが多かった事だ。確かに美味かったが。
俺は美味い以上に何故か懐かしさを感じた。そして何か遠い記憶を思い出しそうになったが、それがなんなのか上手く掴めないまま昼メシを終え、仕事に戻った。あれはなんだったのだろうか。

---

その後、アレクの歓迎会であのスープはアレクが作ったものだと聞いた。
イシスの話では、包丁を持たせたら器用に使うので人気のないスープなら多少失敗しても文句は出ないだろうと思い任せてみたそうだ。すると、予想以上に早く仕込みを終えて、イシスとシュートイナの手伝いまで始めて、ひと段落したのをみて、余った食材で付け合わせを一つ作り上げたそうだ。その話を聞いてシュートイナから受けていた報告以上に料理が上手い事がわかった。その上慣れた者達より手早く、味までいい。どおりで上位班が最近食事担当をこちらに回してくると思った。警備のスケジュールがズレてくるから断ってはいるが、恐らく舌の肥えた貴族上がりの者達の声だろう。

予想外のところで問題を起こすやつだな。

俺も上手いメシは食べたいが、出世コースに乗せる予定のアレクの貴重な教育時間を食事担当で潰させたくなかった。アレクは他の者より覚えるのに時間がかかるのだから。

アレクは酒との付き合いも上手いようで、飲み方も慣れたものだった。これなら羽目を外して問題を起こすことも無さそうだ。
貴族上がりでも、下手な奴はたくさんいる。医者に見せても治らない病というやつだ。酒で問題を起こして除隊したものを何人も見てきたからな。心配事が一つ消えてありがたい。

風呂で顔を合わせると、アレクから休みの日に出かけないかと誘ってきた。
休みの日にまで上官と過ごそうなど、変わった奴だ。人好きする笑顔で言われては断るのも難しい。
アレクはまだ赴任して間も無いからいろんな奴とコミュニケーションを取りたいのかもしれない。

次の日は少し寝坊して、休みのうちに仕上げておきたい書類仕事を済ませた。こういった細かいことを後回しにすると後手に回って面倒な仕事ばかり押し付けられるからまめに済ませるようにしている。

仕事もひと段落したところで、ドアにノック音が響いた。
俺が顔を出すと、花でも咲かせそうな笑顔を携えたアレクが立っていた。最近、アレクの目力メヂカラが少し苦手だ。俺の心の中まで覗かれている気がする。アレクの目に射抜かれる度にそわそわしてしまうのだ。

昨日、俺が案内すると言ったが、よく考えたら俺はこの辺りの食事処をあまり良く知らない。
マズったなと思っていたら、店を紹介してくれた。アレクが美味いという店なら間違い無いだろう。
連れて行かれたレストランは大盛況で少し待たされはしたが、気兼ねなく食べられる活気のある店だった。アレクが美味いと言うから多少格式高いところになるのも覚悟したのだが。
出された食事はどれも美味しかった。



食後、プールバーに顔を出したら、ガンツとディーが同じテーブル付いていた。珍しいコンビだがあれは恐らく、賭けか何かだな。
勝負にビリヤードを選んだのだろう。ディーにビリヤードで挑むとはガンツもかわいそうに。

アレクの腕前はどんなものかと思って見ていたが、どうやらキューの歪みに苦戦しているようだった。
他にもキューは置いてあるのだから手に合うものを選べば良いと思うのだが、そういう発想には至らないのか、手に取ったキューの癖を必死に掴もうとしていた。だがそのキュー、だいぶ曲がってるぞ?


アレクがエールを買いに行く間、ディーが話しかけてきた。俺とアレクが連れ立ってビリヤードに来たことが気になったらしい。誘われたことを伝えると、「やっと隊長に春が来たか」と揶揄われた。
俺は「そうだと良いな」と冗談めかして返事をしたが、途端にディーから笑顔が消えた。どうかしたのかと思ったらアレクがエールを持って現れた。

聞かれてないだろうな?


勝負する事になったからキューの不具合を言わないでいたが、何ゲームか進めるうちに、まともな当たりが増えてきた。
しかし、打ち損じは否めないようで、このまま次のゲームも俺が勝つようならキューを変えるよう進言するつもりでいたら、あっさりコツを掴んで俺は勝てなくなった。
なんだか、アンバランスな男だな。いや、抜けてるのか?
おかしなやつだ。不器用なのか器用なのか。

コツを掴んだアレクには勝てる気配もなく、エールを3連続で奢る羽目になった。これは相当な実力差がありそうだ。 

後でキューが曲がっていることに気づかなかったのか聞いてみたが、一応気づいてはいたようだ。だが気づいた時にはコツを掴みかけていたのでそのまま使ったと言っていた。何というか、面白い男だな。
俺との勝負ではあれでも少ないハンディキャップだったのかもしれない。


ビリヤードを終えると、河原に誘われた。
一瞬さっきのディーの言葉が蘇って、デートの誘いかと勘違いしそうになったが、順当に考えるなら、人のいないところで何か相談か話したいことがあるのだろう。

河原に着くと、仕事で何度も見ているはずの景色だったのに、水面に反射する太陽の光がとても綺麗なものに見えて、思わずため息が漏れた。
アレクはゆっくりこの景色を見るのは初めてなのだろう、うっとりするように川を眺めて「綺麗ですね」と告げてきた。

俺も、そう思うよ。

それにしても、何も話し出さないところを見ると、よほど話し難い内容なのだろうか?そんなに悩んでいる風には見えなかったが、日頃感情的になることの無いアレクのことだ。柔和な表情の下に何か思い悩んでいることもあるかもしれない。話し出すまで、待つしかないか。

景色を見ながら川縁を歩いて、ポツリポツリと会話はするものの、一向に話し出す気配がない。なんならこの景色と時間を本気で楽しんでいるように見えた。俺もつられてただ景色を楽しみそうになってしまうじゃないか。

しかし、ついに決心したのか少し休もうと言ってきた。
石に腰掛け、アレクの言葉を待ったが、やはり話し出す気配はない。
流石に焦れた俺は、つい聞いてしまった。

「アレク、何か話があったんじゃないのか?」
「いえ?隊長と夕日を見たいなーって思っただけです」

マジか。本気でこの時間を楽しんでいただけだったのか。変に気を回した俺が馬鹿だった。しかしその後の言葉に、俺は混乱した。


「隊長といると喋ってない時間も心地いいんで、一緒に居るだけで楽しいんですよ」


俺は昔、親が決めた縁談で女性に振られた経験がある。親が決めた縁談で振られるなど、面目丸潰れもいいところだが、今ではその縁談が無くなって良かったと思っている。あのまま結婚していたらお互い不幸だっただろう。

彼女が俺を振った1番の理由は、「何考えてるのかわからない上に一緒にいて苦痛。これからやっていけると思えない」だった。
俺は言葉数も少ないし、表情も乏しい。
女性は喋ることが好きな人も多いので聞き役に徹することが多いが、男女問わず俺といるときに訪れる沈黙の時間は苦痛らしい。
そう思う人といる時は俺も同様に苦痛なのだが。

しかし、今アレクはその逆の言葉を言った。
沈黙の時間が心地いいと。
思い返せば俺もアレクの言葉を待ってはいたが、たびたび訪れる沈黙の時間を苦痛だとは思っていなかった。というか普通に楽しんでいた。

その後も、本当にこの平穏な時間を楽しむように、アレクと沈みゆく夕日を眺めていた。
アレクのお陰で、久しぶりに頭を空にして癒しの時間を過ごせた。
俺の仕事は体より頭を使うことが多く、寝るときも考え事をしていることが多い。
今日のこの時間は、俺の中でとても貴重なものとなった。


日も沈んで帰ろうかと立ち上がった時、石を踏んで少しよろめいたらアレクが手を貸してくれた。
さっきの話が尾を引いているのか、ディーの言った言葉が頭をよぎったのか。アレクの手が妙に心地良くて、離れていくことがとても寂しく思えた。この感情はなんだろうか。

まさかアレクを?

改めてそういう目で見るとアレクは可愛げのある男だった。いや、俺に男色の気は無いはずなのだが。
だが、確かにアレクとの時間は心地いい。俺の心がそう言っているのか、アレクがそうさせているのかはわからなかった。今まで他の友人ともこんなことを思ったことはなかった。

いっそのこと、アレクが「そういう」雰囲気を出してくれればまだ俺も違う出方があったのかもしれない。



その後もアレクは順調に仕事を覚えて、隊長職の仕事も少しずつ覚えるようになった。本人は気付いていないのか、他の隊員も全員やっている仕事だと思っているようだった。
自分の置かれている立場をあまり良くわかっていないのだろうか。
それでも時間が掛かっても根を上げず真面目に覚えたおかげで、成績表ではわからない有能さが垣間見えてきた。

---

視察部隊が来た時は、閣下が短気な方のため機嫌を損ねないよう、案内役と打ち合わせを手早く済ませることが多かった。いつもは完全なすり合わせができず視察に入ってしまう事が多いのだが、アレクと面識があったのか、話し込んでくれたおかげで時間に余裕を持って視察の準備ができた。

休憩時、案内役から聞いた話では、閣下はアレクの家のパーティーで食べた食事が未だ忘れられずアレクに会うのを楽しみにしていたそうだ。まだアレクが子供と言って良い年齢の時に食事の指揮を取ったそうで、参加したものの殆どが絶賛していたらしい。侯爵家が開くパーティーの食事を褒めないことなどあまりないとは思うのだが。
因みに、で聞いた話ではご婦人達のティーパーティーに用意されたお菓子の評価が異様に高かったそうだ。そのパーティー以後、王都のスイーツショップにパーティーで出された物がいくつか並ぶようになったと案内役は言っていた。
なるほど、アレクの作るものは何か人を惹きつける物があるのかもしれない。

そんな閣下の鶴の一声でアレクは警備を外れて食事担当をやらせる事になった。俺は下っ端で閣下の言葉に歯向かう力などなく、アレクに甘える形になった。
だが、それにも不貞腐れることなく、予想以上の結果を出して見せた。食事担当をこなす毎に腕が上がっている気がする。
ディーはアレクの作る料理がお気に入りらしく、彼が担当の日はいつもより機嫌が良い。その上今日は、いつも残す苦手な野菜まで平らげていた。確かに美味かったが、苦手を克服させる料理まで作れるのか、アレクは。

それにしても野菜に添えられたこのクリーム、初めて食べるはずの味なのに妙に懐かしい。ディーに聞いてみても初めて食べたと言っていた。美味い、とも。だからといって俺のまで取ることは無いだろうに。
ディーのせいで一口しか食べられなかったが、妙に気になった。



あれはなんだったのだろうと悩んでいたところに、アレクの顔が見えた。
マッサージを頼むと快く引き受けてくれた。
本当に嬉しそうに受けてくれているが、この笑顔にはいつも勘違いしそうになる。

男同士のそう言った事に躊躇いのないものは、いつも直接的に誘ってくる。俺はその後の関係の面倒くささが嫌で誘いに乗ったことはないが、アレクはそう言った奴らとも違う。
そのせいで自分の気持ちもアレクの態度も測りかねていた。変な雰囲気になってアレクとの繋がりにヒビが入るのを恐れている反面、アレクとなら別の関係を作れるのではないかと期待している俺がいる。



マッサージという半強制的な2人の時間を作り、クリームの事を聞いてみたが、何故かビールの好みを聞かれた。マヨネーズという響きにも何か懐かしさを感じたが、その正体は分からず仕舞いだった。

マッサージの礼に映写に誘えば、いつもの花が咲きそうな笑みで返事をしてきた。それに即答だ。


これは、さすがに脈ありだと思っても良いんじゃないだろうか。



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