【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください

むとうみつき

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二年生 後期

52 背が低くてもいいじゃない

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春祭りデート争奪戦開始から数日。

朝は早めに登校し、休み時間も放課後もひたすらゴーレムの心臓を作っている。
ゴーレムの心臓ひとつひとつに、それぞれ違うダンスをする人形の動きを魔術式で組み込んでいく。

ひとつふたつなら問題ないけど、アマーリエ様が張り切ってストーリー仕立てにしたせいで、出演する人形の数が増えてしまい、大量のゴーレムの心臓を作ることになった。

ユラン様は生徒会の仕事とクラスの出し物の準備、ライリー様は委員会の仕事とアマーリエ様の護衛とクラスの出し物の準備で目が回るくらい忙しいらしく、私の訓練もお休みになっている。
エルダー様は土魔法を持っているから、こちらも大量の人形作りで毎日忙しそうにしている。

せっかく最近エルダー様が纏わり付かなくなって安心してたのに、また春祭りデート争奪戦で言い寄ってくるかもと心配してたけど、今のところ寄って来ていない。


「平和だな~」

「あら、シェリルさん。手があいているなら舞台装置用の機材を生徒会室から貰って来てくださいませ」

私の独り言を聞いたアマーリエ様に雑用を申しつかってしまった。

このくそ忙しい時に、自分の婚約者候補達に謎の暇つぶしを強要している人に、暇な人と思われたようだ。
何となく納得いかないけど仕方ないので、護衛と一緒に生徒会室に向かう。

「失礼します」

生徒会室に入ると、レオナルド殿下とユラン様がほかの役員達と一緒にお茶を飲んでいた。

クラスのみんなが忙しくしてるのに、何サボってんだコイツら。

「サボってない。ちょうど手が空いたから休憩にしたところだ」

「まだ何も言ってません」

「顔に出てた」

レオナルド殿下がそう言いながら優雅にお茶を飲む。

「何かご用ですか?」

ユラン様がお茶のカップを置いて私に声をかけてきた。

「二年Aクラスの舞台装置用の機材を取りに来ました」

「ああ、それなら届いていますよ」

立ったままお茶を飲んでいた男子生徒がそそくさと奥の部屋に行き、両手一杯に機材を抱えて来る。
受け取ろうとしたけど、私の両手には収まりきらなかった。
護衛の人に少し持ってもらってもいいものなんだろうか?

「私も一緒に行きましょう」

ユラン様がそう言って、ヒョイっと私が抱えた機材のほとんどを持ってくれた。

「え?ユラン様、生徒会のお仕事は大丈夫なんですか?」

「問題ありません」

涼しい顔でそう言うユラン様とは対照的に、レオナルド殿下は渋い顔だ。

「行きましょう」

レオナルド殿下の渋い顔を思いっきり無視したユラン様に促されて生徒会室を出た。
護衛の人は適度な距離を空けて後ろをついて来ている。

「本当に大丈夫なんですか?」

「ええ。貴女に話したいこともあったので、ちょうど良かったです」

二人で並んで廊下を歩きながら、ユラン様が話し始める。

「オリビアが、春祭りの一日目に見学に来ることになりました」

おお!
本当に見学に来るんだ!
良かった。

「貴女のおかげです」

「私は何もしていませんよ」

一回会ってお茶しただけだ。

「いいえ。内にこもっていたオリビアの心を開き、外の世界に目を向けさせてくれました」

「買い被り過ぎです」

そんな大したことはしていない。

「クラスの出し物にゴーレムの心臓を提案してくれたこともですが、何より貴女が魔術師団で働きたいと言っていたことが、オリビアの心を動かしたようなのです」

「え?」

「オリビアはすっかり自信を失っていました。アーサー殿下との婚約を解消したことで、自分には何の価値もない、生きている意味もないと考えていたそうなのです」

「ええ!そんな!」

確かに、貴族子女にとって婚約解消は大きな傷になる。
でもだからって、その人の価値がなくなったり、生きている意味がなくなってしまうのはおかしい。

「そんな中、貴女は婚姻にこだわらず、これまでに前例のない女性初の魔術師団員を目指すと言ったのです。私も驚きましたが、オリビアは衝撃を受けたようです」

ユラン様は私に合わせてゆっくり歩きながら話し続ける。

「オリビアは今、魔法学園に入るための勉強を猛スピードでこなしています。魔法学園に入り、憧れのオーガスト先生の魔道具学の授業を受け、将来は魔道具師になりたいのだそうです」

「魔道具師…」

お茶会の時、魔道具が好きだと言って頬を染めていたオリビア様を思い出す。

「それは素敵ですね」

魔道具の話しになると夢中になっていたオリビア様なら、いい魔道具師になれそうな気がする。

「ふふっ。貴女ならそう言うだろうと思っていました」

学園ではあまり表情を変えないユラン様がふわりと微笑む。
ユラン様は本当に、妹のオリビア様を大切にしているんだな。

ふと、自分のお兄様の顔が思い浮かぶ。
たまには手紙でも書いてみようかな。

「それで…貴女に頼みたいことがあるんです」

ん?私に頼み?
なんだろう。

「オリビアが来る春祭り一日目なんですが、午前中の生徒会の仕事がどうしても抜けられないんです。二年以上屋敷から出なかったオリビアを護衛や侍女だけに任せるのも心配で…。シェリル嬢の都合が良ければ、午前中オリビアの案内をしてもらえませんか?」

「クラスの当番は午後からだし、午前中なら大丈夫ですよ」

そんなことならお安い御用だ。

「ありがとうございます。オリビアが喜びます」


「あら!ユランと一緒だったんですの?」

教室に入ったらアマーリエ様がキラキラした目でユラン様と私を交互に見た。
何か勘違いしてそうな気がする。

「思ったより大荷物だったので、ひとりで運べなかったんです」

ユラン様が持って来た機材を教室の隅に重ねて置いていく。

「まあ、それは申し訳なかったわ。シェリルさんは体が小さいですものね。持てる荷物の量を見誤ってしまいましたわ」

「ちいさ…」

くないとは言えない。
王族うんぬんの前に、アマーリエ様はたぶん百七十センチ近くある。
背の低い人間の悲しみはわからないだろう。

「アマーリエ殿下、シェリル嬢は背が低いことを気にしているので、あまり小さいと言わないほうがいいですよ」

「え?…あ…ごめんなさい、わたくし…」

キラキラしていたアマーリエ様が、ユラン様の注意を受けて途端にシュンと縮こまる。

「い、いえ、大丈夫です。ユラン様、余計なこと言わないでください」

っていうか、どうしてユラン様が私が背が低いことを気にしてるのを知っているんだ。
慌ててアマーリエ様にフォローを入れようとしていると、話しを聞いていたクラスの女子達が私の周りに集まってきた。

「シェリル様、背の高さで人の価値は測れませんわ」

「そうですわ!シェリル様は背が低くても、勉強が出来るし魔法の研究だってされている優秀な方ではありませんか!」

「シェリル様は可愛いのですから、背が低くても良いではありませんか!」

「では、私は生徒会室に戻ります」

「え?!ちょっと…!」

女子達に囲まれて、何故か背が低いことを慰められ始めた私を置いてユラン様がさっと教室を出て行く。

いつの間にかアマーリエ様まで輪に加わって私を慰めている。

「そうですわ!シェリルさんは背が低いからこそシェリルさんなんですわ!」

いや、背が低いからこそ私とか言うのヤメテ!
これからメキメキ伸びるんだから!!!

結局この日は入れ替わり立ち替わり、背が低くてもいいじゃないと女子達に慰められるというハードな一日を過ごした。


なんだかいつもよりくたびれて、王宮の部屋に戻りホッとひと息つく。

ウィンターパーティーのダンスといい、今回のことといい、どうもユラン様に遊ばれているような気がするのは気のせいだろうか?

そういえば、アマーリエ様の春祭りデート争奪戦、ユラン様は自分じゃなくて妹のオリビア様と私のデートのセッティングをしただけで、自分のことは言ってこなかった。

降嫁先の件はいいのかな?
まあ、アマーリエ様の暇つぶしに付き合うか否かで王女様の降嫁先が決まる訳ないし、これまでも積極的に参加してはいなかったから、問題ないんだろう。

ライリー様は、デートのお誘いをしてくることはないだろうし、もししてきたとしてもアマーリエ様にちゃんとやってる所を見せるためのものだから、こっぴどく断っていいと思う。

あと、エルダー様は……相変わらず暗い顔をしていて、ふと気付くとすぐ近くにいることがあってびっくりさせられるけど、春祭りデートのお誘いは今のところない。

人形作りで忙しくてそれどころじゃないのかも。

それとも諦めてくれたのかな?
だとしたら助かる。


アマーリエ様は春祭りデート争奪戦と名前までつけて煽っているけど、正直みんな春祭りの準備で忙しくてそれどころじゃない。

私自身も、間近に迫った春祭りの準備に、気を抜けない学園の勉強に、癒しの魔術と雷の魔術の研究に、王宮からの脱出方法の模索にと、とっても忙しい。

つまり、
正直言って、

アマーリエ様の暇つぶしに、お付き合いしている時間はありません!
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