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美月~ルナの冒険者養成スクール生活
ep25:美月視点⑮
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冒険者養成スクールには、学食が無い。
昼食はどうするのかと思えば、王都近くの森で食材を手に入れての野営らしい。
【星空の彼方】では見ることが無かったワイルドな生活。
普通の女の子だったら、鳥や獣を狩ったり、魚を獲ったり、獲物を自分で捌いたりとか、苦手なんじゃないかなぁ。
だけど、食堂で魚とか捌いてるのを見て育った私は、割と平気だった。
「お魚いるかなぁ~えいっ!」
森の中を流れる川まで歩いて行くと、私はメイスで岩を殴る。
岩の近くにいた魚が衝撃で気絶して、プカ~ッと浮かんだ。
「見てアラン、魚獲れたよ!」
「凄いねルナ、いっぱいいるよ」
「釣り竿も使わずに魚を手に入れる奴なんて、初めてみたぞ」
楽しそうに水面の魚を木桶に入れていく私たちを見て、リアム先生が目を丸くしている。
アニメで見た石打漁を真似ただけだよ。
この世界には広まっていないので、珍しかったみたい。
「釣りより簡単だよ。岩を一発殴ればいいだけだから」
私はタメ口でリアム先生に言う。
冒険者養成スクールでは、敬語はあまり使われない。
特に孤児院育ちの子供たちは、丁寧な言葉を知らないことが多かった。
私もそれに倣って、くだけた口調で話している。
ゲームのルナは公爵家で躾けられて、丁寧な口調だけどね。
「お前は見た目と中身のギャップが凄いよな」
リアム先生は笑いながら、魚を焼く薪を用意してくれた。
私の見た目……黙って立ってれば可憐な美少女に見えるのにってよく言われる。
ゲームのルナは攻略対象たちの庇護欲をそそる「か弱い女の子」だものね。
中身が私になっただけで、残念美少女などと言われるのは解せぬけど。
「だって、狩りと解体ができなきゃ冒険者になれないし」
「うん、植物採集だけじゃ、上を目指せないものね」
リアム先生に言い返しつつ、私は魚の下処理を済ませて串に刺し、隣にいるアランに渡す。
アランは同意しながら、薪を囲むように串刺し魚を並べている。
並べ終えると、アランは火魔法で薪に火をつけた。
塩を振った魚が焚火に炙られて、辺りに良い香りが漂い始める。
「お、いい匂い」
「このシータケも焼いたら美味いぞ」
木の実や山菜を採集に行ったグループが戻ってきて言う。
シータケは、日本の椎茸に似たキノコで、肉厚で旨味があって炙り焼きが最高に美味しい。
魚やキノコが焼けたところで、みんな揃ってお食事タイムになった。
(エトワール学園の学食も美味しそうだったけど、これはこれで美味しくていいかも)
乙女ゲームの主人公らしからぬワイルドさで魚にかぶりつきながら、私はそんなことを思う。
前世の学校でテーブルマナー講習は受けたから、貴族の食事を出されても恥をかくことはなさそうだけど。
私は、作法とか堅苦しいことは気にせず、賑やかに食事を楽しむ方が好きだった。
昼食はどうするのかと思えば、王都近くの森で食材を手に入れての野営らしい。
【星空の彼方】では見ることが無かったワイルドな生活。
普通の女の子だったら、鳥や獣を狩ったり、魚を獲ったり、獲物を自分で捌いたりとか、苦手なんじゃないかなぁ。
だけど、食堂で魚とか捌いてるのを見て育った私は、割と平気だった。
「お魚いるかなぁ~えいっ!」
森の中を流れる川まで歩いて行くと、私はメイスで岩を殴る。
岩の近くにいた魚が衝撃で気絶して、プカ~ッと浮かんだ。
「見てアラン、魚獲れたよ!」
「凄いねルナ、いっぱいいるよ」
「釣り竿も使わずに魚を手に入れる奴なんて、初めてみたぞ」
楽しそうに水面の魚を木桶に入れていく私たちを見て、リアム先生が目を丸くしている。
アニメで見た石打漁を真似ただけだよ。
この世界には広まっていないので、珍しかったみたい。
「釣りより簡単だよ。岩を一発殴ればいいだけだから」
私はタメ口でリアム先生に言う。
冒険者養成スクールでは、敬語はあまり使われない。
特に孤児院育ちの子供たちは、丁寧な言葉を知らないことが多かった。
私もそれに倣って、くだけた口調で話している。
ゲームのルナは公爵家で躾けられて、丁寧な口調だけどね。
「お前は見た目と中身のギャップが凄いよな」
リアム先生は笑いながら、魚を焼く薪を用意してくれた。
私の見た目……黙って立ってれば可憐な美少女に見えるのにってよく言われる。
ゲームのルナは攻略対象たちの庇護欲をそそる「か弱い女の子」だものね。
中身が私になっただけで、残念美少女などと言われるのは解せぬけど。
「だって、狩りと解体ができなきゃ冒険者になれないし」
「うん、植物採集だけじゃ、上を目指せないものね」
リアム先生に言い返しつつ、私は魚の下処理を済ませて串に刺し、隣にいるアランに渡す。
アランは同意しながら、薪を囲むように串刺し魚を並べている。
並べ終えると、アランは火魔法で薪に火をつけた。
塩を振った魚が焚火に炙られて、辺りに良い香りが漂い始める。
「お、いい匂い」
「このシータケも焼いたら美味いぞ」
木の実や山菜を採集に行ったグループが戻ってきて言う。
シータケは、日本の椎茸に似たキノコで、肉厚で旨味があって炙り焼きが最高に美味しい。
魚やキノコが焼けたところで、みんな揃ってお食事タイムになった。
(エトワール学園の学食も美味しそうだったけど、これはこれで美味しくていいかも)
乙女ゲームの主人公らしからぬワイルドさで魚にかぶりつきながら、私はそんなことを思う。
前世の学校でテーブルマナー講習は受けたから、貴族の食事を出されても恥をかくことはなさそうだけど。
私は、作法とか堅苦しいことは気にせず、賑やかに食事を楽しむ方が好きだった。
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