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美月~ルナの冒険者養成スクール生活
ep27:美月視点⑰
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8歳になる頃には、アランと私はペアでダンジョンのクエストを受けられるようになった。
Fランク冒険者向きのダンジョンでは、採集と弱い魔物の討伐が多い。
(やばっ、攻略対象だ……)
「えっ? なに……」
「シッ、静かに」
森の奥にあるダンジョンに向かって歩いていた私は、咄嗟にアランの手を引っ張って低木の茂みに身を隠した。
キョトンとして問いかけようとするアランの口を手で塞いで止める。
アランはよく分からないながらも、私の指示に従って静かにしてくれた。
ダンジョンの入口前に、ゲームで見慣れた少年がいる。
クラシック・ショートバック&サイドのヘアスタイルに整えた鮮紅色の髪と、ややキツイ印象がある金色の瞳。
レグルス・ドーファン・ル・エトワールだ。
エトワール王国の王太子で、ゲームでは悪役令嬢カレンの婚約者だった。
高等部の卒業パーティでカレンを断罪、追放する中心人物でもある。
(アルデバランもいる……ってことは、野外授業でここに来たのね)
もう1人、ゲームで見慣れた少年がいる。
ツーブロックのショートに整えた茶髪と深緑色の瞳、真面目そうな顔つきの少年、エトワール王国騎士団長の息子アルデバラン・フィス・ヒアデス。
ゲームでもレグルスの学友兼護衛で、行動を共にしていたのを覚えてる。
この森に来たということは、エトワール学園の野外授業、森の探索に来たのかな。
8歳のレグルスはまだステータスが低いから、ダンジョン行きではないと思う。
(あれ? あの女の子、どっかで見たような……?)
ゲームで見かけたような顔立ちの少女もいる。
どのシーンで見たか、咄嗟に思い出せないけど。
前下がりのワンレングスにカットされた水色のサラサラヘア、瞳もアクアマリンを思わせる水色、ちょっと気の強そうな整った顔立ちの女の子。
名前は……うーん、分からない……。
「この先に初級ダンジョンがあるそうだ。ちょっと見に行ってみよう」
「殿下、この人数とレベルでは、ダンジョンに入るのは危険ですよ」
茂みに隠れながら考え込んでいた私は、レグルスとアルデバランの会話が聞こえてきてハッとした。
この会話、知ってる。
イベント【聖女の支援魔法】の導入部分だ。
やんちゃなところがあるレグルスが、アルデバランとルナを誘い、適正ではないダンジョンを覗きに入る。
少し進んだところで、魔物に遭遇して襲われてやむなく戦闘に入るというエピソード。
プレイヤーにとっては初めての戦闘で、バトルモードのチュートリアルがある。
主人公のルナは、このエピソードで身体強化系の支援魔法に目覚めるという設定だった。
このイベントではルナが支援魔法をかけられる相手は1人だけ、レグルスかアルデバランのどちらかに支援魔法をかけると、好感度が大幅に上がる。
「大丈夫、入口からちょっと覗くだけだ」
って言ってるレグルスの、次の行動を私は知っている。
アルデバランが心配して止めようとするのもゲームと同じ。
「殿下、その先は危険ですわ」
ゲームと違うのは、水色髪の女の子の存在。
このイベントは、本来は主人公と攻略対象たちのパーティだった。
(私がエトワール学園に入らなかったから、主人公の枠に他の女の子が入ったのかしら?)
疑問に思っている間に、レグルスはダンジョンの中に入っていく。
仕方なくといった感じで、アルデバランと水色髪の少女が後に続いた。
Fランク冒険者向きのダンジョンでは、採集と弱い魔物の討伐が多い。
(やばっ、攻略対象だ……)
「えっ? なに……」
「シッ、静かに」
森の奥にあるダンジョンに向かって歩いていた私は、咄嗟にアランの手を引っ張って低木の茂みに身を隠した。
キョトンとして問いかけようとするアランの口を手で塞いで止める。
アランはよく分からないながらも、私の指示に従って静かにしてくれた。
ダンジョンの入口前に、ゲームで見慣れた少年がいる。
クラシック・ショートバック&サイドのヘアスタイルに整えた鮮紅色の髪と、ややキツイ印象がある金色の瞳。
レグルス・ドーファン・ル・エトワールだ。
エトワール王国の王太子で、ゲームでは悪役令嬢カレンの婚約者だった。
高等部の卒業パーティでカレンを断罪、追放する中心人物でもある。
(アルデバランもいる……ってことは、野外授業でここに来たのね)
もう1人、ゲームで見慣れた少年がいる。
ツーブロックのショートに整えた茶髪と深緑色の瞳、真面目そうな顔つきの少年、エトワール王国騎士団長の息子アルデバラン・フィス・ヒアデス。
ゲームでもレグルスの学友兼護衛で、行動を共にしていたのを覚えてる。
この森に来たということは、エトワール学園の野外授業、森の探索に来たのかな。
8歳のレグルスはまだステータスが低いから、ダンジョン行きではないと思う。
(あれ? あの女の子、どっかで見たような……?)
ゲームで見かけたような顔立ちの少女もいる。
どのシーンで見たか、咄嗟に思い出せないけど。
前下がりのワンレングスにカットされた水色のサラサラヘア、瞳もアクアマリンを思わせる水色、ちょっと気の強そうな整った顔立ちの女の子。
名前は……うーん、分からない……。
「この先に初級ダンジョンがあるそうだ。ちょっと見に行ってみよう」
「殿下、この人数とレベルでは、ダンジョンに入るのは危険ですよ」
茂みに隠れながら考え込んでいた私は、レグルスとアルデバランの会話が聞こえてきてハッとした。
この会話、知ってる。
イベント【聖女の支援魔法】の導入部分だ。
やんちゃなところがあるレグルスが、アルデバランとルナを誘い、適正ではないダンジョンを覗きに入る。
少し進んだところで、魔物に遭遇して襲われてやむなく戦闘に入るというエピソード。
プレイヤーにとっては初めての戦闘で、バトルモードのチュートリアルがある。
主人公のルナは、このエピソードで身体強化系の支援魔法に目覚めるという設定だった。
このイベントではルナが支援魔法をかけられる相手は1人だけ、レグルスかアルデバランのどちらかに支援魔法をかけると、好感度が大幅に上がる。
「大丈夫、入口からちょっと覗くだけだ」
って言ってるレグルスの、次の行動を私は知っている。
アルデバランが心配して止めようとするのもゲームと同じ。
「殿下、その先は危険ですわ」
ゲームと違うのは、水色髪の女の子の存在。
このイベントは、本来は主人公と攻略対象たちのパーティだった。
(私がエトワール学園に入らなかったから、主人公の枠に他の女の子が入ったのかしら?)
疑問に思っている間に、レグルスはダンジョンの中に入っていく。
仕方なくといった感じで、アルデバランと水色髪の少女が後に続いた。
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