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加藤恵美・真理子編
第4話 メグミと 4
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ぼくらは有楽町で待ち合わせをして、有楽町駅から銀座一丁目の交差点に行く道の途中を右に曲がって、小さなスペイン料理屋で食事をした。いつも、平日に会って(彼女もぼくも週末は忙しいんだ)、食事だってそそくさと食べて、時間を惜しんですぐホテルに入ってしまうから、落ち着いて食事を二人でするのは初めてだった。誰かがいて、二人だけじゃないときにはチャンとした食事をしたことがたびたびあったけど、二人きりでディナーをとるなんて、四月に真理子から紹介されてから初めてのことだった。
「うわぁ~、感激!こうやって二人だけでディナーしているなんて、本当の恋人みたいだね?明彦?」とメグミが言う。
「おかしな表現だなあ・・・確かに、そうなんだけどさ・・・でも、結構近いかもね?」
「近いって、何が?」
「恋人というのにね」
「そうかもね。でも、恋人というのには何かが足りないかも」
「エッチしていてもぼくらの間はそうなるのかな?」
「わからないや、メグミには」とメグミははぐらかすように言う。「それより、注文は?」と訊くので、「ワインを頼もう。キャンティの白でいい?」と答えると、「酔っぱらっていい?」という。
「酔っぱらってもいいよ、今晩わね。最初にワインで、最後はシェリー酒、ブランディーを飲もう」「家に帰る心配がないのって、いいよねえ~」とうれしそうに言った。
こんな可愛い女の子とエッチしていて、それでも恋人じゃないと二人とも言い張る関係ってなんなんだろう?「そうそう、いっぱい食べて飲んで、ホテルに行こう。それでね、パエリア食べられる?シーフードパエリア?」とぼくは自分のメニューを指さす。
「え?どこどこ?何ページ?・・・あ、これ?これおいしそうだね?」とメグミはメニューを見ていった。
「それそれ、それから、順序が逆だったけど、ニンニクのスープ、アンチョビのグリーンサラダ、タパス盛り合わせとチーズの盛り合わせなんてので、お嬢さん、いかがでしょうか?二人でシェアしようね」
「おまかせします、明彦。だって、メグミ、なんでも食べられるんだよ、健康なんだよ」
「それはよくわかる。はじけるばかりにメグミは健康だよ、いつも」
「あ!エッチよねえ、いまの表現」
「だって、いつもはじけて、ぼくがヘトヘトになるじゃないか?」
「そうだったっけ?メグミがヘトヘトになるんじゃなかった?」
「お互いヘトヘトになっているんだろう・・・やれやれ・・・」
ぼくらは出てきた料理をじつに健康的にすべてたいらげて、ワインを二本飲み、シェリー酒とブランディーを飲んだ。
「あ~、おなかいっぱいだよ、明彦」
「食べたなあ、歩けるかい?」
「おんぶしていってくれる?」
「え~、銀座の一丁目から八丁目まで?そのあと、なぁ~んにもできなくなっていいのだったら、おんぶしてあげる」
「う~ん、それじゃあ、つまんないから、メグミ、歩くわ」
「まったく・・・」
ぼくらは、ブラブラと銀座の一丁目から八丁目までウィンドーショッピングをしながら歩いた。
「ねえねえ、このペチコートスカートって、いやらしくない?」とショーウィンドーを指さしながら言う。
「なんでいやらしいの?」
「簡単に手が入るじゃない?タイトスカートじゃ入らないわよ?真理子のいつもの格好だと手がはいらないでしょ?」
「真理子のスカートにぼくは手を入れたことはありません」
「メグミのスカートなら入れるくせにね?」
「ぼくの手を握って無理矢理スカートの中に手を入れさせるのは誰だ?」
「メグミです」
「あ、見てみて。まだ、メグミ、フロントホックのブラって持ってないのよ」とランジェリーショップの前でメグミが言う。
「じゃあ、プレゼントするよ、入ろうよ、ここ」とぼくが言うと、「明彦、下着屋さんなのよ?」と疑わしそうに見上げて言うので、「べつに、下着屋は男の子厳禁とは書いてないよ。ほら、男性だっているじゃないか?」とぼくは店内で所在なげに隅のソファーに腰掛けている人を指さして言った。
「いいの?」
「いいよ」
「メグミ、こんなの初めてだよ」
「そう?ぼくといると初めてってことが多いからいいじゃないか?」とぼくは店内に入ってしまう。
ブラジャーって、フィット感が大事なんだそうだ。トップバストとアンダーの差は人それぞれ、千差万別、メーカーによっても微妙に違う。同じメーカーの製品でもタイプが違うと同じ番手でもちょっと感じが違う。だから、試着をたくさんしないとぴったりするものが選べないのよ、と小声でメグミが言った。
「ゆっくり選べばいいよ。パンティーも買うんだよ」
「ブラとおそろいのやつ?」
「それは任せます。どうぞ、ごゆっくり」メグミが選んでいる間、ぼくも所在なげ組の一員となった。
ブラとパンティーのコーナーで選んでいたメグミがおいでおいでをする。ぼくは歩いていって、「なに?」と訊くと、「これ、好き?」と言う。スカイブルーの基調の花柄で縁が濃いブルーのアクセントが入ったブラと、おそろいの柄のパンティー。
「似合うと思うよ。でも、ここで見るわけにはいかないから、ホテルに行ってから見るよ」
「あ!エッチねえ、これを着せて、脱がすのね?」
「着ている時間を三十分間だけあげよう」
「エッチねえ・・・」
何組かもって、メグミは試着室に歩いていった。
「うわぁ~、感激!こうやって二人だけでディナーしているなんて、本当の恋人みたいだね?明彦?」とメグミが言う。
「おかしな表現だなあ・・・確かに、そうなんだけどさ・・・でも、結構近いかもね?」
「近いって、何が?」
「恋人というのにね」
「そうかもね。でも、恋人というのには何かが足りないかも」
「エッチしていてもぼくらの間はそうなるのかな?」
「わからないや、メグミには」とメグミははぐらかすように言う。「それより、注文は?」と訊くので、「ワインを頼もう。キャンティの白でいい?」と答えると、「酔っぱらっていい?」という。
「酔っぱらってもいいよ、今晩わね。最初にワインで、最後はシェリー酒、ブランディーを飲もう」「家に帰る心配がないのって、いいよねえ~」とうれしそうに言った。
こんな可愛い女の子とエッチしていて、それでも恋人じゃないと二人とも言い張る関係ってなんなんだろう?「そうそう、いっぱい食べて飲んで、ホテルに行こう。それでね、パエリア食べられる?シーフードパエリア?」とぼくは自分のメニューを指さす。
「え?どこどこ?何ページ?・・・あ、これ?これおいしそうだね?」とメグミはメニューを見ていった。
「それそれ、それから、順序が逆だったけど、ニンニクのスープ、アンチョビのグリーンサラダ、タパス盛り合わせとチーズの盛り合わせなんてので、お嬢さん、いかがでしょうか?二人でシェアしようね」
「おまかせします、明彦。だって、メグミ、なんでも食べられるんだよ、健康なんだよ」
「それはよくわかる。はじけるばかりにメグミは健康だよ、いつも」
「あ!エッチよねえ、いまの表現」
「だって、いつもはじけて、ぼくがヘトヘトになるじゃないか?」
「そうだったっけ?メグミがヘトヘトになるんじゃなかった?」
「お互いヘトヘトになっているんだろう・・・やれやれ・・・」
ぼくらは出てきた料理をじつに健康的にすべてたいらげて、ワインを二本飲み、シェリー酒とブランディーを飲んだ。
「あ~、おなかいっぱいだよ、明彦」
「食べたなあ、歩けるかい?」
「おんぶしていってくれる?」
「え~、銀座の一丁目から八丁目まで?そのあと、なぁ~んにもできなくなっていいのだったら、おんぶしてあげる」
「う~ん、それじゃあ、つまんないから、メグミ、歩くわ」
「まったく・・・」
ぼくらは、ブラブラと銀座の一丁目から八丁目までウィンドーショッピングをしながら歩いた。
「ねえねえ、このペチコートスカートって、いやらしくない?」とショーウィンドーを指さしながら言う。
「なんでいやらしいの?」
「簡単に手が入るじゃない?タイトスカートじゃ入らないわよ?真理子のいつもの格好だと手がはいらないでしょ?」
「真理子のスカートにぼくは手を入れたことはありません」
「メグミのスカートなら入れるくせにね?」
「ぼくの手を握って無理矢理スカートの中に手を入れさせるのは誰だ?」
「メグミです」
「あ、見てみて。まだ、メグミ、フロントホックのブラって持ってないのよ」とランジェリーショップの前でメグミが言う。
「じゃあ、プレゼントするよ、入ろうよ、ここ」とぼくが言うと、「明彦、下着屋さんなのよ?」と疑わしそうに見上げて言うので、「べつに、下着屋は男の子厳禁とは書いてないよ。ほら、男性だっているじゃないか?」とぼくは店内で所在なげに隅のソファーに腰掛けている人を指さして言った。
「いいの?」
「いいよ」
「メグミ、こんなの初めてだよ」
「そう?ぼくといると初めてってことが多いからいいじゃないか?」とぼくは店内に入ってしまう。
ブラジャーって、フィット感が大事なんだそうだ。トップバストとアンダーの差は人それぞれ、千差万別、メーカーによっても微妙に違う。同じメーカーの製品でもタイプが違うと同じ番手でもちょっと感じが違う。だから、試着をたくさんしないとぴったりするものが選べないのよ、と小声でメグミが言った。
「ゆっくり選べばいいよ。パンティーも買うんだよ」
「ブラとおそろいのやつ?」
「それは任せます。どうぞ、ごゆっくり」メグミが選んでいる間、ぼくも所在なげ組の一員となった。
ブラとパンティーのコーナーで選んでいたメグミがおいでおいでをする。ぼくは歩いていって、「なに?」と訊くと、「これ、好き?」と言う。スカイブルーの基調の花柄で縁が濃いブルーのアクセントが入ったブラと、おそろいの柄のパンティー。
「似合うと思うよ。でも、ここで見るわけにはいかないから、ホテルに行ってから見るよ」
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「エッチねえ・・・」
何組かもって、メグミは試着室に歩いていった。
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